2024年07月24日更新

監修記事

窓の木枠を交換する費用は?古い窓枠のリフォームはお金がかかるって本当?

窓の木枠にもリフォームが必要なときがあります。サッシ周囲についている木枠の、結露や湿気による腐食、ペットによる傷や破損、経年劣化など、交換のためのリフォームを検討することも大切です。窓の木枠を交換する費用の相場をまとめました。

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サッシの木枠にも交換などメンテナンスが必要

家具やクロスなどインテリアは、ある程度時期がくると交換される方も多いかと思います。

しかし、サッシや窓を変えることが少ないため、窓に付属している木枠をリフォームすることは考えていなかったということもあります。

外気と室内の温度差、室内にこもる蒸気や湿気などにより結露が発生し、ガラス面から水が落ちてきて水がたまり、窓の木枠つまり、サッシの額縁が腐食することがありえます。

また、腐食した部位と経年劣化などにより、木がやせてすき間が空き、雨などが入り込みサッシと木枠の固定部分に腐食が発生することもあるのです。

また、猫の爪によって傷がつき破損することもあれば、サッシの建て付けやゆがみによって木枠の下部に水滴が溜まるようになることもあります。

こうしたケースを含めて、窓やサッシ廻りの状態を確認しておくことは大切です。

窓の木枠を交換する費用は?
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窓に付属する木枠の交換工事は、可能?

室内インテリアと、エクステリアや外壁の中間にあたる「窓」。
サッシ下部の室内側には、結露受けなどが付属しているものもありますが、結露がオーバーフローする場合や排水できないときに木枠の腐食が発生します。

サッシの木枠を交換する場合は、外装はもちろん内装やクロスなどのインテリアも関係してきます。

木枠は、外壁材や内装のボードやクロスなど壁の基準ともなっており、木枠の腐食が進むと壁の内部にも影響が出ることがあります。

木枠の交換工事を行う場合には、サッシの障子部分を外し窓のサッシに止められているビスなどを撤去します。

ただし窓枠と壁(下地の石膏ボード)の間は、クロスを貼るためにパテ処理していますので、ビスを外しても簡単に窓枠は外せません。

また窓枠を外すと壁面にも影響が出て、最低でもクロス補修は必要ですし、下地の石膏ボードを補修する可能性も高くなります。

その後、既存の木枠を撤去して新しい木枠を窓に取り付けることで、木枠の交換が可能です。

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サッシ廻りにある木枠を交換するリフォーム費用の相場

窓の周囲にある木枠を交換する工事は、材料が揃えば1日で終わることが多いでしょう。
しかし、複数箇所の窓のリフォームや木枠の交換の場合は、日数も多くなることがあるかもしれません。

同じ腐食が短期間のうちに再度発生しないよう、耐久性のある木材を採用する交換工事が大切です。
窓の木枠(サッシの額縁)には、無垢材や集成材を使用しますが、米桧葉のような耐久性の高い木材がよいといわれます。
窓のガラスやサッシ部分の表面に、結露した水や湿気の対応に効果があるのは、無垢材ならば柾目の部分が良いでしょう。
柾目は、水蒸気を通しやすく、木材の反りが少ないといわれています。

窓の木枠のみを交換するリフォームにかかる費用

古い窓枠を交換するリフォーム費用は、2万円~4万円が相場です。

米桧葉などを使用する場合、2万5000円~3万円です。

リビングなどにある掃き出し窓などのサイズでは、3万円~4万円が予算として必要です。

木枠の周囲と壁(ボードやクロス)にかかるリフォーム費用

木枠の交換に加え、内装やクロスの張替えも必要となる場合の費用の相場は、2万5000円~4万円です(腰高の窓高さが1~1.2メートル、幅が1.6~1.8メートルの窓の)。

複数の職人がかかわる場合もあり、高額になります。

窓の木枠を交換する費用は?

サッシの調整やサッシと木枠共に交換をおこなう工事の費用

サッシと木枠を交換する場合の費用相場は、5万円~です。

経年劣化などの場合は、サッシの建て付けや調整も必要になることがあります。
木枠だけを交換しても、結露などの水が引き続きたまることもあるので、その場合はサッシの交換も必要です。

なお、ここでご紹介した費用は参考例の一つです。
リフォーム会社ごとに窓の木枠の交換費用が違うため、相見積もりを取って慎重に費用を確認しましょう。

木枠の交換費用の無料比較見積もりはこちら>>

スタイル別木製サッシ(ガラス別途)の価格相場

・ヘーベシーベ引き違い戸(1,800×1,800):約30万円
・FIX窓(900×900):2~3万円前後
・オーニング窓(600×600):6~7万円

種類別ガラスの価格相場

一般的なフロートガラス
・900×900:約3万円
・1,200×1,700:約4万円
・1,800×1,700:約5万円

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アルミサッシを木製サッシに交換する工事費用を調べる

サッシを交換するリフォームでは、既設のサッシの上から施工する「カバー工法」と、サッシを丸ごと交換する「ハツリ工法」があります。

ハツリ工法でサッシを交換する場合、工事費用は約30万円が相場です。既設のサッシを取り外し、壁も壊すので工事費用が高くなります。

木製サッシに交換するリフォームの価格・費用の相場は?

その点、カバー工法場合、工事費用は10~20万円が相場です。大掛かりな工事にはならないので、リフォーム向きと言えます。

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木製サッシに交換するリフォーム総額

木製サッシ価格、ガラス価格、工事費用に加え、廃材処分費や運搬費、諸経費等を合わせると、スタイル別の総額は以下のようになります。

カバー工法で木製サッシに交換

・ヘーベシーベ引き違い戸(1,800×1,800):40~50万円
・FIX窓(900×900):15~25万円
・オーニング窓(600×600):20~30万円

ハツリ工法で木製サッシに交換

・ヘーベシーベ引き違い戸(1,800×1,800):65~80万円
・FIX窓(900×900):30~40万円
・オーニング窓(600×600):35~45万円

木製サッシの場合、実際のリフォーム費用のほかに太陽光や雨による劣化を抑えるために塗装などのメンテナンス費用や手間がかかりますのでトータルでお考えになると良いでしょう。

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リフォーム会社のアドバイスをとり入れたリフォームが最適

窓枠の傷みや損傷がひどい場合には、リフォーム会社のアドバイスが役立ちます。

交換が必要と感じていても、パテ補修や塗装による補修で工事をおこなえることもあるかもしれません。

逆に、腐食が壁内部の湿気などが関係しているときには、木枠を交換もしくは、木枠とサッシをともに交換することもできるでしょう。

いずれの場合でも、木枠の状態とサッシや木枠の周囲の状態を確認することが大切です。

水分などによる腐食の場合、結露ではなく雨漏れが考えられるときは原因を探して止め、今後の被害をなくすとともに、木枠を外した際に壁内部の腐食などの状況を確認し、必要に応じて補修しておくことも大切です。

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窓リフォーム前に知っておきたい木製サッシのメリット

窓を交換するときには「雰囲気を変えたい」ということだけでなく、「機能性をアップさせたい」という期待を込めてリフォームする方もいるものです。木製の窓リフォームをする前に、どんなメリットがあるのかを知っておきましょう。

メリット1. 温かい風合いが魅力的でどんなインテリアにもマッチ

木製という自然素材の窓枠は、温かい風合いを感じることができるのが魅力。部屋全体が優しい印象になり、自然素材ゆえ、洋室や和室といったどんなテイストのインテリアともマッチします。

木製のサッシはインテリアのコーディネートもしやすく、お部屋に馴染んでくれます。見た目のアンバランス感もなく、自然な印象となります。

木製サッシにリフォームするメリット・デメリットは?

メリット2. 断熱性が高いから快適性がアップする

日々の暮らしに快適をもたらす「断熱性」を兼ね備えています。アルミサッシと比較すると「熱」の伝わり方がかなり低いです。木製部分に熱が伝わりにくいため、結露がしくいという利点があります。

メリット3. 長寿命で長く親しむことができるサッシ

木製サッシと言えばヨーロッパが本場ですが、実際に100年近くも寿命があるとも言われています。メンテナンスに十分配慮すれば、何十年もの寿命があるという利点を持つサッシです。

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サッシ交換で感じられる木製サッシのデメリット

メリットも多い木製サッシへのリフォームですが、デメリットもいくつかあるのでご紹介します。

デメリット1. 他素材のサッシと比べるとメンテナンスが面倒

メンテナンスフリーのアルミサッシと違い、木製サッシは定期的なメンテナンスが必要になります。

木部の劣化

自然素材を使用している木製サッシは美しく見えるように塗装が施されています。塗装面が劣化してしまうと、温かく美しい風合いが損なわれてしまいます。必要に応じて、定期的に再塗装していかなければなりません。

塗装の剥がれを放置してしまうことが原因で木部が腐ってくることも…。放置しておくと、さらに腐食が進んでしまいます。木部が腐ることにより、建物内部に外部からの雨漏りがするなどのケースさえあります。

せっかく長寿命の木製サッシにしても、メンテナンスが不十分で寿命が縮むのはもったいないもの。寿命を延ばすには小まめにチェックしておきたい部分です。

操作性が悪くなる

長年の使用で窓の開閉部分の金具が劣化することもあります。万が一の場合の修理依頼先など、導入時には確認しておきましょう。

デメリット2. 購入価格が高いのが欠点!?

馴染み深いアルミサッシと比べると価格が高いのが木製サッシです。メーカーや商品によっても価格については一概に言えないのですが、アルミサッシよりも約2倍の価格差があるといってもいいでしょう。

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利点と欠点の理解をしたうえで木製サッシへ交換

毎日暮らしていく住まいでは、快適に過ごせることが一番のポイントです。自然な素材が素敵な印象になる木製サッシは、インテリアとしてもリラックスした印象を作りだしてくれそうです。

木製サッシはさまざまなメーカーからバラエティに富んだ商品が販売されています。窓の開閉に使用するハンドル部分のデザイン性が高いこともあり、インテリアとしては利点と感じられるものの、操作性では欠点と感じられることもあります。

家族みんなで住む場合には、誰でも操作しやすいデザインを選ぶというのも快適な暮らしには欠かせません。

また、熱を伝えにくい木製ということで断熱性が高いのが嬉しい特徴です。特に、冬になると部屋の温かさを逃がしたくないので、暮らしやすい空間となることでしょう。逆に、夏には室内に暑い空気を入りこむことを防ぐこともできます。

現在の窓サッシから木製サッシに交換する場合には、住んでいる地域や家族環境、コスト面という総合的に考えて検討する必要もあります。

建築基準法の防火認定の確認

建築基準法の用途地域で「防火地域」または「準防火地域」などの指定地域では開口部を防火仕様のドアやサッシにする必要があるので「防火認定」を受けていない木製サッシは使用できない場合がありますから要注意です。

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サッシの補修や範囲の判断は「リフォーム会社に相談」

補修する範囲が広いときは、パテ処理後の乾燥時間が必要になることもあります。作業内容で、サッシが木枠に止めてある部分の腐食がみられる場合には、サッシ部の補修も必要になることがあるかもしれません。

補修作業のリフォームの場合には、作業する職人の技術によっても施工内容は変わってきます。どの程度までの腐食であれば、補修が可能か木枠の交換がよいか、適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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