
後付けシャッターのデメリットは?費用相場やメリット、設置困難な窓の特徴も
後付けシャッターには、メンテナンス費用・開閉の手間など5つのデメリットがあります。 費用相場(手動10〜20万円・電動15〜40…

目次
防火窓とは、火災時に延焼を防ぐために一定以上の性能(遮炎性能)をもつ窓のことをいいます。防火窓は建築基準法に基づく防火設備として認定されており、火災時の熱によってガラス面が高温になった場合でも、一般的な窓よりも割れにくいのが特徴です。
国が決めている技術的な基準を満たし、国土交通大臣の認定を受けた商品などが「防火窓」「防火サッシ」として認定されています。この防火認定を受けた窓は、防火窓の設置義務がある建物や遮炎性能を向上させたい建物に採用されています。
防火窓は、採用するガラスの種類によって大きく2種類に分けられます。

それぞれの特徴を理解して、建物に最適な防火ガラスの種類を検討してみましょう。
網入りガラスの防火窓は、ガラス内側に格子状の金網が封入されているのが特徴があります。ガラスの内側に金網が入っていることで、火災時に割れたガラスの破片が飛散しにくく、破片でケガを負うなどの二次被害が起きるリスクを軽減できます。
ただし、夏の直射日光などが原因で窓ガラス内側の金網が高温となり、窓ガラスが自然に割れてしまう場合もある点に注意が必要です。網入りガラスのメリットは破片飛散防止効果ですが、デメリットとして熱割れリスクがある点を理解しておきましょう。
網入りガラスの防火窓を設置する際は、直射日光などで窓ガラスが割れるおそれはないかなど、設置場所などについて業者に相談しておくのがおすすめです。
耐熱強化ガラスの防火窓は、遮熱性や耐熱性にすぐれたガラスが採用されているという特徴があります。耐熱ガラスの性能は、網入りガラスと同等以上の防火性を持ちながら、見た目がすっきりしているため、建物の美観を保ちたい場合に適しています。
また、耐熱強化ガラスには、火災や窓に衝撃が加わった際に細かくひび割れるという特徴もあります。そのため、窓ガラスが割れてしまった場合でも、によるケガのリスクを低減できます。
防火窓の設置が必要なのは、防火地域・準防火地域に建物があるなどの基準に当てはまる場合です。

防火窓の設置基準を理解して、建物や部屋の安全性を防火窓で確保しましょう。
建築基準法の第61条で、防火地域・準防火地域内にある建物は、防火窓の設置などで延焼を防止することと定められています。防火地域・準防火地域とは、火災の発生や被害の拡大を防ぐために、都市計画法で一定の建築基準などが定められている地域のことをいいます。
自治体の都市計画課問い合わせるなどして、リフォームを計画している建物が防火窓の設置の必要な防火地域・準防火地域であるかを確かめてみましょう。
リフォームなどを検討している建物が、耐火建築物または準耐火建築物に該当する場合、防火窓の設置が必要です。耐火建築物や準耐火建築物とは、火災による倒壊や延焼を防ぐ一定以上の基準が満たされている建物のことをいい、建築基準法で守るべき基準が決められています。

防火地域内にある建物で、耐火建築物としなければならないのは、階数が3階以上、または延べ面積が100平方メートル以上の建物です。一方、準防火地域内で耐火建築物とすべきなのは、階数が4階以上、または延べ床面積が1,500平方メートル以上の建物です。
耐火建築物・準耐火建築物は、どちらも防火窓の設置が必要となるため、建築基準法の基準にそった商品を選びましょう。
隣地境界線や道路の中心線から、規定の距離内(延焼ライン)に建物の窓がある場合、防火窓の設置が必要です。

規定の距離内とは、隣地境界線や道路の中心線から1階は3メートル以下、2階以上は5メートル以下の部分をいいます。隣家や道路との距離が近い場合、火災の被害が拡大するリスクも高いため、防火窓の設置で安全性を向上させましょう。
都市計画法で定められている防火地域・準防火地域など以外にも、自治体が独自に定める条件に該当する場合は、防火窓の設置が必要になるかもしれません。準防火地域でのリフォームを計画する際は、自治体の窓の制限事項を事前に確認しておくことが重要です。
たとえば、東京都では、知事が指定する災害時の危険性の高い地域について、建物の耐火性を強化することと定められています。また、東京都知事が指定する区域では、原則として準耐火建築物以上の仕様が求められます。
このような自治体ごとに定められている規定に当てはまる場合は、防火窓の設置が必要となるでしょう。
防火窓の設置にかかる費用は、20万〜40万円が目安です。防火窓の価格は、一般的な窓に比べて1.5〜2倍程度高くなりますが、防火性能という付加価値を考えると妥当な価格差といえるでしょう。
ただし、防火窓のサイズや開き勝手などによって、商品価格が大きく変動します。たとえば、YKK APの「防火窓Gシリーズ」では、窓の大きさによって約14万円の差が生じています。

小窓から大窓まで、窓サイズによって価格が約15.8万円から約29.4万円まで変動します。
また、防火窓の設置にかかる具体的な金額は、工事を依頼する業者によって変動します。おおまかなリフォーム予算を把握するためにも、早い段階で専門業者に現地調査を依頼しましょう。
防火窓を設置する際には、先進的窓リノベ事業などの補助金・助成金制度が活用できる場合もあります。防火窓の補助金は、省エネ性能を併せ持つ商品を選ぶことで対象となるケースが多いため、事前に確認しておきましょう。
主な補助金・助成金制度としては、以下のようなものがあります。
ただし、補助金・助成金制度によって交付条件や対象となるリフォームの内容などが決められています。そのため、防火窓の設置で補助金・助成金制度を活用したい場合は、あらかじめ制度ごとの交付条件などを確かめておきましょう。

防火窓を設置する際には、断熱性とのバランスが最適かなどの点に注意しなければいけません。防火窓を設置する際の注意点について学び「断熱性が低くなり、結露が起きやすくなった」などのトラブルを回避しましょう。
建築基準法で決められている建物の耐火性などの基準をクリアするには、設置する防火窓が国や国土交通大臣の定める基準を満たしている必要があります。防火設備として認められるためには、以下の条件を満たす防火サッシを選ぶことが重要です。
なお、国などが定める基準を満たさない防火窓は、火災の拡大や延焼を防げないおそれもあります。また、建築確認申請などの自治体や検査機関の手続きの際に、建築基準法の基準を満たさないとして、工事の許可がおりないかもしれません。
そのため、建物に設置する防火窓を選ぶ際には、国などが定める基準を満たしているかについても確かめておきましょう。
防火窓を設置した後で「断熱性の低さで結露が発生しやすくなった」という失敗などが起きないように、断熱性とのバランスもチェックしておかなければいけません。
たとえば、YKK APの防火窓であるAPW430は、断熱性と防火性がどちらも高い商品です。
APW430は、断熱性の高い樹脂フレームとトリプルガラスを採用しているため、結露を防ぐ効果も期待できます。
このような断熱性能を持つ防火窓を選ぶことで、省エネ効果も得られ、光熱費の削減にもつながるでしょう。防火窓を設置する際は、このように商品ごとの断熱性についてもチェックして、結露などのトラブルを予防しましょう。
防火窓の網入りガラスは、建物の外観の印象を変えてしまうおそれもあるため、あらかじめ建物の美観を損ねないか検討しておくことが大切です。
防火窓には、窓ガラスの内側に金網が入っていない「耐熱強化ガラス」を使った商品もあります。このような網なしの防火ガラスは、建物の外観をすっきりと保てるため、デザイン性を重視する方に適しています。そのため、もし「建物のデザイン性を維持したい」という希望がある場合は、網なしタイプの耐熱強化ガラスを使った防火窓の採用も検討してみましょう。
ベランダなどのサイズが大きい窓には、防火シャッターの設置が適している場合もあるため、防火窓の設置とあわせて検討してみましょう。
防火シャッターは、遮炎性能が高く、一般的なシャッターよりも厚みがあるのも特徴です。そのため、防火シャッターを設置することで、火災時に炎を閉じ込め、火災の拡大や延焼を防ぐ効果が期待できます。
また、防火シャッターの費用はサイズや仕様によって異なりますが、大きな窓に防火窓を設置するよりもコストを抑えられる場合もあります。もし防火窓の設置を検討しているなら、建物の防火性などにくわしい業者に、防火窓と防火シャッターのどちらを設置すべきか相談してみましょう。
防火窓の設置にはさまざまなメリット・デメリットがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

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