窓を目隠しする方法と費用相場
窓を目隠しするリフォームは、最低でも8,000円以上が費用相場です。
窓を目隠しする方法 | 費用相場 ※ 窓の室内側が【幅740mm×高さ900mm】の場合 |
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面格子 | 4万円〜 |
目隠しルーバー | 5万円〜 |
ガラスフィルム・シート | 1万5千円〜 |
ブラインド | 1万円〜 |
シェード | 1万5千円〜 |
レース | 8千円〜 |
上記費用は、外壁や窓枠に取り付ける際の費用も含めています。
商品の本体だけを購入する際の費用とは異なる点に注意しましょう。
ここからは、窓を目隠しする方法ごとの特徴や費用相場を解説します。
【方法1】面格子
窓を目隠しする方法として、窓に「面格子」をつけるのが有効です。
格子の隙間がこまかい面格子を選べば、外から室内が見えにくくなるので「室内が見えているのでは?」という不安を軽減できます。
そんな目隠し効果のある面格子を窓につけた場合の費用は、以下のとおりです。
面格子の種類 | 費用相場 ※ 取付費用も含む |
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アルミ | 4万円〜 |
鋳物 | 5万円〜 |
ステンレス | 8万円〜 |
このように、面格子は種類によって価格に多少の差がある点を覚えておきましょう。
【方法2】目隠しルーバー
窓を目隠しするには、目隠しルーバーを窓に後付けする方法もあります。
目隠しルーバーとは、羽板と呼ばれる細い板を平行に並べたもののことです。
なお、目隠しルーバーの羽板は、固定式と可動式の2種類があります。
可動式の目隠しルーバーは、羽板を自分好みの角度に自由に調整できるため、窓の目隠しはもちろん換気や採光もできるのが魅力です。
ルーバーの種類 | 費用相場 (材料費のみ) | 費用相場 (材・工) |
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アルミ(固定式) | 4万円〜 | 5万円〜 |
アルミ(可動式) | 5万円〜 | 6万円〜 |
ポリカーボネート(固定式) ※樹脂製 | 6万円〜 | 7万円〜 |
ポリカーボネート(可動式) ※樹脂製 | 7万円〜 | 8万円〜 |
このように、目隠しルーバーのリフォーム費用は、ルーバーの種類によっても多少の差が出ることを覚えておきましょう。
アルミより高性能なポリカーボネートは、光を通すという特徴があるので室内の明るさを保てるのが魅力。
そのため「日中、部屋が暗くなるのは嫌」という人には、ポリカーボネートがおすすめです。
【方法3】ガラスフィルム・シート
窓を目隠しするには、窓のガラスに「ガラスフィルム」や「ガラスシート」を貼る方法もあります。
上記のようなガラスフィルム・シートを窓に貼ることで、透明な窓ガラスの状態よりも、外から室内が見えにくくなります。
ガラスフィルム・シートを窓に貼るだけで目隠しできるため、短時間での作業が可能。
また、ガラスフィルム・シートを窓に貼る際にかかる費用は1枚あたり1万5千円〜と、比較的安く窓を目隠しできるのも魅力です。
【方法4】ブラインド
窓を目隠しするには、室内側の壁や窓枠にブラインドをつける方法もあります。
ブラインドは、スラットと呼ばれる細い板を好みの角度に調整できるので、室内が見えにくい角度に調整することで窓を目隠しできます。
このように、細い板の角度調整によって窓を目隠しできるブラインドは、取り付け費用も含めて窓1箇所あたり1万円〜が費用相場の目安。
ただし窓の大きさやブラインドの種類などによって、多少の金額差が生まれる点に注意しましょう。
【方法5】シェード
窓を目隠しするには、室内側の壁にシェードをつける方法もあります。
窓におけるシェードとは、上下に開け閉めができるカーテンやレースのことです。
ブラインドやロールスクリーンのように、コードやチェーンを操作して使うカーテン・レースをイメージしましょう。
このような使い方をするシェードは、室内側で窓を覆うようにつけられるため、外からの視線を遮ってくれます。
シェードの種類 | 費用相場 (材・工) |
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プレーンシェード (カーテン生地のみ) | 1万5千円〜 |
ツインシェード (カーテン生地+レース) | 2万5千円〜 |
このように、室内側の窓にシェードをつける際、カーテン生地だけのプレーンシェードを選べば、ツインシェードよりも費用が安く済みます。
しかし、カーテン生地のみでは、シェードを開けた時に室内が見えやすくなってしまう点に注意しましょう。
窓の目隠しを目的でつけるなら、カーテン生地とレースのどちらも使える「ツインシェード」がおすすめです。
【方法6】レース
窓を目隠しするには、室内側の窓にレースをつけて、外から室内が見えにくくする方法もあります。
昨今では、外から見えにくい素材でつくられたレースも販売されています。そのため、窓を目隠しするなら、外から見えにくいレースを採用するのがおすすめです。
このようなレースを窓につける費用は、取り付け費も含めて8千円〜が相場です。
ただしこの費用相場は、既製品のレースをつけた場合の金額なので、既製品ではないレースをつくる場合は、相場よりも金額が高くなる点に注意しましょう。
窓を目隠しするメリット
窓を目隠しすることで「外から見えているのでは?」という不安を解消できるほか、省エネ対策にもなるなどのメリットがあります。
ここでは各メリットについてくわしく解説するので、実際に窓を目隠しする前にどのようなメリットがあるか学んでおきましょう。
【メリット1】見えてしまう不安を解消できる
窓を目隠しすることで、外から室内が見える不安を解消できるので、快適に生活できます。
とくに、浴室や脱衣室などの水まわりでは、くもりガラスにしていても「外から見えているのでは?」と不安を感じることも。
しかし、目隠しルーバーや格子などを窓に設置すれば、プライバシーが守られている安心感を得られるので、心配しながら生活する必要がありません。
このように浴室や脱衣室の窓が覆われていれば、室内が見える不安もなく、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
【メリット2】省エネ効果が期待できる
窓を目隠しすると直射日光を遮れるため、窓や室内の温度上昇を防ぎ、省エネ効果が期待できます。
夏の冷房時、住まいにおいて室内の温度を上昇させる熱が多く入る箇所は窓などの開口部。屋外から建物内に入ってくる熱のうち、なんと73%が窓などの開口部から入ってきます。
そのため、開口部の多くを占める窓に格子や目隠しルーバーなどを後付けすることで、目隠しの効果とともに省エネの効果も期待できます。
【メリット3】換気をしやすくなる
窓を目隠しすることで、外から室内が見える心配がなくなるため、室内の換気もしやすくなるのがメリットです。
たとえば、レースやブラインドが窓についていない場合、窓を開けると室内が見えてしまいます。
しかし、室内が見えにくい素材のレースなどを窓につければ、窓に目隠しをした状態で室内の換気が可能です。
部屋の湿度が上がってジメジメした時や、魚を焼いてにおいが部屋にひろがった時などでも、気軽に空気の入れかえができます。
【メリット4】防犯対策になる
窓を目隠しすることで、窓からの侵入を防ぐ「防犯対策」にもなります。
ちなみに、建物における窃盗被害は、窓からの侵入がもっとも多いとされています。
警察庁によると、令和5年に発生した建物における窃盗被害のうち55.2%が、窓からの侵入によるものでした。
このような、窓からの侵入で起きる事件を防ぐには、窓に格子をつけるほか、貫通防止のガラスフィルムを張っておくなどの対策も必要です。
そのため、窓を目隠しする際に防犯性の高い商品を選べば、侵入による窃盗事件が起きるリスクも軽減できます。
【メリット5】おしゃれなアクセントになる
デザイン性の高い格子などで窓を目隠しすれば、外壁や庭とのコーディネートを楽しむこともできます。建物やエクステリアの「おしゃれなアクセント」としても有効です。
たとえば、図のように木目調の格子をアクセントにして、庭木を窓まわりにしつらえれば、落ち着いた和風の外観に。
格子やフェンスは、窓を目隠しするための役割だけでなく、外観のアクセントとしても活用できます。
窓を目隠しするデメリット
窓を目隠しすることで、室内が暗くなるなどのデメリットもあります。
窓を目隠ししたあとに「やめておけばよかった」と後悔しないように、以下より解説するデメリットについても理解しておきましょう。
【デメリット1】室内が暗くなる
窓を目隠しする際に、固定式の格子や目隠しルーバーをつけると、それらをつける前よりも室内が暗くなるかもしれません。
とくに室内の暗さを感じやすいのは、もともと開口部が少ない部屋の窓を目隠しした場合です。
このような開口部が少ない部屋の窓を目隠しする場合、以下のような悪影響が出てしまうおそれがあります。
- 文字や画面が見えにくい
- カビが生えやすい環境になる
- 気分が落ち込む
これらの影響を予防するためには、レースのような光が完全に遮られないものを使うなど、部屋が暗くならないための工夫が必要です。
【デメリット2】窓の掃除がしにくい
格子や目隠しルーバーなどで屋外側から窓を目隠しすると、窓の掃除がしにくくなってしまいます。
これは、窓につけた面格子や目隠しルーバーが邪魔になり、窓の掃除がしにくいことが理由として挙げられます。
格子や目隠しルーバーが窓についていなければ、屋外側から簡単に掃除ができるので「窓はきれいな状態を保ちたい」という人にとって、ストレスとなってしまうことも。
そのため、窓の掃除がしやすい状態にしたい場合は、室内側から窓を目隠しする方法を検討しましょう
【デメリット3】熱割れを起こす可能性がある
窓にガラスフィルムを貼ると、窓ガラスが高温となり「熱割れ」を起こす可能性があります。
窓の熱割れとは、窓ガラスが太陽光で高温になった部分と、窓まわりとの温度差で、ガラスが割れる現象のことをいいます。
このような窓の熱割れが、2024年の猛暑により全国各地で発生。「突然ガラスが割れた」との被害が多数報告されました。
このような熱割れが窓に発生する原因としては、窓に貼ったガラスフィルムが熱を吸収して、窓ガラスの温度を上昇させることが挙げられます。
そのため、もし窓を目隠しする際に、ガラスフィルムを使うなら、窓の熱割れを起こすリスクがあることを頭に入れておきましょう。
窓を目隠しする際の注意点
窓を目隠しする際に、予想以上に費用が高くなったなど、作業・メンテナンス費用で失敗しないためにはいくつか注意点があります。
窓を目隠ししたあとで費用が発生する場合もあるので、窓を目隠しする前に注意点についても頭に入れておきましょう。
【注意点1】2階以上の窓は費用が高くなる
窓を目隠しする際、2階以上の窓は相場よりも費用が高くなる点に注意しましょう。
2階以上の窓枠や外壁に格子などを設置するなら、足場を設置する必要があるため、10万円以上の費用が追加になる場合もあります。
窓を目隠しする際に足場が必要であるかは、専門業者による判断が必要なので、見積もりの際に確かめましょう。
【注意点2】ガラスフィルムは交換が必要
屋外側から窓にガラスフィルムを貼って目隠しをした場合、10〜15年で窓に貼ったガラスフィルムの交換が必要です。
これは、窓に貼ったガラスフィルムを交換しなければ、ガラスフィルムの劣化により以下のような症状が出ることが理由として挙げられます。
- 端からはがれてくる
- 白くにごる
- 紫外線カットなどの機能が低下する
このように、窓の美観を損ねるなどの問題が起きるため、窓に貼ったガラスフィルムの交換は定期的に必要になります。
窓の室外側にガラスフィルムを貼った場合、室内側よりも紫外線や雨風の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、5〜7年ほどでガラスフィルムの交換が必要な場合もあるという点に注意しましょう。
【Q&A】窓の目隠しでよくある質問
- 窓に目隠しルーバーを後付けする際の費用はいくらかかる?
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窓の室外側に目隠しルーバーを後付けするなら、費用相場は5万円〜です。
この金額は、アルミ製・固定式の目隠しルーバーを想定しているので、ポリカーボネート製や可動式を希望する場合は、費用相場よりも金額が高くなる点に注意しましょう。
- 「窓の目隠しだけでなく光も入れたい」おすすめの方法はある?
-
窓の目隠しにプラスして外からの光を取り入れたい場合は、以下の方法がおすすめです。
窓の目隠し+外の光を取り入れる- 目隠しルーバー(可動式)
- ブラインド
- シェード(ツインシェード)
- レース
これらの方法なら、窓の目隠しをしつつ、室内に入る光を調整できます。
- 浴室窓の目隠しにおすすめの方法は?
-
浴室窓に目隠しをつける場合は、浴室窓の種類によっておすすめの方法が異なります。
浴室窓の目隠しにおすすめの方法引き違い窓 目隠しルーバー すべり出し窓 ガラスフィルム/ガラスシート 引き違い窓なら、窓をあけていても窓の目隠しができる、目隠しルーバーがおすすめです。
一方のすべり出し窓は、外壁側に目隠しルーバーをつけられないため、ガラスフィルムやブラインドの設置を検討しましょう。
- DIYで窓に目隠しルーバーを後付けできる?
-
DIYで窓に目隠しルーバーを後付けすることは可能です。
しかし、目隠しルーバーを外壁につける場合、正しく施工しないと目隠しルーバーがはずれて、外壁が破損するおそれもあります。
そのため、目隠しルーバーを窓につけるなら、専門業者に依頼するのがおすすめです。
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