2024年05月17日更新

監修記事

窓を網入りガラスに交換する価格・費用は?

窓を網入りガラスにすることで、火事のときのガラスの飛散を防ぐことができます。網入りガラスへの交換には、ガラスだけではなくサッシ自体の交換が必要になる場合があります。ここでは、網入りガラスへの交換リフォームにかかる費用の相場を解説します。

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そもそも網入りガラスとは?

ガラスにワイヤーを封入したガラスを「網入りガラス」と呼びます。

火災時には、窓ガラスが割れることがありますが、ワイヤーが入っていることでガラスの飛散を防げます。

このため、防火設備用ガラスとも呼ばれます。

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網入りの窓ガラスの価格の相場

網入りガラスには、いくつかの種類があります。

窓を網入りガラスに交換する価格・費用は?

一般的な網入りガラスの価格の相場は、90×90cmで約15,000~20,000円、180cm×90cmで約20,000~30,000円です。

半透明で覗き見を防止できる網入り型板ガラスは、90×90cmで約5,000~15,000円、180cm×90cmで約10,000~20,000円が価格の相場です。

また、2枚のガラスが合わさっており、その間に乾燥した空気が封入されているペアガラスにも、網入りタイプがあります。

網入りペアガラスの価格の相場は、90×90cmで約25,000~35,000円、180cm×90cmで約40,000~55,000円です。

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サッシごとの交換になる場合がある

一定以下の厚さのガラスであれば、既存のサッシからガラスを外して網入りガラスを入れることで交換できます。

しかし、一定以上の大きさ、厚さになると、サッシごと交換する必要があります。

この場合は、ガラスだけを交換するときと比べて費用が高くなります。

サッシの価格は、素材や大きさで変わります。一般的なアルミサッシで90cm×90cmのものは、約20,000~50,000円が相場です。

天然木や樹脂などがあり、天然木や樹脂のサッシは価格が比較的高い傾向があります。

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網入りガラスの交換リフォームにかかる費用の相場

網入りガラスの交換リフォームには、ガラスの本体価格、必要な場合はサッシの本体価格、工賃、廃材処分費、運搬費、雑費などがかかります。

窓を網入りガラスに交換する価格・費用は?

ガラスだけの交換にかかる工賃の相場は、約10,000~20,000円です。

サッシごと交換する際にかかる工賃の相場は、約20,000~40,000円です。

サッシの枠だけを残して、その上から新しいサッシをはめ込むカバー工法であれば、約15,000~30,000円と工賃の相場が下がります。

廃材処分費は、既存のガラスやサッシの処分にかかります。

相場は約5,000~10,000円ですが、ガラスやサッシが非常に大きなものの場合は、10,000円以上かかる可能性があります。

運搬費は、ガラスを運ぶためにトラックを借りなければならない場合や、非常に多くのガラスやサッシを注文した場合などにかかる可能性があります。

以上のことから、網入りガラスの交換リフォームにかかる費用の相場は、約70,000~200,000円となります。

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サッシを網入りガラスにリフォームするメリット

サッシを網入りガラスにリフォームすることで、火災時に炎が外に出てしまったり外から中に入ったりしてしまうことを防げます。

ガラスは火災時に破損する恐れがあり、網入りガラスも例外ではありません。

しかし、ワイヤーが入っていることでガラスが飛散するのを防ぐことができるため、結果的に炎が外に出たり外から中に入ったりするのを防ぐことができます。

自宅から出火して周りの建物に火が燃え移ってしまうと、損害賠償請求が発生する場合があります。網入りガラスにリフォームすることで、そのようなリスクを下げることができます。

また、網入りガラスの耐熱温度は約110℃で、熱湯などをかけても割れる心配はありません。

防犯性は通常の窓と変わらない

網が入っていることで通常の窓よりも頑丈と思い込んでしまう方もいますが、強度は通常のガラスとほとんど変わりません。また、網は引きちぎることができる程度の強度であるため、防犯効果はありません。

他のガラスと組み合わせることができる

網入りガラスは、防音ガラスなどと組み合わせて複層ガラスにすることができます。複層ガラスはガラスとガラスの間に空気が封入されているため、遮熱性が高いことが特徴です。

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サッシを網入りガラスにリフォームするデメリット

利点が多い網入りガラスですが、難点もあります。それは、熱湯をかけても割れませんが、比較的熱に弱いという点です。

物を熱すると膨張しますが、ガラスが熱くなるとひびが入ることがあります。この現象を「熱割れ」と呼びます。

網入りガラスに交換するメリット・デメリットは?

長時間、日光に当たり続けると、網入りガラスの表面温度が上がります。しかし、サッシに隠れている部分は温度がそれほど上がらないため、温度差が生じます。

ワイヤーとサッシ、ガラスの中央、サッシに隠れた部分のガラスは膨張の仕方が異なるので、熱し続けると割れてしまいます。

ストーブなどによる放射熱を直接網入りガラスに当てると、日光による温度の上昇と相まって割れてしまう可能性があります。また、カーテンなどを窓に密着させることも温度の急激な上昇を招くので注意が必要です。

紙を貼ったりペンキを塗ったりすることも温度の上昇を招きます。

窓やサッシを網入りガラスにリフォームするのであれば、利点と難点を把握しておき、注意点を守って使うことが大切です。

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網入りガラスを普通のガラスに交換

建築基準法や消防法で定められている「防火地域」と「準防火地域」では、建物や施設の内容を問わず、網入りガラスの導入が義務付けられています。

該当する地域で勝手にガラスを取り替えてしまうと、消防法や建築基準法に違反することになるため注意が必要です。

おすすめの網入りガラスのメーカーはこちらの記事で紹介しています

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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