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そもそも網入りガラスとは?
ガラス内部にワイヤーを封入したものを「網入りガラス」と呼びます。「ワイヤー入りガラス」とも呼ばれ、ガラスの中にひし形や四角の金網が見えるのが特徴です。
火災時には窓ガラスが割れることがありますが、ワイヤーが入っていることでガラスの飛散や脱落を防げます。このため「防火設備用ガラス」とも呼ばれ、防火地域や準防火地域では設置が義務付けられています。
網入りガラスは網が入っているため頑丈そうに見えますが、防犯ガラスではありません。あくまで火災時の安全性を高めるためのガラスです。
網入りの窓ガラスの価格の相場
網入りガラス(ワイヤー入りガラス)にはいくつかの種類があり、それぞれ価格が異なります。

一般的な網入り透明ガラスは「針金入りガラス」とも呼ばれ、網入りガラスの中で最もスタンダードなタイプです。半透明の網入り型板ガラスは覗き見防止に効果的で、網入りペアガラスは断熱性に優れています。
網入りガラスの値段は窓のサイズによって変わるため、価格表を参考に検討することをおすすめします。
サッシごとの交換になる場合がある
網入りガラスへの交換は、ガラスのみで済む場合とサッシごと交換が必要な場合があります。

一定以下の厚さ・サイズであれば、既存のサッシから網入りガラスを入れ替えるだけで交換できます。しかし、一定以上の大きさや厚さになると、サッシごと交換する必要があり、網入りガラスの交換費用が高くなります。
マンションの網入りガラス交換費用も同様で、窓の大きさによってサッシ交換の有無が決まります。サッシの素材は、アルミサッシのほかに天然木や樹脂などがあり、天然木や樹脂のサッシは価格が比較的高い傾向があります。
網入りガラスの交換リフォームにかかる費用の相場
網入りガラスの交換リフォームの総額は、7万~20万円が相場です。

網入りガラスの交換費用の内訳は、ガラス本体価格のほか、工賃、廃材処分費、運搬費などです。また、ガラスだけの交換とサッシごと交換では工賃が大きく異なります。サッシの枠だけを残して新しいサッシをはめ込むカバー工法であれば、工賃を抑えることができます。
廃材処分費は既存のガラスやサッシの処分にかかる費用で、ガラスやサッシが大きい場合は1万円以上かかる可能性があります。運搬費は、ガラスを運ぶためにトラックが必要な場合や、非常に多くのガラスやサッシを注文した場合にかかる費用のことです。
サッシを網入りガラスにリフォームするメリット
網入りガラスにリフォームすることで、火災時の安全性向上など3つのメリットがあります。

網入りガラスは火災時にガラスが破損しても、ワイヤーが入っていることでガラスの飛散を防ぐことができます。結果的に炎が外に出たり外から中に入ったりするのを防げるため、自宅から出火して周りの建物に火が燃え移るリスクを下げられます。これにより、損害賠償請求のリスクも軽減できます。
また、網入りガラスの耐熱温度は約110℃で、熱湯などをかけても割れる心配はありません。さらに、防音ガラスなどと組み合わせて複層ガラスにすることも可能で、ガラスとガラスの間に空気が封入されているため遮熱性が高いという特徴があります。
サッシを網入りガラスにリフォームするデメリット
網入りガラスには、防犯性や熱割れなどの注意点があります。

網入りガラスは網が入っていることで通常の窓よりも頑丈と思い込んでしまう方もいますが、強度は通常のガラスとほとんど変わりません。また、中の網も工具を使えば簡単に切断できるため、防犯性能は期待できません。
さらに、網入りガラスは熱湯をかけても割れませんが、比較的熱に弱いという特徴があります。長時間日光に当たり続けると、ガラス表面とサッシに隠れている部分で温度差が生じ「熱割れ」と呼ばれる現象が起こります。
ワイヤーとサッシ、ガラスの中央、サッシに隠れた部分のガラスは膨張の仕方が異なるため、熱し続けると割れてしまいます。ストーブなどの放射熱を直接当てたり、カーテンを窓に密着させたり、紙を貼ったりペンキを塗ったりすることも、温度の急激な上昇をまねくので注意が必要です。
網入りガラスを普通のガラスに交換
建築基準法や消防法で定められている「防火地域」と「準防火地域」では、建物や施設の内容を問わず、網入りガラスの導入が義務付けられています。該当する地域で勝手に網なしの普通のガラスに取り替えてしまうと、消防法や建築基準法に違反するため注意が必要です。
自宅が防火地域・準防火地域に該当するかは、市区町村の都市計画課や建築指導課で確認できます。該当しない地域であれば、網入りガラスから普通の透明ガラスやペアガラスへの交換が可能です。交換を検討する際は、法的な制限がないか専門業者に確認してから進めましょう。


















