2024年10月02日更新

監修記事

窓の防犯に面格子は効果的?メリット・デメリットやおすすめの場所も

突然ですが、ご自宅の窓に防犯面で不安はありませんか?住まいにおける泥棒の侵入口第一位は、窓です。そのため、日常的な戸締りでは泥棒対策として少し不安が残るかもしれません。
そこでこの記事では、防犯対策として窓に面格子をつけるメリット・デメリットや、取り付けにおすすめの場所などを解説します。いかに面格子が防犯対策として有効なのかを学んで、空き巣被害のリスクを軽減させましょう。

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窓の防犯対策で面格子を取り付けるメリット

面格子とは、窓に取り付ける柵のことで、おもに防犯の目的で採用されています。

窓の面格子が防犯対策として採用されるのには、侵入しにくい窓と判断されやすいなどが理由として挙げられます。

ここでは窓に面格子を取り付けるメリットについて学んで、防犯対策として採用するか検討しましょう。

【メリット1】侵入しにくい窓と判断されやすい

窓に面格子を取り付けると、窓ガラスを割りにくいなどの理由で、侵入しにくい窓と判断される可能性があります。

一戸建てにおける侵入犯罪の侵入口として、もっとも多いのは窓です。

令和5年に起きた侵入犯罪においても、55.2%が窓からの侵入によって、窃盗の被害などが発生しました。

そのため、窓に面格子を取り付けて侵入口として狙われにくくすることで、防犯性の向上が期待できるでしょう。

【メリット2】室内への侵入に時間がかかる

窓に面格子を取り付けると、面格子を外す作業などに時間がかかり、侵入をあきらめる可能性があります。

警察庁のデータでは、侵入にかかる時間が2分をこえると、約8割の泥棒が侵入をあきらめるとされています。

そのため、窓への面格子の取り付けで侵入にかかる時間をのばせば、侵入による犯罪を防げるかもしれません。

【メリット3】外から室内が見えにくい

窓の面格子によって外から室内が見えにくい状態になると、間取りや入居者などの様子を確かめにくくなるため、防犯性の向上が期待できるでしょう。

警察庁のデータによると、泥棒は建物への侵入を試みる前にあらかじめ下見をしていることがわかっています。

建物の入居者がどのような生活を送っているのか、近くから動きを見張ったり、インターホンで呼んだりして、侵入できる建物であるかを判断しています。

そのため、窓の面格子で外から室内を見えにくくすることで、泥棒に「侵入できる建物である」と判断されにくい状態をつくれるでしょう。

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窓の防犯対策で面格子を取り付けるデメリット

窓の防犯対策で面格子を取り付けると、泥棒に傷つけられる可能性があるなどのデメリットもあります。

リフォーム後に後悔しないためにも、あらかじめデメリットも頭に入れておきましょう。

【デメリット1】緊急避難時のさまたげになるおそれがある

窓の防犯対策で面格子を取り付けると、火災などの緊急時に面格子を取り外す作業などに時間がかかり、避難のさまたげになるおそれもあります。

総務省消防庁のデータによると、住宅火災の逃げ遅れによる死者数の割合は8割以上。そのため、避難経路を確保しておくことは、命を守るために重要です。

もし防犯対策で窓に面格子を取り付けるなら、緊急時に避難する経路を確保できるかについても検討しておきましょう。

【デメリット2】泥棒に傷つけられる可能性がある

耐久性の低い面格子を取り付けた場合、工具を持った泥棒によって、面格子が傷つけられてしまう可能性もあります。

窓への面格子の取り付けは侵入犯罪が起こるリスクを軽減する方法であるものの、必ず侵入を防げるわけではありません。

とくにアルミ製などの耐久性が低い面格子の場合、窓から面格子を取り外されたり、まげられたりするリスクもあります。

【デメリット3】窓の掃除がしにくい

窓に面格子が取り付けられていると、窓ガラスや窓枠を掃除する際に、格子の隙間から作業するなどの工夫が必要です。

窓の屋外側に面格子をつける場合は、室内側から掃除ができるかなどを事前に検討しておきましょう。

もし自分で窓の掃除をおこなうのが難しい状態であれば、専門業者に窓を掃除してもらう方法もあります。

自分で無理に掃除をおこなおうとすると、窓ガラスが割れたり、転落事故が起きたりするおそれもあります。

そのため、安全に窓の掃除ができる方法をあらかじめ検討しておくことも大切です。

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窓の防犯対策で面格子を取り付けるのがおすすめの場所

窓の防犯対策で面格子を取り付けるなら、家族や近隣住民の死角になりやすい部屋の窓などをおすすめします。

ここではどのような場所に面格子を取り付けるべきか学んで、自宅の防犯対策に反映させましょう。

【場所1】バルコニー

2階より上の階にあるバルコニーも泥棒の侵入口となる場合が多いため、バルコニーに面した窓にも面格子の取り付けを検討しましょう。

バルコニーにある窓は、地上から高さがあることで油断し、鍵をかけていない状態である場合も多くあります。

警察庁のデータによると、侵入の手口でもっとも多いのは、そのような無締りの窓を狙ったものです。

もし無締りであったバルコニーの窓が侵入口として狙われた際に、泥棒の侵入を許さないよう、面格子の取り付けを検討してみましょう。

【場所2】浴室・洗面所・トイレ

浴室・洗面所・トイレなどの水まわりは、プライバシーを守る観点から人目のつきにくい場所に配置されやすい傾向にあります。

そのため、泥棒の侵入口として狙われる傾向にあるため、面格子を窓につけるなどの対策が必要です。

水まわりはリビングなどの居室のように、常に人がいる場所でないため、異変・異音などに気づきにくいという弱点もあります。

面格子の取り付けによって「侵入しにくい窓」と判断されやすい状態をつくり、人目のつきにくい水まわりにおける窓からの侵入を防ぎましょう。

【場所3】家族や近隣住民の死角になりやすい部屋

道路や玄関から反対側にあるなど、死角になりやすい部屋は人目がつきにくいため「侵入しやすい場所」として判断されてしまうかもしれません。

  • 道路や玄関から反対側にある
  • 植木や物置で窓が見えない
  • 塀やフェンスで囲まれている

このような部屋にある窓の防犯性を向上させるため、窓に面格子を取り付けましょう。

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窓の防犯対策におすすめの面格子の特徴

窓の防犯対策で面格子をつけるなら、耐久性が高い商品などを選ぶのもおすすめです。

ここではどのような面格子を選ぶと失敗しにくいのか学んで、自宅の窓に合った面格子を選びましょう。

【特徴1】素材の耐久性が高い

素材の耐久性が高いステンレスなどを選ぶと、折り曲げや切断によって面格子を傷つけられるリスクの軽減ができ、窓の防犯性の向上が期待できます。

また、ステンレスはサビが発生しにくいため、サビによる劣化で面格子の耐久性が損なわれるリスクも回避できるでしょう。

このように、耐久性の高い面格子を取り付けておけば、泥棒が窓を突破するまでの時間を長くでき、建物への侵入をあきらめるかもしれません。

【特徴2】防犯性の高い形状

縦・横に格子が並んだ面格子よりも、ヒシ形が並んだヒシクロス面格子のほうが、侵入しにくいと判断されやすいため、窓の防犯性の向上が期待できます。

縦・横に格子が平行に並んだ形状では、一方向に力を加えると面格子が変形し、侵入できるスペースが生まれてしまいます。

一方、網目状に格子が並ぶヒシクロス面格子であれば、さまざまな方向に力を加える必要があるため、変形させる際にかかる時間が長くなりやすい傾向にあります。

そのような侵入に時間がかかる防犯性の高い形状を選べば、窓の防犯性を向上させられるでしょう。

【特徴3】外観になじむデザイン性

窓に取り付けた面格子だけが浮いて見えないように、外壁などのデザインになじむ面格子を選びましょう。

昨今では、洋風・和風などさまざまなデザインの面格子が販売されています。

防犯対策として窓に面格子をつける場合でも、外観になじむデザインでないと「取り付けなければよかった」と後悔してしまうかもしれません。

建物の美観が損なわれないデザインの面格子を選び、おしゃれなアクセントとして面格子を活用しましょう。

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窓に面格子を取り付ける費用

窓に面格子を取り付ける際の費用は、最低でも4万円〜が目安です。

面格子の種類費用相場
(材・工)
アルミ4万円〜
鋳物5万円〜
ステンレス8万円〜

面格子の種類によって金額が変動するため、耐久性やデザインなども含めて、どの種類を選ぶか検討しましょう。

足場設置が必要な場合もある

2階以上に設置された窓で面格子の取り付けをおこなう場合、足場の設置が必要になる場合もあります。

そのような場合は、足場の設置費用が追加でかかる点に注意しましょう。

>>窓の防犯対策は専門業者におまかせ

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窓の防犯対策で格子を取り付けた施工事例

工期1日間
建物タイプ一戸建て

「防犯性の高い窓に交換したい」とお客さまよりご相談いただき、窓の交換と格子の取り付けをおこなった施工事例です。

窓の交換をおこなう前に、交換後のイメージ画像を作成し、完成時のイメージを共有しました。

提案内容にご納得いただけたので、窓の交換と格子の取り付けを開始。交換した跡が目立たないように、コーキングで補修するなど、こまかい部分まで丁寧に作業をおこないました。

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防犯対策としてDIYで窓に面格子を取り付けるのは可能?

防犯対策としてDIYで窓に面格子を取り付けることは可能です。

しかし、面格子が正しく取り付けられていないと、簡単に取り外されてしまうなどのトラブルが起きてしまうおそれもあります。

また、2階以上の高い位置において自分で窓に面格子を取り付ける場合、転落のおそれがあるため作業の際に危険も生じます。

そのような取り付け方法や作業時におけるトラブルを起こさないように、専門業者への依頼も検討してみましょう。

>>窓の面格子取り付けは専門業者にお願いしよう

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窓における面格子以外の防犯リフォーム

窓における防犯リフォームは、面格子以外にも「窓シャッター」を取り付けるなどの方法があります。

ここでは窓における防犯リフォームの種類をチェックして、面格子以外の防犯対策もあわせて検討してみましょう。

【リフォーム1】窓シャッターの取り付け

窓にシャッターを取り付けると、シャッターが壁となって窓ガラスを割りにくくできるため、防犯性の向上の効果が期待できます。

また、窓シャッターを閉めた状態では、外から室内の様子を見ることはできません。

そのため、入居者が在宅であるかなどのチェックをしにくく、泥棒に狙われにくい環境をつくれるでしょう。

【リフォーム2】内窓の新設

内窓を新設すると、侵入にかかる時間を長くできる傾向にあるため、窓の防犯性を向上させる効果も期待できます。

内窓の新設は、おもに窓の断熱性を向上させる目的でおこなわれるリフォームです。

しかし、窓の結露を予防する以外にも、窓を二重にすることで「侵入しにくい窓」として判断されるなどの防犯面における効果も期待できるでしょう。

【リフォーム3】目隠しルーバーの取り付け

羽の角度を自由に調整できる目隠しルーバーの取り付けで、面格子と同様の防犯性の向上を期待できます。

目隠しルーバーは、羽の角度で採光・採風の具合を調整できるため、格子を窓につけると部屋が暗くなりがちな浴室などへの取り付けもおすすめです。

もし「窓に格子をつけると部屋が暗くなるかもしれない」と不安な場合は、目隠しルーバーの採用も検討も検討してみましょう。

【リフォーム4】補助錠の新設

窓についた錠(鍵)のほかに、追加で補助錠をつけることで、窓のこじ開けを防止する効果が期待できます。

窓の補助錠には、ワンタッチで解錠できるタイプのほか、鍵付きの補助錠もあります。

そのような鍵付きの補助錠であれば、泥棒が補助錠を取り外さない限り、窓を開けることはできません。

もし泥棒が窓ガラスを割っても、補助錠が窓を固定しているため、窓が開かないという状態をつくりだすことも可能です。

このような窓の補助錠の新設は、面格子の取り付けとあわせておこなうこともできます。

窓の防犯対策を希望する場合は、面格子とあわせて、補助錠の採用も検討してみましょう。

【リフォーム5】防犯ガラスへの交換

割れにくい防犯ガラスに交換する方法も、窓の防犯対策として有効です。

たとえば、YKK APの「安全合わせ複層ガラス」は、ひび割れてもガラスが飛散しにくいガラスです。

そのため、窓ガラスが壊されにくく、窓におけるこじ破りなどの侵入犯罪の対策として有効でしょう。

このような防犯ガラスへの交換を、面格子の取り付けとセットでおこなっておくと、窓の防犯性の向上が期待できます。

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【Q&A】窓の防犯対策として面格子の取り付けに関するよくある質問

窓の室内側に面格子を取り付けるのは防犯対策として効果的?

窓の室内側に面格子を取り付ける方法は、防犯対策において室内に侵入しにくくするなどの効果が期待できます。

もし窓の屋外側に面格子を取り付けられない場合などは、室内側への面格子の取り付けを検討してみましょう。

窓の防犯対策において面格子は意味がない?

窓に面格子を取り付けることで、侵入しにくい窓と判断されやすいなどの効果が期待できます。

ただし耐久性の低い面格子では、傷つけられたり取り外されたりしてしまうおそれもあります。

そのため、窓の防犯対策で面格子を取り付けるなら、耐久性の高さなどを重視して選ぶことも大切です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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