目次
玄関アプローチとは
玄関アプローチとは、敷地の入り口から玄関までをつなぐ道のりのことを指します。
普段の出入りはもちろん、来客者の往来もある玄関アプローチは、住まいの第一印象を決めるといっても過言ではありません。
玄関アプローチは、玄関前の敷地整備や植栽の設置など、あらゆる要素を組み合わせてデザインできるので、ライフスタイルや好みに合わせたリフォームが可能です。
玄関アプローチと玄関ポーチの違い
建物のエクステリアには、玄関アプローチのほかに「玄関ポーチ」とよばれる箇所もあります。
これらふたつの最も大きな違いは、建物の建築面積に含まれるかどうかという点です。
- 門扉や道路などの敷地入り口から、玄関までをつなぐ道のり
- 建物の建築面積には含まれず、外構工事の対象となる
- 玄関前の出入り口部分
- 建物の建築面積に含まれるので、外構工事の対象外となる
これらを混同して認識している人も少なくありませんが、それぞれの部位には明確な違いが存在します。
あらかじめ両者の違いを正確に理解し、誤解のないようにリフォームの狙いを業者に伝えましょう。
玄関アプローチにおけるリフォームの種類
玄関アプローチのリフォームには、敷地の整備や階段の設置といったさまざまな種類があります。
どのようなリフォームの種類があるのかを知り、理想的な玄関アプローチを具体的にイメージできるようにしましょう。
【種類1】敷地の整備
玄関アプローチにおけるリフォームの種類として、敷地の整備があげられます。
敷地を整備することで、普段の出入りがしやすくなるのはもちろん、家全体の外観がおしゃれな印象になります。
敷地整備の具体的な方法は、石張りやタイル張り、コンクリートなどで仕上げるケースが多いでしょう。
【種類2】階段やスロープの設置
玄関アプローチのリフォームにおいて、階段やスロープを設置するケースがあります。
前面道路に傾斜があるほか、基礎の高さがある場合は、玄関への動線をスムーズにするために、階段やスロープを設置しなければなりません。
玄関アプローチに階段やスロープを設置すれば、外観の印象が変わるだけでなく、水害対策にも効果的です。
なお、ベビーカーや車椅子の使用が多い場合は、ライフスタイルに合わせてスロープの設置を検討するとよいでしょう。
【種類3】手すりの設置
玄関アプローチのリフォームでは、手すりを設置するケースも少なくありません。
とくに、玄関アプローチに階段やスロープがある場合、手すりも合わせて設置すると安心です。
手すりの設置により、歩行のサポートや転倒防止の効果を得られます。
玄関アプローチのリフォームで安全面を配慮するなら、手すりの設置を念頭におきましょう。
【種類4】庭園灯の設置
玄関アプリーチのリフォームにおいて、庭園灯を設置するケースもあります。
庭園灯を設置することで、足元が見えやすくなり、夜間や悪天候のときでも安心して出入りできます。
また、人感センサー付きの庭園灯を選べば防犯強化にもつながるので、不法侵入のリスクを軽減できるでしょう。
住まいの安全性と防犯性を向上させるためにも、庭園灯の設置を検討してみてください。
玄関アプローチのリフォームにおける費用相場
玄関アプローチのリフォームにかかる費用は、リフォームの種類によって異なります。
想定していた予算を超えてしまうことのないよう、以下の表を参考にして、あらかじめ費用相場を把握しておきましょう。
リフォームの種類 | 費用相場 |
---|---|
敷地の整備 | 10万〜30万円 |
階段やスロープの設置 | 10万〜50万円 |
手すりの設置 | 5万〜15万円 |
庭園灯の設置 | 3万〜4万円 |
玄関アプローチのリフォーム費用は、リフォームの範囲や使用する材料、建物の立地条件などによって変動する場合があります。
そのため、正確な費用を知りたい場合は早い段階で業者に声をかけ、見積もりを取得しましょう。
玄関アプローチで使用される素材
玄関アプローチには、敷石やレンガ、タイルなどのさまざまな素材が使用されています。
ここでは、玄関アプローチでよく使われる素材について頭に入れ、家の顔ともいえる玄関アプローチを納得できるものにしましょう。
【素材1】敷石
玄関アプローチで使用される素材として、御影石や石英岩を使った「敷石」があげられます。
敷石は四角く切り取られた角形のものや、素材をいかした「乱型」のものなどがあり、形によって多種多様にデザインできるのが特徴です。
また、石を敷き詰めることで雑草が生えにくくなるため、お手入れの手間を減らせるでしょう。
2万〜5万円(1平方メートルあたり)
【素材2】レンガ
玄関アプローチでは、「レンガ」が使用されるケースも多くあります。
赤みがかった色のレンガを並べれば、家の外観を洋風にアレンジすることが可能です。
また、レンガの並べ方を工夫したり、レンガの花壇を設置したりすることで、オリジナリティのある空間を演出できるでしょう。
2万〜3万円(1平方メートルあたり)
【素材3】タイル
玄関アプローチには、汎用性の高い「タイル」がよく使われています。
デザインのバリエーションが多いタイルは、建物や周囲との外観に合わせやすく、おしゃれな玄関アプローチを作りやすいでしょう。
また、耐久性にも優れていて、汚れがつきにくいことから、お手入れに手間がかからないのも特徴です。
0.5万〜5万円(1平方メートルあたり)
このように、玄関アプローチにタイルを使用する場合の費用相場は、ほかの素材に比べて費用に幅の出る傾向があります。
なお、タイルの種類によっては滑りやすい仕様もあるので、タイルを選ぶ際は慎重に検討しましょう。
【素材4】コンクリート・インターロッキングブロック
玄関アプローチでよく使われる素材には、「コンクリート」や「インターロッキングブロック」があります。
コンクリートやインターロッキングブロックは、車両の重量にも耐え得る耐久性の高さが際立ちます。
また、シンプルなデザインが特徴なので、玄関アプローチにスタイリッシュな印象をもたらすでしょう。
1万円前後(1平方メートルあたり)
【素材5】枕木
玄関アプローチを仕上げる素材として、「枕木」が使用されることもあります。
とくに、曲線的なアプローチを作ったり、ナチュラルな風合いを演出したりすることに適しています。
コンクリート製の枕木なら、天然木に比べて耐久性がアップするので、長期的な利用も可能となるでしょう。
0.5万~3万円(1平方メートルあたり)
※コンクリート製の枕木は割高となる傾向があります
【素材6】人工芝
玄関アプローチに、「人工芝」を使用するケースも少なくありません。
人工芝は合成樹脂でできているので、天然芝のように刈る必要がなく、メンテナンスの手間を軽減できます。
また、人工芝の青々とした鮮やかさが、家全体の外観にアクセントを加えるでしょう。
0.5万~1.5万円(1平方メートルあたり)
【素材7】砂利
玄関アプローチで使われる素材のひとつとして、「砂利」もあげられます。
砂利は、敷き詰めるだけで手間がかからないうえ、サイズや色のバリエーションが豊富であるため、好みに合わせたリフォームが簡単にできます。
0.2万~1万円(1平方メートルあたり)
玄関アプローチのリフォームで可能なかぎりコストを抑えたい場合は、コストパフォーマンスの高い砂利を検討しましょう。
なお、雑草対策に重点をおく場合は、防草シートを活用するのがおすすめです。
玄関アプローチのリフォームで後悔しないためのコツ
玄関アプローチは、プライバシーや防犯面などを配慮しながらリフォームする必要があります。
「ちゃんと考えてリフォームすればよかった」と失敗しないように、玄関アプローチのリフォームで後悔しないための「コツ」を学びましょう。
【コツ1】プライバシーを配慮する
玄関アプローチのリフォームにおいて、プライバシーの配慮は欠かせません。
具体的に、門扉や道路から玄関までの動線を考えて、家の中が丸見えにならないようにする工夫が必要です。
とくに、人通りの多い道路に接している場合、空間に奥行きを出すことでプライバシーを確保できるでしょう。
また、玄関アプローチの動線と、浴室やトイレの窓まわりが重ならないように工夫することも重要です。
【コツ2】防犯面を意識する
玄関アプローチをリフォームする際は、防犯面を意識することが求められます。
過度なプライバシーの配慮によって、人目につきにくい玄関アプローチにしてしまうと、かえって不法侵入のリスクが増えるかもしれません。
防犯面に配慮した玄関アプローチをリフォームで実現するためには、プライバシーを配慮しつつ、死角を作らない工夫が必要です。
たとえば、アプローチまわりにセンサー付きの照明を設置して夜間も足元を明るくすることにより、防犯面に配慮した玄関アプローチを実現できるでしょう。
【コツ3】安全面に配慮する
玄関アプローチは普段の出入りで利用するほか、来客者が往来するスペースにもなるため、安全面に配慮したリフォームが必要不可欠です。
たとえば、夜間や悪天候のときでも安心して利用できるように、玄関アプローチに滑りにくい素材を選ぶことが安全性の向上につながります。
また、ベビーカーや車椅子を使用する場合、スロープや手すりの設置を検討することで、安全性を高められるでしょう。
【コツ4】メンテナンスのしやすさを考える
玄関アプローチをリフォームするときは、メンテナンスのしやすさを考慮し、長期的に利用できるようにしましょう。
毎日のように利用する玄関アプローチは、汚れや劣化がつきものであるため、手間をかけずにメンテナンスできるものや、掃除のしやすい素材を選ぶのが得策です。
また、普段のメンテナンスのしやすさも考えつつ、水はけをスムーズに促すことも忘れてはなりません。
水はけが悪いと滑りやすくなったり、素材が劣化しやすくなったりするので、玄関アプローチに適度な傾斜をつけることが大切です。
【コツ5】家の外観と調和させる
玄関アプローチのリフォームでは、家の外観と調和させるアクセントが求められます。
玄関アプローチのデザインと家の外観がマッチしないと、全体の雰囲気に違和感を覚えてしまうかもしれません。
たとえば、和風テイストの家において、玄関アプローチに洋風なレンガを使うと、バラつきのある印象を受ける傾向があります。
玄関アプローチをリフォームするときは、家のイメージに合う素材を使用し、統一感が出るよう心がけましょう。
玄関アプローチをリフォームするときの注意点
玄関アプローチをリフォームする際は、アプローチの幅や使う素材に注意しなければなりません。
理想通りの玄関アプローチにするためにも、具体的なリフォームの注意点を頭に入れましょう。
【注意点1】十分なアプローチ幅を確保する
玄関アプローチのリフォームを検討する際は、無理のない範囲でアプローチの幅に余裕をもたせましょう。
アプローチの幅が十分でないと、毎日の出入りに支障が出たり、空間に閉塞感が生まれたりするおそれがあります。
確保すべきアプローチ幅は、傘をさすときや、人と人がすれ違う場面を想定し、1.2メートル程度が理想です。
ただし、ベビーカーや車椅子の使用など、ライフスタイルに合わせたシーンを考えるなら、1.5メートル程度が望ましいでしょう。
【注意点2】耐久性の高い素材を選ぶ
玄関アプローチのリフォームにおいて、耐久性の高い素材を選ぶことも重要なポイントです。
玄関アプローチは利用頻度が高いうえ、外部環境にさらされていることから、どうしても劣化しやすくなります。
また、玄関アプローチのリフォームは、屋内のように気軽にリフォームできるものではありません。
玄関アプローチの劣化をできるかぎり予防し、今後のメンテナンスを最小限にするためにも、素材選びの際は耐久性に注目しましょう。
玄関アプローチのリフォームをDIYで安く済ませる方法
玄関アプローチをリフォームする際、砂利や飛び石などを活用したDIYで、費用を安く抑えることが可能です。
なお、玄関アプローチのリフォームにおいてコスト面を最も優先する場合は、DIYによるリフォームも視野に入れましょう。
DIYによる玄関アプローチのリフォームは、玄関アプローチの利便性が悪くなったり、防犯性や安全性が欠如したりするなどのリスクが考えられます。
通勤・通学時に安心して利用できる玄関アプローチに仕上げるためにも、DIYではなく専門業者に依頼するのがおすすめです。
【方法1】砂利を敷く
玄関アプローチのリフォームをDIYで安く済ませるなら、砂利を敷く方法がおすすめです。
砂利は敷くだけで手間がかからないため、はじめてのDIYでもチャレンジしやすいかもしれません。
また、色付きの砂利を選べば、玄関アプローチの外観を華やかに仕上げられます。
なお、砂利の敷設は将来的に雑草のお手入れをしなければならないため、防草シートによる対策も同時に検討しましょう。
【方法2】植栽を加える
玄関アプローチのリフォームをDIYで安く抑えたいなら、植栽を加える方法も視野に入れましょう。
玄関アプローチに植栽を加えることで、季節を楽しめる華やかな空間に仕上がります。
周囲にあるフェンスや門扉などとうまく組み合わせながら、植栽を加えてみてもよいかもしれません。
植栽は外観を華やかに彩るだけでなく、目隠しとしても活用できるため、プライバシーの確保を重視したい場合にもおすすめです。
【方法3】飛び石を並べる
玄関アプローチのリフォームをDIYで安く済ませるには、飛び石の活用も効果的です。
石を一定間隔に並べてアプローチを作ることで、自然な風合いを出しながら重厚感を演出できます。
また、飛び石のサイズを変えたり、配置のバランスを考えたりすれば、個性的な玄関アプローチをデザインできます。
なお、素材によっては滑りやすいものもあるため、安全面に配慮した素材を選びましょう。
玄関アプローチのリフォームにおける業者の選び方
玄関アプローチのリフォームで業者を選ぶときは、各業者の得意分野をしっかり見極めたり、相見積もりを取ったりすることが必要です。
あらかじめ、玄関アプローチのリフォームにおける業者の選び方を学び、「ほかの業者に依頼すればよかった」と後悔しないようにしましょう。
【選び方1】業者の得意分野を見極める
玄関アプローチのリフォームにおける業者選びでは、それぞれの業者が得意とする分野を見極めることが重要です。
その理由は、使用する素材によって、工事内容や必要な知識が異なるからです。
たとえば、コンクリートで敷地を整備するなら「左官工事」、石やレンガを使うなら「組積工事」など、扱う素材によって工事内容が異なります。
玄関アプローチをきれいに仕上げてもらうためにも、使う素材に合った工事を得意とする業者を選びましょう。
【選び方2】相見積もりを取る
玄関アプローチのリフォームにおいて、業者を選ぶ際は相見積もりを取ることも欠かせません。
相見積もりを取れば、複数の業者の見積もりを比較できるため、適正価格でリフォームを依頼できます。
また、相見積もりは価格交渉の材料にもなり得るため、お得にリフォームできるかもしれません。
相見積もりによって各業者の対応力も見極められるので、業者選びで失敗するリスクを軽減できるでしょう。
外構・エクステリアリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ