2024年01月15日更新
マンションのキッチンリフォームの費用は?事例・注意点も解説!
マンションのキッチンをリフォームする場合、工事の内容や目的によって費用はどの程度変わってくるのでしょうか?キッチンリフォームで可能な工事と、費用、おすすめのシステムキッチンメーカーなどについてご紹介していきます。
目次
キッチンのリフォームでできることは?
マンションのキッチンをリフォームする際、どのような内容の工事があるのでしょうか。
・キッチンのレイアウトを変更する ・システムキッチンを交換する ・キッチン周りの設備を新しくする |
キッチンのリフォームでは、システムキッチンを交換したりシステムキッチンに付帯する設備を交換・取付する方法があります。
また、キッチンの位置を変更して壁付けにするのか、対面式にするのかでも工事の内容は変わります。
マンションのキッチンリフォームでできる内容を以下で詳しく解説します。
キッチンのレイアウトを変更する
レイアウトとは、キッチンの位置とシステムキッチンのスタイルを指します。
たとえば、既存のキッチンが壁付けである場合、正面が壁を向いているので食事の準備や家事をしていると家族の顔が見られません。
対面式のキッチンに変更すれば、家族の様子や顔を見ながら家事ができます。
また、既存のキッチンスペースがL型で作業スペースを広げたい場合に、I型のキッチンに変更するなどレイアウトの変更が可能です。
既存のキッチンを、スペースや生活スタイルによって変える工事が、レイアウトの変更です。
システムキッチンを交換する
システムキッチンは、シンクやコンロが一体型となっており、収納スペースが付随しているものが一般的です。
メーカーからさまざまなシステムキッチンが販売されており、素材やグレードによって費用は異なります。
生活スタイルや既存の部屋のデザインに合ったシステムキッチンを選び交換するのも、マンションのキッチンリフォームでできる工事内容です。
キッチン周りの設備を新しくする
キッチンの周辺は、水ハネや油などが汚れとしてつきやすい場所です。
システムキッチンの交換と共に、壁紙や床材を汚れにくいものや、お手入れがしやすいものに変更するのも可能です。
また、システムキッチンの色に合わせて、収納棚の設置をする工事もあります。
コンロや、レンジフード(換気扇)、食洗機や水栓などの交換や新設も同様です。
マンションのキッチンリフォームにかかる費用相場
ハピすむの成約金額を見てみると、キッチンリフォームには約50万円~150万円程度の費用がかかることが多いようです。
まずはシステムキッチンの交換費用の相場観から見てみましょう。
キッチンのレイアウトごとの交換リフォーム費用
キッチンのレイアウトと種類ごとにかかる費用相場を下記で解説します。
キッチンの種類 | 商品価格の目安 | リフォーム費用相場 (商品+工事代) |
I型キッチン | 約30万円~ | 約60万円~ |
L型キッチン | 約50万円~ | 約80万円~ |
ペニンシュラキッチン | 約40万円~ | 約70万円~ |
アイランドキッチン | 約60万円~ | 約100万円~ |
既存の配置や工事内容によって費用は異なります。
リフォームを計画する際は、施工業者に現地調査を依頼して見積を取りましょう。
工事内容 | 工期 |
キッチン周りの設備の交換・設置 換気扇・レンジフードの交換 収納棚の設置 | 約1日~ |
移動を伴わない壁付けキッチンの交換 | 約2日~ |
移動を伴わない対面キッチンの交換 | 約3日~ |
移動を伴うシステムキッチンの交換 排水管の交換、電気工事 壁紙や床材の貼替え | 約2週間 |
間取り変更を伴う大規模な工事 リビングやダイニングを含む工事 | 約1ヶ月~ |
マンションのキッチンリフォームの工期の目安
キッチンリフォームにかかる時間は、工事の内容によって異なります。
おおよその工期を表でまとめました。
表はあくまでも目安であり、工事内容によって工期は異なります。
50万円未満で可能なマンションのキッチンリフォーム
マンションのキッチンリフォームを50万円未満でおこなえる内容を表でまとめました。
リフォーム内容 | 費用 |
コンロの交換 | 約3万円~ |
水栓金具の取付 | 約4万円~ |
レンジフードの交換 | 約5万円~ |
収納棚の設置 | 約5万円~ |
食洗機の交換 | 約7万円~ |
クロスの貼替え | 約6万円~ |
床材の貼替え | 約10万円~ |
表はあくまでも目安であり、選ぶ材料の種類や工事内容により費用は異なります。
50万円未満のリフォームでは、キッチンの周辺設備の交換や取付が可能です。
50万円から100万円で可能なマンションのキッチンリフォーム
費用が50万円以上になると、システムキッチンの交換が可能になります。
シンプルな造りのI型キッチンは、比較的費用も安いため、壁付のI型キッチンから対面式のI型キッチンへの交換もできるでしょう。
また、ローグレードのシステムキッチンの交換と50万円未満のリフォームを合わせておこなうのも可能です。
ただし、材料の種類や素材によって費用が上がる可能性もあるため、リフォーム費用はしっかりと施工会社に確認してください。
100万円以上で可能なマンションのキッチンリフォーム
100万円以上のキッチンリフォームでは、移動を伴うシステムキッチンの交換が可能です。
システムキッチンの場所を移動する際に、給排水管の新設や電気工事が必要になると費用は高額になります。
キッチン周りの壁を撤去する場合や、リビングとキッチンをまとめるなどの大掛かりな工事も同様です。
また、独立型のアイランドキッチンなどのシステムキッチンも費用は高くなります。
ミドルグレードからハイグレードの機能性とデザイン性を備えたシステムキッチンの交換も100万円以上になるでしょう。
マンションのキッチンリフォーム事例・工期
こちらでは、実際におこなったマンションのキッチンリフォームの事例をご紹介します。
工期や設備のメーカー名など記載しておりますので参考にしてください。
リクシル「シエラ」でキッチンの交換工事を行った事例
リフォーム費用 | 約64万円~ |
設備のメーカー名 | リクシル「シエラ」 |
施工内容 | システムキッチン交換 |
マンションのシステムキッチンの交換を、壁付けのI型、リクシル「シエラ」でおこないました。
落ち着いた色合いのキッチンで、すっきりモダンな印象に仕上がっています。
TOTO「ミッテ」で掃除がしやすく機能的なキッチンにリフォームした事例
リフォーム費用 | 約82万円~ |
設備のメーカー名 | TOTO ミッテ I型2100 |
施工内容 | システムキッチン交換 床材の張替え |
水漏れがあったキッチン周りの床材の貼替えとともに、TOTO の「ミッテ」に交換しました。
レンジフードがお掃除しやすいタイプになっており、機能的かつおしゃれなキッチンに仕上がっています。
パナソニック「ラクシーナ」で開放感のあるキッチンを実現した事例
リフォーム費用 | 約111万円~ |
設備のメーカー名 | パナソニック「ラクシーナ」 |
施工内容 | システムキッチン交換 床張替え 吊戸棚、袖壁の撤去 床材の張替え ダウンライトの設置 |
リフォーム工期 | 約8日~ |
窓がなく暗かったキッチンを、吊戸棚と袖壁を撤去し、開放感のあるスペースにリフォームしています。
システムキッチンは、パナソニックの「ラクシーナ」で10年間掃除不要のレンジフードと汚れが落としやすいシンクを採用しました。
ダウンライトも設置し、全体的に明るくスタイリッシュなイメージに仕上がっています。
トクラス「ベリー」でおしゃれで重厚感のあるキッチンにリフォームした事例
リフォーム費用 | 約123万円~ |
設備のメーカー名 | トクラス「ベリー」 |
施工内容 | システムキッチン交換 収納リフォーム 壁紙張替え 床材張替え |
リフォーム工期 | 約2.5ヶ月~ |
ご夫婦二人でお料理が楽しめるような空間を意識し、システムキッチンをトクラス「ベリー」でリフォームしました。
窓枠をブラックにすることで、ブルータイルの可愛さが際立ちながらも引き締まったスペースが実現できています。
L型キッチンをセミオープンの対面キッチンにリフォーム!
リフォーム費用 | 約250万円~ |
設備のメーカー名 | クリナップ「ラクエラ」 |
施工内容 | システムキッチン交換 壁の撤去 レイアウトの変更 |
リフォーム工期 | 約2週間~ |
仕切られた壁を撤去後、カウンターで間仕切りをしL型キッチンを開放的なセミオープンのキッチンへとリフォームしました。
システムキッチンはクリナップの「ラクエラ」を採用し、モダンな雰囲気ながらも外の景色が見える開放的なキッチンに仕上がっています。
キッチンの壁の一部を撤去してカウンターを設置
リフォーム費用 | 約80万円~ |
設備のメーカー名 | 東リ・リリカラ・鏡面石目柄(カウンター材) |
施工内容 | キッチンカウンターの設置 壁の撤去 |
リフォーム工期 | 約10日~ |
既存の壁を撤去後、キッチンカウンターを新設してキッチンからもリビングの様子がわかるようにリフォームしています。
キッチンとリビングがカウンターを介してつながり、全体的に明るく使いやすいキッチンスペースになりました。
キッチンの壁を撤去して開放的なキッチンにリフォーム
リフォーム費用 | 約260万円~ |
施工内容 | システムキッチンの交換 間仕切り・下がり壁の撤去 収納棚の設置 |
リフォーム工期 | 約12日~ |
キッチンとリビングの間の壁を撤去し、開放感のあるスペースへリフォームしています。
既存の食器棚は、キッチンの後ろにあったため圧迫感がありました。
食器棚と吊戸棚を撤去後、システムキッチンの交換とともに、家電も置ける収納スペースを設置し、明るく広々した空間が実現しています。
キッチンの壁の一部を撤去して「リシェルSI」にリフォーム
リフォーム費用 | 約300万円~ |
設備のメーカー名 | リクシル「リシェルSI」+カップボード |
施工内容 | システムキッチンの交換 壁の撤去 吊戸棚の撤去 ビルトイン食洗機設置 タッチレス水栓設置 |
リフォーム工期 | 約5日~ |
築20年のマンションの、吊戸棚と壁の一部を撤去し、既存の間口を広げるリフォームをおこなっています。
壁の撤去により、キッチンからリビングが見渡せ、広々使えるスペースに変わりました。
リクシルのシステムキッチン「リシェルSI」を採用し、セラミック天板でお手入れがしやすく重厚感のある仕上がりになっています。
キッチンのレイアウトの種類
マンションのキッチンにはさまざまなレイアウトがあります。
レイアウトの種類と特徴を表でまとめました。
レイアウトの種類 | 特徴 |
壁付けキッチン | 正面が壁を向いている 作業スペースがまとまっている 部屋全体の空間を広く保てる |
対面キッチン | 家族を見ながら料理ができる 開放感がある |
オープンキッチン | キッチンと居室が壁で区切られていない リビングと一体感を持たせられる |
セミオープンキッチン | キッチンの半分が壁に隠れている コンロの前に壁がある |
独立キッチン | まわりが壁やドアで覆われている 他の居室と完全に仕切られている |
以下では、レイアウトの種類と費用、メリット・デメリットを表でまとめ解説しています。
I型キッチン
I型キッチン | 費用:約60万円~ |
メリット | ・コンロからシンクが一直線なので無駄な動きが省ける ・キッチンスペースを小さくできる |
デメリット | ・選ぶキッチンの幅により調理スペースが少なくなる |
I型キッチンは、シンクとコンロがローマ字の「I」のように一直線に並んでいるシステムキッチンです。
他のキッチンに比べ比較的費用が安く、マンションなど一般的なキッチンでよく使われています。
L型キッチン
L型キッチン | 費用:約60万円~ |
メリット | ・シンクとコンロがL型に配置されているため作業スペースが広く取れる ・コンロとシンクがコーナーで向かい合っているため作業動線が短い |
デメリット | ・コーナーがデッドスペースになり収納スペースが使いにくい ・広い設置スペースが必要 |
L型キッチンは、シンクとコンロがアルファベットのL字型に配置されたキッチンを指します。
L型キッチンは、壁付・対面どちらのレイアウトも可能です。
Ⅱ型キッチン(セパレートキッチン)
Ⅱ型キッチン | 費用:約80万円~ |
メリット | ・コンロとシンクが別のエリアにあるため広い調理スペースが取れる ・横への移動が必要なく家事動線が短い ・調理や配膳など複数人でスムーズに作業ができる |
デメリット | ・シンクとコンロが離れているため間の通路が汚れやすい ・設置に広いスペースが必要 ・総間口が広いため価格が高くなる |
上部からは「Ⅱ」に見えるのでⅡ型キッチンと呼ばれており、調理カウンターがコンロとシンク、それぞれ2つに分かれています。
コの字型キッチン
コの字型キッチン | 費用:約100万円~ |
メリット | ・キッチン全体にまとまりがあり、おしゃれな雰囲気になる ・大容量の収納スペースが取れる・作業スペースが広く取れる |
デメリット | ・2つの90℃コーナーがデッドスペースになりやすい ・キャビネットが3つになり費用が高額 |
コ型キッチンはシンクとコンロが「コ」の字型になっているキッチンを指します。
作業スペースが広く利便性が高い反面、ある程度の設置スペースが必要で費用も高額です。
ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチン | 費用:約70万円~ |
メリット | ・開放性がありリビングと一体の空間を楽しめる ・対面キッチンにより家族とコミュニケーションが取りやすい |
デメリット | ・リビングやダイニングに匂いや煙が広がりやすい ・吊戸棚がないため収納スペースが狭くなりやすい |
ペニンシュラとは英語で「半島」を意味し、キッチンの片側が壁に接しているキッチンを指します。
キッチンの片側が壁に面しているため、コンロの前に油・水はねガードを設置するなどの工夫が可能です。
アイランドキッチン
アイランド型キッチン | 費用:約100万円~ |
メリット | ・開放感があり、デザイン性が高い ・四方から調理や配膳がおこなえ、複数人で調理できる ・対面式により、家族とのコミュニケーションが取りやすい |
デメリット | ・確保するスペースが多く間取りに制限がある ・キッチンが丸見えなのでコマメな掃除が必要 ・収納スペースが少ない |
アイランド型キッチンは、壁面から離れ島のように独立して設置されたキッチンを指します。
広いスペースが必要ですが、デザイン性が高くおしゃれな空間を実現できるため人気です。
マンションのキッチンリフォームに関する補助金とは?
マンションのリフォームでは「省エネ」や「バリアフリー」を目的にした補助金が利用できる可能性があります。
各自治体で実施しているリフォーム補助金についても、条件が合えば利用できるかもしれません。
キッチンのリフォームを計画する前に、助成金や補助金が利用できそうかどうかを調べておくと、予算が立てやすくなりリフォームの内容を決めやすいでしょう。
補助金は年度ごとに内容や条件が変わるため、こまめに国や自治体のホームページをチェックしてください。
また、ハピすむでも補助金をまとめて紹介を行っておりますので、詳しくは下掲記事をご確認ください。
>>キッチンリフォームに活用できる補助金・助成制度を確認する
減税制度については以下のサイトで確認してください。
マンションのキッチンリフォーム費用を抑えるコツ
マンションのキッチンリフォームは、工夫次第で費用を安く抑えられます。
以下では、キッチンのリフォーム費用を抑えるためのコツを解説します。
システムキッチンのグレードを変える
キッチンのリフォーム費用が計画より上がってしまう場合は、システムキッチンのグレードを見直しましょう。
ハイグレードなシステムキッチンは機能性やデザイン性が高い分、費用も高額です。
しかし、機能性が優れていて十分に使用できる安価なシステムキッチンもあります。
また、同じグレードのキッチンでも、素材やカラーによっては費用を抑えられる可能性もあります。
譲れないポイントを決めて、必要な設備を的確に選ぶのも重要です。
リフォームする箇所を限定する
キッチンをリフォームする際に、希望箇所を限定するのも重要です。
既存のものが使えないか検討し、追加したい工事は最小限にとどめましょう。
また、キッチンを移動させたり、間取りの変更をおこなったりと大規模なリフォームをおこなうほど費用は高額になります。
既存の給排水管をそのまま使えるように、移動を伴わずシステムキッチンの交換にとどめておくのも費用を抑えるコツです。
1番の希望するリフォーム工事を優先させ、リフォームする箇所を限定してみましょう。
リフォームの見積を複数の業者に依頼する
マンションのキッチンリフォームを計画する際は、複数の施工会社に見積を取りましょう。
必要な工事内容を決めて、同じ内容で最低3社に見積を取り、費用を確認してください。
複数社に見積を取ると、客観的な費用相場がわかり、工事内容や金額を比較できます。
ただし、比較する際は金額だけでなく、見積の内容もしっかり判断基準にしてください。
マンションのキッチンリフォームに適した施工会社の選び方
マンションのキッチンリフォームを依頼する施工会社をどのように選べばよいのか、ポイントを3つお伝えします。
キッチンリフォームの実績がある
キッチンリフォームの実績が豊富な施工会社を選んでください。
実績が豊富な施工会社は、キッチンリフォームで失敗しやすいところをよく知っています。
そのため、希望するリフォーム工事を失敗しないように的確な提案をしてくれます。
もし、難しい工事内容であっても、希望の工事に近づけるような的確なアドバイスが得られるでしょう。
キッチンリフォームを数多く取り扱っている施工会社は、キッチンを安く仕入れられる可能性があるのもメリットのひとつです。
マンションのリフォームを得意としている
マンションのリフォームを得意としている施工会社は、マンションの構造や管理規約などにも詳しいものです。
マンションの構造や管理規約に詳しいと、計画が立てやすくスムーズにリフォーム工事が進みます。
また、マンションの管理組合や近隣住民への対応の仕方を理解しているので、周囲への配慮を怠らず工事を進めてくれるでしょう。
アフターケアや保証がしっかりしている
マンションのキッチンリフォームをする際に、工事後の保証についても考えておく必要があります。
リフォームをする際、保証内容を確認しないまま工事をおこなうと、工事後に欠陥が見つかってから保証を受けられず後悔するかもしれません。
アフターケアの内容も、保証期間や保証内容が異なるなど業者によってさまざまなため、詳細をそれぞれに確認しましょう。
リフォーム後にトラブルが発生した場合、アフターケアや保証がしっかりしている会社なら適切に対応してくれます。
マンションのキッチンリフォームの注意点
マンションのキッチンリフォームをおこなう際に注意するポイントを以下で解説します。
マンションの管理規約を確認する
マンションのキッチンリフォームでは、管理規約による制限を受ける可能性があります。
管理規約の内容には以下のようなものがあります。
- 騒音を防ぐための遮音等級の制約
- リフォーム機材の搬入や組み立てをする際の制約
- 床材に関する制約
- 電気容量やガス給湯器の大きさに関する制約
- リフォーム工事の時間に関する制約
特に床材は、階下への防音を優先するために、使用できる素材が限られている場合が多くあります。
防音効果の低い床材は使用許可が下りない可能性があるため、事前の確認が必要です。
どのようなキッチンリフォームが可能なのかあらかじめマンションの管理規約を確認してください。
マンションの近隣住民に配慮する
マンションのキッチンリフォームでは、近隣の住民への騒音対策が大きな課題です。
工事により発生する「騒音」でトラブルにならないために、事前の通知と挨拶をしておきましょう。
両隣と階下だけではなく上階やエレベータ前の住人にも 騒音の配慮は必要です。
リフォーム工事が長期にわたるようなら、手土産を用意しておくのも一つです。
目安としては1週間前位までに、挨拶回りをしてリフォーム工事をおこなう旨を伝えておくと良いでしょう。
キッチンで使える電気の容量を確認する
キッチンのガスコンロをIHに交換する際は、電気工事が必要です。
マンション全体で供給されている電気容量は決まっており、各戸でマンション全体の電気容量を分配しています。
まだIHコンロが普及していない時代に建設されたマンションでは、IHコンロを使用するための電気容量が不足するケースもあります。
そのため、管理組合の規約で電気容量について厳しい基準を設けているマンションが少なくありません。
ガスコンロからIHへの交換を考えたら、まずはリフォーム会社や電気工事会社に電気容量が足りているかを確認してもらいましょう。
不足しているのであれば、増設工事ができるかどうかを管理組合に相談してください。
キッチンの給排水管の位置を確認する
キッチンを移動させるリフォーム工事をおこなう際は、給排水管の位置の確認が必要です。
排水管が構造部分に埋設している、階下の天井裏を通っているなどの場合はキッチンの移動が困難になります。
またマンションでは床下のスペースが足りずに、排水をスムーズにおこなうための勾配がつけられない可能性もあります。
キッチンを好みの位置に移動させたい場合は、施工会社に現地調査をしてもらい確認を取りましょう。
マンションでのキッチンリフォームの進め方
施工:バレッグス
マンションでキッチンリフォームを行う場合の流れについて紹介します。
1.業者に相談
まずはキッチンをリフォームするにあたり、どのようなキッチンにしたいのかといった要望を洗い出して整理しましょう。
この時に将来のことを見据えてリフォーム内容の優先順位を付けると良いでしょう。
まずは家族間で話し合い、その後で業者に相談するとスムーズです。
ほとんどの分譲マンションには販売当初から窓口となっている不動産業者が、そのまま管理組合の補佐役として関わっている場合が多いでしょう。先ずはその不動産業者を通じて管理組合への相談を進めて行くことが早道と言えるでしょう。
2.下見
同じ内容のリフォームであっても既存のキッチンの形態や施工条件によって費用に差が生じることがあります。
そのため、正確なリフォーム費用を知るためには業者に下見をしてもらう必要があります。
実際に業者へ下見をしてもらう際に、希望のリフォームが可能かどうか確認すると良いでしょう。
3.プランニングと見積もり
プランニングは複数の業者と同時並行で進めていき、見積もりは必ず2社以上の業者から貰うようにしましょう。
業者によって得意とするリフォームが異なるため、業者の提案内容を比較しながらより希望に沿ったプランを選択します。
4.管理組合にリフォーム申請
マンションのリフォームを行う場合は管理組合へ工事申請を行い許可を得る必要があります。
通常は工事を行う2~3週間前には書面で申請書を提出する必要があるため、リフォームを行うことが決定したら早めに申請しましょう。
5.審査
管理組合は提出された工事申請書の内容を基に工事が可能であるかどうかについて審査します。
審査でチェックするポイントは管理組合によって様々ですが、建築基準法に適合しているか等、基本的な内容がしっかりしていれば問題ないでしょう。
6.申請者へ回答
申請した工事内容に問題が無ければリフォームが許可され、申請者はリフォームを行うことができるようになります。
仮に審査で不合格となった場合は工事内容を見直して再度申請するようにしましょう。
7.近接住民への挨拶と事前承諾
工事中は騒音や振動が発生したり、住人以外の関係者がマンション内を行き来することになります。
許可を得て工事を行うとはいえ、近隣住民へ迷惑を掛けることもあるため、工事前に挨拶をして承諾を得ましょう。
8.契約
業者と相談して決めたリフォーム内容に納得し、管理組合の許可も得ることができたら工事を依頼する業者を決定します。
単純に見積もり金額の高低だけでなく、工事内容に納得できる業者を選んで契約を結びましょう。
9.リフォーム工事
まずは業者からリフォーム工事の流れについて説明を受けましょう。
その後、養生をして既存のキッチンを撤去し、新しいキッチンを組み立てたり配管を通したりする作業を行います。
立ち合いが必要となるため、工期やスケジュールについて事前によく確認しましょう。
10.工事完了と確認
工事が完了したらプランと実際に工事を行った内容に差異が無いか確認します。
キッチンについて確認することは当然ですが、資材の運搬中に玄関など別の箇所を傷つけていないかについてもそっと確認しておくと良いでしょう。
キッチン・台所リフォームで、優良な会社を見つけるには?
本記事の台所リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!
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この記事の監修者プロフィール
株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。
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