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2022年02月02日更新
マンションでキッチンをリフォームするときは対面?壁付け?それぞれの特徴を紹介!
マンションのキッチンをリフォームする時、対面キッチンが良いのか壁付けキッチンが良いのか迷いますよね。それぞれの特徴をおさえて目的に合わせて選ぶと失敗が少なくなりますよ。費用と合わせてご紹介します。
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- 監修者弘中純一
目次
- 1 マンションでキッチンをリフォームするメリットとデメリット
- 2 マンションでキッチンをリフォームする際の注意点
- 3 キッチンリフォームについてマンションと戸建ての違い
- 4 対面キッチンと壁付けキッチンの違い
- 5 対面キッチンの特徴
- 6 マンションのキッチンリフォームで選べるレイアウト
- 7 マンションで壁付けキッチンにリフォームする場合の特徴
- 8 マンションのキッチンリフォームにかかる費用
- 9 マンションのキッチンリフォームの工期
- 10 マンションでは壁付けキッチンと対面キッチンどちらがよい?
- 11 マンションのキッチンをリフォームする際の見積もりの見方
- 12 マンションのキッチンリフォームに適した業者の選び方
- 13 マンションのリフォームでガスコンロからIHクッキングヒーターに換える際の注意点
マンションでキッチンをリフォームするメリットとデメリット
マンションでキッチンのリフォームを行う場合どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ここでは簡単にメリットとデメリットをご紹介していきます。
<メリット>
キッチンのレイアウトや位置を変更することによって動線が変わり、作業効率が向上するというメリットがあります。
また、現在のキッチンはとても収納スペースが多いため、整理整頓もしやすいです。
リフォームする際に食洗機やIHクッキングヒーター等の設備機器を導入することも可能で、コンセントの配置なども決めることができるため、使い勝手を追及することができます。
<デメリット>
工事の内容によっては給水管や排水管、電気配線を接続するために設備工事と電気工事が必要です。設置状況によっては設備工事や電気工事の費用が高くなる場合があります。
また、キッチンリフォームにおいてサイズの選び方を間違えてしまうと通路が狭くなってしまったり、冷蔵庫などの家電製品の大きさが限定されてしまう可能性もあります。
キッチンのリフォームをおこなう場合には具体的にリフォーム後の姿をイメージすることが大切です。
デメリットとして挙げられる項目はこのイメージをしっかり行うことで解消できる場合がありますので意識するようにしましょう。
マンションでキッチンをリフォームする際の注意点
マンションでキッチンのリフォームを行う際には管理規約にしたがって工事を行う必要があるため、マンションの管理者に申請をしたうえで工事を行います。
また、施工の範囲も制限される場合があり、制限によってはキッチンの移動範囲や選べるレイアウトが限定されてしまいます。
搬入搬出作業に関しても通常の一戸建てよりも手間がかかるため、費用が割高となる場合があります。
実際にキッチンのリフォームを行う際には実際の工期以上に事前の段取りに時間がかかる場合がありますので、時間に余裕があるタイミングで計画、施工を行うようにしましょう。
キッチンリフォームについてマンションと戸建ての違い
規約によって制限が設けられているマンションと、制限がなく自由に工事を行える戸建てではどのような違いがあるのでしょうか。
マンションの場合は冒頭で述べた通り、定められている規約によって占有部分しかリフォームできないため、戸建て程の自由度がないです。
しかし、共有部分に手をつけなければならない耐震工事等の費用が高い工事を行う必要がないため、費用を抑えやすいというメリットがあります。
戸建ての場合は工事に制限がなく配線や配管も自由に工事できるため、希望のレイアウトにキッチンを変える事が出来ます。
しかしながら、耐震工事などの費用がかかる工事も必要となり、メンテナンスの手間もかかるため、費用が高額になることがあります。
対面キッチンと壁付けキッチンの違い

最初に、賃貸マンションの場合大家さんの同意が必要ですがかなり難しい相談となります。
分譲マンションの場合でも共有設備などとの取り合い関係があるので、必ず管理組合の了解を得てください。
対面キッチンは、ダイニングやリビングを見渡せる方向に作られたキッチンのことです。開放感があり、お子様や高齢者など家族の様子を見ながら料理をすることができます。
一方壁付けキッチンは、文字通り壁に向かって設置されたキッチンのことです。収納スペースが壁際になるため部屋が広く使いながら料理をすることができ、匂いも広がりにくくなっています。
対面キッチンの特徴
対面キッチンの特徴は、やはり家族とコミュニケーションが取りやすいことです。小さなお子様や高齢のご家族がいる場合は見守りながら料理をすることができます。
一方、部屋全体に料理の匂いがつきやすく、作業場が目につきやすいため、キッチン周りのお掃除をこまめにする必要があります。
マンションのキッチンリフォームで選べるレイアウト
マンションのキッチンリフォームで選べるレイアウトにはペニンシュラ型とアイランド型という対面キッチンのレイアウトがあります。
ここでは簡単にそれぞれの特徴を紹介します。
・ペニンシュラ型
ペニンシュラ型はキッチンの左右どちらかが壁に設置されているレイアウトです。
形状はI型キッチンと似ていますが、カウンターの奥行きが広い場合が多く、収納を設けたり、そのまま食事のスペースとして活用したりと使い方の幅が広いという特徴があります。
・アイランド型
アイランド型はキッチンが壁に接しておらず完全に独立して設置されているレイアウトで、壁がないことから開放感があり、複数人での作業がしやすいことが特徴です。
マンションで対面キッチンをリフォームするときの注意点
マンションはキッチンに使えるスペースが限られているため、冷蔵庫や食器棚はどこにあるか、収納はどこにあるかなど、間取りをしっかり設計しないとリビングのスペースが狭くなってしまいます。
また、マンションの対面キッチンと戸建ての対面キッチンは規格が異なることがあるため、システムキッチンを選ぶ際には、マンション規格に対応しているかを確認しましょう。
マンションで壁付けキッチンにリフォームする場合の特徴
壁付けキッチンは、作業スペースがまとまっているため料理に集中できることや、部屋全体の空間を広く保てるという特徴があります。
設計士と相談し壁を調理器具の収納に活用することも可能。冷蔵庫や食器棚も近いため、空間が限られているマンションではスペースを有効利用できるといえるでしょう。
一方で、家族には背中を向けて料理をするため、コミュニケーションは取りづらくなります。キッチンがリビングから丸見えなのでこまめに掃除をする必要もあります。
また、対面キッチンに比べて台所に入りやすい間取りとなるため、小さな子供やペットがいる場合は、キッチンゲートを作るのに工夫が必要となります。
マンションで壁付けキッチンにするときの注意点
壁付けキッチンには主にI型とL型があります。I型はコンロからシンクまでが一直線になったキッチンで、L型はキッチンをL字型に曲げた間取りのキッチンのことをいいます。
I型はカウンターとセットになっていることが多く、コンセントの設置や料理の配膳など使い勝手は良いですが、カウンターの裏側にお料理中の油がはねて、油汚れになりやすく、マメに掃除が必要です。
L型は広く作業スペースが取れるため料理好きの人にはおすすめですが、L字の部分がデッドスペースになることも多く、収納などに工夫が必要。しかし、リビングが広いマンションには向いています。
マンションのキッチンリフォームにかかる費用
キッチンのリフォームを行う場合レイアウトやスペックによって費用は大きく異なります。
ここでは簡単に各レイアウトのリフォーム費用の相場とスペックごとの商品費用相場を表にまとめて紹介します。
リフォーム費用(商品+工事代) | スタンダード | ミドルスペック | ハイスペック | |
---|---|---|---|---|
I型(壁付けキッチン) | 約60万円~約130万円 | 約20万円~約40万円 | 約40万円~約60万円 | 約70万円~約100万円 |
L型(壁付けキッチン) | 約80万円~約150万円 | 約40万円~約60万円 | 約60万円~約80万円 | 約80万円~約120万円 |
ペニンシュラ型(対面キッチン) | 約70万円~約140万円 | 約30万円~約40万円 | 約50万円~約70万円 | 約80万円~約110万円 |
アイランド型(対面キッチン) | 約100万円~約170万円 | 約40万円~約60万円 | 約70万円~約90万円 | 約100万円~約140万円 |
現在のレイアウトや配置などによっても費用は変わるためあくまで目安となります。実際には専門業者に現地調査をおこなってもらい、見積もりを出してもらうようにしましょう。
マンションのキッチンリフォームの工期
ここではキッチンリフォームの工期を壁付けキッチンと対面キッチンに分けて紹介していきます。
壁付けキッチンの工事にかかる期間は約2日~約5日が目安となります。
対面キッチンの場合にかかる期間は約3日~約7日が目安です。
いずれの場合も工事内容や設置する設備機器によっても工期は大きく変わりますので、業者に見積もりを出してもらう際に一緒に目安となる工程表の提出を依頼しましょう。
マンションでは壁付けキッチンと対面キッチンどちらがよい?
子供や高齢の家族を見守りながら料理がしたい、開放感のある間取りで料理がしたい場合は対面キッチンが向いていますが、リビングを広く使いながら料理に集中したい場合は、壁付けキッチンが向いています。
リフォームしたい目的に合わせて壁付けキッチンと対面キッチンを選ぶとよいでしょう。リビングを広く使いたいのか、家族を見ながら料理をしたいのか、事前に整理してみることをおすすめします。
キッチンでは、家庭内での危険物である「火」と「水」を常時使います。また換気やコンセントについても十分な計算が必要です。
建築基準法による内装制限など法的規制もあります。「防火」「防水」「換気」はデザインより優先事項で検討されるべきでしょう。
各自治体の条例による規制事項もあります。図面段階で一度は消防への相談はやっておきましょう。
マンションのキッチンをリフォームする際の見積もりの見方
キッチンリフォームの見積もりは様々な工事内容が記載されていますが、その意味を理解していくことは難しいです。
ここでは一般的にキッチンリフォームを行う際に記載される項目について、内容と費用の割合を紹介していきます。
・仮設工事
費用の割合:約5%
搬入経路や現場を汚さないようにするための養生や搬入搬出の作業です。マンションの場合には通常よりも割高になりやすい項目となります。
・解体工事
費用の割合:約5%~約10%
現在のキッチンを解体し撤去する作業です。キッチンを取り付ける下地が傷んでいる場合や床の張替えを行う場合には、ここで一緒に解体して撤去します。
・木工事
費用の割合:約10%~約20%
主にキッチンを取り付ける下地を調整する工事です。その他にフローリングの張替え等を行う場合にはこの項目に該当します。
・内装工事
費用の割合:約10%
壁紙等の内装材を張替える工事です。一般的には天井や壁のクロス張替えなどがこの項目に該当します。
・電気工事
費用の割合:約10%~約20%
キッチン周辺にコンセントを設ける場合や食洗機を取り付ける場合、IHクッキングヒーターを新たに取り付ける場合に必要な配線と接続を行います。配線の量や距離によって費用が変動します。
・衛生設備工事
費用の割合:約10%~約20%
水道工事や排水管を適切な位置に移動し接続する工事です。同じ位置、同じレイアウトの場合には安価に納まりますが、位置やレイアウトが変わる場合には費用が高くなる場合があります。
・住宅設備機器
費用の割合:約30%~約60%
キッチン本体やIHクッキングヒーターなどの加熱調理器、食洗機等がこの項目に該当します。
実際にキッチン交換工事はキッチンのグレードやレイアウトによって金額が大きく変わるため費用の割合が大きく変化する項目です。
また、キッチンの組立設置費もこの項目に入る場合があります。
・諸経費
費用の割合:約5%~約10%
雑材、消耗品の費用や、法定福利費などの経費です。
業者によって項目の表記や分け方が異なりますのであくまで参考ではありますが、以上が見積もりの中によくある記載内容となります。
キッチンリフォームをおこなう場合には複数業者から相見積もりを取るようにしましょう。
各項目を照らし合わせて見積もりの内容を確認することで、業者に対して価格の交渉をしやすくなるほか、工事の内容についても確認しやすくなります。総額だけで判断するのではなく項目ごとに確認が必要です。
マンションのキッチンリフォームに適した業者の選び方
キッチンのリフォームを行う場合には適切な業者選びが大切です。
ここではキッチンのリフォームをおこなってくれる業者を5つ取り上げ、長所と選ぶ際の注意点を紹介します。
・工務店
長所
担当者や社長が非常に近い距離感で相談に乗ってくれます。そのため、要望している内容を叶えやすいでしょう。また、職人も現場の経験が豊富なため提案の幅が広いです。
注意点
工務店の規模によっては実現可能なリフォームの内容に制限がある場合があります。
また、新築を主におこなっている工務店の場合には工事を進めていくうえで発生するトラブルの対応に慣れておらず、適切な処置ができない可能性もあります。
・住宅設備メーカー
長所
自社商品に関してのプランニング力はショールームもあるため非常に高く、商品の提案に関しては満足度が高い提案を貰うことができます。
注意点
建築における専門知識は工務店や他のリフォーム会社よりも劣ることがあります。また、自社施工ではなく基本的には代理店経由となる場合が多く、間に入る業者が多い状態となるため費用が高い場合があります。
・ホームセンター
長所
ホームセンターは住設機器を多く仕入れていることから商品価格が安い場合が多いです。そのため長所は商品価格の安さになります。
注意点
設備機器は一定の仕様に限って仕入れをしている場合が多いため、プランニング力が乏しい可能性があります。
また、自社施工ではないため商品価格は安いものの工事費が割高になる場合があり、トータルで見ると安価ではないケースもあります。
・リフォーム会社
長所
リフォームに特化している業者のため、商品、工事の提案力が高いです。また、工事を進める中でトラブルが発生しても経験豊富なため迅速に対応してくれる場合が多いです。
注意点
建設業の許可が無くても工事を受注できる業種のため、優良業者だけではなく悪質な業者が点在しています。
・設計事務所
長所
建築物における知識はどの業者よりも高いため、建築における提案力が高く、失敗する可能性が低いでしょう。
注意点
主に新築を手がけていることが多いため、キッチン交換のような大規模ではないリフォームに関しては工事を受けてくれないケースがあります。
また施工に関しても自社ではなく、下請けがおこなうため費用が割高になる恐れがあります。
以上がキッチンリフォームをおこなってくれる業者の長所と注意点です。
業者を絞ってしまうと価格の相場が見えず、工事の提案も満足するものにならない場合があるため、どの業者に依頼する場合も複数業者から見積もりを取り、それぞれ提案をもらうようにしましょう。
マンションのリフォームでガスコンロからIHクッキングヒーターに換える際の注意点
一般的にIHクッキングヒーターは200Vで30A使用します。そのため、ガスコンロを使用していた場合の電気容量のままでは容量をオーバーしてブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
この場合、電気容量を上げる必要がありますが、マンションでは容量に制限がかけられていることがあり、簡単に容量を上げられない場合もあるため、管理組合に確認するようにしましょう。
また、容量を上げる際に幹線の引き直しが必要になると、床や壁などで配線工事をおこなわなければならず、費用が高額になる可能性がありますので注意が必要です。
最後に、IHクッキングヒーターを使用するためにはIH専用の電源回路を設けて専用の配線をする必要がありますが、管理組合の許可が必要となるため、工事に至るまでに必要な手続きが多くなることを覚えておきましょう。
キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
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この記事の監修者プロフィール

一級建築士事務所アルド住宅研究所
弘中純一一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。

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