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2019年09月19日更新
800万円で建つローコスト住宅はある!理由や間取りを解説
ローコスト住宅の中には約800万円の予算で建築が可能なものもあります。ローコスト住宅とはどのようなものなのか、800万円で建築可能な仕組みとローコスト住宅の間取り、ローコスト住宅を扱っている業者などについてご紹介します。
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- 監修者下久保彰
目次
800万円でローコスト住宅は建築できるのか?
ローコスト住宅とは
ローコスト住宅とは、名前の通り通常の住宅に比べて建築費用を抑えられる住宅商品のことです。
15坪から35坪前後までの大きさがラインナップされていることが多く、一般的な注文住宅に比べて建物そのものの大きさは小さい傾向があります。
そのため、世帯数が多い家族向けではなく、夫婦2人または夫婦に少人数の子供がいる家庭向けの商品と言えるでしょう。
ローコスト住宅とはいえ、建築費用については約1,000万円台が目安です。
ローコスト住宅を建てている業者とは
ローコスト住宅はどのような業者が建築しているのでしょうか?
大手ハウスメーカー
大手ハウスメーカーと言うと、どうしても立派な注文住宅がイメージされますが、ローコスト住宅も取り扱っています。
ただ、コスト削減のために広告を大々的に行っていない場合があるため、どのような製品を扱っているかについてはハウスメーカーの営業所に問い合わせるか、インターネットでホームページを確認すると良いでしょう。
ハウスビルダー
住宅建築を専門に行っているハウスビルダーもローコスト住宅を取り扱っています。
全国展開している超大手ハウスメーカー以外にも、地方都市などを中心に複数県で営業している中堅メーカーでも扱いがありますので、問い合わせてみると良いでしょう。
工務店・中小建築会社
町内、市内などの小さな範囲で営業している工務店、中小の建築会社もローコスト住宅を取り扱っています。
800万円で家を建てられるのか
ローコスト住宅の相場は、約1,000万円からのため、800万円の予算となるとローコスト住宅の中でもさらなるコストカットが必要です。
ですが、近年「小さな家」といった名称でシンプルかつ使いやすい家が見直されつつあり、この価格帯のシンプルな住宅のニーズが高まりつつあります。
そのため、住宅メーカー各社では1,000万円を切る価格帯のローコスト住宅のラインナップを拡充しつつあり、約800万円の予算でも条件次第では家を建てることが可能です。
ただし、800万円の予算は住宅を建てることを考えるとぎりぎりの予算ですので、建築プランを作成する際には、必要なものと省くものとのバランスをよく考える必要があります。
ローコスト住宅を取り扱っている業者なら、設備や構造による利便性のバランスについても相談に乗ってくれますので、コストをできる限り抑えたいという方は、プラン作成の際に業者とよく相談すると良いでしょう。
800万円でローコスト住宅が建てられる理由とは
ローコスト住宅でも建築費用の相場は約1,000万円からですが、なぜ約800万円の予算でも家を建てることができるのでしょうか?
フランチャイズ制の採用
大手住宅メーカーなどでは、契約やプランの作成を自社で行い、実際の施工は下請け業者に委託しているということが多くあります。
このような形式の場合、委託元と委託先がそれぞれ利益を計算した価格が設定されているため、合計費用が高くなってしまうのです。
フランチャイズ制では、中小の工務店が大手ハウスメーカーの名前で営業しているため、今まで別々に必要だった利益分が工務店だけに集約され、価格をそれだけ引き下げることができます。
資材や設備の大量一括仕入れ
一般的に販売されている商品はどのようなものでも、大抵は小口で購入するより大口で購入した方が1個あたりの価格を抑えることができる傾向があります。
ローコスト住宅では、メーカー側が資材や設備等を大量に一括で仕入れることで単価を引き下げ、これにより建築費用の引き下げを行っているのです。
家や屋根の形をシンプルに
住宅は複雑な形状になればなるほど、建築に時間がかかり、必要な資材量も増加します。
そのため、ローコスト住宅ではあらかじめシンプルなプランをいくつか用意しておくことで建築に必要な資材量と工期の圧縮を行っているのです。
工法・規格の統一
ローコスト住宅ではプランがある程度決められているため、住宅の間取りや形状がほとんど同じです。
そのため、使用する資材の形状、種類、作業工程を共通化することができ、人件費や加工費を圧縮することができます。
また、資材の形状を工夫することにより、工場で一括して資材を加工することが可能になります。
現場での作業時間を抑えることができるので、この点でも人件費の削減が可能です。
工場で資材を加工し、現場で一気に組み立てる工法はプレハブ工法と呼ばれており、コストの削減および工期の短縮といったメリットから、通常の住宅建築にも広く用いられています。
800万円でローコスト住宅を建てる際は平屋と2階建てどちらがいい?
住宅の構造には、一般的に平屋と2階建て住宅とがありますが、800万円の予算でローコスト住宅を建てる場合、どちらの構造を選んだ方が良いのでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットから比較してみましょう。
平屋のメリット・デメリット
平屋のメリットは、階段部分のスペースを削る、有効活用できることです。
平屋構造では2階部分が無いため、2階建て住宅と違い、階段を作る必要がありません。
そのため、建築面積を階段分少なくしたり、階段分のスペースを部屋や収納スペースとして利用したりすることができます。
ただし、平屋は2階部分が無いため、建ぺい率に制限があり、容積率に余裕があるような場合だと、2階建てと比べて居住空間が狭くなる傾向があるという点はデメリットです。
2階建て住宅のメリット・デメリット
2階建て住宅のメリットは、容積率に余裕があれば平屋と同じ建築面積で延べ床面積を広くすることができる点です。
2階建て住宅は階段部分のスペースが必要ですが、階数を増やすことができるため、有効利用できる面積は平屋に比べて大きくなるでしょう。
平屋と2階建てはどちらがおすすめ?
このように、平屋と2階建てではそれぞれにメリットとデメリットがあります。
建ぺい率に余裕がある、土地が広いという場合は平屋の方がコストを抑えることができますが、土地に制限がある場合などに一定の部屋数、大きさを確保したいのなら、2階建て住宅の方が良いでしょう。
800万円で建つローコスト住宅はどんな間取り?
約800万円の予算でローコスト住宅を建てる場合、どのような間取りが用いられるのでしょうか?
建築予算を抑えるための重要なポイントは、シンプルな構造にすることです。
ローコスト住宅では、部屋同士を繋ぐことで廊下を減らす、無くすといった構造が多く用いられており、ある種の特徴として考えられています。
間取りとしては住居の中心部分にリビングを設置し、各部屋はリビングに直接繋がっている、玄関から短い廊下を延ばし、全ての部屋が繋がっているという形状が多く用いられているようです。
また、間仕切り壁を減らすことでコストを抑えるという方法も用いられており、キッチンやリビング、ダイニングをまとめ、私室や寝室のみを区切る構造もローコスト住宅で使われやすい間取りと言えます。
間仕切り壁をできる限り使わないという構造は、同じ面積の建物でも部屋の広さを感じることができるという点も、建築面積を抑えたいローコスト住宅向けと言えるでしょう。
800万円でローコスト住宅を建てる場合に使えるローンとは
約800万円のローコスト住宅を建てる場合、ローンはどのようなものを使用することができるのでしょうか?
基本的にはローコスト住宅でも注文住宅などの場合と同じく、住宅ローンや住宅金融支援機構の財形住宅融資、フラット35などを利用することができます。
それぞれ、借りられる金額や審査の条件、金利タイプ、利率などが違います。
利用する際には各借り入れ方法を比較、精査し、できるだけ返済負担が少ないものを選ぶようにすると良いでしょう。
ただし、住宅ローンを利用している際に申請することができる住宅ローン減税は10年以上の返済期間があることが求められる点には注意が必要です。
ローコスト住宅の場合、借り入れる金額を低く抑えることができるため、場合によっては10年以内での返済が可能ですが、この場合住宅ローン減税を利用することができません。
利息や減税額にもよりますが、短期で返済を済ませてしまうと損となってしまうこともあります。
住宅ローンを組む際には、短期返済で利息を少なく抑えるか、住宅ローン減税を利用するかのどちらが総合的にお得かを考えて返済期間を決めると良いでしょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
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