2024年01月24日更新

監修記事

戸建住宅にかかる修繕費用の相場とは?

戸建住宅の寿命をできるだけ長くするためには、日頃のメンテナンスが重要です。戸建住宅に長年住み続けるにあたって修繕費用はどのくらいかかるのでしょうか。今回は戸建住宅の修繕費用相場と修繕積立金についてご紹介します。

戸建住宅の修繕費用相場とは?

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戸建住宅で快適に暮らしていくために、住宅の修繕は重要です。では、戸建住宅の良い状態を維持するために行う修繕費用の相場はどれくらいなのでしょうか。

修繕箇所別の費用相場

修繕箇所別の費用相場と修繕時の築年数をご紹介します。

屋根

屋根の修繕費用相場と修繕時の平均築年数は以下の通りです。

  • 修繕費用相場:約140万円
  • 修繕時の平均築年数:約23年

屋根の場合は足場の設置費用なども含まれるため、修繕費用は比較的高額になる傾向にあります。修繕内容は主に、塗装・劣化部分の修復・屋根の葺き替えなどがあります。

外壁

外壁の修繕費用相場と修繕時の平均築年数は以下の通りです。

  • 修繕費用相場:約135万円
  • 修繕時の平均築年数:約20年

外壁も屋根と同じく、足場の設置費用が含まれるため修繕費用は比較的高額になる傾向にあります。修繕内容は主に、塗装・サイディングなどの張り替え・劣化部分の修繕などがあります。

床の修繕費用相場と修繕時の平均築年数は以下の通りです。

  • 修繕費用相場:約65万円
  • 修繕時の平均築年数:約24年

床の場合、修繕する床面積によって費用は異なります。床の修繕内容は主に、床の張り替え・劣化部分の修繕・床下部分の基礎の補修などがあります。

配管

配管の修繕費用相場と修繕時の平均築年数は以下の通りです。

  • 修繕費用相場:約54万円
  • 修繕時の平均築年数:約23年

配管の場合、水道菅などがサビついて水に色が付くようになるなどの症状が現れた場合に修繕を行います。配管の修繕内容は主に、配管の清掃・交換・損傷部分の交換などです。

内壁

内壁の修繕費用相場と修繕時の平均築年数は以下の通りです。

  • 修繕費用相場:約74万円
  • 修繕時の平均築年数:約22年

内壁の場合、クロスや壁紙が劣化し新しいものへ貼り替えるケースが多い傾向にあります。クロスや壁紙を貼り替える面積によって費用も異なり、部分補修であれば費用は低くおさえられます。

キッチン

キッチンの修繕費用相場と修繕時の平均築年数は以下の通りです。

  • 修繕費用相場:約130万円
  • 修繕時の平均築年数:約25年

キッチンの場合、既存のキッチンからシステムキッチンに変えたり、壁付けだったキッチンを対面式にするなど新しいキッチンに交換するリフォームが多いようです。

その他の修繕内容としては、水栓の交換・コンロの交換・換気扇の交換や修繕などがあります。また、これらの築年数はあくまで目安であって、この築年数に到達する前に修繕が必要な場合があります。

緊急の修繕が必要になる前にまとめてメンテナンスを行ったり、住宅診断などを利用して早めの修繕を行ったりすることで、費用を抑えることができる可能性もあります。

戸建住宅とマンションの修繕費用の違いとは?

戸建住宅とマンションの修繕費用に違いはあるのでしょうか。仮に30年間戸建住宅・マンションに住み続けるとして、予想される修繕費用(目安)を比較したものを見ていきましょう。

戸建住宅に必要な修繕費用

戸建住宅の場合、マンションのように毎月修繕費を支払う必要はありません。しかし、住宅の経年劣化は必ず発生するため、築年数が経つにつれ修繕しなければならない箇所が出てくるでしょう。

戸建住宅で約30年間に必要とされる修繕内容と予想される修繕費用は以下の通りです。

  • 屋根の塗装:約100万円
  • 軒先や軒裏の塗装:約60万円
  • 外壁塗装:約200万円
  • 雨どいと床下の修繕:約60万円
  • サッシ周りや目地のコーキング:約90万円
  • クロスの貼り替え:約60万円
  • シロアリ防除:約120万円
  • その他(キッチン、浴室、給湯器などの設備交換など):約100万円~約300万円

リフォーム内容や使用する建材のグレード、劣化状況などによって費用は大きく異なりますが、戸建住宅にかかる修繕費用の相場は30年間で約790万円~約1000万円となります。

また、上記の修繕内容は新築で戸建を購入した場合を前提に試算しているため、中古住宅を購入した場合は金額が異なります。

マンションに必要な修繕費用

マンションの場合、共有部分の修繕に関しては修繕積立金によって支払われます。修繕積立金とは、マンションの修繕するために毎月支払うお金のことです。

修繕積立金はマンションの管理組合が回収し、修繕などの支払い時に使われます。

修繕積立金の金額はマンションによって様々ですが、国土交通省のガイドラインを基に試算した金額は以下の通りです。

  • 修繕積立金の費用相場:約1万円~約2万円(1カ月あたり)

専有面積や建物の規模などによって金額が変わりますが、30年間の修繕積立金の費用相場は約350万円~約670万円となります。しかしこの場合、マンションの居住空間の修繕費用は含まれていないので注意しましょう。

戸建とマンションどちらの方が修繕費がかからないのか

先程試算したものを比べてみると、戸建住宅よりマンションの方が修繕費用がかからないように見えます。

しかし、マンションの居住空間にある設備も修繕が必要と考えると、戸建住宅もマンションもあまり変わらず、同じくらいの費用がかかると思っていいでしょう。

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戸建住宅でも「修繕積立金」を検討しよう

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マンションとは違い戸建て住宅の場合は、「修繕積立金」がありません。そのため、もし急に雨漏りが発生して屋根を修繕する必要があったときに、手元に費用がないということがあるかもしれません。

マンションは修繕積立金を支払う義務がありますが、戸建住宅は自分の采配次第です。実際、戸建住宅に住んでいて、修繕のための積み立てをしている人は少ないと言われています。

新築で戸建住宅を購入したとしても、いつか必ず修繕が必要になる時期がくるため、いつ修繕してもいいように生活に無理がない程度に積み立てることを検討しましょう。

戸建住宅で修繕費用を積み立てるときの金額は?

戸建住宅で修繕費用を積み立てるときの金額は、築年数によっても異なりますが1カ月につき1万円が目安です。100万円貯められると、10年~15年で必要になる修繕費用を賄うことができます。

多くの住宅では築年数が10年~15年程で外壁や屋根の修繕が必要になります。

例えばモルタル外壁の修繕やコーキングの打ち替えで約30万円、サイディングの張り替えや屋根の葺き替えで約100万円かかるため、これらを毎月の修繕積立金で補うことができるでしょう。

戸建住宅の修繕費用を抑えるポイントとは?

戸建住宅の修繕費用を抑えるポイントは、定期的な住宅診断を行うことで早めにメンテナンスすることです。

例えば、雨漏りで天井にシミができてしまって修繕する場合、屋根が損傷している可能性があります。

その場合、屋根から染み出した水が木造部分を腐食させてしまっている恐れがあるため、屋根や天井を修繕したり柱などの木造部分を修復または交換しなければならず、修繕費用が高額になってしまう可能性があります。

しかし、定期的な住宅診断をすることによって、劣化症状が重症化する前にメンテナンスができるため、結果的に修繕費用を抑えることができるでしょう。

また、住宅診断では今後のリフォーム時期を予想することができるため、修繕プランを立てやすくなります。修繕プランを計画的に立てられると、修繕時期に合わせて費用を積み立てられるので、費用を用意しやすくなるでしょう。

その他、例えば屋根の修繕を行う場合は足場が必要になります。外壁も同時に修繕することで、足場を組むのが一度になるため、屋根と外壁別々に修繕するより費用が割安になる場合があります。

例え修繕時期ではなかったとしても数年以内に修繕予定がある場合は、同時に修繕した方が費用を抑えることができるので、修繕のタイミングを見るのも費用を抑えるポイントとなるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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