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2019年02月27日更新

バリアフリーなら引き戸がベスト。その理由と注意点を徹底解決します。

バリアフリー化を目的として開き戸を引き戸へ交換することを検討している人もいるのではないでしょうか。この記事では引き戸へのリフォームの注意点や、引き戸にすることのメリット、デメリットについて詳しくご紹介します。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

引き戸でバリアフリーってどういう意味?

バリアフリー 引き戸

老いてくると次第に足の筋力が弱くなり、つまずいて転びやすくなります。住まいに扉のバリアフリーが必要な大きな理由は、このように足腰が弱くなった方が家の中で歩行する際、転倒や怪我をする危険性が軽減されるからです。

また、住宅内での車いすの移動においても、扉や床に段差がない方が、スムーズに移動でき車いすに乗られる方の負担が軽減されます。

室内に出入りする扉が押したり引いたりして開閉する開き戸タイプだった場合、高齢になると足が追いつかず挟まってしまうことも懸念されます。また、車いすでの出入りも開き戸では常時車いすを前後に動かさなければならず、負担を感じるでしょう。

快適な住環境を作るためのバリアフリーにする場合は、開き戸より引き戸がメリットが多いのです。

バリアフリーの引き戸に求められる条件

バリアフリーの概念は1980年代初頭に国連総会で提言されたことをきっかけに世界的に広まり、日本では2000年代に入ってから各ハウスメーカーで本格的に取り入れるようになりました。

ここからはバリアフリー化を目的として引き戸を導入する際におさえておきたいポイントについてご説明します。

バリアフリーの引き戸は開口幅の広いものを

車いすを使用する場合、車いすの幅は約40cmから約70cmとばらつきがあるため、ある程度間口は広くとらなければなりません。

例えば、一般的なトイレの間口は柱の芯から測って91cmが標準の長さです。この場合、通常の引き戸を取り付けると「有効開口幅」は約70cmになります。この幅では車いすでの出入りは困難でしょう。

※「有効開口幅」とは扉を全開にした状態で通ることのできる幅のことをいいます。

車いすでスムーズに出入りするために必要な有効開口幅は最低でも91cmだと言われています。引き戸はできるだけ幅広の物を選ぶようにするとよいでしょう。

バリアフリーの引き戸は枠と床との段差に注意

一般的な洋風の引き戸は主に、溝が彫られた鴨居と、レールのついた敷居、縦枠と引き戸本体によって構成されています。

しかし通常、敷居と床の取り合いは数ミリの段差があります。ほんの数ミリでも車いすでの移動に負担をかけ、足の弱っている方にとってはつまずく原因にもなってしまいます。

バリアフリー化をするときにはこの引き戸枠と床との段差解消が必要です。

費用を抑えた解決方法は段差と床の間に「への字プレート」を接着・ねじ止めすることです。

これを敷居レールの室内入口側と出口側にそれぞれ取りつければ段差がならだかになり、簡易的なバリアフリーにすることができます。

本格的なバリアフリーを目指すなら、引き戸レールの必要のない「上吊りタイプの引き戸」にすると床面の段差がなくなるので、歩行や車いすの移動にかかる負担がなくなるでしょう。

しかし、既存の敷居レールのある引き戸を、上吊り引き戸に交換する場合、敷居レールを外すことになります。その部分には新しい床材を張り込まなければならないため、周囲の床材との色が変わってしまうケースがある点には注意が必要です。

引き戸でバリアフリーを目指すなら清掃性の良いものを

上吊り引き戸のもう1つのメリットは敷居レールがなくなることで、掃除が楽になることです。

敷居レールがあるとそこにごみが入り込み、引き戸の戸車によって押しつぶされてレールにこびりつく汚れになることがあります。

また、引き戸の戸車にごみや抜けた髪の毛が絡みつき、戸車の動きを悪くしたり、車の回転運動ができなくなるケースもあります。

この絡みついたごみを取り除くには、引き戸を外して、戸車がよく見えるように横倒しにして、作業をしなければなりません。

しかし、上吊り引き戸ならがなくなるため、このような清掃の手間もなくなります。引き戸を選ぶ際には清掃性についても確認しておきましょう。

バリアフリーの引き戸ならケガの危険性が軽減される

開き戸の場合、室内用は基本的に外開きなので、トイレなどのドアを開けた時に、外にいた家族にぶつかりそうになった経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

90°の角度で2つの部屋の開き戸が取り付けられている場合、双方同時にドアを開るとぶつかり合うことも考えられます。また、小さい子どもなどが開き戸の枠に手を置いていてドアに手を挟まれてしまう危険性もあるでしょう。

しかし引き戸であれば、ドア同士がぶつかりあったり、出会い頭で誰かに当たるなどのトラブルをなくすことができます。

「ソフトクローズ機能」が付いている引き戸を選べば、閉まる間際に引き戸の動きがゆっくりになるので、万が一子どもがドア枠に手を置いていても痛い思いをしなくてすみます。

またこの機能がついている引き戸であれば、力強く戸を閉めてもバウンドすることがなく、衝撃音も押えることができます。

これとは別に「ソフトブレーキ」と呼ばれるものもあります。

「ソフトクローズ機能」のように自動で最後まで閉まるわけではなく、最後は手で完全に閉める必要がありますが、同じように手を挟むなどの危険性を減らすことができる機能です。

バリアフリーの引き戸なら風で閉まる心配がない

バリアフリー 引き戸

夏場や比較的過ごしやすい季節には、窓を開けて外の風を取り込む方も多いかと思いますが、風が強いと開け放った開き戸が風の影響で強く閉まり、大きな音を出すことがあります。

これを防ぐにために、ほとんどのドアにはドアストッパーがついてますが、室内の開き戸のドアストッパーは床付けがほとんどです。しゃがんでストッパーをかけるのは歳を重ねるにつれて負担が増し、面倒に感じられることもあるでしょう。

しかしバリアフリー仕様の上吊り引き戸の場合は、風の勢いを受けて多少の音が出ることはあっても、強く戸が閉まることはありません。

開き具合も少しだけ開けておくなど調整ができるため、風量を調節することもできるでしょう。

引き戸ならドアが障害物にならない

開き戸の場合、ドアが内側に開いた状態だと、その前を通る際に扉自体につまずいてしまったり、車いすがひっかかってしまう恐れあります。

つまりドア自体が障害物となり、歩行や通行の妨げになってしまう可能性があるのです。

しかし、引き戸であれば開いた戸は壁の中に納まります。そのため扉が少し開いた状態などでもドアの前後をスムーズに通ることができ、つまずきなどの危険性を減らすことができるでしょう。


バリアフリーの引き戸見落としがちなポイントとは?

バリアフリーにおいてメリットが多い引き戸ですが、デメリットもあります。

最大の欠点は引き戸を引き込むスペースが必要であることです。そのため、引き戸に交換できる場所に制限を受けてしまう場合があります。

引き戸を多く使用したい場合は、新築で間取りを計画する段階で、事前に設計士に話をしておくことが最も理想的です。

しかし、リフォームの場合は、他の部屋の出入り口や障害となるものを撤去したり移動することを検討しなければならないでしょう。

また、引き戸を取り付ける箇所の壁にはスイッチ類やコンセント等を取り付けることができません。そのため引き戸へ交換したい箇所の壁に、コンセント等がある場合は撤去しなければなりません。

トイレや洗面所ではタオル掛けが壁に取り付けられないなどの制限を受けることもあります。
そして、上吊りタイプの引き戸の場合、床と引き戸の下端に隙間ができるので、暖気や冷気が部屋から逃げてしまうというデメリットもあります。

また、引き戸には「取っ手」を付けることができない点にも注意しておきましょう。取っ手は扉から出っ張っているため、扉を開ける際に収納される壁にぶつかってしまうためです。

引き戸に変更するリフォームにかかる費用の相場は?

バリアフリーの引き戸を取り付けるリフォーム工事は、既存の枠回りの解体から始まります。

そのとき、壁紙も傷つけてしまう可能性が高いので、多くの場合、壁紙の貼替え工事の見積もりも業者やリフォーム会社から提出されます。

基本的な作業内容は一般的に下記の順番で行われます。

1.工事前の養生
2.既存ドアの撤去
3.ドア枠の解体
4.新しい引き戸枠の取り付け
5.戸袋の設置(必要な場合)
6.引き戸本体の設置

引き戸への交換リフォームで必要な主な費用は、引き戸本体の価格に加えてドア枠や振れ止めなどの部品代、搬入費や残材処分費、工事費用です。

費用を一番左右するのは引き戸本体の価格で、普及タイプから高級なもの、1枚引きから3枚引きなど、引き戸の枚数でも値段は変わってきます。

また、引き戸取り付けにかかる工事費は約20万円〜約50万円が相場です。これにクロスの貼替え工事費用が加算される場合があります。

要介護者が居住する場合、引き戸へのバリアフリーは介護リフォームの一環として保険適用されますので早めに担当ケアマネージャーに相談することをおすすめします。

介護・バリアフリーリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた介護・バリアフリーリフォームは、あくまで一例となっています。

正確なリフォームの金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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