2024年01月24日更新

監修記事

壁紙を和風にリフォームする時にありがちな失敗例やポイントについて

壁紙を和風にリフォームすると、新築のような快適さを味わうことができます。和紙の壁紙を使ってオシャレにするポイントや、和紙の壁紙選びで良くある失敗例と選ぶ際のポイント、壁紙を和風にリフォームする際のリフォーム会社の選び方について紹介します。

和室の壁紙選びでよくある失敗例について

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和室の壁は従来、砂壁や土壁などの塗り壁が主流でしたが、最近では施工費を抑えることができる壁紙クロスを使うことが一般的です。
壁紙を変えることで、部屋の印象を大きく変えることができます。壁紙を変えれば、まるで別の部屋のような快適さを味わうことができます。

その一方で、部屋の大きな面積を占める壁の色調や素材感などのバランスを間違えると、居心地が悪く落ち着かない、イメージと違ってしまった部分が気になる、暗くなってしまったなどの失敗につながる恐れもあります。

部屋全体の統一感がない

良くある失敗例として、壁紙を張り替えた結果、部屋全体の統一感が無くなってしまうケースが挙げられます。

少しでもオシャレな家にしたいと壁紙の色を変えた結果、天井や畳、建具や家具などとのバランスが取れなくなることも珍しくありません。

壁紙だけが綺麗になると、壁周りの窓枠などの古さが目立ったり、室内の照明や家具、家電やスイッチ類との相性が悪いことに気付いたりというミスもありがちです。

特に、一部の壁紙だけを新しくする際には、交換しなかった既存の壁紙の汚れや古さが極端に目立ってしまうことや、色のバランスも悪くなりがちなことに注意する必要があります。

また、台所やリビングなどつながっている和室の場合、連続している部屋とのバランスを考えることも大切です。

暗くなってしまった

壁紙の色や模様などの見え方や印象は、面積の違いによって大きく異なります。落ち着いた部屋にしたいと暗めの色を選んだ結果、暗すぎるという印象を抱くことにつながる失敗例も見られます。

一般的に、面積が広くなるほど、明るい色はより鮮やかに、暗い色はより暗くくすんで見えることになり、日当たりの悪い部屋に濃い色の壁紙を張る場合では、余計に暗い印象につながる恐れがあります。

サッシの色と合わずちぐはぐになってしまった

和室は、木目、畳など自然素材を主体に作られているため、素材が異なる場合は基本的に質感や色の差が目立ちやすいと言えます。

壁が新しくなった際に、サッシなどの建具や家電などとの色や質感のバランスがちぐはぐになってしまったなどの失敗も、良くある例です。

和室は、寝室や応接間、また、リビングとしてなど、様々な用途に利用できるため、選択基準が曖昧になりがちです。和室の壁紙を選ぶ際には、用途を決めた上で、全体的な統一感や質感を考えると選びやすくなります。

和風な壁紙で家の中をおしゃれにするポイント

和風の壁紙でオシャレに演出するためには、失敗例を参考にしながら、部屋の大きな面積を占める壁の色調や素材感などのバランスを考えることがポイントです。

特に、部屋全体や連続している部屋との統一感や全体的な色調、建具や家電、スイッチ類との相性を考慮することが大切です。

また、壁紙の色や模様などの見え方や印象は、面積の違いによって大きく異なるものです。ショールームや展示場など、できるだけ実際の状況に近い状態を確認した上で選ぶことをおすすめします。

業者の持参する分厚いサンプル帳の中から素人が選ぶのは難しく、特に気をつけたいのはサンプル帳やカタログで見る見本と実際に壁面の大きさにに貼った場合の色目や雰囲気はかなり違ったものとなることです。

先ずは大手クロスメーカーのホームページのWebカタログなどにあるシュミレーションサイトを利用し大まかな希望イメージをリフォーム業者伝え、何パターンかの提案を出してもらいそれに基づいて選考して行く事が、結局間違いのない選定の近道でしょう。

天井はすこし暗い色をえらぶ

和室の天井は、杉の板張りなどの板材や竹を編んだ自然の素材が張られていることが多くなっています。

ビニール製の壁紙にも、伝統を模した杉板柄や網代張り風の壁紙など多様な種類があります。また、色彩や質感も多くのバリエーションが用意されています。

内壁には、落ち着いたシックな空間を作りたい場合は、伝統柄ややや暗めの色彩を、リビングにつながっている場合は、広く明るい空間が演出できるよう明るめの色彩を楽しめる壁紙がおすすめです。

このとき、天井に使う壁紙の色調は、内壁よりも少し暗めのものを選ぶと圧迫感や違和感もなく、より落ち着いた空間にすることができます。

特に寝室として利用する場合は、天井が明るいと落ち着かない印象になるケースもありますので、注意が必要です。

同じフロアの壁紙を色をそろえると統一感が出る

統一感を持たせるためには、同じフロアの壁紙の色調を揃えることがポイントです。

特に、和室が台所やリビングなどつながっている場合、連続している部屋との色のバランスを考え、同系色や等質な質感を持つ壁紙でまとめるのがよいでしょう。

襖やドアで仕切られていないオープンタイプの和室であれば、リビングや台所との連続感を演出することによって、空間の広がりを楽しむこともできます。

アクセントクロスを活用する

アクセントクロスは、壁の一部分だけに印象の異なる色彩や質感の壁紙を張り、単調になりがちな空間にメリハリを演出するテクニックです。

アクセントクロスを活用することによって、全体的な印象を引き締めることができるなど、個性的な雰囲気を与えることができ、インテリア性が高まります。

特に、和モダンの和室にしたい場合であれば、格子柄のアクセントクロスを利用するなど、個性的なアクセントクロスの活用がおすすめです。

また、広めの和室であれば、濃い色のアクセントクロスを張ると、メリハリの効いたおしゃれな雰囲気を楽しむことができます。ただし、狭い和室の場合、圧迫感を感じる場合もあるため注意が必要です。

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和室の壁紙を選ぶポイント

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素材感を重視する

和室は、一般的に、天井に張られた杉板、い草で作られる畳表、木の柱や梁、和紙製の障子や襖など、多くの自然素材が使われています。

このため、和室の壁紙を選ぶ際には、色彩だけでなく、素材感や質感を揃えることが重要なポイントです。和室としての統一感を楽しめるとともに、より一層の和風の趣を楽しむことができます。

和室の壁紙選びのポイントとしては、和室に使用される自然素材の味わいを持つ、塗り壁調、織物調、和紙調など、自然素材をイメージしたタイプの壁紙を選ぶことが挙げられます。

特に、調湿や消臭機能も持つ珪藻土の塗り壁を模した「珪藻土壁紙クロス」と呼ばれるタイプや、漆喰を刷毛引きで仕上げたように見せるタイプ、また、砂壁のようなタイプの壁紙もあります。

このほか、竹や麻、布、また、ワラを練りこんだような風合いの壁紙なども、和室に馴染みやすい素材感や質感を備えています。

落ち着いた色を選ぶ

和風の色合いは、洋風の色彩に比べて彩度が低いことが通常です。自然や自然素材が作り上げる色彩は、文字通り、自然が織りなす色合いで作り上げられています。

このため、和室の壁紙を選ぶ際に、洋室と同じような明るい色彩では色合いがマッチしないといった失敗例も珍しくありません。

和風の色彩としては、漢字で表現されるような、藍色、鼠色、緋色、浅葱色、鶯色、弁柄色、若竹色などといった、日本で見かける自然の色彩に近い、彩度が低く落ち着いた色合いの壁紙を選ぶことがお薦めです。

また、洋室ではあまり使わない濃い鼠色や金、銀なども合うことが知られています。アクセントクロスとして利用することも考えられます。

珪藻土の壁紙なら和風で高機能

珪藻土の塗り壁は、調湿・消臭効果があり、独特の風合いが魅力的なことから人気がありますが、壁紙にも、珪藻土の塗り壁に近い機能を持つ「珪藻土壁紙クロス」と呼ばれるタイプがあります。

このタイプの壁紙であれば、珪藻土の塗り壁が持つ独特の風合いに加え、調湿・消臭機能も期待できます。また、珪藻土の塗り壁に比べてリフォーム費用を安く抑えることが可能です。

このほか、「調湿和紙壁紙」というタイプの壁紙もあります。和紙にしか出せない和風の味わいや風合い、落ち着きのあるデザインを楽しめるだけでなく、調湿機能を持つことから、快適な和室の環境が期待できます。

壁紙を和風にリフォームする際の最適なリフォーム会社の選び方

リフォーム会社はそれぞれに得意不得意な工事があります。依頼する会社が何を得意としているかを把握したうえで、リフォームの箇所別に得意な業者に依頼するのがベストです。

壁紙のリフォームで最適な会社を選ぶためには、壁紙のリフォームに関する実績や技術があり、取り扱う和風の壁紙デザインが多い会社を選ぶことが大切です。

リフォームでは、壁紙の色彩や機能の選択だけでなく、壁紙の柄や他の部屋や家電などとのバランスも考慮する必要があります。経験や技術に基づいた適切なアドバイスや提案が受けられれば安心です。

壁紙リフォームの依頼に際しては、自分のイメージを適切に伝えることが大切です。一般的な工事であれば基本的な仕様が決まっているのが通常ですが、デザインの場合は個人個人で受け取り方や感じ方も異なります。

リフォーム会社に依頼する際は、リフォームを行う範囲を明確にしておくことや、イメージを業者としっかり共有することが大切です。

特に、色彩や質感、素材やデザイン、費用などをなるべく明確にして伝えることができれば、リフォームに最適なプランを提案してもらいやすくなります。

また、施工の際には、家具や家電の移動、取替えのほか、窓枠のリフォームなど、幅広い経験や技術力が求められることから、信頼できるリフォーム会社を選べば、より良いリフォーム結果が期待できると言えます。

リフォーム会社を選ぶ際は、複数の業者に見積もりを依頼すると良いでしょう。金額や費用の内訳を確認して、納得の上で依頼することが大切です。

一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけで100%外注工事の営業専門会社もあるので要注意です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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