目次
レンガ調の壁紙の特徴
レンガ調の壁紙とは、その名の通り実際のレンガを壁紙にデザインしたものです。
本物のような色合いと柄を再現しているため、費用や手間をかけずに取り入れられます。そのため、ヴィンテージやインダストリアルといったインテリアスタイルにも挑戦しやすくなるでしょう。
本物のレンガを使用するのが難しい場合は、レンガ調の壁紙を試してみましょう。
レンガ調の壁紙の種類
レンガ調の壁紙には、さまざまな種類があります。
色によって雰囲気は異なるため、それぞれの魅力を見ていきましょう。
【種類1】白系
白系のレンガ調は、さりげないアクセントになる壁紙です。
部屋全体を明るくしたりモダンな雰囲気を演出したりする際に、取り入れるとよいでしょう。
狭い部屋に取り入れても開放感を得られるため、さまざまな場所にあいます。
また白系のレンガ調は、目地のデザインによっても印象が変わるのがユニークポイントです。
目地がはっきりとしたレンガ調は、スタイリッシュな印象に仕上がります。
淡い色の目地はふんわりと優しい印象を与えるので、リビングや玄関などにおすすめです。
【種類2】ブラウン系
ブラウン系のレンガ調は、自然の温かみを与えてくれる壁紙です。
深みのあるブラウン系は重厚感と渋さを演出するため、男性が好むクールな空間になります。
一方の明るいブラウン系は、ナチュラルなテイストとよくあうため、カフェ風や北欧風のインテリアにぴったりです。
ブラウン系と一口に言っても、色の濃さによって印象が大きく異なります。
インテリアにあわせて色の濃さを選べば、おしゃれな雰囲気になるでしょう。
【種類3】オレンジ系
ブラウン系の中でもオレンジがかったレンガ調は、ブルックリンスタイルの部屋づくりにぴったりです。
アンティークやヴィンテージの家具ともよくあうため、個性的で重厚感のある雰囲気を好む人に向いているでしょう。
ブルックリンスタイルの空間は少し暗い雰囲気になりがちですが、オレンジ系のレンガ調を取り入れることでほどよく明るくなります。
【種類4】グレー系
グレー系のレンガ調は、シックでモダンな雰囲気づくりに向いています。
インダストリアルやスタイリッシュな雰囲気にリフォームしたい場合は、グレー系のレンガ調を取り入れればすっきりまとまるでしょう。
またグレーは他の色と調和しやすい色でもあります。
そのため淡い色やシックな色など、さまざまな色と組み合わせやすいのも魅力のひとつです。
何色にしようか迷った際は、まずグレー系を検討してみるとよいでしょう。
【種類5】黒系
黒系のレンガ調は、高級感を高めたいときにおすすめしたい壁紙です。
黒一色だけでは空間が暗くなりすぎてしまいますが、キッチンやテレビの背面など部分的に取り入れることで、引き締まった印象になります。
間接照明やスポットライトで壁紙を照らせば、ムーディーな雰囲気を醸し出すのも黒系ならではの魅力です。
また黒系のレンガ調を取り入れるだけでインダストリアルやヴィンテージな雰囲気になるので、必要以上に家具や装飾を加えなくてよくなります。
【種類6】立体デザイン
立体デザインは、本物のレンガの質感と立体感を再現した壁紙のことです。
凹凸加工が施されているため、触れるとザラザラした質感を楽しめます。
視覚的にもリアル感が増し、ワンランク上の空間を演出しやすくなるのが魅力です。
本物のレンガを取り入れるとなると費用がかかりますが、立体デザインならコストを抑えつつ理想の空間に近づけられるでしょう。
レンガ調の壁紙にリフォームするメリット
レンガ調の壁紙にリフォームすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、2つのメリットを解説します。
【メリット1】空間のアクセントになる
レンガ調の壁紙はインパクトがあるので、空間のアクセントにぴったりです。
壁1面やニッチ、キッチンカウンター下など、部分的に取り入れることで、メリハリのある空間を演出してくれます。
種類によっては凹凸のあるデザインもあるため、レンガならではの風合いを視覚的にも触角的にも堪能できるでしょう。
空間のイメージをガラリと変えたい場合は、レンガ調の壁紙をアクセントに取り入れるのがおすすめです。
【メリット2】本物のレンガより手軽に導入できる
本物のレンガを壁に設置するよりも、手軽に導入できる点もレンガ調の壁紙のメリットです。
重量のあるレンガに比べて、レンガのデザインがプリントされた壁紙は、壁に貼るだけでおしゃれで重厚感のある仕上がりになります。
撤去する際も簡単で、壁紙を剥がすだけで完了です。
低コストでレンガのある空間を演出したい場合は、レンガ調の壁紙を検討してみるとよいでしょう。
レンガ調の壁紙にリフォームして後悔した例
おしゃれな雰囲気を演出できる一方で、取り入れ方を間違えると後悔することも少なくありません。
ここでは、レンガ調の壁紙にリフォームして後悔した例を4つ紹介します。
前もってチェックして、後悔のないリフォームにしましょう。
【例1】インテリアになじまない
レンガ調はインパクトの強いデザインのため、色選びに配慮しないとインテリアになじまないことも少なくありません。
例えば、淡いピンクやブルーをメインにした明るい部屋に黒やダークブラウンを取り入れると、まとまりのない仕上がりになります。
レンガ調の壁紙を取り入れる際は、今あるインテリアとのバランスを考えないと後悔するでしょう。
インテリアに調和する色でレンガ調を取り入れれば、すっきりした印象になります。
【例2】暗い印象に仕上がる
レンガ調の壁紙を取り入れると、部屋が暗い印象に仕上がることがあります。
とくに赤みの強いものやダークグレーなどのレンガ調は、暗く重厚感のある印象になりがちです。
狭い部屋に濃い色のレンガ調を取り入れれば、圧迫感が増しやすくなるにも懸念点でしょう。
部屋全体に貼ると圧迫感が出やすくなるので、壁一面にだけ貼ったり小さい面積に取り入れたりと工夫が必要です。
【例3】照明との相性が悪い
レンガ調の壁紙にあう照明計画をしないと、相性が悪いと感じるかもしれません。
例えば、濃いレンガ調の壁紙を取り入れる場合、オレンジ系の照明では暗い印象になりやすくなります。
光の陰影を楽しめる立体デザインは、適切に光を当ててあげないと魅力を引き出しにくくなります。
レンガ調の壁紙を取り入れつつ明るい雰囲気に仕上げるなら、白系の光で照らしてあげるとよいでしょう。
【例4】カタログとイメージが異なる
レンガ調の壁紙は、カタログやインターネットの画像だけでは実際の見た目がわかりにくいものです。
あくまでもサンプルとして撮影されたもののため、インテリアや照明、壁紙の面積などで印象は大きく左右されます。
カタログではちょうどいいサイズのレンガ調と感じていても、実際に取り入れると圧迫感を抱くことは少なくありません。
カタログは参考程度にし、実物サイズのサンプルやシミュレーションをすることをおすすめします。
レンガ調の壁紙にリフォームする際の注意点
レンガ調の壁紙にリフォームする際は、準備段階で何をするかが重要になってきます。
ここでは5つの注意点を解説するので、内容を押さえておきましょう。
【注意点1】サンプルで色や柄をチェックする
カタログと実物でイメージが違ったとならないためにも、実際のサンプルで色や柄をチェックすることが重要です。
なるべく大きいサンプルで確認し、色や柄の見え方をチェックしてみましょう。
また見る場所の明るさによって見え方が異なることもあるため、できれば自宅に持ち帰って確認することをおすすめします。
【注意点2】ショールームや店舗で実際の見え方を確認する
カタログやサンプルだけでは、イメージを具体的にするのには限界があります。
可能であれば、レンガ調の壁紙を展示しているショールームや店舗にも足を運んでみましょう。
他にも、3Dパースのシミュレーションで見え方を確認するのも方法の一つです。
実際の部屋をパースに反映させて、レンガ調の壁紙を壁面に入れていけば、実際の部屋に貼ったときのイメージが湧きやすくなります。
【注意点3】貼る面積や色に気をつける
レンガ調の壁紙は主張が強いため、貼る面積や色選びには気をつけましょう。
広い部屋であっても、全面に濃い色のレンガ調の壁紙を貼れば、圧迫感や威圧感が出たりするおそれがあります。
狭い部屋の壁一面にだけ取り入れる場合でも、色によっては悪目立ちすることもあるでしょう。
濃い色を選ぶ場合は、貼る面積を小さくするのがおすすめです。
明るい色であれば、広い範囲に貼ってもよいでしょう。
【注意点4】インテリアとのバランスを考える
レンガ調の壁紙のみを新しく取り入れる場合は、今あるインテリアとのバランスを考えてデザインを選ばなければなりません。
好きな色や柄を選んだ結果、まとまりのない印象になってしまうことはよくあります。
家具やファブリック、ドア枠や巾木など、部屋全体のカラーバランスになじむレンガ調を選ぶことが大切です。
【注意点5】光の向きを考慮する
立体デザインの壁紙を選ぶときは、光の向きを考慮して貼る場所を選びましょう。
凹凸のあるデザインのため、適切に光を当てないと美しい陰影を見るのが難しくなります。
レンガ調の質感を強調するには、間接照明やスポットライトなどの照明器具を活用するのがおすすめです。
下から照らすのと上から照らすのとで印象は変わるので、細部までこだわって照明計画をしましょう。
レンガ調の壁紙がおすすめの空間
ここでは、レンガ調の壁紙が似合うおすすめの空間を5つ紹介します。
それぞれの空間に取り入れるレンガ調の色や柄のアイデアも伝えていくので、見ていきましょう。
【空間1】リビング
リビングにレンガ調の壁紙を貼ると、おしゃれな空間に仕上がります。
アクセントクロスとして活用できるため、テレビやソファの背面に取り入れるとよいでしょう。
リビングは家族やお客様が集う空間のため、立体デザインの壁紙でワンランク上を目指すのもアイデアです。
既存のインテリアにあわせて色や柄を選んで、居心地のよいリビングをつくりあげましょう。
【空間2】キッチン
キッチンにレンガ調の壁紙を貼ると、カジュアルな雰囲気に仕上げてくれます。
ブラウン系のレンガ調を取り入れれば、ブルックリンスタイルのキッチンに近づけてくれるでしょう。
カフェ風やフレンチテイストなどやわらかい雰囲気のキッチンにしたい場合は、白系のレンガ調がぴったりです。
背面収納の壁やキッチンカウンターの下などに取り入れて、アクセントを加えてみましょう。
【空間3】寝室
落ち着いた寝室にしたい場合にも、レンガ調の壁紙はおすすめです。
目地がはっきりしていない黒系やグレー系のレンガ調を壁一面に取り入れると、ホテルライクな雰囲気になります。
同時に間接照明や観葉植物を配置すれば、よりリラックスできる寝室となるでしょう。
反対に、オレンジ系や白系など明るいレンガ調を取り入れると、リラックスしにくい明るい寝室になってしまうおそれがあります。
明るい色のレンガ調を取り入れる場合は、照明をオレンジにすると温かみが増して明るすぎない寝室になるので試してみましょう。
【空間4】玄関
玄関は家に入って最初に目につく空間です。
ここにレンガ調の壁紙を貼れば、訪問してきてくれた人にこだわっている家であると印象を与えられます。
ブラウン系のレンガ調を取り入れれば温かみを演出できるので、おもてなしの心も伝わるでしょう。
生活スペースにレンガ調の壁紙を貼るのに抵抗がある場合は、玄関などの通路に取り入れるのもアイデアのひとつです。
【空間5】トイレ
レンガ調の壁紙は、トイレにもあいます。
他の空間よりも狭いため、白系やグレー系など明るくてシックな色を選ぶのがポイントです。
基本的には壁一面に貼るのがおすすめですが、白系の小さいタイルなら全面に貼っても圧迫感は生まれにくいでしょう。
ビニール製の壁紙であれば、消臭・抗菌仕様のレンガ調も展開されているので、トイレでも採用しやすいといえます。
DIYにおすすめしたいレンガ調の壁紙アイテム
賃貸物件で原状回復が必要だったりDIYしたかったりする場合もあるでしょう。
そのようなときは、貼って剥がせるレンガ調の壁紙アイテムを活用するのがおすすめです。
材料と道具はホームセンターや100均で入手できるため、リフォーム業者に依頼するのが難しい場合は、こちらを試してみるとよいでしょう。
【アイテム1】リメイクシート
リメイクシートとは、貼って剥がせるDIY向けの壁紙です。
裏面はシールになっていることがほとんどのため、保護シールを剥がせば好きな場所に貼れます。
賃貸物件に貼る場合は、原状回復がしやすいように「弱粘着タイプ」を選んでおくと安心です。
またリメイクシートの中には正方形になったタイプもあります。
正方形のシートを並べて貼るだけなので、まっすぐに貼る作業や切る手間が省けるでしょう。
【アイテム2】クッションシート
クッションシートとは、レンガを模した立体的なデザインの壁材です。
ハサミやカッターで簡単に切れるので、貼りたい場所にあわせて形を変えられます。
クッションシートの魅力は、クッション性があることです。
ぶつかっても衝撃を吸収してくれるので、ペットや子どもの衝突防止にも役立ちます。
レンガ調の壁紙にリフォームした事例
ここでは、レンガ調の壁紙にリフォームした事例を2つ紹介します。
どのような雰囲気になるのか、ぜひ参考にしてください。
【事例1】グレー系のレンガ調壁紙でシックな雰囲気に
壁と天井の壁紙を貼り替えるタイミングで、レンガ調のアクセントクロスを取り入れました。
グレー系のレンガ調を選んだことで、シックな雰囲気に仕上がっています。
以前よりもメリハリのある空間になったので、これからインテリアを整えていくのが楽しくなりそうです。
【事例2】ホワイト系のレンガ調の壁紙でトイレを明るく
トイレの背面とサイドの壁を、ホワイト系のレンガ調の壁紙にリフォームしました。
シンプルなホワイト系でもレンガ調にすることで、さりげないアクセントになります。
今回はサイドには本棚風の壁紙を貼り、床には岩のような柄を取り入れ、全体的に英国風に仕上げました。
レンガ調はアンティークやインダストリアルなどのテイストと相性がいいので、意識してみるとよいでしょう。
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必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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