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2019年02月12日更新
壁紙を剥がさずペンキでリフォーム!どんな塗料を選べばいいの?
壁紙を貼替えなくても、壁紙にそのまま塗料を塗ってリフォームできます。ただし、塗料は使用方法を間違えたり、塗装箇所と相性が悪いものを選んだりすると長持ちしません。塗装可能な壁紙の見極め方や、費用相場などを知っておきましょう。
目次
壁紙を塗装リフォームするメリット

壁紙リフォームの選択肢は、壁紙を剥がして新しいものを貼替えるだけではなく、既存の壁紙の上から塗装するリフォームも可能です。
貼替えではなく塗装を選ぶメリットには、以下のようなものがあります。
数百種類の色から選べる
壁紙を貼替える場合は、既存のデザインから決まったパターンしか選べません。
一方、塗料は選べるカラーが非常に多く、それぞれを塗り分けたりツートンカラーにしたりして、数百通りの色の組み合わせを楽しむことができます。
部分的な塗装も可能
壁紙の場合、破損や破れが部分的でも全面を貼替えることになります。
方法によっては一部分だけ貼替えることもできますが、周りの壁紙が日焼けしていると、新しい壁紙を貼った箇所が目立ってしまうでしょう。
塗装であれば、傷んでいない壁紙を残したまま部分的な補修ができ、周りの日焼け具合に合わせて調色も可能です。
デザインの自由度が高い
壁紙貼替えリフォームは、選んだ壁紙のデザインに頼らざるを得ません。
しかし、塗装であれば様々な色を組み合わせてお部屋をお好みにアレンジできます。
好みの塗料が見つからなくても、百色近くある色を混ぜながら調色もできますので、必ずこだわりの色を見つけることができるでしょう。
壁紙に塗装するデメリット
壁紙は塗装できる種類が限られていますので、リフォームを決断する前に、ご自宅の壁紙が塗装可能かどうか確認しなければなりません。
また、塗料の取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。
ビニールクロス以外の壁紙には塗装できない
塗料はビニールクロスの壁紙のみ塗装でき、紙や繊維素材の壁紙には塗装できません。
塗料を準備する前に、まずは塗装を検討している箇所の壁紙がビニールクロスかどうか確認しておきましょう。
塗料の臭いが室内に残る
塗装中は室内に塗料の臭いが充満しますので、塗装する箇所は密室にせず、必ず窓やドアを開けて換気を行いましょう。塗装後も、塗料の臭いが完全に消えるまで数日がかかります。
施工時間と手間がかかる
塗装作業も時間がかかりますが、塗装後は24時間以上の乾燥時間が必要です。
塗装が乾かないうちに衝撃を加えると、塗料が剥がれたり衣服に付着したりする恐れがありますので、塗料が乾くまでは、塗装箇所周辺の通行に注意しなくてはなりません。
ビニール壁紙に塗る塗料の選び方
ビニール壁紙に塗装する時は、ビニール壁紙に含まれている「可塑剤(かそざい)」の影響を受けるかどうかを確認しておきましょう。
ビニールクロスの可塑剤に注意
ビニールクロスには「可塑剤」が含まれています。
そのため、そのまま塗料を塗ると可塑剤が反応し、塗膜表面にベタつきを発生させることがあります。
べたつきを抑えるためには、
可塑剤をシャットアウトする「下塗り塗料」を一層目に塗装しておく
可塑剤の影響を受けない塗料を選ぶ
のいずれかの方法を選ぶことになります。
下塗り塗料なしの塗料がおすすめ
先述の通り、可塑剤が反応してしまう塗料を選んだ場合は、先に下塗り塗料を塗装しておかなければなりません。
しかし下塗りを行うと、その分作業時間も材料費もかかってしまいますので、下塗り塗料なしで塗装できるタイプを選んでおくと良いでしょう。
壁紙リフォームに使用できる塗料の種類
室内塗装に用いる塗料は、厳密には塗料ではなく「ペンキ」と呼ばれるものです。
ペンキには薄め液の種類や機能性など様々な違いがありますので、違いを覚えておきましょう。
水性ペンキ
真水で薄めて使用できるペンキで、「水性エマルション塗料」や「EP(エマルションペイント)」と表記されています。
全くの無臭ではありませんが、シンナーの刺激臭が発生しないため室内の塗装に適しています。
油性ペンキに比べると耐久性はやや落ちますが、施工価格がやや安価で人体への害も少ないため、ご自身で塗装する場合におすすめです。
油性ペンキ
シンナーなどの有機溶剤で薄めながら使うペンキのことです。
耐久性が高く塗装後は壁に塗料がしっかり付着しますので、ガレージや雨水が当たる箇所の塗装に適しています。
ただし刺激臭が強いため、狭い室内での使用には向いていません。
使用中は強い刺激臭が発生するため、必ず防護マスクと手袋を着用しなければならず、種類によっては有資格者しか取り扱えません。
機能性ペンキ
通常と異なる仕上がりになる個性的なペンキもあります。
ただし、ビニールクロスに使用できないものもありますので、ラベルの表記を必ず確認しましょう。
黒板塗料
乾燥すると黒板のような見た目になる塗料です。
ダイニングのカウンターや子供部屋の棚などに使うと、チョークで絵や文字を描いて楽しむことができます。
マグネットペイント
人体に優しい鉄の微粒子が配合されており、塗装すると壁に磁石がくっ付くようになる塗料です。
色も数種類から選べます。
その他の特殊塗材
塗装するとスチールや鉄のような仕上がりになる「アイアン塗料」や、ひび割れた仕上がりになる「バターミルクペイント」などもあります。
窓サッシやインテリア小物などにアクセントとして取り入れてみると良いでしょう。
壁紙塗装リフォームの費用相場

壁紙の塗装にかかる費用の相場を、塗料の種類別と施工費用別にご紹介します。
塗料の単価相場
価格は平方メートルあたりの施工費用です。
- 油性ペンキ:約1,500~3,500円
- 水性ペンキ:約1,000~3,000円
- 黒板塗料:約1,500~2,500円
- マグネット塗料:約2,500~3,000円
- アイアン塗料:約2,500~3,000円
- バターミルクペイント:約2,000~2,500円
室内塗装リフォームの相場
- 塗装費用:約1,500~2,000円/平方メートルあたり
- 清掃等諸費用:約3,000~5,000円
壁のリフォームは塗装と貼替えどちらがお得?
壁紙の貼替え費用は、既存壁紙の処分費を含めても平方メートルあたり約2,000~2,500円が相場で、塗装リフォームと大きな差はありません。
ただし防水や防臭機能付きなどグレードが高い壁紙を選んだ場合は、貼替えリフォームの方が高くなる点に注意が必要です。
塗装の流れと綺麗に塗るコツ
以下は、壁紙塗装の基本的な流れです。
破れた箇所の補修を済ませておく
壁紙が破れていたり変形したりしていると、塗装がうまく付着できずすぐに剥がれてしまいます。
小さな剥がれや部分的な凹みなどは、市販のボンドで補修しておきましょう。
汚れを落としておく
壁紙表面に汚れやカビが残っていると、塗料を内部から傷めてしまいます。
布や柔らかいブラシで、壁紙の凹凸の内部までしっかり汚れを落としておきましょう。
周囲を養生する
塗料が床やドアなどに垂れたり飛んだりしないように、ビニールシートや新聞紙、マスキングテープなどで塗装箇所周辺を養生します。
汚れがひどい時は下地材を塗る
手作業でも落ちない汚れが壁紙に残っている場合は、仕上げ用のペンキを塗る前に、下地材で表面を保護しておきます。
この下地材が、後から塗るペンキと壁紙をきれいに密着させてくれます。
下地材は室内用のものを使いましょう。
上塗りを2回行う
ペンキは一回塗装した時点では、ムラやかすれが残っており綺麗な状態ではありません。
ムラやかすれを無くそうとして乾燥していない状態で厚塗りすると、内部が固まりきらずひび割れの原因になってしまいます。
ペンキは必ず2回に分けて塗りましょう。
まとめ
お気に入りの壁紙が見つからなくて室内リフォームを諦めていたという人でも、塗装リフォームなら、お気に入りのペンキで塗装されたこだわりのお部屋が手に入るかもしれません。
ただし、塗装リフォームは臭い対策やペンキの種類の見極めなど、ある程度の専門知識が必要です。
ご自宅の壁がビニールクロスか、使いたい塗料がビニールクロスに塗装できるタイプか、塗装前に下地材が必要なタイプかなどを、しっかり調べて挑みましょう。
また、サンプル帳やカタログで見る見本色と実際に壁面に塗った場合の色目や雰囲気はかなり違ったものとなります。塗料の特性なども素人には分かり難いところもあります。
最近ではインテリアデザイナーやカラーコーディネーターなどの有資格者が常駐する業者も多く、実際に改装したい部屋の写真で完成予想CGでの提案をしてくれますので相談してみましょう。
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