2024年01月24日更新

監修記事

外壁をレンガみたいに!レンガ調に塗装リフォームする費用は?

ヨーロッパの古いお屋敷のようなレンガ外壁は重厚感があって素敵ですね。住宅の外壁もレンガ調タイルやレンガ調サイディングボードに張替えたり、レンガ調に外壁塗装してみませんか?外壁をレンガ調にリフォームする方法と、費用や価格の相場についての情報です。

100年以上の耐久性があるレンガ建築

日本では東京駅のレンガ駅舎が有名ですが、レンガは100年以上の耐久性があると言われ、歴史的建築物でも多く見られます。年月が経つに連れ趣が出て、アンティークな雰囲気が魅力ですね。

本来のレンガ建築は、レンガを積み上げて構造体をつくる施工法で「組積造」に分類されます。

江戸時代に初めてレンガが日本に伝わり、1870年には初めてのレンガ工場が埼玉県深谷市にできましたが、昭和に入ってモルタル外壁が普及したこともあり、住宅建築には広まることはありませんでした。

ハードルが高いレンガ積みの外壁

現在の日本の住宅では、サイディングボードやタイルなどの外壁材を「張る」外壁、またはモルタルなどの「塗る」外壁がほとんどです。

木造在来軸組工法とレンガ積みを組み合わせた施工法もありますが、手掛ける施工会社は多くはありません。

外壁をレンガみたいに!レンガ調に塗装リフォームする費用は?

1棟で1万個以上のレンガが必要となることや、専門職人がひとつずつ手積みするので工期が長くなることから、リフォーム費用が高額になってしまうのが実情です。

また本物のレンガで外壁をつくろうとした場合、日本建築学会では、安全のために使用するレンガやモルタルの圧縮強度、壁の厚さ、高さ、面積、また床と壁の面積率などを細かく規制しています。

このように住宅外壁にはハードルの高いレンガですが、レンガ調のタイルやサイディングボードなら手軽にリフォームすることができます。

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レンガ調タイル

外壁用のタイルにはレンガ調のものが多く販売されています。名称は「ブリックタイル」や「レンガタイル」など、メーカーによってさまざまです。

タイルには釉薬を塗って焼き上げるものと、塗らずに焼き上げる無釉タイル(素焼き)があります。タイルも粘土などの天然素材を原料としているので、耐久性に優れています。

表面がツルッとした施釉タイルに比べ、無釉タイルは土や粘土の質感を生かした素朴な風合いで、レンガ調タイルやオーソドックスな赤レンガ風をはじめ、素焼き風や白レンガ風など多彩なデザインが揃っています。

レンガ調タイルのサイズ

タイルはレンガのように積み上げるのではなく下地に張る工法ですが、レンガ調タイルでは、色や質感だけでなく、サイズや張り方によってレンガを積み上げたように見えるデザインになっています。

レンガ側面の長い方の面を「長手面」、短い方の面を「小口面」と言いますが、レンガ調タイルは、それらのサイズを元につくられているものがあります。

小口平タイル(W108×H60mm)=小口面の大きさ
二丁掛平タイル(W227×H60mm)=長手面の大きさ

レンガの積み方による壁面模様

レンガの積み方には、イギリス積み、フランス積み、オランダ積みなどの種類があり、それによって壁面にはいろいろな模様がつくり出されます。芸術的な組積造は、レンガ積みの醍醐味でもあります。

長手積み

花壇などでよく見るのは、長手のみで積む「長手積み」です。段違いに同じ二丁掛タイルが規則的に並ぶので単調ですが、レンガ調タイルの色を多数取り入れることで、味わいのある外壁に仕上がります。

小口積み(ドイツ積み)

小口のみで積むので曲面に向いています。円筒形の外壁には、小口平サイズのレンガ調タイルが活躍しますね。

フランス積み

長手と小口を交互に置き、さらに段違いに積む方法です。小口平のタイルを濃いめの色にすると、きれいな模様になります。

このようにレンガ調タイルも、小口平と二丁掛平の組み合わせ方と並べ方で、まるでレンガを積み上げたような壁面模様を表現することができるのです。

レンガ調タイルに張替える材工価格の相場は?

戸建て住宅へのタイルの施工方法は、専用の下地パネルの上に引っかけるように張る「引っ掛け工法」が主流となっています。

下地パネル:約5,000円/平方メートル
レンガ調タイル材工価格:約7,000~1万2,000円/平方メートル

外壁面積100平方メートルの場合:約120万~170万円

レンガ調サイディングボード

窯業系サイディングボードにも、タイル調のものがあります。一枚ずつ張るタイル外壁と異なり、サイディング外壁は約455×3030mmの大きさのボードを張る工法です。

サイディング外壁のリフォームには、既存の外壁の上から重ね張り、または既存の外壁材を剥がして張替える方法があります。

外壁面積100平方メートルの場合:約55万~64万円

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レンガ調に外壁塗装

レンガ調の外壁にリフォームする方法として、既存のタイル調サイディングボードの凹凸部分を塗り分ける方法があります。「色分け塗装」「塗り分け塗装」「タイル柄工法」などと呼ばれる立体感のある外壁塗装です。

シーラー、中塗り、上塗りと通常の塗装工程を行います。その後サイディングの凹部の形状によっては目地にマスキングテープで養生を施し、ローラーで表面の凸部に色を重ねていきます。

サイディングの表面の質感によって、着色具合が微妙に変わり、レンガらしい味わいのある外壁に仕上がります。多色を使用する場合は、色の違うレンガでランダム模様も可能です。

レンガ調におすすめの塗料の色は?

赤茶色はレンガの王道ですね。明度はいろいろですが、濃い赤茶色の塗料なら重厚感のある外装に、薄い赤茶ならカントリー調の外装になります。

淡い黄色やオレンジのレンガで、モダンな南欧風の外壁もおすすめです。白いタイルとツートンカラーにしてもおしゃれですね。

また、目地部分も塗料で着色する場合、深目地を表現したいのなら黒系の、浅目地なら白系にするとそれらしくなります。

レンガ調に外壁塗装する費用の相場は?

塗り分け塗装は手間がかかるので、通常の外壁塗装よりも費用が高くなります。

2色塗り分け:約3,200円/平方メートル
多色塗り分け:約5,500円/平方メートル

外壁面積100平方メートルの場合:約32万~55万円

外装リフォームでかかるその他の費用

外壁リフォームでは、足場と飛散防止ネットの設置費用、高圧洗浄費、目地の補修、張替えの場合は既存の外壁材の撤去費用がかかります。

外壁面積100平方メートルの場合

足場設置:約9万~12万円
飛散防止ネット:約1万5,000~3万円
高圧洗浄:約1万~3万円
目地補修:約10万~30万円
外壁撤去:約10万円

※目地補修は、シーリングの「増し打ち」または「打ち替え」によって価格が変動します。
足場をかけたときでないとやりにくい樋の補修や点検、破風や軒の裏など木部や鉄部の塗装も一緒に考慮するとよいでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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