2024年10月10日更新

監修記事

リフォームと修繕工事の違いはなに?修繕費と資本的支出も違いも解説

建物を工事する際は、リフォームか修繕どちらに該当するのか把握しておくのがおすすめです。リフォームに該当する場合は資産価値が上がったり、経費として一括計上できなかったりするおそれもあります。
この記事では、リフォームと修繕の違いや資本的支出と修繕費の関係をわかりやすく解説します。それぞれの違いを正しく理解し、資金や建物の状況にあわせて適切にリフォームしましょう。

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リフォームと修繕工事の違い

リフォームと修繕工事の違いは、以下のとおりです。

リフォームと修繕工事の違い
リフォーム修繕工事
目的・機能性の向上
・デザイン性の向上
劣化部分のメンテナンス
建物の価値上昇維持

リフォームと修繕工事の違いは、建物のデザインや機能性が向上するかどうかで判断するとわかりやすいでしょう。

リフォームとは

リフォームとは、建物の機能性やデザインを向上させるための工事のことを指します。

機能性の高い製品への交換や間取り変更など、修繕工事と比較すると費用や規模が大きくなりやすいといえるでしょう。

リフォームは以下のような工事が挙げられます。

リフォームの例
  • ハイグレードキッチンへの交換
  • 間取り変更
  • 太陽光発電システムの設置

機能性やデザイン性の向上が期待できる工事は、リフォームに該当する可能性が高いといえるでしょう。

>>リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

【2】修繕工事とは

修繕工事は、建物の老朽化や傷みなどの劣化が見られた場合に行うメンテナンスのことをいいます。

劣化部分の維持が目的のため、リフォームに比べて低コストかつ規模の小さいものが多いといえるでしょう。

修繕工事は、以下のようなものが挙げられます。

修繕工事の例
  • 劣化したクロスの貼り替え
  • 雨漏り補修
  • 外壁のひび割れ補修

なお、クロスの張り替えでもデザイン性の高いものや機能性の高いものに交換する場合は、リフォームに分類される可能性が高いといえます。

>>戸建住宅にかかる修繕費用の相場とは?

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リフォームの事例

ここでは、リフォームの事例を見ていきましょう。

工事内容外壁サイディング
費用約230万円

外壁のひび割れなどが見られたための工事ですが、劣化部分の補修ではなくメンテナンス性や断熱性の高いサイディング工事を行った事例です。

サイディングとは、外壁に使用されるパネル状の仕上げ材のことをいいます。

工事内容内装工事
(エコカラット貼り)
費用約280万円

こちらは、全室のクロスをエコカラットに貼り替えたリフォーム事例です。

エコカラットとは、リクシルが開発した調湿や消臭などの機能を備えたタイルに似た壁材のことを指します。

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修繕工事の事例

修繕工事の事例は、以下のとおりです。

工事内容外壁塗装
費用約180万円

外壁の劣化が目立ってきたため、塗装工事を行った事例です。

機能性の向上はなく、デザインも変わっていないことがわかります。

工事内容クロスの貼り替え
費用約18万円

しみなどによる劣化が見られたため、クロスを貼り替えた事例です。

貼り替え前のクロスと同じようなデザインで特別な機能がついているわけでもないため、修繕に該当します。

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所有物件のリフォームにおける資本的支出と修繕費の違い

賃貸アパートやマンション、店舗などの物件を所有している場合は、リフォームする際に資本的支出と修繕費のどちらに該当するのかを明確にしなければなりません。

資本的支出とは

資本的支出とは、建物の価値や機能を向上させる目的でリフォームする場合の支出のことを指します。

資本的支出として判断された場合は固定資産の取得原価に加算し、残っている耐用年数にわたって減価償却を行います。

資本的支出の判断基準
  • 20万円以上のリフォーム
  • 周期が3年をこえる工事
  • 建物の価値を高める工事
修繕費とは

修繕費とは、建物や設備などの機能を維持することを目的としたリフォームにかかる費用のことをいいます。

修繕費は、支出した年度に全額を必要経費として計上できます。

また、資本的支出に該当するリフォームでも、20万円未満の場合は修繕費として計上できます。

修繕費の判断基準
  • 20万円未満のリフォーム
  • 周期が3年以内の工事
  • 建物の価値を維持する工事

参考:No.1379 修繕費とならないものの判定(国税庁)

資本的支出か修繕費かで会計処理が変わるため、所有物件をリフォームする際はどちらに該当するのかあらかじめ確認するのがおすすめです。

また、建物の価値によって相続税なども変動します。

収益物件だけでなく自宅をリフォームする際も、資本的支出か修繕費どちらに該当するのか確認しておいたほうがよいでしょう。

>>リフォームの相続税評価額とは?計算方法や相続税対策を徹底解説

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【Q&A】リフォームと修繕工事の違いに関するよくある質問

改修工事と修繕工事の違いは?

改修工事は建物の機能や性能を向上させる大規模な工事である一方で、修繕工事は機能や性能を維持するために劣化部分のメンテナンスをする規模の小さい工事です。

改修工事と補修工事の違いは?

補修工事は、劣化や不具合のある箇所を応急処置で対応する工事のことを指します。

改修工事は建物の性能を向上させる工事のため、補修工事とは規模感の大きな違いが見られます。

改修工事とリフォームの違いは?

改修工事は建物全体や複数の部位などの性能向上を目的とした規模が大きめの工事です。

一方で、リフォームは建物の一部や設備などを交換し、快適性やデザイン性を向上させる工事のことをいいます。

リフォームは改修工事と比較すると、規模が小さいといえるでしょう。

なお、改修工事とリフォームは同じ意味として使用される場合もあります。

改築工事と修繕工事の違いは?

改築工事は、建物の一部を取り壊して新しく建てなおしたり建物の構造を変更したりするなど、大規模な工事のことを指します。

その一方で、修繕工事は建物を建てたときの性能や機能を維持するための工事です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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