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2024年07月09日更新
リフォーム中の仮住まいはどうする?仮住まいが必要となる工事とは?
リフォームをするときに仮住まいが必要になることがあります。この記事では、どんなときに仮住まいが必要か、仮住まいの選び方や費用、注意点などを詳しく解説します。
![リフォームするとき必要な仮住まいについて解説します!](https://new-img.hapisumu.jp/press/dev/2018/10/02202419/iStock-845342284.jpg)
目次
仮住まいが必要になるケースとは?
![](https://new-img.hapisumu.jp/press/dev/2024/06/28173812/29201061_s.jpg)
リフォームの工期や工事内容によって、仮住まいが必要になるケースがあります。以下にその種類について解説します。
全面的なリフォーム
フルリフォームやスケルトンリフォームといった家全体の改修や構造変更が行われる場合、仮住まいが必要になることがほとんどです。
たとえば、大規模な増築・減築をしたり、間取りを大きく変更したり、すべての設備を取り替えたり、屋根や壁の大半を交換するなど、家全体を新築のようにする大掛かりな工事では、生活に不可欠なスペースの大半が使えなくなってしまうためです。
生活に不可欠な部分のリフォーム
キッチンやトイレ、浴室などの水回りのリフォームで、長期間これらの設備を使用できない場合も仮住まいが必要になることがあります。
たとえば、キッチンの全面改装を行う場合、工事期間中は家で料理をすることができなくなります。浴室やトイレのリフォームも、工事期間中には日常生活が難しくなります。
安全性が確保できない場合
大規模な解体工事や、有害物質であるアスベストの除去工事など、安全性に問題がある工事が行われる場合にも、仮住まいが必要になることがあります。
アスベスト除去作業は特に危険で、健康への影響が大きいため、仮住まいでの避難が必要になることが一般的です。また、老朽化した建物の耐震補強工事も、基礎や構造体を改修する際の安全確保のため、住みながらの工事は難しくなります。
騒音・振動が激しい場合
基礎や土間のコンクリートを砕いて撤去する「はつり」工事など、騒音や振動が激しい場合も仮住まいが必要になることがあります。
長期間にわたる騒音や振動は、特に小さな子供や高齢者にとって大きなストレスとなります。また、ペットがいる場合も、騒音や振動によるストレスから守るために仮住まいを検討する必要があるでしょう。
住みながらリフォームしやすいケースとは?
![](https://new-img.hapisumu.jp/press/dev/2024/06/28173633/22456726_s.jpg)
一方、以下のように、住みながらリフォームしやすいケースもあります。
生活に大きく影響しない箇所のリフォーム
個室やリビングなど、生活に大きく影響するような設備がない箇所のリフォームであれば、住みながら行うことができるでしょう。たとえば、子供部屋や書斎などのリフォームの場合、別の部屋があれば仮のスペースとして使うことで対応できます。
また、家具の配置替えや一時的な移動で生活空間を確保できる場合もあります。短期間であれば、多少の不都合はあっても、残る部屋にまとまって過ごしたり、就寝することも検討できるでしょう。
外装や外構のリフォーム
屋根の修理や外壁の張り替えや塗り替え、庭の改修などの外装や外構のリフォームであれば、家の中に影響が少ないため、住みながら行うことができます。
ただし、狭小敷地の場合は、足場設置や工事車両の出入り、アプローチの工事などによって生活に支障をきたすことがあるため、仮住まいが必要な場合もあります。また、外装工事中は窓を開けられなかったり、騒音対策も考慮する必要があります。
部屋ごとの順次リフォーム
大規模なリフォームであっても、一部屋ずつ順番にローテーションしながら工事を進める方法もあります。
たとえば、リビングや寝室をリフォームする場合、工事が終わっている別の部屋に移動しながら生活を続けることができます。ただし、全体を同時にリフォームする方法に比べてトータルでの工期や費用が多くかかる傾向があります。
どのくらいのリフォーム期間から仮住まいを検討すべき?
![](https://new-img.hapisumu.jp/press/dev/2024/06/28012725/27718877_s.jpg)
リフォームを行っている箇所は使用が制限され、特に給排水の設備を改修する場合は、工事が終わるまで使うことができません。
リフォームの期間や工事内容によって、住みながらの工事が可能か、あるいは仮住まいを検討すべきかどうかを判断することになります。リフォームの際には、工期・工程について詳しく相談し、工事中に使用することができるかどうかを確認しましょう。
以下に、代表的なリフォーム箇所ごとの工期のめやすを示しますので、参考にしてください。
キッチン工事で設備が使えない期間
システムキッチンの交換 | 約2~5日 |
サイズや間取りの変更、配管の改修をともなう場合 | 約6日~2週間 |
キッチンのリフォームでは、上記の工期のほとんどにおいてキッチンが使用できず、家で調理をすることができなくなります。短期間であれば外食やお弁当で対応できますが、許容できる期間を越える場合は仮住まいを検討してもよいでしょう。
浴室工事で設備が使えない期間
ユニットバスの交換 | 約1~3日 |
サイズや間取りの変更、配管の改修をともなう場合 | 約4~10日 |
在来工法浴室からのリフォーム | 約2~3週間 |
浴室のリフォームでは、ユニットバス、浴槽やシャワーの交換、配管工事などが含まれるため、上記の工期のすべての期間において、入浴ができなくなります。
銭湯など外部の公共浴場を利用することができますが、許容できる期間を越える場合は仮住まいを検討してもよいでしょう。
トイレ工事で設備が使えない期間
便器の交換 | 約1日 |
サイズや間取りの変更、配管の改修をともなう場合 | 約2~5日 |
トイレのリフォームでは、便器の交換や配管工事などが含まれるため、上記の工期のすべての期間において、トイレの使用ができなくなります。トイレは人の生活に必須の設備で、外部の施設に頼ることも難しいため、1箇所しかない場合は数日の工事でも仮住まいが必要になることがあります。
これを避けるためには、リフォーム会社に仮設トイレを用意してもらう方法があります。
リビングや個室の工事で部屋が使えない期間
床や壁紙を張り替える場合 | 約1~5日 |
間取りの変更をともなう場合 | 約1~2週間 |
リビングや個室のリフォームでは、床や壁の張り替え、天井の修繕などが主な工事となります。基本的には工事が終わるまで使用できませんが、施工部分を養生(保護)しながら生活できる場合もあります。また工事中に他の部屋を仮の生活スペースとして利用することができれば、仮住まいが不要になることも多いでしょう。
フルリフォームで住まいが使えない期間
間取りや内装・外装のフルリフォーム | 約1~4か月 |
構造体以外を一新するスケルトンリフォーム | 約4~6か月 |
フルリフォーム・スケルトンリフォームでは、家全体の改修や構造変更が行われます。上記の工期のすべての期間において生活に必要な設備が使用できないため、原則として仮住まいが必要です。
このようなリフォームの場合は、新築・建て替えと同様に考えて、引越しの準備や仮住まいの契約などを早めに進めることをおすすめします。
屋根の葺き替え (小規模・簡易な場合) | 約4~10日 |
屋根の葺き替え (構造体の改修をともなう場合) | 約2~4週間 |
外壁の塗り替え | 約3日~2週間 |
外壁の張り替え (サイディング等) | 約2~4週間 |
外壁や屋根のリフォームでは、室内の生活には影響しないため、基本的に住みながらのリフォームが可能です。
しかし、足場の設置、塗装作業などによって騒音や振動、臭いなどが発生したり、家への出入りに支障が出る場合もあり、工事の進行状況に応じて仮住まいを検討することもあります。
リフォーム中はどこに住む?おすすめの候補とは
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仮住まいの候補としては以下のような選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
賃貸アパート・賃貸戸建て
月単位の長期間の仮住まいとなる場合は、賃貸アパートや賃貸戸建て住宅が第一の候補となります。
立地や広さ、間取りなどの選択肢が多く、家族の人数やライフスタイルに合わせた物件を選ぶことができます。家具や家電を持ち込むこともでき、これまでの自宅に近い生活スタイルを維持できる点も魅力です。
しかし、家財道具の引っ越しには手間がかかり、敷金や礼金、仲介手数料が発生する場合には初期費用も多くかかります。また引越しの際には賃貸契約や公共料金などの煩雑な手続きを行う必要があります。物件を選ぶ際には、契約期間や費用を事前に確認し、家族の生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
ウィークリー・マンスリーマンション
1週間から1か月程度の比較的短期間の仮住まいでは、ウィークリー・マンスリーマンションがおすすめです。
短期契約が可能で、敷金・礼金が不要な場合が多いです。家具や家電など最低限の生活必需品が揃っているため、引越しの手間も少なく、手軽に利用できます。即日入居が可能な場合も多く、急なリフォームにも対応しやすいのが利点です。
しかし、1日当たりの利用料金は賃貸アパートに比べて高めであり、長期間の滞在では費用がかさみます。また、ペット不可の物件がほとんどです。
ホテル・ビジネスホテル
1週間以内の短期間の仮住まいでは、ホテルやビジネスホテルも選択肢となります。
食事や大浴場が付いているなど、ホテルならではのサービスを利用できるため、リラックスした環境で過ごすことができます。また、日々の掃除やベッドメイキングが行われるため、家事の負担も軽減されます。
しかし、長期滞在には向かず、費用が高いことがデメリットです。ほとんどの場合はキッチンがないため、自炊ができず、外食費もかさむ可能性があります。また、部屋が狭く、くつろぐスペースも不足するため、人数の多い家族には不向きです。ホテルを仮住まいとする場合は、滞在期間や予算を考慮し、必要な空間やサービスが揃っているかどうかを確認しましょう。
実家・知人宅
実家や親しい知人宅に仮住まいすることができれば、経済的に助かります。特に小さなお子様やペットがいる場合、面倒を見てもらえるご実家での仮住まいは理想的かもしれません。
しかし、プライバシーや生活の自由度が制限され、ストレスが生じたり、互いに気遣いも必要になります。長期間の滞在が見込まれる場合は、関係を円滑に保つための工夫と配慮が必要です。
引っ越しするときに必要な手続きとは?
仮住まいへの引っ越しには以下のような手続きが必要です。
電気・水道・ガス等の契約
仮住まいの期間が長くなれば、電気・ガス・水道・インターネットなどを停止する手続きが必要になります。不在中、リフォーム工事に電気や水道を使用する場合には停止する必要がありませんが、工事業者が料金を負担することを確認しましょう。
また、賃貸アパート等へ入居する場合には、仮住まいでも同様に契約手続きが必要になります。事前に契約手続きを行い、入居日までに使用できるように手配しておきましょう。また、退去時には解約手続きも忘れずに行うことが大切です。
郵便物の転送
郵便物の転送手続きをしておくと、仮住まいでも重要な郵便物を受け取ることができます。郵便局のウェブサイトや窓口で転居手続きを行い、新しい住所に郵便物が届くように手配しましょう。
また、リフォームが完了して自宅に戻った時に、再度転居手続きを行うことを忘れないようにしましょう。
仮住まい中に住民票の移動は不要
1年以内の一時的移転であれば、住民票を移す必要はありません。リフォームで工期が1年以上になることはまずないため、住民票の移動は不要と考えて大丈夫です。
仮住まいにかかる費用は?
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リフォーム中の仮住まいには、以下のように様々な費用がかかります。
家賃・宿泊費
仮住まいで最も大きな費用が、家賃や宿泊費です。賃貸アパートでは毎月の家賃がかかり、ウィークリー・マンスリーマンションの場合は毎週・毎月の利用料金が発生します。
ホテルやビジネスホテルでは、宿泊費が日々発生します。いずれも、立地や広さなどによって大きな違いがあります。
敷金・礼金・仲介手数料
賃貸アパートや賃貸戸建てでは敷金や礼金、仲介手数料が発生することがあります。敷金は退去時に返還されることが多いですが、礼金は返還されません。
ただし、最近は敷金礼金ゼロの物件も増えています。仲介手数料は不動産会社に支払う費用で、家賃の1ヶ月分程度が一般的です。
引越し費用
仮住まいが賃貸アパートや戸建て住宅の場合、往復で2回分の引越し費用がかかります。
引越し業者の料金は季節や距離、荷物の量によって異なるため、事前に見積もりを取り、費用を確認しておきましょう。また、引越し業者を利用しない場合も、レンタカーやガソリン代などの費用が発生します。
光熱費・通信費
電気・ガス・水道・インターネットなどの光熱費や通信費が発生します。
賃貸アパートやウィークリー・マンスリーマンションでは、これらの費用が家賃に含まれている場合もありますが、別途支払う場合もあります。事前に契約内容を確認しておきましょう。
その他の費用
仮住まいに駐車場がない場合、近隣の貸駐車場を利用する必要があります。仮住まいの広さが十分でない場合、大型家具や季節用品を一時的に保管するためのレンタル倉庫を利用することもあります。
また、ペットを飼っている場合には、ペットホテルやペット可の物件を探す費用も考慮しておきましょう。
仮住まいを選ぶときの注意点とは?
![](https://new-img.hapisumu.jp/press/dev/2024/06/28191302/29127976_s.jpg)
仮住まいを選ぶ際には、以下のようなポイントに注意しましょう。
間取りや広さは合っているか
一時的な仮住まいとはいえ、家族の生活に合った必要な間取りや広さが確保されていることを確認しましょう。
たとえば、子供がいる家庭では、十分な子供部屋が確保されていることが重要です。また、駐車場やレンタル倉庫の必要性も確認しましょう。
設備や環境に問題がないか
健康や体調に配慮し、急激な環境変化を避けるため、設備や環境に問題がないかを確認しましょう。エアコンや暖房設備が整っているかどうか、また高齢者や身体の不自由な方がいる場合はエレベーターなどのバリアフリー設備が充実していることも重要です。また、近隣の騒音や治安などの環境についても確認しておくと安心です。
立地は問題ないか
通勤や通学だけでなく、打合せや現場確認のためにリフォーム工事中の家にも行きやすい立地が理想的です。近くに生活に必要な施設が揃っているかどうか、また公共交通機関のアクセスが良いかどうかも重要です。
ペットがいる場合どうすればよいか
ペットは家族同然ですので、ペット可のアパートを契約することが第一ですが、それができない場合は、預かってもらえる知人を探すか、ペットホテルを利用することになります。
大型犬の場合は可能な賃貸物件が限られるため、早めに探し始めることが重要です。また、ペットホテルを利用する場合、料金やサービス内容を事前に確認しておきましょう。
契約期間はどれくらいか
賃貸アパートやウィークリーマンションは、工期に合った契約期間を選びましょう。また、工事が予定よりも長引いた場合に備え、契約延長ができるかどうかを事前に確認しておきましょう。
契約延長が難しい場合、急いで別の仮住まいを探す必要があります。リフォーム会社との連絡を密にし、工事の進捗状況を定期的に確認しましょう。
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