屋根裏部屋の増築にかかる費用の相場は?メリット・デメリットも解説

施工中の屋根裏部屋と、増築費用や工事内容を案内するサムネイル画像
屋根裏部屋を作ると、スペースを有効活用することができます。この記事では増築の費用やメリット・デメリット、DIYでの工事可否などについて解説します。このほかにも確認申請など注意しなければならない点もありますので、しっかり確認していきましょう。
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屋根裏部屋を後付けまたは増築する際にかかる費用と相場

戸建て住宅の屋根裏スペースを活用すれば、収納や作業場所を増やせます。屋根裏を部屋にする、または屋根裏部屋をあとから作る場合、費用の目安は6畳で約100万円です。ただし、工事内容によって「リフォーム」「小屋裏収納の設置」「増築」など扱いが変わるため、必要な工事や手続きも異なります。まずは、屋根裏部屋を後付けする場合の主な費用を見ていきましょう。

6畳約100万円を目安に、階段・床・断熱・電気・内装の費用を整理した屋根裏部屋増築の図解
屋根裏部屋増築の費用内訳

この金額は、階段・梯子の設置、床工事、断熱工事、電気工事、内装まわりの基本工事を行う場合の目安です。構造補強や内装のグレードアップを行う場合は、さらに費用がかかります。

※ 参考:e-Gov法令検索|電気工事士法

屋根裏部屋リフォームの費用内訳

屋根裏部屋を後付けする際にかかる主な工事費用は、次のとおりです。

階段・梯子の設置費用

天井部分に階段や梯子を設置する工事の費用は、約10万円が目安です。

床工事の費用

床面の施工費用は、1畳あたり約2万円目安です。

断熱工事の費用

断熱工事では、床・屋根・壁に断熱材を施工します。費用の目安は約60万円です。屋根裏は夏の暑さや冬の寒さの影響を受けやすいため、断熱性能の確保が欠かせません。

電気工事の費用

電気工事については、

  • 分電盤から屋根裏への配線追加
  • 換気扇の設置
  • 照明の設置
  • コンセントの追加

といった基本的な工事を行う場合、約6万円が目安です。配線の距離や回路の増設内容によって費用は変動します。

※ 参考:e-Gov法令検索|電気工事士法

その他の工事費用

壁へのクロス貼り、下地補修、開口部まわりの造作などの基本工事は、約15万円が目安です。

既存の屋根裏部屋を拡張する増し床工事の費用

すでに屋根裏部屋がある住宅では、未利用の屋根裏スペースに床を張ることで、使える面積を広げられます。この工事を「増し床工事」と呼びます。

既存屋根裏に増し床を行う場合の費用や断熱・壁・扉追加の目安を示した図解
増し床工事と収納追加の費用目安

増し床工事の費用目安

増し床工事にかかる費用は、断熱工事の有無によって異なります。

  • 断熱工事がすでに行われている場合
    1畳あたり約2万円
  • 断熱工事が必要な場合
    床工事費用に加えて、約20万円~が目安

費用は、既存の断熱性能が確保されているかどうかで大きく変わります。

増し床で拡張できる面積について

増し床工事で広げられる範囲は、屋根裏スペースの空き具合によって変わります。梁や屋根の形状によっては床を張れる範囲が限られるため、工事前にリフォーム会社へ現地確認を依頼しましょう。

屋根裏部屋に収納スペースを増築する場合の費用

屋根裏部屋に増し床工事を行い、収納スペースを増やす場合の費用は、屋根裏部屋を拡張する工事と大きく変わりません。床の拡張だけなら、費用の目安は1畳あたり約2万円です。壁や扉を追加する場合は、壁・扉の設置やクロス貼りなどを含めて、追加で約20万円かかるのが一般的です。

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屋根裏部屋を増築リフォームした場合のメリットとデメリットについて

屋根裏部屋の増築リフォームには、収納・作業スペースを増やせるメリットがある一方で、暑さ・寒さや荷物の出し入れに注意が必要です。ここでは、一般的な一戸建て住宅を例に、メリットとデメリットを見ていきます。

屋根裏部屋増築の収納や作業スペースなどのメリット、暑さ寒さや荷物搬入のデメリット、断熱換気などの対策をまとめた図解
屋根裏部屋増築のメリット・デメリットと対策

屋根裏部屋を増築するメリット

屋根裏部屋を増築する大きなメリットは、収納や作業に使えるスペースを増やせることです。季節用品や趣味の道具の置き場所として活用しやすく、家族の成長に伴って物が増えたときにも役立ちます。

ただし、天井高や採光・換気などの条件によっては、居室として使えないことがあります。子ども部屋や寝室のように日常的に過ごす場所として使いたい場合は、建築基準法上の扱いを事前に確認しましょう。ロフトに比べて視線や生活音を遮りやすく、使い方によってはプライバシーを確保しやすい点もメリットです。

※ 参考:e-Gov法令検索|建築基準法

屋根裏部屋を増築するデメリット

屋根裏部屋は屋根のすぐ下にあるため、外気温の影響を受けやすい点がデメリットです。通常の住宅では、天井と屋根の間の屋根裏空間が断熱の役割を果たします。一方、屋根裏部屋を設けるとその空間が小さくなるため、夏は暑く、冬は寒くなりやすくなります。快適に使うには、天井・壁・床への十分な断熱工事が欠かせません。

もう一つのデメリットは、荷物の出し入れがしにくい点です。屋根裏部屋へは、天井に開口部を設け、階段や梯子で出入りします。固定階段なら昇り降りや荷物の持ち運びはしやすくなりますが、その分、室内のスペースを圧迫します。一方、折りたたみ式の梯子は省スペースな反面、大きな荷物や重い物を運びにくく、収納スペースとして十分に活用できないことがあります。

荷物の出し入れを楽にしたい場合は、ウインチ(荷物引き上げ装置)を設置する方法もあります。ウインチには手動タイプと電動タイプがあり、収納する荷物の重さや大きさに応じて選べます。

  • 手動ウインチ:約10万円
  • 電動ウインチ:約30万円

費用が気になる場合は、最初から設置せず、必要になった段階で後付けする方法もあります。

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屋根裏部屋を増築する際に注意することは?

リフォームで屋根裏部屋を増築する場合は、法律・税制、階段や梯子の扱い、断熱・換気の面を事前に確認しておきましょう。まず確認したいのは、法律や税制に関する扱いです。屋根裏スペースを広げる工事が建築基準法上の「増築」にあたる場合、増築部分の床面積が10㎡を超えると、原則として確認申請が必要になります。また、防火地域・準防火地域では、10㎡以下の増築でも確認申請が必要になる場合があります。

既存の屋根裏を活用するリフォームでも、工事内容によっては階数や床面積に算入されたり、大規模な修繕・模様替えとして扱われたりする可能性があります。2025年4月以降に着工する増改築では、省エネ基準への適合が必要になるケースもあるため、計画段階で施工会社や自治体の建築指導窓口に確認しておきましょう。屋根裏を小屋裏収納として扱うには、一般的に天井高や床面積などの条件があります。条件を超えて居室や新たな階として扱われる場合は、延べ床面積や固定資産税の評価、登記にも影響する可能性があるため注意が必要です。

※ 参考1:国土交通省|改正建築物省エネ法・建築基準法等に関する解説資料とQ&A
※ 参考2:e-Gov法令検索|建築基準法

10平方メートル超の確認申請、防火地域、天井高・床面積、電気工事資格、断熱換気の確認ポイントをまとめた図解
屋根裏部屋を増築する前の確認ポイント

屋根裏への階段や梯子の扱いは、自治体によって異なります。固定階段を設置できることもありますが、床面積・階数への算入や避難上の扱いに影響するため、折りたたみ梯子に限られるケースもあります。設置方法は、工事前に自治体や施工会社へ確認しましょう。

※ 参考:e-Gov法令検索|建築基準法

屋根裏は屋根からの熱が伝わりやすく、湿気もこもりやすい場所です。断熱工事や空調・換気設備がない場合、精密機械や衣類、書籍などの保管には向かないことがあります。湿気や熱への対策としては、換気扇の設置や天井・壁面への断熱工事が有効です。電気配線を伴う場合は、分電盤からの配線工事が必要になるため、施工時にあわせて相談しておきましょう。

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DIYで屋根裏部屋をリフォームすることはできる?

屋根裏スペースは、部分的であればDIYで整えられることもあります。ただし、快適に使うには断熱材の施工や電気工事が必要になるため、作業範囲の見極めが大切です。断熱材の施工は、断熱ボードの設置などDIYで対応できる部分もあります。ただし、分電盤からの配線、コンセントの増設、照明・換気扇の配線などの電気工事には、原則として電気工事士の資格が必要です。電気工事を伴う屋根裏リフォームを、DIYだけで完結させるのは難しいでしょう。

※ 参考:e-Gov法令検索|電気工事士法

床面の工事も、強度や防音に配慮した施工が必要なため、難易度は高めです。DIYなら人件費を抑えられますが、仕上がりや安全性に不安が残る場合もあります。将来的な使い勝手や安全性を考えると、リフォーム会社などに設計・施工を依頼するほうが安心です。

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