目次
部屋の間仕切りリフォームにかかる費用
部屋を区切るリフォームにかかる費用は、最低でも5万円〜が目安です。
間仕切りリフォームの方法 | 費用相場 幅2,700mm×高さ2,400mmの場合 |
---|---|
パネルドア | 25万円〜 |
アコーディオンカーテン | 20万円〜 |
パーテーション (パーティション) | 20万円〜 |
プリーツスクリーン | 15万円〜 |
ロールスクリーン | 15万円〜 |
カーテン | 5万円〜 |
間仕切り家具・収納 | 30万円〜 |
引き戸 | 20万円〜 |
間仕切り壁 | 25万円〜 |
このように、部屋を区切る方法ごとに費用相場が異なります。
ここでは部屋を区切る方法ごとの費用相場とあわせて、方法ごとの特徴を理解し、予算や部屋にあった方法を選びましょう。
【方法1】パネルドア
部屋を区切るには、パネルドアを設置する方法が有効です。
パネルドアとは、樹脂製のパネルとフレームが一体となったドアのことを指します。
パネルドアは、ドアレールの上を自由に移動して開閉できるため、部屋を区切りたい場面と部屋をつなげたい場面のどちらにも対応できるのが特徴です。
ただし床から天井まで高さがあるパネルドアは、商品本体の価格が高く、費用相場も25万円〜と高額になるため注意が必要です。
パネルドアのデザインや種類によっては費用を安く抑えられる場合もあるため、住宅建材メーカーのカタログなどを見て検討しましょう。
天井に下地が入っていない場合は、追加で費用がかかる点に注意しましょう。
天井下地がないと、レールや枠をビスで固定できないため、それらを取り付ける前に天井下地を入れる必要があります。
【方法2】アコーディオンカーテン
部屋を区切るには、アコーディオンカーテンを設置する方法もあります。
「アコーディオンカーテン」とは、楽器のアコーディオンのように横方向で伸縮するカーテンのことを指します。
このように天井のレールに沿ってカーテンを開閉できるため、簡易的に部屋を区切りたい場合は、アコーディオンカーテンをつけるのがおすすめです。
もし床から天井までの高さがあるアコーディオンカーテンをつけるなら、幅2,700mmで費用相場は20万円〜ほど。ただしアコーディオンカーテンの大きさなどによって、金額に多少の差が出ることを覚えておきましょう。
【方法3】パーテーション(パーティション)
部屋を区切りたいなら、パーテーションを取り付ける方法も有効です。
「パーテーション(パーティション)」とは、天井や床に設置することで部屋を区切れる、板状の簡易的な壁のことを指します。
パーテーションは事務所の会議室などで採用されるケースが多く、周囲の視線を遮ったり、防音性を高めたりするなどの効果が期待できます。
なお、パーテーションの新設にかかる費用は、20万円〜が目安。防音性の高いパーテーションをつける場合は、これ以上の金額になるおそれもあるため注意しましょう。
【方法4】プリーツスクリーン
部屋を区切るなら、プリーツスクリーンを天井につける方法も有効です。
「プリーツスクリーン」とは、扇子のように折り畳みができる生地を、コードで上下に開閉できるものを指します。
プリーツスクリーンを天井につければ、必要な時だけプリーツスクリーンで部屋を分けられるため、完全に部屋を分けたくない場合に最適な方法です。
そのような魅力があるプリーツスクリーンをつける場合、費用相場は15万円〜ほど。ただしプリーツスクリーンのサイズや種類などによって、金額が多少変動することを覚えておきましょう。
【方法5】ロールスクリーン
部屋を区切るなら、ロールスクリーンを天井につける方法もあります。
「ロールスクリーン」とは、平らな布製の生地を上下に開閉させて使う商品のことを指し、巻きとった生地は巻物のような形状になるのが特徴です。
ロールスクリーンの開閉によって部屋の区切れるため、必要な時だけ部屋を区切りたい場合には、ロールスクリーンを使うのがおすすめです。
もし部屋を区切る手段としてロールスクリーンを設置するなら、費用相場は15万円〜ほどです。
部屋のデザインにあったロールスクリーンを選んで「来客時に部屋を仕切りたい」という希望をかなえましょう。
【方法6】カーテン
部屋を区切るなら、カーテンを間仕切りとして活用する方法もあります。
カーテンレールや突っ張り棒にカーテンを吊るすだけで、簡単に部屋を区切ることができます。
カーテンでゆるやかに部屋を区切れるため「視線を遮りたい」という場合に有効な方法です。
壁につけた突っ張り棒にカーテンを吊るす場合、費用相場は5万円〜ほど。
なお、カーテンレールを新設し、カーテンレールにカーテンを吊る場合は、追加で2万円以上費用がかかる点に注意しましょう。
【方法7】間仕切り家具・収納
部屋を区切るなら、間仕切り家具や収納を活用する方法も有効です。
間仕切り家具・収納を部屋に置くことで、間仕切り家具や収納が視線を遮り、空間を分割できます。
もし床から天井までの高さがある間仕切り家具・収納を設置するなら、費用相場は30万円〜です。
ただし、間仕切り家具・収納の設置にかかる費用は、家具の材質やデザインなどによって大きく金額が変動します。
たとえば、腰高の収納を間仕切りとして使えば、3〜5万円ほどで費用が済む場合もあるため、予算に応じて部屋の間仕切りで使う間仕切り家具・収納を選びましょう。
【方法8】引き戸
部屋を区切るなら、引き戸を新設する方法も有効です。
引き戸は自由に開閉できるため、仕事に集中したい時だけ引き戸を閉めるなど、利用シーンにあわせた対応ができます。
このように、引き戸をオープンにすれば開放的な空間に、一方で引き戸を閉めれば分割された個室として活用できます。
そのように活用できる引き戸を幅2,700mmでつける場合、2〜3枚引き戸となるため費用相場は20万円〜ほどです。
ただし引き戸の種類やデザインなどによって、多少の金額差が生じることを覚えておきましょう。
【方法9】間仕切り壁
部屋を区切る方法として、間仕切り壁を新設するのも有効です。
新たに部屋で木材を組み、壁下地と壁紙で間仕切り壁をつくれば、防音性の高い間仕切り壁で部屋を区切れます。
このような間仕切り壁の新設にかかる費用相場は25万円〜ほど。ただし新設した間仕切り壁に、コンセントやスイッチを追加したい場合は、追加で費用がかかる点に注意しましょう。
部屋ごとにおすすめしたい間仕切りアイデア
部屋を区切る場合、部屋ごとにおすすめしたい方法が異なります。
ここでは部屋ごとにおすすめの間仕切りアイデアをチェックして、どの方法が最適なのかを検討しましょう。
【パターン1】子供部屋
子供部屋の間仕切りは、間仕切り収納を活用する方法がおすすめです。
間仕切り収納で部屋を区切れば、勉強道具や服をしまう収納としても活用できるため、子供に整理整頓をうながすことにも役立ちます。
また、間仕切り収納は、子供の年齢にあわせて位置や大きさの変更も可能。子供たちだけで就寝するようになったら、2段ベッドと収納がセットになった家具を置いて、部屋を分けるのもおすすめです。
このように、間仕切り収納を子供部屋に使えば、子供部屋の使い方や子供の成長にあわせて自由に活用方法が変えられます。
子供が喜んで使ってくれるように、それぞれの好みにあわせた間仕切り収納を選び、空間を有効活用しましょう。
【パターン2】リビング
リビングを区切って使うなら、プリーツスクリーンやロールスクリーンを設置するのがおすすめです。
プリーツスクリーンやロールスクリーンは、必要な時だけスクリーンをおろして間仕切りができるため、来客時だけ部屋を区切りたい場合などに最適な方法です。
普段の生活では、スクリーンを上げてスクリーン本体に収納しておけば、開放的なリビングとして使えます。
このように、普段は広くリビングを活用したい一方で、来客時などに部屋を区切りたい場合はプリーツスクリーンやロールスクリーンの設置を検討してみましょう。
【パターン3】猫・犬などのペット部屋
猫・犬などのペット部屋をつくるために、部屋を分けたい場合は「パネル部分が透明なパネルドア」の設置もおすすめです。
パネル部分が透明なパネルドアを選べば、隣接した部屋からペットの様子が見られるため、飼い主・ペットどちらも寂しい思いをしなくて済みます。
また、パネルドアは天井や壁につけた枠で固定されているため、ペットが部屋から出てしまいそうになっても、間仕切りでガードできるのも魅力。脱走のリスクを軽減できるため、安心して部屋で遊ばせられます。
【パターン4】在宅ワークスペース
在宅ワークスペース確保のために部屋の区切るなら、間仕切り収納を活用するのがおすすめです。
書類なども収納できる本棚を間仕切り収納として使えば、机の上がきれいな状態で仕事や勉強を進められます。
また、間仕切り収納で部屋を区切る場合、在宅ワークスペースが不要となった際に対応できるのも魅力。間仕切り収納を撤去するだけで元の状態に戻せるため、ライフスタイルの変化にも対応できます。
このように、在宅ワークスペースで間仕切り収納を使えば、集中できる環境をつくれるだけでなく、転職をした際などに間仕切り収納は撤去できるという魅力があります。
DIYで部屋に間仕切りは新設可能?
DIYで部屋に間仕切りを新設することは可能です。
DIYで対応しやすい間仕切りリフォームは、以下の方法です。
- パーテーション
- プリーツスクリーン
- ロールスクリーン
- カーテン
- 間仕切り家具・収納
これらは、部屋のサイズを測定して、サイズにあった商品を購入すれば、比較的簡単にDIYができます。
ただしプリーツスクリーンなどを天井につける場合、天井下地(木材)が入っている箇所につけなければいけません。
もし天井下地がない箇所にプリーツスクリーンなどをつけたら、商品本体が落下して、天井や床を傷つけてしまうおそれがあるため、必ず天井下地に固定しましょう。
賃貸の部屋に間仕切り壁を設置できる?
アパートなど賃貸住宅の場合でも、部屋に間仕切り壁を設置することは可能です。
しかし、以下のような方法で部屋に間仕切り壁を設置する場合は、賃貸物件の規約で禁止されているおそれがあるため注意しましょう。
- 間仕切り壁の新設
- 天井や壁に穴をあける間仕切り方法
たとえば、カーテンレールを天井につける場合は、ビスを天井に打ち込む必要があるため、賃貸物件の規約に違反する可能性があります。
もし賃貸の部屋を区切りたいなら、工事や天井・壁に穴をあける必要がない以下の方法が効果的です。
- 間仕切り家具・収納を置く
- 突っ張り棒を使ってカーテンを吊るす
- 突っ張り式のパーテーションをつける
これらの方法なら、天井や壁を傷つけないため、賃貸の部屋でも空間を分けられます。
部屋を間仕切りリフォーム実例
部屋を区切ったリフォーム実例について紹介します。
どのようにして部屋を区切っているのか、写真を見ながらチェックして、自宅でリフォームする際の参考にしましょう。
【実例1】スケルトンのパネルドアで間仕切り
リフォーム費用 | 1,000万円以上 ※間仕切りリフォーム以外も含む |
建物タイプ | マンション |
RC造のマンションにおいて、スケルトンのパネルドアで部屋を区切ったリフォーム実例です。
パネルドアで部屋を区切った空間には、デスクと吊りキャビネットを設置。キャビネットの下に照明を設置したため、デスクまわりがスッキリして、作業に集中できる環境となっています。
また、スケルトンのパネルドアを採用したことで、リビングやキッチンで過ごす家族の気配を感じられるのも魅力です。
【実例2】ガラス引き戸を間仕切りに採用
リフォーム費用 | 約910万円 ※間仕切りリフォーム以外も含む |
工期 | 約3か月 |
建物タイプ | マンション |
グランドピアノの演奏スペースを、ガラスの引き戸で部屋を区切った実例です。
引き戸で間仕切りをしたグランドピアノのスペースには、スポットライトを設置し、演奏に集中できるような環境を整えました。
【実例3】寝室と子供部屋に間仕切り壁を新設
リフォーム費用 | 約11万円 |
工期 | 2日 |
建物タイプ | 一戸建て |
ひとつの大きな部屋を、間仕切り壁で寝室と子供部屋を区切ったリフォームの実例です。
寝室・子供部屋で家族が快適に過ごせるよう、間仕切り壁には断熱材と遮音シートを張り、遮音対策もおこないました。
部屋を間仕切りで分けるメリット
部屋を分けることで、来客時の視線が気にならなくなるなどのメリットを得られます。
この機会に部屋を間仕切りで分けるメリットを確認して、自分にリフォームプランを見つけましょう。
【メリット1】部屋を新設できる
部屋を区切ることで、部屋を新設できます。
パーテーションやスクリーンなどが視線や音を遮るため、区切られたひとつの部屋として利用することが可能です。
たとえば、20畳の洋室を10畳ずつに分けて、子供部屋を2つ新設できます。
このように、ライフスタイルにあわせて部屋を新設することで、住宅におけるデッドスペースをなくし、空間を有効活用できます。
【メリット2】冷暖房効率の向上が期待できる
部屋を区切ることで、冷暖房効率の向上が期待できます。
間仕切り壁などで部屋を区切れば、空気の流れが遮断されるため、冷気やあたたかい空気が部屋に入ってくるのを防げます。
たとえば、玄関ホールとリビングがつながっている場合。玄関ドアをあけるたびに入ってくる冷気を、部屋を区切れば遮断できるため、暖房効率の向上が期待できます。
【メリット3】来客時の視線が気にならない
部屋を区切ることで、来客時の視線が気にならなくなります。
視線が気になるスペースで、ロールスクリーンなどで間仕切りをつくっておけば、突然来客があってもすぐに視線を遮れます。
たとえば、リビングの一角にある畳スペースを、子供の遊び場にしている場合。散らかっている状態を来客に見られたくない場合もあるはずです。
そのような場面でも畳スペースを区切っておけば、来客の視線を遮るため、おもちゃを散らかしていても視線が気になりません。
部屋を間仕切りで分けるデメリット
部屋を区切ることで、照明を移動する必要があるなどのデメリットもあります。
「部屋を区切らなければよかった」と後悔しないように、部屋を区切るデメリットも頭に入れておきましょう。
【デメリット1】窮屈に感じることがある
部屋を間仕切り壁で分けてしまうと、人によっては窮屈に感じるかもしれません。
部屋が窮屈に感じてしまうのは、部屋に間仕切り壁などを新設することで、既存の部屋よりも狭くなってしまうことが理由として挙げられます。
たとえば、リビングの一角を間仕切りで分けて、在宅ワークスペースとして使う場合。引き戸でリビングを区切ったものの、予想以上にスペースが狭く、窮屈に感じてしまうことも。
ただし部屋にいる際窮屈に感じるかは、部屋の広さなどによっても異なるため、所有している家具で仮に区切ってみるなどして、あらかじめ窮屈に感じないかを検討してみましょう。
【デメリット2】電気工事が必要になる場合もある
部屋を区切った場合、電気工事を必要とする場合もあるのがデメリットです。
部屋を分けたことで、光も遮られてしまうため、新たに照明が必要となる場合もあります。
また、区切った部屋にコンセントがない場合は、コンセントの増設が必要になることも。もしコンセントや照明の増設が必要で、既存の配線から電気配線を分岐させる場合は、12,000円〜が費用相場です。
このように、部屋の用途や、照明・コンセントの位置などによっては電気配線が必要となる場合もあるのもデメリットです。
【デメリット3】部屋が暗くなりやすい
部屋を区切った場合、部屋が暗くなる場合もあるのもデメリットです。
部屋を区切ったことで光も遮られてしまうため、部屋に開口部が少ない場合などは、部屋が暗くなってしまうこともあります。
光が通らない間仕切り壁や引き戸で部屋を区切った場合は、とくに部屋が暗くなりやすい点に注意しましょう。
部屋が広い場合は、隣接する部屋や開口部から光がとり入れられるため、暗くならずに部屋の間仕切りができることもあります。
【Q&A】部屋の間仕切りでよくある質問
- ワンルームの賃貸物件で部屋を仕切りたい!いいアイデアはある?
-
ワンルームの賃貸物件で部屋を仕切りたい場合、おすすめしたい間仕切りアイデアは以下のとおりです。
- 間仕切り収納を置く
- 突っ張り棒にカーテンを吊るす
これらは、天井や壁に穴をあけずに取り付けられるため、穴あけが禁止されている賃貸物件でも採用できます。
また、カーテンなどを使う方法は、ゆるやかに部屋を仕切れるため、部屋が窮屈に感じない点も魅力です。
- あまり費用をかけずに部屋を区切る方法は?
-
あまり費用をかけずに部屋を区切りたいなら、突っ張り棒にカーテンを吊るす方法がおすすめです。
部屋を区切りたい箇所の長さが3,000mm以内であれば、4千円ほどで突っ張り棒を購入できます。
部屋に突っ張り棒が設置できれば、あとは部屋にあわせて安価なカーテンを探すのみ。シンプルなデザインのカーテンは、1〜2万円ほどで購入できる場合もあるため、予算にあわせて最適なカーテンを探してみましょう。
- 部屋の間仕切り壁を撤去する際の費用は?
-
部屋の間仕切り壁を撤去する際の費用は、8万円〜が相場です。
ただしこの費用相場は、幅2,700mm×高さ2,400mmの間仕切り壁を撤去した場合の金額であるため、間仕切り壁の面積などによって金額が変動します。
具体的な金額は、部屋の間仕切り壁撤去を依頼する業者に見積もりしてもらいましょう。
増改築・間取り変更リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ