外壁を2色塗りにするとどれぐらい費用が変わる?
家の外壁を塗装する際に2つの色を用いる場合、1色の場合に比べて費用はどう変わるのでしょうか?
施工事例などから価格を調べてみると、2色で塗る場合でも、1色の場合と同じ価格、もしくはやや高くなる程度の価格で施工されることが多いようです。
外壁塗装の相場は、ウレタン塗料なら約50万円、シリコン塗料なら約70万円が相場ですので、2色の場合も大体これと同じ価格が相場といえるでしょう。
場合によっては相場より高くなる可能性も
同じ系統の塗料を用いて2色に塗り分けるなら費用はそれほど変わりませんが、1階部分をウレタン塗料、日の当たりやすい2階部分を耐候性に優れたフッ素塗料にするといった塗り分けを行う場合は話が変わります。
この場合、塗料ごとに施工の工程や乾燥までの時間が変わってきますし、そもそもの塗料の価格が違うため、ウレタン塗料だけで塗装した場合に比べて価格は高くなるでしょう。
また、3色やそれ以上の色数で塗り替える場合や、2色塗りでも複雑に塗り分ける場合などは手間がかかるため、ただ塗り分ける場合に比べて費用が高くなるので注意してください。
おすすめの外壁色組み合わせ
外壁を2色に塗り分けると、1色で塗る場合に比べて外観のデザインが良くなりますが、組み合わせる色によっては逆にデザインが悪くなってしまい、バランスの悪い家になってしまいます。
そのため、2色塗りでリフォームする場合は、ベースカラーとアクセントカラー、アソートカラーの組み合わせについてよく考えることが必要です。
ベースカラーとアクセントカラーの意味とは
色の塗り分けの際によく使われる言葉として、ベースカラーとアクセントカラー、アソートカラーがあります。
ベースカラーとは、塗り面積が最も多くなる色のことで、デザインの方向性に大きく影響します。
そのため、あまり鮮やかな色をベースカラーに使ってしまうと、周辺の家とのバランスが取れなくなり、悪い意味で目立ってしまうので避けた方が良いでしょう。
アソートカラーは、ベースカラーより狭い面積に塗装する色のことをいいます。
ベースカラーに近い色合いの塗料を使用すると、バランスが取れて見栄えが良くなるのでおすすめです。
アクセントカラーは建物の一部分などにアクセントとして使用する色のことで、ベースカラーとアソートカラーのバランスを取ったり、デザインを引き締めたりする効果があります。
ただ、上手く使わないと逆にデザインが崩れてしまうので、アクセントカラーを使う場合はプロにデザインを考えてもらった方が良いでしょう。
施工事例から見るおすすめの組み合わせ
2色またはアクセントカラーを加えて3色で外壁を塗装する場合、どんな色を組み合わせれば良いのでしょうか?
実際の施工事例から、人気のある組み合わせをご紹介します。
ベージュ、ブラウン系の組み合わせ
ベースカラーにベージュ系、クリーム系の薄い色を使い、アソートカラーにブラウン、アクセントにレンガ色を用いる組み合わせです。
1階部分を濃い色にすることでより重厚感のある仕上がりになり、ベランダやテラス部分にレンガ色を使うことで立体感も生まれます。
爽やかな印象を与えるグリーン系の組み合わせ
ベースカラーに薄いミント、アクセントカラーにレモン、アソートカラーにやや濃いグリーン系の色を組み合わせるのも人気があります。
全体的に緑色系統の色になるため、周囲の環境によっては浮いてしまう可能性もありますが、エクステリアに植え込みを多く用いているような場合や、郊外の閑静な住宅街によくマッチするでしょう。
施工事例で人気のもの以外にも、建物にあった色の組み合わせは豊富にあります。
もっと色の組み合わせを知りたい場合は、実際の建物を見て回ったり、デザイナーに組み合わせた際のイメージ図を作成してもらうと良いでしょう。
外壁塗装の際に注意すること
色の組み合わせも重要ですが、外壁塗装の際には、まず建物そのものに選んだ色が合うかどうかを考える必要があります。
塗装リフォームを行っている会社では、実際の外観写真を用いてシミュレーションを行ってくれる所もありますので、できるだけ施工前に完成図とイメージに違いが無いか確認しておきましょう。
また、使用する塗料のサンプル確認も重要です。
塗料は色見本で仕上がりの色を確認することができますが、実際の仕上がりに比べるとやや違いが出ることがあります。
塗料を用いたサンプルなら、実際に塗装した場合の色合いを確認することができるので、よりイメージに合わせた色選びが可能です。 色は面積が広いと薄く感じますので、小さなサンプルで実際の色を確認しても、広い面積に塗られたところを見ると薄く感じることが多いようです。
サンプルを確認する際には、室内ではなく屋外で確認することにも注意してください。
住宅の外壁は屋外にあるものですから、塗装についても屋外で見なければ正確な色合いはわかりません。洋服やメイクと同じように蛍光灯やLED、光の種類によって色は変わって見えます。
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