ガイナ塗装の価格はいくら?外壁の平米単価と30坪戸建ての費用相場

ガイナ塗装の価格目安「30坪70万~140万円、平米単価3,800~5,000円」と住宅の外壁を塗る作業員

ガイナ塗装の費用は、外壁1㎡あたり3,800〜5,000円延べ床30坪の戸建ての外壁塗装で70万〜140万円が目安です。遮熱・断熱などの効果が期待できる一方、一般的なシリコン系塗料より単価が高いため、性能と予算を踏まえて検討する必要があります。この記事では、ガイナ塗装の費用相場とメリット・デメリットを解説します。

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30坪戸建てのガイナ塗装費用として、外壁70万〜140万円、外壁と屋根120万〜170万円の目安を比較した図解
30坪戸建てのガイナ塗装費用

ガイナ塗料とは

ガイナは、特殊中空セラミックビーズを配合した水性のアクリルシリコン樹脂系断熱塗材です。屋根・外壁・内装に使用でき、熱の移動を抑えるほか、騒音や結露、ニオイの軽減も期待できます。ガイナそのものが宇宙ロケットに使われたわけではありません。JAXAがH-IIロケットの先端部(フェアリング)向けに開発した断熱技術を応用し、日進産業が2005年に製品化した建築用塗材です。効果の程度は、建物の構造や塗装箇所、色、施工仕様などによって異なります。

ガイナ塗料の特徴として、特殊中空セラミック、水性塗材、屋根・外壁・内装への使用、熱の移動を抑える働きを示す図解
ガイナ塗料の基本的な特徴

※ 参考:JAXA「ロケットにおける断熱材技術の建築分野への実用」

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ガイナ塗料の主な効果とメリット

ガイナ塗料の主なメリットは、断熱・遮熱や、騒音・ニオイ・結露の軽減などです。

ガイナ塗装で期待できる断熱・保温、遮熱、騒音軽減、生活臭軽減、結露抑制、耐久性の6つを示す図解
ガイナ塗装で期待できる6つの効果

【メリット1】断熱・保温性能

ガイナ塗料の特徴のひとつが断熱・保温性能です。内装に使用すると、特殊中空セラミックビーズを含む塗膜が熱の移動を抑え、冬場の暖房効率を高める効果が期待できます。ただし、室温が上がっただけで空気中の水分量が増えるわけではなく、水分量が同じなら相対湿度は下がります。乾燥が気になる場合は、温湿度計で確認しながら必要に応じて加湿しましょう。

【メリット2】遮熱性能

ガイナは、太陽光による塗装面の温度上昇を抑え、室内へ伝わる熱を減らす遮熱性能を備えています。ただし、遮熱性能は色によって異なり、一般に明るい色ほど日射を反射しやすくなります。色選びの際は、希望する色の近赤外線反射率や施工条件を確認しましょう。また、内装に使用すると塗装面の温度が室温に近づきやすくなり、冬場の熱損失を抑える効果も期待できます。

【メリット3】騒音を軽減する効果

ガイナ塗料に配合されたセラミックビーズは、外からの音を反射するとともに、音の振動を抑えます。そのため、室外から室内へ伝わる音と、室内から外へ漏れる音の両方を軽減する効果が期待できます。

【メリット4】消臭効果

ガイナを内装に使用すると、ニオイ物質が壁面に付着したり空気中を浮遊したりするのを抑え、生活臭を軽減する効果が期待できます。ただし、消臭効果の感じ方には個人差があり、すべてのニオイを除去できるわけではありません。また、ガイナの塗装によって殺菌効果や免疫力の向上が得られるとは確認されていません。

【メリット5】結露を抑える効果

ガイナは、塗装面の温度を室温に近づけて温度差を小さくすることで、結露の発生を抑える効果が期待できます。ただし、室内の湿度や換気、断熱性能、外気温などによっては結露を十分に抑えられない場合があります。結露が激しい場所では、原因を確認したうえで換気や断熱改修なども組み合わせましょう。

【メリット6】耐久性に優れている

ガイナ塗料は、一般塗料より2~3倍ほど耐久性が高いと言われています。配合されたセラミックが塗装面を隙間なく覆い、劣化を抑えるためです。塗り替え頻度を減らせるため、単価は一般塗料より高いものの、長期的には経済的な塗料といえるでしょう。

【メリット7】F☆☆☆☆を取得している

ガイナは一般用・内装専用ともに、ホルムアルデヒド放散等級の最上位であるF☆☆☆☆を取得しています。「F☆☆☆☆」の建材は、建築基準法のホルムアルデヒドに関する内装仕上げの面積制限を受けずに使用できます。ただし「F☆☆☆☆」はホルムアルデヒドの放散量を示す等級であり、あらゆる化学物質に対する安全性を保証する表示ではありません。施工中や乾燥中は十分に換気し、製品の施工要領書や安全データシートに従いましょう。

※ 参考:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」

【メリット8】不燃材料認定を取得している

ガイナは、一般用・内装専用ともに、所定の基材や塗装仕様との組み合わせで国土交通大臣の不燃材料認定を取得しています。認定番号は、一般用がNM-1904・NM-1194、内装専用がNM-2775・NM-2777です。不燃材料とは、通常の火災による火熱を受けたとき、加熱開始後20分間、燃焼せず、防火上有害な損傷や避難上有害な煙・ガスを発生しない性能を満たす材料です。「20分後に燃え始める材料」という意味ではありません。認定の適用可否は基材や下塗材、塗布量などの仕様で決まるため、施工前に認定書の条件を確認しましょう。

※ 参考1:国土交通省「不燃材料等に必要な性能に関する技術的基準」
※ 参考2:日進産業「資料ダウンロード(不燃認定書)」

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ガイナ塗料のデメリット

ガイナ塗料は、濃い色やつやのある仕上がりに対応しにくく、汚れが目立ちやすいなどのデメリットがあります。施工を依頼できる業者も限られるため、メリットだけでなく注意点も確認しておきましょう。

ガイナ塗装の濃色制限、つやなし、泥汚れ、下地処理、施工業者、塗れない下地に関する6つの注意点を示す図解
ガイナ塗装の主なデメリットと注意点

【デメリット1】濃い色が作りにくい

ガイナは基本52色が用意され、200色以上の色合いに対応できます。ただし、希望する濃色によっては調色できない場合があり、色が濃くなるほど遮熱性能は低下する傾向があります。色選びでは見た目だけでなく、希望色の対応可否と遮熱性能への影響も確認しましょう。

【デメリット2】つやのある仕上がりを選べない

ガイナ塗装は、セラミックビーズの性質により、つやのないマット調に仕上がります。つやのある外観を希望する場合は、ほかの塗料を検討しましょう。

【デメリット3】塗膜がざらつき、汚れが目立ちやすい

ガイナ塗装の表面は、セラミックビーズの影響でざらついた質感になります。花粉やほこりなどの乾いた汚れは付着しにくい一方、泥や土ぼこりは落ちにくく、目立つことがあります。周囲に植林や植栽、畑などがある住宅では、外壁の汚れやすさを踏まえて採用を検討しましょう。

【デメリット4】防カビ・抗菌タイプは施工条件を確認する

ガイナを塗るだけで、すでに発生しているカビや藻を除去できるわけではありません。カビや藻がある場合は、施工前に洗浄・除去して下地を清浄にする必要があります。発生が心配な場所では、専用抗菌剤を加えて防カビ・抗菌性能を高めたタイプを選べますが、効果は繁殖を抑制するもので、施工部位の構造や環境によって十分に発揮されない場合があります。

【デメリット5】業者選びが難しい

ガイナ塗料はセラミックビーズを配合しているため塗膜が厚くなりやすく、施工には技術が必要です。下地に合う下塗材の選定も欠かせません。依頼先は、ガイナ塗装の施工実績があり、塗装仕様や工程を具体的に説明できる業者を選びましょう。

【デメリット6】ガイナ塗料を使える場所と使えない場所

一般用のガイナは屋根・外壁・内装に使用できますが、下地の種類や表面処理によっては塗装できない場合があります。たとえば、高密度ポリプロピレンやフッ素・テフロン加工品などには塗布できません。また、内装専用の低臭タイプは屋根や外壁には使用できないため、施工箇所に合う製品と下塗材を選びましょう。

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ガイナ塗装にかかる費用

外壁塗装の1㎡あたりの単価は、シリコン系塗料が2,200〜3,500円、フッ素塗料が3,000〜4,500円、ガイナが3,800〜5,000円です。ガイナはシリコン系塗料より高く、フッ素塗料とは価格帯が重なります。

外壁塗装の平米単価をシリコン系2,200〜3,500円、フッ素3,000〜4,500円、ガイナ3,800〜5,000円で比較した図解
外壁塗装の塗料別平米単価比較

ただし、塗り替え時期は下地の状態や立地、施工品質などで変わるため、ほかの塗料との単純な年数比較だけで長期的なコストを判断するのは避けましょう。希望する性能と予算に合うか、複数社の見積もりで比較してください。

ガイナで外壁塗装する場合の総額

実際の外壁塗装工事では、塗装費に加えて足場、高圧洗浄、養生、下地処理、付帯部塗装などの費用がかかります。一般的な延べ床30坪の戸建てで、ガイナによる外壁塗装の総額は70万〜140万円、外壁と屋根を同時にガイナで塗装する場合は120万〜170万円が目安です。

30坪戸建てのガイナ塗装費用として、外壁70万〜140万円、外壁と屋根120万〜170万円の目安を比較した図解
30坪戸建てのガイナ塗装費用

建物の形状や塗装面積、下地の劣化状況、付帯部の範囲によって費用は変わるため、見積もりでは施工範囲と内訳を確認しましょう。

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ガイナ塗装業者の選び方と探し方

ガイナ塗装業者を選ぶポイント

ガイナは、規定の塗布量や塗り回数、下地に適した専用下塗材などを守って施工することが大切です。業者を選ぶ際は、日進産業の認定施工店であるかに加え、ガイナの施工実績、下地処理や塗装仕様の説明、見積書に記載された塗布量・塗り回数、施工後の保証内容を確認しましょう。

ガイナ塗装業者選びで確認する認定施工店、施工実績、仕様と工程の説明、塗布量・回数・保証の4項目を示す図解
ガイナ塗装業者を選ぶ4つの確認ポイント

ガイナ塗装業者の探し方

ガイナ塗装の施工業者は、製造元である日進産業の公式サイトに掲載された「全国の認定施工店」から地域別に探せます。認定施工店であることは業者選びの判断材料になりますが、見積金額や工事内容、保証、担当者の説明なども業者ごとに確認し、できれば複数社を比較しましょう。

※ 参考:日進産業「全国の認定施工店」

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ガイナ塗料の汚れ・納期・保管に関する注意点

ガイナには低汚染性がありますが、建物の構造や部位、周辺環境によっては十分に発揮されない場合があります。とくに雨が当たりにくい面や窓まわり、笠木のない壁は汚れがたまりやすいため、定期的に状態を確認しましょう。清掃方法は下地や汚れの種類によって異なるため、強い水圧をかける前に施工業者やメーカーへ確認すると安心です。

納期は色や注文量によって異なります。即納対応色20色は受注後3営業日以内、その他の着色品は7~10営業日以内の出荷が目安です。大口注文では日数が変わるため、工事日程を決める前に確認しておきましょう。製品は到着後3カ月以内に使用し、直射日光を避けた暗冷所で密閉して保管します。

ガイナの即納色20色は3営業日以内、その他の着色品は7〜10営業日以内、使用は到着後3カ月以内という目安を示す図解
ガイナの納期と使用期限の目安

下地に合う専用下塗材を選ぶ

ガイナには、日進産業と菊水化学工業が共同開発した専用下塗材があります。水性カチオンシーラー、メタルプライマー、マルチシーラー、微弾性フィラーなどがあり、下地の種類や状態に合わせて選びます。下塗材の選択を誤ると密着不良や剥がれの原因になるため、施工業者に下地との適合性を確認してもらいましょう。

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ガイナ塗装の耐久性と塗り替え時期

ガイナの塗り替え時期は、一般的な環境では15~20年が目安とされています。ただし、海沿いや積雪地域などの立地、屋根・外壁の向き、下地の状態、施工品質によって劣化の進み方は変わります。年数だけで判断せず、色あせやひび割れ、剥がれなどの状態を定期的に確認しましょう。

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