「外壁塗装ってどのくらいのペースでしたらいいの?」と疑問に思っていませんか。戸建てを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスは欠かせません。
本記事では、外壁塗装に関する多くの疑問を解決へ導きます。また、費用相場から助成金の活用まで詳しく解説します。
目次
- 1 外壁塗装の役割とは
- 2 外壁塗装の費用相場の目安
- 3 外壁塗装の費用相場の内訳
- 4 坪数別の外壁塗装相場
- 5 外壁塗装の種類
- 6 100万円未満の外壁塗装事例
- 7 100万円以上の外壁塗装事例
- 8 外壁塗装を行う際の工程と期間
- 9 外壁塗装を行う最適な時期と周期
- 10 外壁材、外壁塗装の劣化サイン
- 11 定期的に外壁塗装をしなかったらどうなる?
- 12 外壁塗装をするメリット
- 13 外壁塗装の費用を抑えるコツ
- 14 外壁塗装時に活用できる補助金制度とは?
- 15 外壁塗装に火災保険が適用できる場合とは?
- 16 外壁塗装に火災保険を適用する際の注意点
- 17 外壁塗装に使用する塗料の選び方
- 18 人気のある外壁塗装の色や組み合わせ
- 19 外壁塗装をDIYで行う際の注意点
- 20 信頼できる外壁塗装業者を選ぶ際のポイント
- 21 外壁塗装の見積もりを取る際のポイント
外壁塗装の役割とは
外壁塗装は外観をきれいにするだけでなく、住宅を長く維持するなどの重要な役割もあります。
外壁は、毎日直射日光による紫外線や雨などをうけるため劣化します。定期的に外壁塗装を行うことで、外壁の耐久性を向上させ、住宅の寿命を延ばします。
壁面を保護する塗料には、防汚性が備わっています。汚れが付きにくくなりますので、美しい外観を保てるでしょう。
また、遮熱性、断熱性の機能を持つ塗料を使用することにより、光熱費の削減になります。
外壁塗装の費用相場の目安
足場を使用する場合の一般的な戸建ての外壁塗装費用は、およそ80万円〜が目安で、屋根塗装まで入れると110万円〜が一般的な目安です。
外壁塗装の内訳は、「塗料費用」「足場の組立・解体費」「外壁塗装の作業費用(人件費)」「諸経費」に分類されます。
外壁塗装費用は、使用する塗料や塗装面積、業者によって変わりますので、あくまで目安となります。必ず見積りを取って確認するようにしましょう。
外壁塗装の費用相場の内訳
外壁塗装の作業内容ごとにかかる費用と割合は以下の通りです。
作業内容 | 費用 | 費用の割合 |
塗料にかかる費用 | 約32万円~ | 約40% |
足場の組立・解体費 | 約16万円~ | 約20% |
外壁塗装の作業費用 | 約20万円~ | 約25% |
諸費用 | 約12万円~ | 約15% |
塗料にかかる費用
塗装費用は、選ぶ塗装の種類により変わります。外壁塗装は、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。
見積りで1回塗りの単価で表示されている場合は、高額になっている可能性がありますので注意が必要です。
足場の組立・解体費用
足場の組立・解体費用には、作業にかかる人件費、足場材の運搬費、足場にかかるシート代などが含まれています。シートは、風の影響を受けやすいため、台風時にはシートをたたむなどの対策をとります。
自社で足場を組める外壁塗装業者もありますが、足場の専門業者に依頼するケースがほとんどです。外注しているため中間マージンが発生し、足場の組立・解体費用にはその費用も含まれます。
また、前面道路が狭い建物の外壁塗装する場合や隣接している建物が近い場合などは、さらに費用がかかりますので注意が必要です。
外壁塗装の作業費用
外壁塗装の作業には、外壁に塗料を塗る作業以外に汚れを落とす高圧洗浄、シーリング(コーキング)の打ち直しや下地補修といった作業も含まれます。
また、塗装しない部分や汚れないようにテープなどで養生する費用も含まれます。
外壁塗装にかかる諸費用や税金の内容とは?
外壁塗装にかかる諸経費は、現場までの交通費、駐車場代、材料運搬費、現場で出るごみの処理費用などがあります。
また、外壁工事には消費税も発生します。
坪数別の外壁塗装相場
坪数ごとの費用相場は、以下の通りです。
坪数 | 費用相場 |
10坪 | 約20万円~ |
20坪 | 約40万円~ |
30坪 | 約60万円~ |
40坪 | 約80万円~ |
50坪 | 約100万円~ |
60坪 | 約120万円~ |
70坪 | 約140万円~ |
80坪 | 約160万円~ |
90坪 | 約180万円~ |
100坪 | 約200万円~ |
外壁塗装の費用は、塗装面積で決まります。塗装面積は、全体の外積面積から、窓や玄関などの塗装しない面積を引いたものです。
正確に計測すると大変なため、延床面積×1.2と簡易的に計算する方法が一般的です。
実際に例として、一般的な一戸建て(1階20坪、2階15坪)で計算してみましょう。
1坪を3.3㎡として計算した場合、以下の計算式で求められます。
- 延床面積=35坪×3.3=約115.5㎡
- 塗装面積=延べ床面積×1.2=約138.6㎡
外壁塗装の見積りで、〇坪〇円といった坪数で表記されている場合は注意が必要です。坪表記の見積りを出す業者がすべて悪徳業者とは言えませんが、明確な根拠を出す業者を選んだほうが安心といえるでしょう。
外壁塗装の種類
各塗料の種類、価格の目安、耐用年数、特徴は以下の通りです。
塗料の種類 | 価格の目安 | 耐用年数 | 特徴 |
アクリル系 | 約1,000円~/㎡ | 約3年~約7年 | ・アクリル系樹脂のため軽い ・価格が安い ・発色が良い ・耐用年数が短い |
ウレタン系 | 約1,400円~/㎡ | 約7年~約10年 | ・密着性に優れている ・やわらかく、剝がれにくい ・メンテナンスが簡単である ・紫外線に弱い |
シリコン系 | 約1,800円~/㎡ | 約10年~約15年 | ・最もよく使われる ・耐久性、耐水性に優れている ・コスパが良い ・耐用年数が長い |
フッ素系 | 約3,000円~/㎡ | 約13年~約15年 | ・耐熱性や耐寒性が高い ・紫外線に強い ・雨で汚れが落ちやすい ・耐用年数が長い |
無機塗料 | 約3,500円~/㎡ | 約15年~約20年 | ・紫外線に強い ・セルフクリーニング機能がある ・価格が高い ・ひび割れしやすい |
ラジカル塗料 | 約2,200円~/㎡ | 約10年~約13年 | ・紫外線に強い ・費用対効果が高い ・作業性が高い ・製品、実績が少ない |
遮熱・断熱塗料 | 約2,300円~/㎡ | 約10年~約20年 | ・室温を快適に保つ ・節電効果がある ・防音効果がある ・価格が高い |
ピュアアクリル塗料 | 約3,500円~/㎡ | 約12年~約15年 | ・防水性が高い ・耐久性が高い ・汚れやすい ・価格が高い |
ナノテクノロジー塗料 | 約2,500円~/㎡ | 約12年~約15年 | ・速乾性が高い ・シックハウス症候群になりにくい ・セルフクリーニング機能がある ・取り扱う業者が少ない |
クリア塗装 | 約1,000円~/㎡ | 約3年~約20年 | ・少ない塗装回数で済む ・光沢が出る ・チョーキングが発生しない ・適さないケースが多い |
100万円未満の外壁塗装事例
100万円未満の外壁塗装事例を紹介します。
コーキングを打ち替えた後に外壁塗装した事例
リフォーム費用 | 約80万円 |
工期 | 約9日間 |
メーカー・塗料名 | 日本ペイント |
築年数 | 築10年~20年 |
築年数が10年を過ぎ、外壁の色あせ、コーキングの目地の劣化が目立ってきたとのご相談をいただきました。雰囲気も変わり、ひび割れも目立たなくなったと喜んでいただきました。
モルタル壁の外壁塗装事例
リフォーム費用 | 約68万円 |
工期 | 約1週間 |
メーカー・塗料名 | SK化研クリーンマイルドウレタン |
築年数 | 築30年~40年 |
外壁にクラックが大きく入っており、雨樋や雨戸などの付帯設備も錆びや塗膜の色あせがでていました。クラックもなくなり、白系の外壁に濃いブラウンの付帯部分がいいアクセントになったと満足していただけました。
100万円以上の外壁塗装事例
100万円以上の外壁塗装事例を紹介します。
モルタルとガルバリウムの組み合わせによる外壁塗装事例
リフォーム費用 | 約131万円 |
工期 | 約20日間 |
メーカー・塗料名 | クールタイト |
中古戸建てのリフォームに伴い、外壁と屋根を塗装しました。モルタルとガルバリウムを組み合わせた壁のため、塗料を使い分けました。
修復後にクリア塗装した外壁塗装事例
リフォーム費用 | 100~300万円未満 |
経年劣化で外壁がかなり傷んでいるためどうにかしてほしいとのご依頼でした。クリアで塗装し、雰囲気を変えずにきれいに仕上げました。
外壁塗装とあわせてベランダを防水工事した事例
リフォーム費用 | 約160万円 |
工期 | 約17日間 |
メーカー・塗料名 | SKプレミアムシリコン |
築年数 | 築20年~30年 |
カラーシミュレーションでお好みのカラーを選んでいただきました。雨漏りの原因となるコーキングと外壁の隙間に打ち替えと塗装を行いました。コケ汚れが発生していた軒樋もきれいに塗装し、喜んでいただきました。
色あせてきた外壁をツートンカラーで外壁塗装
リフォーム費用 | 約135万円 |
工期 | 約2週間 |
メーカー・塗料名 | プレミアムペイント |
築年数 | 築10~20年 |
外壁の汚れとムラが気になるとご相談をいただきました。全体的に白かった外壁を一部ブラックにすることにより、イメージが一新しました。
外壁塗装を行う際の工程と期間
外壁塗装における作業ごとの工程と目安工期は以下の通りです。
作業名 | 目安工期 | 作業内容 |
現場下見 | 半日 | 現場や周辺状況の下見をします。前面道路の広さや隣接する建物との距離などで追加費用がかかるかどうかを判断します。依頼主から依頼があった場合は、事前に挨拶回りをすることにより近隣トラブルを未然に防止します。 |
仮設足場設置・シート張り | 1日~2日 | 外壁塗装工事を安全に効率よく行うため、足場を設置します。足場に養生シートを張ることで、高圧洗浄の際や塗装作業中に周囲に飛散するのを防ぎます。 |
高圧洗浄 | 3日 | 塗装をする前に、外壁についている汚れ、ホコリ、コケなどを高圧洗浄で落とします。1日かけて洗浄し、2日かけて乾燥させます。 |
下地処理・養生 | 1~3日 | 塗装する前に下地処理します。剥がれそうな古い塗膜をきれいにしたり、塗装しやすいように平らにします。また、外壁で塗装しない部分や玄関、窓ガラスなどに塗料が付かないようにテープやシートで保護します。 |
塗装作業 | 3日 | メインの塗装作業は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で行います。それぞれの工程で約1日費やします。塗りの作業が終わった後にしっかり乾燥させることが重要です。 |
点検 | 1日 | 塗り残しや塗りムラがないか入念にチェックします。依頼主にも一緒に確認してもらい、気になる点があればやり直します。 |
足場撤去・片付け | 1日 | すべての工程が終わったら、足場を解体し、撤去します。最後にゴミの片付け、清掃をして完了となります。 |
外壁塗装を行う最適な時期と周期
外壁塗装は築10年を目安に行いましょう。外装塗装で最も多く使われている塗料は、シリコン系塗料です。
シリコン系塗料の耐用年数は約10年~約15年で、築10年ごろから効果が薄れてくることから、外壁塗装は10年を目安に行うと言われています。
しかし、住宅の立地や気候によって耐用年数は変わってきますので、あくまで目安として念頭に置いておきましょう。
また、使用している塗料の種類や塗装頻度によっても外壁塗装を行う周期が変わってきます。外壁塗装を検討する際は、使われている塗料の耐用年数を確認するようにしましょう。
日本の戸建ての平均寿命は、約30年と言われています。耐用年数の短い塗料を選ぶと塗装頻度が高くなり、結果的にトータルコストが高くなる可能性があります。
塗料がもつ機能も踏まえたうえで最適な塗料を選択することをおすすめします。
外壁材、外壁塗装の劣化サイン
外壁材、外壁塗装の劣化サインについてそれぞれ解説します。
表面塗装のひび割れ
経年劣化が進むと耐久性が失われ、ひび割れを起こします。髪の毛の細さ(0.3mm以下)程度の軽度なひび割れは、「ヘアークラック」と呼ばれます。
また、地震などの揺れや振動によってもひび割れは発生します。幅0.3mm以上深さ4mm以上のひび割れは、建物の構造部分に起きている可能性があり、「構造クラック」と呼ばれます。
ひび割れは、外壁材と塗料の相性が良くないことが原因となっているケースがありますので、その点を念頭に置いておくことをおすすめします。
塗装面の色あせ、変色
外壁は、経年劣化が進むと施工時と比較すると色あせたり、変色したりします。太陽光の紫外線が主な原因ですが、酸性雨が原因と考えられることもあります。
外観が古くみすぼらしく見えるだけでなく、防水性も低下している可能性があります。
チョーキング現象の発生
外壁の表面を触ると手にチョークのような白い粉が付着することを「チョーキング」と呼びます。紫外線により塗料の成分が分離して、塗料に含まれていた顔料が粉状となって塗膜表面に付着する現象です。
チョーキングが起きている外壁は、保護機能も低下しており、色あせや変色も同時に発生しているケースがあります。
カビやコケの発生
外壁の経年劣化が進むと防水性は低下します。雨水が浸み込み乾燥しにくくなるため、カビやコケが発生します。カビやコケは湿気が多いところを好み、繁殖します。
コケ自身も吸水力があるため、放置しておくと外壁に水分が徐々に浸み込み、さらなる劣化を招くことでしょう。
また、建物の北側などの日当たりが悪い場所には注意が必要です。風通しが悪い所も湿気がたまりやすく、カビやコケが発生しやすくなります。
塗膜の剥がれ
外壁の劣化が進み、さらにその状態が続くといよいよ塗膜が剥がれてきます。
剥がれた箇所が紫外線や雨にさらされ続けると外壁材の腐食を招き、大規模なリフォームをしなければならない可能性がでてきますので、早めに対処されることをおすすめします。
また、塗膜の剥がれは経年劣化ではなく、施工不良が原因で起こることもあります。手抜き工事をされると本来の耐用年数より早く劣化するため、業者選びは非常に重要です。
定期的に外壁塗装をしなかったらどうなる?
外壁塗装をせずに放置するとどうなるのか以下に解説します。
住まいの美観が損なわれる
外壁塗装をしないと家の壁がボロボロになり、家の見た目が著しく損なわれます。きれいだった外壁も経年劣化により、色あせ、変色します。
さらに外壁がひび割れたり、剥がれたり、カビやコケが発生したりと、家の見た目がさらに悪くなっていきます。
毎日目にする家の外観が悪いと気分も落ち込んでしまいやすく、また近所の目も気になってくるでしょう。
雨漏りが起こる可能性が高まる
外壁塗装をせず放置すると雨漏りをする可能性が高まります。家は外壁により雨水や紫外線から守られていますが、経年劣化することでその効果が薄れていきます。
経年劣化が進み、塗膜が剥がれると雨水が浸みこみやすくなり、雨漏りの原因となります。雨漏りした雨水は建物の柱や梁など家の内部に入り込み、さらに劣化させます。
建物内部の劣化が進み、腐食すれば、台風や地震などの災害に耐えられない恐れがありますので注意が必要です。
シロアリが発生する
雨漏りとシロアリ被害に密接な関係があることをご存知ですか。シロアリは、湿った木材を好みますので、雨漏りによって木材が濡れた状態はシロアリにとって適した繁殖場所となるのです。
結果的に雨漏りによりシロアリを呼び寄せることになってしまい、家の木材を食い荒らされます。建物の強度や耐震性が低下し、甚大な被害を及ぼしかねません。
外壁塗装をせず放置することにより、大規模なリフォームが必要となり、定期的にメンテナンスするよりも費用が発生することになるでしょう。
外壁塗装をするメリット
外壁塗装をするメリットについて解説します。
住まいの外観を一新できる
外壁塗装をすることで、目に見えるメリットとしては住宅の外観を一新できることでしょう。築年数が10年を超えてくると外壁の色あせや変色、汚れなどが目立ってきます。
経年劣化が進んで外観の見た目が悪くなっていても、外装塗装をすることで新築時のような美しい外観をよみがえらせることができます。
定期的に外壁塗装をすることで、美しい外観を保つだけでなく、住宅の維持の向上にもつながります。
また、塗料にはさまざまな色があるため、もともとの色ではなく、違う色を選ぶことによりイメージを一新させることも可能です。住宅の寿命を延ばすためだけでなく、こういった楽しみがもてることもメリットの1つと言えるでしょう。
外壁の劣化の進行を遅らせる
外壁塗装には、外壁の劣化の進行を遅らせるメリットもあります。経年劣化による外壁のひび割れ、塗膜の剥がれなどを放置し続けると雨水が浸みこみやすくなります。
雨水が浸みこむことにより、雨漏りの原因となり、さらなる被害を及ぼす恐れがあります。
外壁のひび割れや塗膜の剥がれがある際に外壁塗装を業者に依頼すると、まず外壁のひび割れや塗膜の剥がれ等の症状を補修することから始まります。
補修が終わり、下地が整えば、塗料を塗っていく作業に入ります。外壁塗装は、補修がセットであるため、外壁の劣化を遅らせることができます。
定期的な外壁塗装をすることで、住宅の寿命を延ばすことにつながるでしょう。
住まいを雨風や紫外線から守る
外装塗装をすることは、外観をよくすることはもちろんですが、雨風や紫外線から守ることも大きなメリットです。外壁は、1年中雨風、紫外線にさらされ続けますので、必ず劣化します。
新築時には外壁の劣化を防ぐため、塗装をすることにより保護します。しかし、新築時に塗装する際に使われる塗料の耐用年数は、10年未満と短いものが多いのが現状です。
耐用年数を超えると劣化が進み、住宅を保護する機能が低下します。雨風や紫外線から守ることができなくなり、さらなる劣化を招きます。
大切な住宅を守るためには、定期的な外壁塗装をすることが必要です。
外壁に遮熱・防水などの機能を付加できる
外壁塗装には、さまざまな塗装の種類があります。どの塗装を選ぶかにより付加できる機能が違ってきます。
周りに直射日光をさえぎる建物がなく、もともと気温が高いエリアに住んでいる方には、遮熱機能が付加できる外壁塗装がおすすめです。太陽光を反射し、室内温度の上昇を抑制する効果があります。
防水機能が付加できる外壁塗装は、ひび割れや剥がれによる雨水の侵入を効果的に防ぐことができます。外壁がひび割れても、高い伸縮性の塗膜により隙間をカバーしますので安心です。
住まいの資産価値を守る
外壁塗装を定期的にすることで、結果的には大切な住宅の資産価値を守ることにつながります。
定期的な外壁塗装によって保たれた美しい外観と維持している耐久性から、築年数が経過しても資産価値は落ちにくいでしょう。
ずっと住み続けると考えている方も将来的に何が起こるかわかりませんし、家族へ相続することも考慮すると大切な住宅の資産価値を守ることは重要といえます。
外壁塗装の費用を抑えるコツ
外壁塗装の費用を抑えるコツを以下に紹介します。
相見積もりを取って適正な価格の業者に依頼する
外壁塗装の費用を抑える最大のコツは、相見積りを取ることです。見積りは、同じグレードの塗料で、3社~5社に依頼するようにしましょう。
複数社見積りを取ることにより、見積りの平均額がわかるため、適正な価格かどうかの判断材料になります。
また、施工する職人の技術力によって、外壁塗装の耐久年数に大きく差が出ます。職人の仕事歴や資格、依頼する外装塗装の過去の実績が選ぶ基準で大切になりますので、業者のホームページなどで必ず確認しましょう。
繁忙期を避けて業者に依頼する
引っ越しなども同様ですが、繁忙期を避けて依頼するようにしましょう。
どうしても急がないといけない理由がある場合は仕方がないですが、繁忙期を1週間ずらすだけでもかなり費用が変わってきますので、念頭に置いておくことをおすすめします。
外装塗装の繁忙期は、一般的に春頃(4、5月)と秋頃(9、10月)になります。外壁塗装は、雨の日が少なく、比較的気候が安定し、乾燥している季節が適しています。
屋外での作業になりますので、気温的にも作業がやりやすく、工期も短くなるのも1つの要因でしょう。
外壁塗装に使用する塗料のグレードを下げる
外壁塗装の費用を抑えるコツには、塗料のグレードを下げる方法もあります。塗料には、耐用年数のほか機能性の違いでも費用は変わります。
耐用年数が長ければ長いほど高額になり、機能も複数ついていればその分費用も高くなります。予算とのバランスを重視し、塗料を選ぶようにしましょう。
また、最近では高機能な塗料が増えています。業者にすすめられても余分な機能がついていないか自分の家に必要な機能はそろっているか確認することをおすすめします。
屋根の塗装をする時に同時に外壁塗装を行う
屋根の塗装を依頼する時には同時に外壁塗装をしましょう。例えば耐用年数があと2年残っているという方もいるかもしれませんが、屋根の塗装をする時も足場を組む必要があります。
屋根の塗装と外壁塗装を同時にすることで、1回分の足場費用で済むためお得になります。
大切な住宅の寿命を延ばすためにも、屋根の塗装を依頼する時は、外壁塗装の塗装を同時にすることを検討しましょう。
火災保険や補助金・助成金を活用する
見落とされがちですが、火災保険は自然災害でも使える場合があります。加入している火災保険の会社や保障内容によっても変わりますので、確認してみましょう。
外壁塗装に保険が使えるようであれば、かなり安くできる可能性があります。
また、自治体によっては外壁塗装をすることにより10万円〜100万円の助成金がもらえますので、居住している自治体の助成金を調べることをおすすめします。
外壁塗装時に活用できる補助金制度とは?
外壁塗装で補助金を活用するためには、外壁塗装の種類や目的を満たす必要があります。
補助金対象になりやすい外壁塗装の種類は以下の通りです。
- 遮熱・断熱塗料で外壁塗装をする(ヒートアイランド対策)
- エコリフォームする(省エネ対策)
- 一般リフォーム
補助金を受け取れるかどうかは、自治体によって変わりますが、以下の条件を満たしていると補助金を受け取れる可能性があります。
- 補助金を申請する市区町村、都道府県に居住している
- 自治体に指定された業者で外壁塗装を行う
- 受付期間内で工事着手前に申請する
- 税金を滞納なく納めている
- 外壁塗装における助成金の回数、期限を満たしている
また、2023年10月時点では、外壁塗装における国からの補助金は設けられていないようです。
外壁塗装で活用できる補助金事業の調べ方
外壁塗装の補助金は、すべての自治体で行っているわけではないので居住している地域が補助金事業をしているか調べる必要があります。
また、申請する年度によっても予算や期限が異なりますので注意しましょう。
外壁塗装で活用できる補助金の調べ方は以下の通りです。
- 市区町村、都道府県のサイトで調べる
- 支援制度検索サイトで調べる
- 市区町村、都道府県に直接電話で問い合わせする
- 外壁塗装を依頼する業者に相談する
参照:地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト (j-reform.com)
外壁塗装における補助金には予算や期限があり、場合によっては利用できないケースがあるので注意が必要です。一般的に補助金の申請は、年度初めの4月から始める自治体が多いようです。
外壁塗装をする際は、計画的かつ入念に調べておくことをおすすめします。
自治体による補助金事業の例
市区町村、都道府県が実施する補助金事業の例を紹介します。
渋谷区住宅簡易改修工事費助成
助成金の割合 | 消費税を除く工事費用の20%(千円未満は切り捨て) |
対象の施工内容 | ・屋根、外壁等の改修および模様替えを行う外装工事 |
助成金の上限額 | 10万円 |
申請方法 | 渋谷区に工事の見積り依頼をし、助成金の申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年4月1日〜 ※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
泉佐野市住宅リフォーム助成事業
助成金の割合 | 工事費用の10% |
対象の施工内容 | ・外壁の張り替えや塗装工事 |
助成金の上限額 | 10万円 |
申請方法 | 業者に見積りを依頼後、申請手続きを行う |
申請期限 | 予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
帯広市住まいの改修助成金
助成金の割合 | 10万円(消費税を除く)以上の改修工事に5万円 |
対象の施工内容 | ・塗装工事(施工範囲が一面全て以上のもの)(耐久性、長寿命化) ・外壁を防火構造とする等防火性能を高める工事 |
助成金の上限額 | 5万円 |
申請方法 | 申請書類を準備し、市役所へ申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年4月3日〜 ※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
備前市住宅リフォーム助成地域振興券交付事業
助成金の割合 | 補助対象経費の10分の2 |
対象の施工内容 | ・外壁・屋根塗装 ・住宅の修繕・改修 |
助成金の上限額 | 50万円 |
申請方法 | 申請書類を準備し、市役所へ申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年4月1日〜2024年1月31日 ※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
筑紫野市経済対策事業住宅改修工事等補助金制度
助成金の割合 | 住宅改修工事に要する費用(消費税等を除く10万円以上)の10%相当額 |
対象の施工内容 | ・屋根、壁の塗装改修工事 |
助成金の上限額 | 10万円 |
申請方法 | 業者に見積りを依頼後、申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年4月20日〜 ※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
外壁塗装に火災保険が適用できる場合とは?
外壁塗装で火災保険が適用できる場合は以下の通りです。
自然災害により屋根や外壁に被害を受けた状態である
外壁塗装で火災保険が適応されるのは、災害によって外壁・屋根に被害を受け補修が必要となった場合のみです。
自己都合で外壁が損傷した場合(施工不良含む)や経年劣化による外壁の損傷は、保険適応外になりますので注意が必要です。
保険が適用になる場合は、火災のほか風災(台風)・雪害(豪雪)・豪雨などです。火災保険のプランにより、水害(洪水・高潮など)や窃盗、騒擾(そうじょう:群衆が家屋などを壊すこと)なども適用になるケースがあります。
しかし地震による損傷は、対象外になるため、別途地震保険に加入する必要があります。
被災から3年以内に保険金支払い申請を行う
外壁塗装に火災保険が適応になる条件として、被害を受けてから3年以内に申請する必要があります。被害から3年を過ぎると、被害の原因を特定することが困難なため、保険金の請求権が消滅します。
また、既に補修を行った場合でも、被害を受けて3年以内であれば保険金の請求をすることができます。(工事の請求書などの書類の準備が必要です)
損害の補修費用が火災保険の免責金額を超えている
外壁塗装に火災保険を使うためには、補修費用が火災保険の「免責金額」を超えている必要があります。
火災保険における免責金額とは、契約時に自己負担するものとして設定された金額のことです。
例えば免責金額が20万円に設定されていた場合は、20万円を下回る補修費用の場合は、火災保険は適用されません。保険証券にて保険の種類、免責金額を確認するようにしましょう。
外壁塗装に火災保険を適用する際の注意点
外壁塗装において火災保険を申請する際に、知っておくべき注意点は以下の通りです。
自然災害による損傷個所は写真で収めておく
外壁塗装に火災保険を適用する際に、最も重要なことは、自然災害による損傷箇所の被害状況をそのまま写真に残すということです。損傷箇所を自分で補修すると火災保険の対象外となり、保険がおりない可能性があります。
損傷箇所、被害状況によっては急を要する場合でも必ず写真を撮ることを念頭に置いておきましょう。
火災保険の申請手続きは被保険者本人が行う
※塗装業者による代理人はたてられないので注意。
基本的に火災保険の申請手続きは、被保険者本人が行う必要があります。第三者が代理で申請すると火災保険の契約違反となります。塗装業者による代理申請手続きはできませんので注意が必要です。
なお、火災保険申請サポートは、あくまで保険金を請求するのは本人のため違法ではありません。
しかし、火災保険が適用されるかわからないのに工事の契約を進めたり、報酬料の説明がないまま強引に契約を結ぼうとする悪徳業者には気を付けましょう。
保険金は満額支払われるとは限らない
火災保険が適用になる場合でも、保険金が満額支給されないケースがあります。災害でどの程度被害を受けたかどうかは、火災保険会社の鑑定人の判断によります。
例えば火災保険会社の鑑定人から20万円分しか損害が認められない場合は、補修に100万円かかっていたとしても、20万円しか保険金は支給されません。
満額もらえるつもりで契約してしまうと不足分の外装塗装費用は、自分で用意することになります。
被害状況を適切に判断でき、保険金が満額支給されない場合もあることを正直に説明する業者へ依頼することをおすすめします。
火災保険の審査は必ず通るわけではない
火災保険の適用要件を満たし保険会社へ請求手続きをすると、保険会社の保険鑑定人が実際に家に来て調査を行います。
保険鑑定人は、被害の原因と火災保険の適用範囲かどうか、どの程度の補修が必要でいくらぐらい費用がかかりそうかなどを調査します。
保険鑑定人の調査をもとに火災保険会社は、火災保険の補償金額の審査を行います。申請内容との相違がないかの確認もされますので、正確な申請書を作る必要があります。
調査の結果によっては、審査が通らない場合がありますので注意しましょう。
外壁塗装に使用する塗料の選び方
外壁塗装に使用する塗料の選び方は以下の通りです。
塗料の相場価格から選ぶ
外壁塗装の予算が決まっている場合は、塗料の相場価格を選ぶ基準にしましょう。塗料の価格は耐用年数、機能性により大きく変わってきます。
予算に上限がある場合は、耐用年数、機能性とのバランスを考慮し選ぶと良いでしょう。
また、外壁塗料は、必ずしも安いからお得というわけではありません。安い塗料は、耐用年数が短いことが多いため日本における戸建ての平均寿命から考えると、塗り替え頻度が高くなってしまいます。
このように結果的にトータルコストがかかってしまいますので、予算は慎重に検討する必要があります。
塗料の耐用年数で選ぶ
塗料の耐用年数で選ぶ方法もあります。業者への手配が面倒な方や外壁塗装の工事中のストレスをなるべく減らしたい方は、耐用年数が長い塗料を選ぶことをおすすめします。
耐用年数が長い塗料は価格が高い反面、防水性が高い、セルフクリーニング機能があるといった機能性がしっかりしたものが多く存在します。
居住している住宅の環境や気候を考慮し、適した機能をもつ塗料を選びましょう。
塗料の色や艶の有無で選ぶ
外壁塗装で使用する塗料には、さまざまな色があります。いままでと同じ色を選ぶこともできれば、全く違う色にして外観を一新させることもできます。
また、塗料には艶のあるものもあり、見た目もかなり違ってきます。
いままでの色と全く違う色や2色使う場合など、イメージと違って後悔しないように慎重に選ぶことをおすすめします。
塗料が持つ機能で選ぶ
外壁塗装における塗料が持つ機能で選ぶこともおすすめです。塗料には防水性が高い、ひび割れしても水が浸みこみにくい、セルフクリーニング機能がある、遮熱・断熱性があるなどさまざまな機能があります。
大切な住宅を長持ちさせるには、住宅にあった塗料選びが欠かせません。居住している住宅の環境、気候などを考慮し、適した機能を持つ塗料を選びましょう。
人気のある外壁塗装の色や組み合わせ
人気のある外壁塗装の色や組み合わせは以下の通りです。
グレー
汚れが目立ちにくく、頻繁に塗り替えすることが難しいビルなどにも使用されます。おしゃれな印象で、スタイリッシュな外観になります。
また、グレーにもさまざまな種類がありますが、グレーは最もベーシックで、白と黒の中間色になります。
ホワイト
ホワイトは明るく、きれいな印象で、清潔感があります。外壁の周辺にある緑色の植栽や色鮮やかな花が引き立ちます。玄関ドアや窓枠などがアクセントとなるため、濃い目の色や木系、スチール系の色や質感との相性も良いでしょう。
また、ホワイトには純白からベージュに近い色などさまざまな種類があります。どのホワイトを選ぶかによって、家の印象は大きく変わるでしょう。
ダークグレー
グレーよりも濃い色で、さらに汚れが目立ちにくいです。モダンで落ち着いたイメージがあるため住宅街の中でもシックで落ち着いた印象を与えることができるでしょう。
玄関や窓枠を白にして目立たせることも可能です。重厚感もあるため、注文住宅で選ぶ方にも人気のようです。
ブラウン
濃いブラウンは、シックで落ち着いた印象があり、薄いブラウンはやわらかく優しい印象を与えます。発色が良いためツートンカラーの1色として使われることも多いです。
また、ブラウンは木や土などの自然を感じさせる色のため、ぬくもりや安心感があります。外壁の周りにある植栽の緑との相性も良く、飽きのこない色と言えるでしょう。
ネイビー
ネイビーは、爽やかでクールな印象を与えます。空の色であるブルーと落ち着きのあるブラックを混ぜ合わせることにより癒しの効果があると言われています。
また、外観のデザインや色の組み合わせにより、カジュアルな家からシックな家までさまざまな雰囲気を演出することができます。
イエロー(アイボリー)
明るい色のイエロー(アイボリー)も昔から人気があります。空の青や植栽の緑にも映え、個性的な家となるでしょう。
ブルー
ブルーは、明るくかわいらしい印象を与えます。昔から人気のある薄いブルーや最近人気のあるブルーグレーなどブルーにもさまざまな種類があります。
人気の組み合わせ
ツートンカラーの人気の組み合わせは、「ホワイト×ブラウン」「ベージュ×ブラウン」「ホワイト×ブラック」です。
組み合わせる色によっても印象がガラッと変わりますが、色には相性がありますので、組み合わせ方には注意が必要です。
基本的には調和がとれた「同系色」を選びましょう。同系色とは色相環の隣り合う色、近い位置にある色のことです。同系色の配色にすることにより、全体がまとまった印象になります。
また、どうしても使いたい色があり、まとまらない場合は、2色の間に「セパレーションカラー」を入れましょう。セパレーションカラーとは、分離させたい色の個性を消さないように無彩色や無彩色に近い色のことです。
セパレーションカラーは、色同士を分離させることで、強すぎる配色を和らげるなど2つの色を調整する役割があります。
どの色にするか選ぶのも楽しみの一つといえるため、色を変えることを検討してはいかがでしょうか。
外壁塗装をDIYで行う際の注意点
外壁塗装をDIYで行う際の必要な道具とメリット・デメリットを紹介します。
DIYに必要な道具を揃える
外壁塗装をDIYで行う際の必要な道具は以下の通りです。
道具 | 用途の説明 |
高圧洗浄機 | 塗装をする前に汚れなどを落とします。 |
バケツ、ブラシ、洗剤 | 手の届く範囲で軽度の汚れであれば手作業で洗浄します。 |
養生シート、養生テープ、マスキングテープ、マスカー | 塗装しない部分、塗料が付いてはいけない部分を養生します。 |
サンドペーパー、マジックロン、ワイヤーブラシ、サンダー、コーキング材、コーキングガン | 古い塗膜を取り除き、下地処理を行います。 |
ローラー、ローラーハンドル、下げ缶、スプレーガン、塗料 | 塗料を塗ります。 |
脚立、ヘルメット、作業着、作業靴、防護マスク、保護メガネ | 安全に作業するために必要な道具です。 |
DIYで外壁塗装を行うメリット・デメリットと注意点
外壁塗装をDIYで行う際のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・費用が安く抑えられる ・自分のペースで進められる | ・危険が伴う ・失敗する場合がある |
外壁塗装をDIYで行えば、業者に依頼するより安く費用を抑えることができます。
例えば35坪の戸建ての外壁塗装を業者に依頼すると、費用は約100万円かかります。
DIYで行うと約50万円で半額程度に抑えることが可能です。
また、外壁塗装をDIYで行う際は、業者と工事の日程を合わせる必要がなく、自分のペースで進めることができるためストレスが軽減されます。
業者との打ち合わせや契約手続きなども不要なため、余分な時間や手間がなくなり、効率的に作業を進めることができます。
しかし、外壁塗装をDIYで行う際には、デメリットも考えなくてはいけません。高所など危険な箇所の作業にはリスクが伴います。大ケガをする恐れがありますので注意が必要です。
また、外壁塗装をDIYで行った場合は、傷を見落とし、失敗するリスクも伴います。
揃えた材料・道具費や作業時間が無駄になるだけでなく、最初から業者に依頼した際よりも費用がかかる可能性があります。
最近では、いろいろなものをDIYで行うことが流行っていますが、外壁塗装に関してはプロである業者に依頼することを強くおすすめします。
信頼できる外壁塗装業者を選ぶ際のポイント
相場費用で高品質な外壁塗装工事を行うには、優良な外壁塗装業者を選ぶことが不可欠です。信頼できる外壁塗装業者を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
許可・資格の有無
外壁塗装業者は、開業する際に許可や資格を取る必要がありません。許可や資格がなくても仕事があれば、外壁塗装工事を行うことができます。
しかし、高度な技能や豊富な実務経験を証明する資格、塗装業に関する許可証は存在します。「塗装技能士」という資格がありますが、実務経験と塗装に関する高度な知識がなければ取得できません。
塗装工事業における建設業許可を取得するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
塗装技能士も建設業許可も容易には取得できるものではなく、業者を選ぶうえで信頼できるかどうかの基準を図る目安になります。
塗装技能士が多く在籍している外壁塗装業者は、実務経験も豊富なため塗装の仕上がりも期待していいでしょう。
施工実績
信頼できる外壁塗装業者であれば、お客様が数多く存在するため過去の施工実績により判断することができます。
多くの外壁塗装業者のホームページには、実際の工事例を写真やお客様の声とともに掲載しています。各工程の写真まで掲載されていれば、信頼度はさらに増します。
また、工事価格が記載されているかも重要なポイントです。施工日数や施工面積からある程度の単価がわかりますので、ホームページに工事価格が記載されていれば高額な金額を要求する悪徳業者ではないでしょう。
保証・アフターサービス
充実した保証やアフターサービスがあるかどうかも大きな判断基準となります。大切な住宅にかかわる工事のため、万が一施工不良が起きた際は、無償で補修してもらえる「自社保証」があるかどうか確認しておきましょう。
自社保証は、外壁塗装業者によってはアフター保証といい、保証内容は業者によって変わりますが、5年~10年間は施工箇所の劣化塗装の補修を行う業者が多いようです。
また、自社保証以外で外壁塗装業者の加盟する組合・団体が運営する「第三者保証」や「塗料メーカーによる保証」があるかも確認しておくことをおすすめします。
自社施工管理かどうか
依頼する外壁塗装業者が、実際に工事を行う「自社施工」の業者かどうか確認しましょう。
自社施工でない場合、実際に工事する会社が違うため、希望が伝わっていなかったり、中間マージンをとられ費用がかさんだりと損をするケースも少なくありません。
注文住宅を建てる場合は、たとえ知っている優良な外壁塗装業者があったとしても指定することは難しいです。
しかし、既に所有している住宅においての外壁塗装を依頼する場合は、自分で選ぶことが可能なため自社施工管理している業者へ依頼するようにしましょう。
見積書の内容
見積書の内容は、契約前に優良な業者かどうか判断する大切な資料になります。1社だけの見積書では判断が付きませんので、3社〜5社に見積りを依頼しましょう。
すべての見積書を比較すると、外壁塗装の相場費用や必要経費がわかってきます。また、業者により施工期間も異なりますので、あわせて確認することをおすすめします。
外壁塗装の見積もりを取る際のポイント
外壁塗装の見積りを取る際に注意するポイントは以下の通りです。
見積書の記載内容をしっかり確認する
見積書の記載内容に、必要な項目がしっかり入っているか確認しましょう。必要な工程が抜けているとあとから追加請求される恐れがあります。
また、外壁塗装業者によって作業項目の名称や項目は変わってきますので、わからない場合は確認するようにしましょう。
他の業者の見積書と比較して記載がない項目は、記載していない理由と記載がなくても作業はきちんとしてもらえるのかを聞いておく必要があります。
事前に伝えていた希望が盛り込まれているか
外壁塗装業者との打ち合わせで伝えていた希望が見積書に盛り込まれているか確認しましょう。外壁塗装工事は、高額な費用に加え、長期間効果をもたらす工事になります。
容易にやり直しができないため、塗料の種類、機能性や同時にお願いする工事が違う場合は必ず業者に確認することが必要です。
また、見積書をもらうときは郵送やポストに入れてもらうことは避け、必ず内容を説明してもらうことをおすすめします。
面積や数量などが数字で記載されているか
外壁塗装による見積書では、面積や数量が数字で記載されているか必ず確認しましょう。住宅はそれぞれ形が異なりますので、塗装する面積も違います。住宅ごとに細かく面積を計測して数値を出さなければいけません。
見積書に「一式」と表示されている場合は注意が必要です。高い単価をごまかすために一式にしているか計測していないため適当に見積りをだしている可能性があります。
また、塗装する面積の記載があっても軒裏など細かい部分も含まれているか確認しておくと良いでしょう。
工事の工程が記載されているか
工事の工程が記載されている見積書になっているかも確認が必要です。作業内容が詳細にわかるように記載されていたほうが安心します。
依頼主は外壁塗装に慣れていない方がほとんどのため、作業項目の内容によっては、業者と認識の差がでることも考えられます。
あとからトラブルになることがないよう、見積書の段階で細かい作業の確認が必要です。
使用する塗料の商品名が記載されているか
外壁塗装で使用する塗料の商品名が記載されているか確認することは非常に重要です。「シリコン系塗料」や「遮熱・断熱塗料」などの種類ではなく、商品名になっているか確認しましょう。
日本の三大メーカー(日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研)の商品であれば安心できますので、日本の三大メーカーの商品を使用している業者はおすすめです。
下塗り・中塗り・上塗りを行うよう記載されているか
外壁塗装は、一般的に、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りをします。塗って乾かすことを3回繰り返すことにより強度を高めます。
見積書に3回塗りの記載がない場合は、必ず確認するようにしましょう。
また、塗装の種類や使用する塗料によって塗る回数がかわるものもありますので、3回ではない場合は、理由を業者に聞いてみるのも良いでしょう。
足場設置費用が無料になっていないか
外壁塗装では基本的に足場が必要で、必ず費用が発生します。たまに足場設置費用を無料と謳う業者がいますが注意が必要です。
単純に足場設置費用を塗装代の中に含めているだけという可能性が高く、他の業者の見積書の塗装単価をくらべると費用の差は、はっきりするでしょう。
足場設置費用を無料にする業者は避けておいたほうが無難かもしれません。
外壁リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ