2024年01月24日更新

監修記事

外壁塗装は30坪が基準?費用相場について解説

外壁塗装にかかる費用は坪数によって異なります。また、使用する塗料や下地の補修等によっても費用が変動するので、予め確認しておくことをおすすめします。今回は、30坪・40坪の外壁塗装リフォーム工事にかかる費用について解説します。

30坪の住宅において外壁塗装を行うメリットとは?

外壁塗装には様々なメリットがあります。

まずは防水性の向上があげられます。外壁塗装で防水性を高めることによって外壁を水分や湿気による傷みから守り、雨漏りや雨ジミから家を守ります。防水性は家を長持ちさせる上でとても重要なポイントです。

また、塗料の中には塗装することで外壁の耐久性を高めることができる物もあります。外壁塗装を行うことで、外壁の耐震効果を高めることも可能です。

そして外壁塗装により外壁の断熱および遮熱効果が高まること、冬は寒気を遮断し、夏には冷房の効果を高めることが期待できます。

遮熱性の高い塗料も使用することで直射日光などによる外壁の温度上昇を抑えます。これにより屋内との温度差を少なくして省エネ効果も期待できるのです。

断熱性の高い塗料と遮熱性のある塗料を併用することでより高い効果を見込めるでしょう。

外壁塗装を行うことにより、外観の美しさを高めながら家の寿命も延ばすことが可能なのです。

外壁塗装をする際30坪を基準にして検討すると良いのはなぜ?

外装塗装の検討をする際に情報を集めてみると、30坪が基準に使われていることが多いことに気付きます。

これは延床面積(専有面積)が30坪程度の戸建て住宅が多いと言われているためです。一般的に、30坪は3LDK程度の家に相当する広さで、3人程度で生活するためには快適な広さとされています。

実際のところ、住宅金融支援機構が毎年公表している「フラット35利用者調査」によれば、2018年度の場合、注文住宅の平均は126.8平方メートル、建売住宅の平均は100.8平方メートルなどとなっています。

これを「坪」に換算してみると、注文住宅では約38坪、建売住宅では約31坪となり、30坪が基準として使われている理由が納得できます。つまり、30坪は比較する上でより一般的で実感に近い面積なのです。

家の形はそれぞれ違いますし、地域性の違いもあります。しかしながら、30坪の家を標準的な基準とすることによって、形が違う家や広い家でも「差」を加味すれば、容易に比較することができることになります。

30坪の外装塗装の面積の計算方法

住宅に関する坪数には、主に延べ床面積と敷地面積の2種類を指すことが多くあります。

延べ床面積は、階ごとの床面積を合計した面積であるのに対し、敷地面積は宅地の(土地の)面積を意味します。この記事での坪数は、延べ床面積を意味しています。

外装を塗装する費用は、塗る壁の面積で計算します。このためには、外壁の面積を知る必要がありますが、計算には主に3種類の方法があります。

1つ目は実測する方法で、メジャーなどを使って測る方法です。2つ目は、建物図面から計算する方法です。しかしながら、どちらも手間や知識が必要となり、一般の方にはあまり現実的ではありません。

これらに対して、3つ目として、家の延べ床面積から計算する方法があります。延べ床面積は、建物図面や登記簿などから簡単に知ることができます。

延べ床面積が分かれば、外壁の面積は「延べ床面積×係数1.1~1.7」で計算することができます。係数は「1.2」として計算する方法が一般的です。

30坪の場合、「30坪 × 3.3平方メートル / 坪×1.2」で計算すると、外壁の面積は約119平方メートルと算出できます。あとは、窓など塗装の必要がない面積を引き算すれば、塗装が必要な外壁のおおよその面積を計算することが可能です。

30坪の住宅を相場価格で塗装するためには?

外壁塗装を相場価格で行うためには、いくつかのポイントがあります。

まず見積もりは複数社から取る「相見積もり」を行いましょう。

後悔のない施工を行うためには様々な情報を加味して検討する必要があります。

見積もりの段階ではまだ業者を絞らずに、複数社に依頼してそれぞれ見積もりを出してもらうと良いでしょう。どの業者と契約するか判断するのはそれからです。

また、見積もりの段階でも注意すべき点があります。

30坪での外壁塗装を一般的な例としているところは多いですが、参考価格として提示しているだけの場合もあり、業者によっては正確な価格ではないかもしれません。

見積もりの際にしっかり現地調査を行ってもらい、その家に合った価格をちゃんと出してもらいましょう。

中には他と比べて格安価格で施工を行ってくれる業者もあるかもしれません。

しかし格安だからといって安易に飛びつかずに、なぜ格安での施工が可能なのか、家族とも相談してしっかり吟味することが必要です。必要な工程がもれなく入っているのか、塗料のグレードはどうかなど、見積の詳しい内容を業者に確認してみるのもよいでしょう。

30坪の外壁塗装の費用相場に影響する要因とは

塗装費用は、塗料代に加えて足場代や人件費なども含めた合計で算出されます。

30坪の家の外壁塗装をする場合、費用の相場は約55万円〜約125万円と言われており、価格に幅があることがわかります。

外壁塗装費用の差に大きく影響を与えるのは「外壁の種類や状態」と「使用する塗料」です。

外壁は、サイディングやモルタルなどの外壁材を最も外側に使用し、窓枠周りや外壁材の継ぎ目などは、気密性や防水性を持たせるために、隙間をコーキング材で充てんした上で塗装を施し、防水性などを高めています。

外壁の劣化が進むと、立地条件や環境によっては、主にモルタルの外壁材にクラックと呼ばれるひび割れやはがれ、表面をこすった時に白い粉が出るチョーキング、汚れ、コケやカビ、破損など発生したり、コーキング材にもひび割れなどが発生することがあります。

このような場合は、クラックなど劣化した部分の補修や、外壁材の張替えなどが必要となるため、塗り替える前の外壁の状態によって補修費用に差が出てくるのです。

また、塗料には多くの種類があります。塗料の種類によって、耐用年数や価格にかなりの違いがあります。一般的に、塗料の耐用年数が短いほど価格は低く、逆に耐用年数が長いほど価格が高い傾向があります。

どの塗料を用いるかによっても塗装費用は大きく変わってくるのです。

30坪の外壁塗装に使用される塗料の種類と費用相場

外壁塗装に使用される塗料には、アクリル塗料やウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などの有機塗料、無機塗料など多くの種類があります。最近では、ウレタン樹脂系やシリコン樹脂系塗料が多く使用されるようになってきました。

塗料の種類によって、価格や性能、耐用年数等に違いがあります。以下では、塗料ごとの特徴や、耐用年数、30坪の外壁を塗り替えた場合の費用相場についてご紹介します。

なお、費用の範囲は、塗料代のほか、吹付けやローラー塗りなどの工賃、足場や養生などの仮設工事費、現場経費や一般経費などの諸経費を含む総額です。

アクリル塗料

アクリル樹脂塗料は、価格の低さや発色の良さなどから人気がありましたが、防汚性や耐久性に劣るため、現在ではあまり使用されていません。耐用年数は約5~8年で、費用は約55万円~75万円が相場です。

ウレタン塗料

ウレタン樹脂塗料は、密着性に優れ価格や耐久性、機能性などのバランスが良く、コストパフォーマンスに優れています。耐用年数は約8~10年で、費用は約60万円〜80万円が相場です。

シリコン塗料

シリコン樹脂塗料は、耐熱性や耐候性に優れており、汚れや色落ちにも強いという特徴があるため、外壁塗装で多く使用されている塗料です。耐用年数は約10~15年で、費用は約70万円〜95万円が相場です。

フッ素塗料

フッ素樹脂塗料は高い耐久性を持つ塗料です。耐熱性や耐候性も高く、親水性にも優れているので、汚れが雨水などで落ちやすいという特徴があります。一方で費用が高いため一般的な住宅ではあまり使用されず、商業施設や高層ビルなどで多く使用されています。

耐用年数は約15~20年で、費用は約105万円〜120万円が相場です。

無機塗料

一般的な塗料は有機塗料と呼ばれ、炭素を含む有機物を主成分とする樹脂を使用しています。アクリルやウレタン、シリコン、フッ素などは、有機塗料に分類されます。

一方、無機塗料とは、炭素を含まないセラミックやケイ素などの無機物を配合して作る塗料です。無機物は紫外線で劣化しないため、無機物が配合された無機塗料は優れた耐候性と耐久性を持っています。

耐用年数は約10~20年ですが、基本的に配合されている有機塗料の耐用年数に準ずることになります。費用は約100万円〜125万円が相場です。

2015年より新しくラジカル系塗料というものも販売されています。太陽光や雨水などによる劣化を抑える成分が入った塗料なので対候性がよく劣化がしにくい事が特徴です。シリコン系塗料とフッ素系塗料の間くらいの耐用年数、価格といわれていますが、まだ歴史が浅いので実績はこれからという状態です。

30坪と40坪の外壁塗装リフォームにかかる費用

外壁塗装リフォーム工事の費用や価格の相場は?(30坪・40坪)

外壁塗装に使用される主な塗料と費用の相場は次のようになっています。金額は、塗料代と吹付けやローラー塗りなどの工賃を含んだ塗装費用の相場です。このほか、足場費用、養生や高圧洗浄費用、下地の補修費用、諸経費などがかかります。

アクリル系塗料

30坪:約12万~18万円
40坪:約16万~24万円

ウレタン系塗料

30坪:約21万~24万円
40坪:約28万~32万円

シリコン系塗料

30坪:約27万~36万円
40坪:約36万~48万円

フッ素系塗料

30坪:約42万~60万円
40坪:約56万~80万円

無機塗料

30坪:約60万~66万円
40坪:約80万~88万円

外壁塗装リフォーム工事の費用や価格の相場は?(30坪・40坪)

このように塗料によって価格が異なります。

おすすめの外壁塗装の塗料はこちらの記事で解説しています

足場の作成にかかる費用の相場

足場の作成にかかる費用の相場は1平方メートルあたり約800円前後です。

30坪の建物外壁の面積は約150平方メートルであるため、足場の作成価格の相場は約10万〜15万円になります。

40坪の建物の外壁の面積は約200平方メートルであるため、約15万〜20万円が相場です。

足場を組む費用に関する詳しい記事はこちら

養生や高圧洗浄に費用がかかる

外壁塗装のリフォーム工事の際には、養生により塗装が不要な部分に塗料が飛ぶのを防ぐ必要があります。

養生の価格の相場は1平方メートルあたり約150~200円です。30坪の場合は約2万2000~3万円が相場になります。40坪の場合は約3万~4万円です。

高圧洗浄にかかる価格の相場は1平方メートルあたり約180~200円であるため、30坪では約2万7000~3万、40坪では約3万6000~4万円です。

下地の補修が必要になる

外壁塗装のリフォーム工事を行う目安は築10年です。建てられてから10年も経過すれば、様々な部位に損傷が出てきます。

補修にかかる費用の相場は1カ所あたり約5000~1万円です。30坪や40坪の建物の場合、約5~6カ所は損傷していると考えられます。

そのため、補修費用は約2万5000~6万円はかかると考えておいた方がよいでしょう。

外壁の補修工事の費用に関する詳しい記事はこちら

外壁塗装のような大掛かりなリフォーム工事では、業者によって見積もり金額に数十万円の差が生じます。

どの項目が相場よりも高くなっているのかを確認しましょう。

30坪の外壁塗装費用を安くするには?

外壁塗装費用を安くするには早めに動き出すことが肝心です。

なぜなら外壁塗装には人気の時期があり、優良業者は繁忙期に依頼が集中しがちだからです。

早めに塗装業者に連絡し、依頼が落ち着いている時期に施工してもらうように相談することで、その分費用を抑えられないか交渉する余地ができます。

他にはリフォームローンの活用を検討してみても良いでしょう。

リフォームローンでは、銀行から住宅の増改築・修繕資金や造園・車庫等の設置、修繕資金として借入ができます。

無担保、保証人なしで借入ができるため、住宅ローンに比べると手続きが簡単なものが多いようです。

また、自治体によっては助成金を利用することもできます。外壁・屋根塗装に関する助成金は多くの場合、省エネが目的になっています。

例えば屋根塗装に使う塗料を断熱もしくは遮熱効果のあるものにすることで、夏期のクーラー使用を抑制し、地球温暖化の防止につなげるなどの意図です。

地域によって異なりますが、国や市区町村が工事金額の一部を助成金として補助する仕組みとなっています。大雪・大雨・台風などの災害で家の外壁が壊れてしまった場合には、火災保険が適用できるケースもあります。

通常の経年劣化では火災保険は適用されませんが、災害による被害を受けたという方はこちらも検討してみてください。

30坪の外壁塗装費用が相場よりも高くなるケースとは?

同じ30坪の外壁塗装を行う場合でも、相場より費用が高くなるケースというのもあります。

たとえば3階建ての住宅では予想以上に費用が掛かることがあります。

これは単純に塗装する面積が広くなるというだけではなく、2階建ての住宅と比べて大きな足場が必要になるからです。足場を作るための材料費や組み立てるための費用が掛かるため、相場より外壁塗装の費用が高くなります。

また構造やデザインが複雑な住宅も相場より費用が嵩むでしょう。

すでに外壁の劣化が激しくなっているという場合も、リフォーム費用が相場より高くなります。外壁の劣化が進んでいると、塗装だけでなく、まず補修から行わなければならないからです。

しかし費用が嵩むからといって施工を後回しにしてしまっては余計に劣化を早めてしまうことにもつながります。建物の寿命を保つためにも、早めに対策することをおすすめします。

また、業者選びを失敗してしまったゆえに費用がかさんでしまったというケースがあります。

提示額が安かったからという理由で業者を選んだものの、工事の質が悪くて追加の補修が必要になったり、塗装効果が長続きしなかったりして、結果的に費用負担が増えてしまうこともあります。

後悔しない施工にするためにも、業者選びは慎重に行いましょう。

30坪の外装塗装を行う際に注意しておくこととは

外装塗装を行う際は、塗料の種類や色の選択もとても大切ですが、何よりも信頼できる業者を選ぶことが大切です。信頼できる業者かどうかは提出された見積書を見ることでも判断することができます。

費用は使用する塗料と人件費によって大きく変わることになります。このため、外壁面積に見合う金額かどうかや、使用する塗料や塗装作業の数量・単価が妥当かどうかに注意する必要があります。

ここでは特に見積書を確認する上で注意しておきたいポイントについてご紹介します。

塗装面積に窓の面積が入っていないか

塗装面積とは、文字通り塗装する面積のことですが、見積もりに坪数で記載されている場合は、床面積で算出されている可能性があります。

窓など、塗る必要のない部分の面積が含まれていないかどうか、面積の算出根拠を確認することが大切です。

外壁塗装といっても塗装するのは壁面だけでなく窓枠や破風といわれる木部や、火事の炎症を防ぐためのケイカル板を使った軒天、雨戸や樋などがあります。どこまでが塗装されるか、それぞれの材質に合った塗料を使われるかを見積の説明の時に確認しておくとよいでしょう。

職人の数は適正か

人件費によっても価格には幅が生じます。塗装の場合、人件費は職人の工賃で「塗装施工費」などと記載されます。

人件費は、費用の約3割から4割程度が目安とされています。面積に応じた作業期間や適正な職人の数になっているかを確認することが大切です。

壁材に合った塗料が使われているか

外壁材がモルタルの場合、ひび割れが起こりやすいことから、耐候性に優れたフッ素塗料でも保護することが難しいケースもあるため、モルタルには柔軟性と伸縮性を持つ弾性塗料が適しているとされます。

一方、サイディングはひび割れが発生しにくい素材のため、弾性塗料を使用するメリットがほとんどありません。

逆に、夏場の太陽光で表面が高温になるサイディングの場合、弾性塗料は膨れの原因となることがあります。膨れた部分はサイディングから浮いてしまうため、塗膜の剥がれや破れが生じることがあるのです。

このように、壁材に合った塗料が使われているかについても、注意するようにしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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