外壁塗装後のピンホールとは?発生原因と対策のポイントを解説

外壁塗装のピンホールの原因と対策を示す、塗装中の外壁とピンホール拡大表示のサムネイル画像
外壁塗装後にピンホールが発生した場合、施工不良の可能性があります。ただし、下地の状態や気温・湿度、塗料の希釈や乾燥時間など、複数の要因が重なって発生することもあります。そこで本記事では、外壁塗装後にピンホールが発生する原因や補修方法、対策する際のポイントについて解説します。ピンホールに対する正しい知識を身に付けて、適切に対処していきましょう。
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洗浄不足や乾燥不足、調合ミス、工具のミス、天候の影響がピンホールにつながることを示した図解
外壁塗装でピンホールが発生する主な原因

外壁塗装のピンホールとは

ピンホールとは、外壁塗装後の塗膜にできる、気泡が割れたような小さな穴のことです。下地処理の不足や塗料の扱い、乾燥条件などが影響して発生することが多く、0.1mmほどの小さなものから1mmを超えるものまで、数も大きさもさまざまです。

白い外壁にピンホールが数個発生している写真
外壁塗装の塗膜に小さなピンホールができ、雨水が入りやすくなる仕組みを示した図解
外壁塗装でピンホールができる仕組み

ピンホールがあると外壁の見た目が悪くなるだけでなく、穴の大きさや深さによっては塗膜の劣化を早める原因にもなります。必要に応じて再塗装などの補修を行うためにも、早めに状態を確認してもらいましょう。

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外壁塗装のピンホールを放置するリスク

外壁塗装後にピンホールを見つけたら、見た目だけの問題と判断せず、まずは状態を確認することが大切です。穴の深さや数によっては塗膜の機能に影響するおそれもあるため、施工業者に一度見てもらいましょう。

外壁塗装のピンホールが少ない浅い場合と多い深い場合を比較し、施工業者への相談が必要なことを示した図解
ピンホールの数や深さによる確認ポイント

【リスク1】建物の劣化が早まる可能性もある

ピンホールが深かったり大きかったりすると、塗膜の機能が低下し、建物の劣化につながるおそれがあります。塗膜や下地まで影響している場合は雨水がとどまりやすくなり、凍結や乾燥を繰り返すうちに傷みが進むこともあります。放置すると、外壁材や下地の劣化、木部の腐食につながる可能性もあります。ひび割れやシーリングの劣化など別の不具合も重なっている場合は、雨水が内部へ入りやすくなるため注意が必要です。

外壁塗装の耐用年数は、塗料の種類や外壁材、立地環境、施工状態によって変わります。ピンホールの数が多い場合や、下地まで影響している場合は、塗膜の劣化が早まるおそれがあります。耐用年数だけで判断せず、気づいた段階で施工業者に状態を確認してもらいましょう。

【リスク2】外壁の美観が損なわれる

ピンホールの位置や数によっては、外壁の美観が損なわれます。特に玄関やベランダ付近、太陽光の当たる面は目につきやすく、一度気になると日々のストレスにつながることもあります。工事引き渡し前の最終チェックでは、足場や養生シートの影響で外壁が見えにくく、ピンホールに気付けないケースもあります。引き渡し後に見つけた場合でも、早い段階で施工業者に相談しましょう。

【リスク3】影響のないケースもある

ピンホールの数が少なく、小さくて浅いものであれば、塗膜の機能に大きく影響しないケースもあります。ただし、見た目だけでは深さや下地への影響を判断しにくいため、気になるときは自己判断で補修するのは避けましょう。小さいサイズであってもDIY補修はおすすめできません。一度手を付けてしまうと、万が一の場合に保証を受けられないリスクがあるため、まずは施工業者に相談してみましょう。

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外壁塗装でピンホールが発生する原因

外壁塗装でピンホールが発生する原因には、施工不良のほか、下地の状態や塗料の扱い、天候などが関係します。原因を把握しておくと、施工業者に相談するときも状況を伝えやすくなります。

洗浄不足や乾燥不足、調合ミス、工具のミス、天候の影響がピンホールにつながることを示した図解
外壁塗装でピンホールが発生する主な原因

【原因1】洗浄や下地処理の不足

洗浄や下地処理が不十分だと、ピンホールが発生しやすくなります。外壁塗装では、まず高圧洗浄で外壁全体の汚れを落とします。このとき外壁表面に汚れが残っていると、塗装の浮きや気泡が生じ、ピンホールにつながることがあります。

また、既存塗膜が極端に劣化していたり、外壁に凹凸や穴、ひび割れなどがある場合は、劣化塗膜や付着物を取り除き、必要に応じて穴埋めや下地調整をおこなうなど、塗装前に下地を整える作業が必要です。ほかにも建物自体の劣化など、外壁の状態に合わせた適切な下地処理がされていない場合、ピンホールが発生しやすくなるでしょう。

【原因2】乾燥時間が不十分

乾燥時間が不十分な場合も、ピンホールが発生しやすくなります。塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程に分かれ、それぞれの工程で適切な乾燥時間を確保する必要があります。表面だけが乾いた状態で次の工程に進むと、内側の塗料に残った空気や水分が抜けにくくなり、気泡やピンホールにつながることがあります。

【原因3】塗料の調合ミス

ピンホールは、調合ミスでも発生しやすいため注意が必要です。一般的に、塗料は水やシンナーなどで既定の倍率に希釈して使用します。しかし、既定倍率よりも濃かったり攪拌(かくはん)が不足していたりすると、塗料の粘度が高くなってしまいます。逆に、塗料の濃度が薄すぎる場合も、ピンホールの発生を促す原因になりかねません。塗料メーカーによって希釈倍率の基準は定められているものの、その日の気温や湿度によって微妙な調整が必要なため、職人の経験による判断が大きく影響します。

【原因4】外壁塗装に用いる工具の選定・使用時のミス

外壁塗装に使用するローラーやハケ、スプレーガンなどの工具の選定や、正しく使用しているかもピンホールの発生に関わります。例えば、凹凸のある面では平らなローラーよりも毛足の長いローラーを使用した方が手早く綺麗に塗装できます。しかし、ローラーに塗料を含ませすぎたり、押し付けすぎたりすると、塗り厚のばらつきや気泡が発生する原因になることがあります。

スプレーガンを使用する場合も、均一に塗装できないと部分的な厚塗りになり、乾燥に時間がかかってピンホールのリスクが高まります。どの工具を使う場合でも、外壁の状態に合わせた判断と作業精度が求められます。施工実績や職人の経験について、契約前に確認しておくと安心です。

【原因5】気温や湿度など外気の影響

外壁塗装する時期やその日の天候によって、ピンホールが発生する場合もあります。外壁塗装では、気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露があるときなど、塗料の乾燥に適さない環境では施工を避けるのが基本です。外部の塗装では、降雨のおそれがある場合や強風時も原則として避けます。そのため、極端に寒い時期や、湿度の高い梅雨の時期は乾燥しにくいため注意が必要です。

また、気温や湿度が目安の範囲内でも、既定の時間をおけば必ず乾燥するとは限りません。塗料の種類や使用量、建物の立地、風通し、下地の状態などによって、必要な乾燥時間は変わります。地域での施工実績や現場判断の説明がある業者を選ぶと、天候によるトラブルを防ぎやすくなります。

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外壁塗装にピンホールが発生した際の補修方法

外壁塗装後にピンホールが発生した場合の補修方法は、大きく2つあります。いずれの場合も、まずは施工業者へ早めに連絡しましょう。保証書や保証内容が書かれた見積書などを手元に用意しておくと、相談がスムーズです。

ピンホールを発見したあと写真を残し、施工業者へ連絡して状態確認を受け、タッチアップまたは再塗装へ進む流れを示した図解
ピンホールを見つけたときの補修相談フロー

【方法1】部分的なタッチアップ

数が少なく、浅いピンホールだけであれば、部分的なタッチアップで対応できることがあります。ただし、下地まで貫通していると判断される場合や、内部に水がたまっているおそれがある場合は、表面の塗装だけでは不十分です。その場合は一度ケレンして下地調整を行い、再塗装します。見つけた時点では一部分でも、時間が経つにつれてほかの場所にピンホールが出ることもあります。一度見つけたら7日から10日ほど外壁の状態を観察しておくと、その後の相談がしやすくなります。

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【方法2】外壁全体の再塗装

外壁全体にピンホールが発生しており、塗膜への影響が大きいと判断される場合は、広範囲の再塗装が必要になることがあります。すでに足場を解体している場合は、再度足場を組み直すケースもあります。

ただし、保証がついていても、仮設足場の代金まで施工業者が負担してくれるかは保証内容によって異なります。保証書や契約書で、保証期間・対象範囲・免責事項・足場費用の扱いを確認しましょう。保証がない場合でも、施工直後に広範囲のピンホールが発生しているなど施工上の不備が疑われるときは、写真や工事記録を残したうえで施工業者に相談する余地があります。

外壁塗装は5~15年に一度の大きな買い物です。住み慣れた我が家でこれからも安心して暮らしていくために、気になることがあれば妥協せず施工業者に相談してみましょう。

※ 参考:住まいるダイヤル「リフォームの保証期間」

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外壁塗装でピンホールを防ぐためのポイント

外壁塗装でピンホールを防ぐには、信頼できる施工業者を選ぶことが大切です。耐用年数の長い塗料を選んでも、下地処理や乾燥時間の管理が不十分だと、ピンホールなどの不具合が起きるリスクは高まります。

外壁塗装のピンホール対策として業者選び、下地処理、乾燥時間、保証内容を確認するポイントを示した図解
ピンホールを防ぐための確認ポイント

また、契約前には保証内容も確認しておきましょう。どの施工業者であっても、ピンホールが絶対に発生しないとは言い切れません。万が一発生したときの対応範囲や保証期間を把握しておくと、施工後の相談もしやすくなります。

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