2024年11月18日更新

監修記事

ミストサウナは後付けできる?種類ごとのメリットや後付け費用を紹介!

自宅にいながらリラックス効果や健康効果を得られるミストサウナは、近年ますます注目を集めており、導入を検討している方も多いでしょう。
本記事では、ミストサウナの基礎知識、価格、施工可否から人気製品の紹介、さらに施工時の注意点まで解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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ミストサウナの後付け費用はいくら?

お風呂にミストサウナを後付けする場合の費用相場は、10万円~30万円です

ミストサウナの後付けする場合、機器の価格に加えて、既存の浴室に新たな配管や電気回路を追加するための工事費用が発生します。

配管工事では、浴室内外に新たな配管を設置し、必要に応じて既存の配管を改修します。また電気工事ではミストサウナの専用回路を設置し、安全に動作するための電源を確保します。

これらの工事は既存の構造に手を加えるため、工事内容が複雑になるため工期が長くなりがちです。

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ミストサウナ機能付きのユニットバスへの交換もおすすめ!

ユニットバスのオプションを利用してミストサウナを設置する場合、配管や電気工事を他の設備と一括で施工することが可能なため、工期が短縮されます。

また既存設備の改修が不要で、追加工事ややり直しの手間が省けるため、後付け工事と比べて費用が抑えられます。

ユニットバスの交換費用はこちらの記事からご確認ください。

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ミストサウナとは?

メリット
デメリット
  • 肌に優しく保湿効果が高い
  • 健康効果が期待できる
  • コストがかかる
  • 菌が繁殖しやすい

ミストサウナとは、細かな水蒸気を利用して浴室内を高湿度に保ち、40〜50℃程度の温度で体を温めることができる湿式(しっしき)サウナです。

室内温度70〜100℃程度の乾式サウナ(ドライサウナ)とは異なり、低温でも湿度が高いため、肌や呼吸器に優しく、保湿効果が高いのが特徴です。また、リラックス効果や血行促進、疲労回復、美肌効果などの健康効果が期待できます。

一方、初期投資やランニングコストがかかること、高湿度環境のため菌が繁殖しやすく、定期的な清掃が必要である点がデメリットとして挙げられます。

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ミストサウナの種類は?それぞれのメリット・デメリットは?

そんなミストサウナには、以下3つの種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。

・埋め込み型
・壁掛け型
・簡易設置型

埋め込み型

メリット
デメリット
  • 浴室全体を均一にミストで満たせる
  • 見た目が美しい
  • 大掛かりな工事が必要となる
  • 費用が高くなる

埋め込み型のミストサウナは、浴室の壁や天井に埋め込んで設置するタイプで、複数人が利用する浴室で長期間ミストサウナを楽しみたい場合におすすめです。

高性能なものが多いため、浴室全体を均一にミストで満たし、快適な環境を提供してくれます。また、天井に収まるので、デザインがすっきりしており、見た目が美しい点もメリットです

一方デメリットとしては、壁に埋め込むため、大掛かりな設置工事が必要で、工事期間中は浴室が一時的に使用不可になることがあります。また高性能で、施工に時間と労力を要することから、費用が高くなる傾向があります。

壁掛け型

メリット
デメリット
  • コストが抑えられる
  • 賃貸住宅や狭い浴室でも設置可能
  • ミストの広がり方が限定的
  • 浴室のデザインに影響することがある

壁掛け型のミストサウナは、浴室の壁に後付けするタイプで、低予算で手軽にミストサウナを楽しみたい場合におすすめです。

設置が比較的簡単で、コストが抑えられる点が特徴です。また、設置スペースが確保できていれば、賃貸住宅や狭い浴室でも設置可能な点もメリットです。

一方、埋め込み型に比べて性能が劣る場合があり、ミストの広がり方が限定されることがデメリットと言えます。また埋め込み型と違って、外観が丸見えなので、浴室のデザインに影響することも考えられます。

簡易設置型

メリット
デメリット
  • コストが抑えられる
  • 簡単に取り外しができる
  • 性能が限定的
  • 長期間の利用には適さない

簡易設置型ミストサウナは、既存の浴室に後付けできるタイプです。

設置が非常に簡単なので使用前後で簡単に取り外すことができるため、短期間の利用(引っ越しが多い方など)や一時的なリラクゼーションを目的とする場合におすすめです。

最も低コストで設置でき、賃貸住宅や狭い浴室でも気軽に利用できる点がメリットです。

一方で、埋め込み型や壁掛け型に比べて性能が限定的で、長期間の利用に向かない点がデメリットです。

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ミストサウナは後付け可能?住居タイプ別に解説

どんな浴室にもミストサウナを後付けできるのでしょうか。戸建て、マンション、分譲住宅の3つの住居タイプ別に詳しく解説します。

戸建ての場合

戸建て住宅の場合、埋め込み型、壁掛け型、簡易設置型のすべてのミストサウナが後付け可能です。

在来浴室の場合は、排水や配管の追加工事が必要になることがありますが、ユニットバスの場合、既存の配管や排水設備を利用できるため、工事が容易で費用も抑えられます。

浴室のスペース不足や適切な電源確保が難しい場合は、施工できない可能性もあるので、事前に専門業者に相談することをおすすめします。

マンションの場合

マンションでは、壁掛け型や簡易設置型が後付けに適しています。埋め込み型も設置可能ですが、工事が複雑になることが予想されるため、管理組合へ事前に相談しましょう

ユニットバスであれば比較的簡単に設置できますが、在来浴室の場合は配管や排水設備等の追加工事が必要です。

施工できない条件としては、管理規約による制限や、上下階への影響を考慮した工事が難しい場合が考えられます。

分譲住宅の場合

分譲住宅では、壁掛け型や簡易設置型が後付けに適しています。埋め込み型も設置可能ですが、事前に管理会社や専門業者と詳細に打ち合わせを行うことをおすすめします。

こちらも同様に、ユニットバスであれば比較的容易に設置できますが、在来浴室の場合は排水や配管工事等の追加工事が必要になることがあります。

施工できない条件として、浴室のスペース不足や適切な電源の確保が難しい場合が挙げられます。

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人気のミストサウナ(メーカー)6選

人気のミストサウナ6選を紹介します。

メーカー製品名
パナソニックi・ミスト
リンナイカビガードミスト搭載浴室暖房乾燥機
TOTO暖房換気乾燥機ミスト機能付
ノーリツドライホット ミストタイプ
クリナップ暖房換気乾燥機ミスト機能付
東京ガスミスティ

1. パナソニック「i・ミスト」

種類埋め込み型
対応浴室サイズ1.5坪(約2.5m²)〜2坪(約3.3m²)

埋め込み型のパナソニック「i・ミスト」は、浴室全体を均一に高湿度に保ち、温度と湿度の調整が可能で、中〜大型の浴室に適しています。

省エネ設計のエコモードや掃除の手間が省ける自動洗浄機能が搭載されています。

2. リンナイ「カビガードミスト搭載 浴室暖房乾燥機」

種類壁掛け型
対応浴室サイズ0.75坪(約1.25m²)〜1.25坪(約2m²)

壁掛け型のリンナイ「カビガードミスト搭載 浴室暖房乾燥機」は、暖房、乾燥、換気、ミスト機能を一体化しており、小〜中型の浴室に適しています。

カビガードミスト運転によって浴室全体のカビの成長を抑制し、プラズマクラスターイオン機能によって浮遊カビ菌や浮遊菌も除去します。

3. TOTO「ユニットバスの暖房換気乾燥機ミスト機能」

種類埋め込み型
対応浴室サイズ1.5坪(約2.5m²)〜2坪(約3.3m²)

埋め込み型のTOTO「暖房換気乾燥機ミスト機能付」は、中〜大型の浴室に適したミストサウナです。

湿度センサーにより自動で最適な湿度を維持し、省エネモードでエネルギー消費を抑えた運転も可能です。

4. ノーリツ「ドライホット ミストタイプ」

種類壁掛け型
対応浴室サイズ0.75坪(約1.25m²)〜1.25坪(約2m²)

壁掛け型のノーリツ「ドライホット ミストタイプ」は、手軽に設置できるデザインとなっており、小〜中型の浴室に適しています。

抗菌メッキステンレスのホコリ取りフィルターを利用したクリーンアシスト機能によって、浴室内の浮遊カビ菌の増殖を抑制し、浴室内を清潔に保ちます。

5. クリナップ「ユニットバスの暖房換気乾燥機ミスト機能」

種類埋め込み型
対応浴室サイズ0.75坪(約1.25m²)〜1.25坪(約2m²)

埋め込み型のクリナップ「暖房換気乾燥機ミスト機能付」は、小〜中型の浴室に適したミストサウナです。

直感的で使いやすいコントロールパネルで簡単に操作でき、運転の立ち上がり時間が短く、すぐに温かいミストを楽しむことができるのが特徴です。

東京ガス「ミスティ」

種類埋め込み型
対応浴室サイズ1.5坪(約2.5m²)〜2坪(約3.3m²)

埋め込み型の東京ガス「ミスティ」は、ガスを利用して短時間で効果を発揮するミストサウナで、中〜大型の浴室に適しています。

給湯機・熱源機に接続して使用するため、水の使用量を抑え、低いランニングコストで運転できるのが特徴です。

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ミストサウナを施工する際に注意すべき5つのポイント

ミストサウナを施工する際に注意すべきポイントは以下の5つです。それぞれ詳しく解説します。

ポイント1. 電源は確保されているか?
ポイント2. 排水設備は問題ないか?
ポイント3. 換気は確保されているか?
ポイント4. 熱源機が必要ではないか?
ポイント5. 信頼できる施工業者か?

ポイント1. 電源は確保されているか?

ミストサウナの設置には十分な電力供給が必要なため、以下の項目について確認しましょう。

確認項目確認内容
ブレーカーの空き家の配電盤に空いているブレーカーがあるか
許容電気容量家全体の電気使用量が許容量を超えないか
電圧と周波数ミストサウナ機器の電圧と周波数が家庭の電源と一致しているか
配線の容量配線がミストサウナの電力消費に対応できるか
アースミストサウナの設置場所に適切なアースが確保されているか
電源の位置ミストサウナの設置場所に近い電源があるか

上記項目について不足がある場合、追加の電気工事が必要になります。

設置するのが戸建ての場合、比較的容易に対応できますが、賃貸住宅やマンションの場合、電気工事が制約されることがあるため、事前に管理会社やオーナーへの確認が必要です。

ポイント2. 排水設備は問題ないか?

ミストサウナは大量の水蒸気を発生させるため、排水設備の確認が必須です。

既存の排水システムがミストサウナの使用に耐えられるか確認し、必要に応じて排水能力の増強や改修工事を行う必要があります。

排水不良はカビや悪臭の原因となるため、適切な排水対策を講じることが大切です。

こちらも戸建て住宅では比較的簡単に改修できますが、マンションや賃貸住宅では排水設備の改修が難しい場合があるため、事前に管理規約を確認する必要があるでしょう。

ポイント3. 換気は確保されているか?

ミストサウナ使用時には高湿度となるため、適切な換気が必要です。

換気が不十分だと、カビや結露の原因となるため、換気扇の設置や既存の換気システムの性能確認を行い、湿気を効率的に排出できるようにしましょう。

戸建て住宅では自由に換気設備を改善できますが、マンションや賃貸住宅では既存の換気システムに依存するため、事前に換気能力を確認する必要があります。

ポイント4. 熱源機が必要ではないか?

ミストサウナの一部のタイプでは、専用の熱源機が必要となる場合があります。

熱源機は、水を蒸気に変えるための重要な装置で、設置場所や電源の確保に加え、熱源機を設置するスペースや配管も確認する必要があります。特に、既存の設備が対応していない場合は、追加工事が必要になることがあります。

戸建て住宅では比較的自由に設置できますが、マンションや賃貸住宅ではスペースや配管の制約があるため、事前に管理会社やオーナーに相談しましょう。

ポイント5. 信頼できる施工業者か?

信頼できる施工業者の選定は、ミストサウナの設置成功に不可欠と言えます。

業者の施工実績や評判(口コミ)を確認し、信頼性の高い業者を選びましょう。また複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することも、最適な業者を選ぶためのポイントです。

>>地元のリフォーム会社の口コミと事例をチェック

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ミストサウナの後付けに関するQ&A

最後にミストサウナの後付けに関するQ&Aをいくつか載せますので、参考にして頂ければ幸いです。

浴室暖房乾燥機との違いとは?

機能と役割が異なります。

浴室暖房乾燥機は、暖房、乾燥、換気、涼風を出すことが可能で、主に浴室の快適性と利便性向上を目的とし、寒さ対策や洗濯物の乾燥、カビ防止が主な役割です。

ミストサウナは、微細な水蒸気を噴出することで低温高湿度環境を作り出し、美肌効果や血行促進、疲労回復を促すので、健康とリラクゼーションが主な役割です。

施工にどれくらいの時間がかかりますか?

施工内容によりますが、通常1〜2日程度で完了します。詳細については各業者に確認してください。

ランニングコストはどれくらいですか?

使用頻度にもよりますが、月額で電気代が数千円程度かかることが一般的です。

頻繁に使用する場合は、電気代が高くなることもあります。

どのくらいのスペースが必要ですか?

一般的な浴室サイズであれば基本的に設置可能ですが、事前にスペースの確認を行いましょう。

分からない場合は業者に相談しましょう。

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リフォームする際のポイント

もしリフォームを実際に行うとなった際には、ぜひお近くのリフォーム会社に一度ご相談することをおすすめします。

リフォーム会社に相談する時に一番気になるのは「いくらかかるのか」という金額の部分かと思います。

正確なリフォーム金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

その際に、損をしないリフォームを実現するために重要なことが一点あります。

それは、リフォーム会社1社のみに現地調査と見積もりをお願いするのではなく、複数社に依頼して、必ず「比較検討」をする!ということです。

複数の会社に依頼する時のポイントは「同じ条件」で依頼することです。バラバラの条件で依頼をすると、正しい比較ができません。

このポイントをきちんと押さえ、複数の会社の提案を受けることでご希望のリフォームの適正価格が見えてきます。

「色んな会社に何度も同じことを伝えるのがめんどくさい…。」という方はカンタンに複数社を比較検討できるサービスもございますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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