

お風呂リフォームの費用相場と見積もりの目安
浴室リフォームの費用は、工事範囲や設備のグレードによって大きく変わります。全体を新しくする「全体リフォーム」と、気になる箇所だけを直す「部分リフォーム・修理」に分けて相場を確認しましょう。

【全体リフォーム】浴室をまるごと新しくする場合の費用
浴室全体を新しくするリフォームは、70万〜200万円が中心です。費用は、メーカー、浴室サイズ、商品グレード、戸建てかマンションか、解体範囲、下地・配管の状態によって変わります。次の相場を見積もり比較の目安にしてください。
| リフォーム内容 | 費用目安 |
|---|---|
| ユニットバス→ユニットバス | 70万〜200万円 |
| 在来浴室→ユニットバス | 90万〜200万円 |
高級シリーズや大型サイズを選んだり、配管移設・下地補修・浴室拡張が必要になったりすると、300万円を超えることもあります。
「在来浴室から在来浴室へのリフォーム」の費用は高額になりやすい
在来浴室を在来工法でつくり直す場合は、解体に加えてタイル・石材などの専門施工が必要なため、費用が高くなる傾向があります。オーダーメイドでデザインの自由度が高い反面、職人の技術料や材料費がかさみやすいためです。
また、ユニットバスでも、高級シリーズや断熱・自動洗浄・肩湯などのオプションを追加すると費用が上がります。予算に合わせて優先順位を決め、本当に必要な機能やデザインを選びましょう。
2026年7月時点の主なシステムバスには、以下のようなものがあります。
- TOTO
サザナ/シンラ - LIXIL
リデア/スパージュ/リノビオV - Panasonic
オフローラ/BEVAS/Lクラス/リフォムス/MR - タカラスタンダード
グランスパ/プレデンシア
メーカーサイトに表示される価格は、商品本体のメーカー希望小売価格であり、解体・組立・配管・電気・下地補修などの工事費を含まないことがあります。実際の総額は施工会社の見積もりで確認してください。


【部分リフォーム・修理】気になる箇所だけを直す場合の費用
浴槽や水栓、ドアなどを部分的に交換・修理する場合は、数万円〜50万円が中心です。費用は商品グレードのほか、既存設備と同等品へ交換するだけか、開口加工・電気工事・配管工事まで必要かによって変わります。

| 部分リフォーム・修理の内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 浴槽の交換 | 20万〜50万円 |
| シャワーヘッド・浴室水栓の交換 | 1万〜10万円 |
| 浴室換気暖房乾燥機の交換・新設 | 10万〜30万円 |
| 床の張り替え・補修 | 10万〜30万円 |
| 天井の張り替え・塗装 | 5万〜40万円 |
| 浴室ドアの交換 | 5万〜30万円 |
正確な費用は、現地調査後の見積もりで確認できます。複数社から相見積もりを取り、工事範囲と総額を比較しましょう。
浴室の解体や壁・天井・床の撤去を伴う工事では、工事規模にかかわらず施工業者による石綿(アスベスト)の事前調査が必要です。改修工事の請負金額が100万円以上の場合は、施工業者が調査結果を電子報告する必要もあります。築年数の古い住宅では、事前調査費や分析費、除去費が追加されることがあるため、見積書に含まれているか確認しましょう。
※ 参考1:厚生労働省「改修・リフォーム業者のみなさまへ」
※ 参考2:厚生労働省「発注者・施主」

浴室リフォームの費用を抑える5つの方法
浴室リフォームは高額になりやすいものの、設備の選び方や依頼方法を工夫すれば、予算内に収めやすくなります。

【方法1】設備のグレードや機能に優先順位をつける
まず予算の上限を決め、「絶対に必要な機能」と「あればうれしい機能」に分けましょう。たとえば、冬の寒さを改善したいなら、ジェットバスよりも保温性の高い浴槽を優先する、といった考え方です。家族で優先順位をそろえ、満足度に直結する部分へ予算を配分すると、不要な出費を抑えられます。
【方法2】全体交換ではなく「部分リフォーム」を検討する
予算を抑えながら浴室の不満を解消したい場合は、全体交換の前に、部分リフォームで対応できるか業者に確認してもらいましょう。シャワーの勢いが弱い原因は給湯器・止水栓・配管に、カビの原因は換気不足だけでなく結露・漏水・断熱不足にあることもあります。原因を調べてもらったうえで、シャワーヘッド・水栓・換気設備などの交換で改善できるか判断してください。
【方法3】水まわりをまとめてリフォームする
浴室とあわせてキッチン・洗面所・トイレなども改修すると、職人の手配、資材の運搬、養生をまとめられ、別々に工事するより総額を抑えられることがあります。ただし、一度に必要な予算は増えるため、単体工事とセット工事の見積もりを比較して判断しましょう。
【方法4】複数のリフォーム業者から相見積もりを取る
複数社へ同じ条件で見積もりを依頼すると、相場感や工事範囲の違いを比較できます。金額だけでなく、説明のわかりやすさ、質問への回答、保証内容も確認し、納得して任せられる業者を選びましょう。
【方法5】国や自治体の補助金・助成金を確認する
2026年7月時点では、国の「住宅省エネ2026キャンペーン※1」の「みらいエコ住宅2026事業※2」で、登録製品を使う高断熱浴槽は1戸あたり48,000円、節湯水栓は1か所あたり9,000円、浴室乾燥機は1戸あたり27,600円が補助対象です。手すりの設置は1戸あたり7,200円、段差解消は1戸あたり8,400円が対象になります。

ただし、浴室設備を交換するだけで必ず申請できるわけではありません。原則として、所定の「要件化工事」を含み、1申請あたりの補助額が5万円以上になることが必要です。ほかの住宅省エネ2026キャンペーン事業で交付決定を受けている場合は、みらいエコ住宅2026事業の下限が2万円以上になります。申請は登録事業者が行い、受付は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達した時点で終了します。契約前に対象製品、工事の組み合わせ、申請時期、自治体制度との併用可否を確認しましょう。
要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費※3を利用できる場合があります。手すりの取り付け、段差解消、滑りにくい床材への変更、引き戸への交換などが対象で、支給限度基準額は原則として生涯20万円です。保険給付は所得に応じて7〜9割で、原則として工事前に市区町村への申請が必要です。
一定のバリアフリー改修や省エネ改修は、所得税控除や固定資産税の減額対象※4になる場合もあります。2026年の制度では、所得税のリフォーム促進税制は2026年1月1日から2028年12月31日まで、固定資産税の減額措置は2026年4月1日から2031年3月31日まで延長されています。適用要件や必要書類は工事前に確認しましょう。
※1:住宅省エネ2026キャンペーン「リフォーム」
※2-1:みらいエコ住宅2026事業「エコ住宅設備の設置」
※2-2:みらいエコ住宅2026事業「子育て対応改修」
※2-3:みらいエコ住宅2026事業「バリアフリー改修」
※3:厚生労働省「福祉用具・住宅改修」
※4:国土交通省「住宅をリフォームした場合に使える減税制度」



費用帯別にわかる浴室リフォーム事例
ここでは、浴室リフォームの事例を費用帯別に紹介します。事例の費用は、施工時点の地域・商品・現場条件に基づく個別実績です。2026年7月時点の一般的な見積額とは異なる場合があるため、相場表とあわせて確認してください。
【Q&A】浴室リフォームの費用に関するよくある質問
マンションで浴室リフォームをするときの注意点は?
マンションでは、管理規約や使用細則によって工事できる範囲、申請期限、作業時間、搬入経路などが定められている場合があります。浴室内でも配管や躯体などの共用部分は原則として自由に変更できません。商品を決めたり契約したりする前に、管理組合へ確認し、必要な申請や承認を済ませましょう。
浴室の部分的なリフォームは可能ですか?
可能です。浴槽・水栓の交換や、壁・床タイルの張り替えなど、必要な箇所だけを改修できます。全体交換より費用を抑えやすいため、本記事の「部分リフォーム・修理」の相場も参考に、工事範囲を検討してください。
浴室リフォーム中の入浴には追加費用がかかりますか?
工事中に自宅の浴室を使えない期間は、銭湯やスポーツジムなどの利用料がかかることがあります。仮設シャワーを設置できる場合もありますが、別途費用が必要です。入浴できない期間、代替手段、追加費用は、見積もり時にリフォーム業者へ確認しておきましょう。
お風呂リフォームの見積もりは何社に依頼すればいいですか?
相見積もりは、2〜3社程度に依頼すると比較しやすいでしょう。1社だけでは金額や工事範囲の妥当性を判断しにくく、依頼先が多すぎると現地調査や比較の負担が増えます。同じ条件で依頼し、総額だけでなく、商品型番、工事範囲、諸経費、保証内容、追加費用が発生する条件まで確認してください。

【まとめ】浴室リフォームは予算に合う工事内容を見極めることが重要
浴室リフォームの費用は、浴室全体を改修するか、必要な箇所だけを直すかで大きく変わります。希望する工事内容の相場を把握し、予算と優先順位を整理したうえで、複数社の見積もりを比較してください。補助金も活用できれば、負担を抑えながら希望に合うリフォームを進めやすくなります。























