コルク床材へのリフォームは後悔する?快適性を高めるポイントなどを解説

2025年04月18日更新

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床のリフォームを検討するにあたって、コルク床材の採用を考えている人もいるでしょう。コルク床材には、自然素材特有の調湿効果や自然の風合いがあるため、住まいをより豊かにしてくれるはずです。
この記事では、コルク床材にリフォームするメリット・デメリットや、快適性を高めるポイントなどを解説します。自然素材のコルク床材を住まいに取り入れて、健康や環境にやさしい暮らしを送りましょう。

コルク床材とは

コルク床材とは、コルク樫の樹皮を板状に圧縮加工した床材のことです。

コルク床材の優れているポイント
  • 弾力性
  • 断熱性
  • 防水性
  • 防炎性
  • 調湿性

コルク床材にはさまざまな種類があり、仕上げ方によっても使い心地が変わってきます。

コルク床材の仕上げ方法特徴
無塗装・コルク本来の手触りを実感できる
・室内の湿度を調整する
オイル塗装・サラッとした手触り
・弾力性が高く
ウレタン塗装・滑りにくい
・お手入れが簡単
ワックス塗装・傷に強い
・ツヤのある明るい仕上がりになる

コルクマットやコルクタイル、コルクフローリングなど、どのコルク床材にするかによっても雰囲気は変わってきます。インテリアや過ごし方に合わせて、コルク床材を選びましょう。

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コルク床材にリフォームするメリット

ここでは、コルク床材にリフォームするメリットを解説します。

【メリット1】防音性が高い

コルク床材には、防音性が高いというメリットがあります。コルク床材の内部にある目には見えない無数の気泡が音を吸収してくれるため、足音や落下音などを軽減してくれます。

二階建ての二階床に使用するのはもちろん、マンションでの使用にもおすすめです。

【メリット2】耐火性・耐水性に優れている

コルク床材は、耐火性・耐水性にも優れています。これは、コルク床材の内部に燃えにくい性質を持つ窒素が含まれているためです。火災が発生した場合でも延焼することはなく、最小限の被害ですむでしょう。

また、水をこぼしても吸収されにくく、吸収してもすぐ乾く性質も備わっています。コルク床材は水と火、どちらにも耐性がある優れた床材です。

【メリット3】温度・湿度を一定に保てる

コルクの熱伝導率は、毛布と同じくらいです。断熱はもちろん外部からの湿気を遮断するため、温度・湿度を一定に維持できます。

このような特徴から室内における冷暖房の効きがよくなるため、光熱費の削減効果も期待できるでしょう。

【メリット4】滑りにくい

コルク床材の表面に適度な弾力と柔軟さがあるおかげで、滑りにくい仕様になっています。万が一転倒した場合も、大きなケガにつながることはないため安心して使用できるでしょう。

子どもや高齢者、ペットがいるご家庭におすすめです。

【メリット5】アレルギー対策になる

コルク床材の気泡には、ホコリの発生を防ぐ役割があります。

コルク床材の上を歩いてもホコリが舞い上がらないため、喘息などのアレルギーに対応している建材です。また、腐食にも強く、ダニやシロアリの発生も抑制します。

コルク床材へのリフォームは、アレルギー対策や健康的に暮らしたいと考えている人におすすめです。

【メリット6】足触りと保湿性がいい

コルク材は足触りがよく、寝転びたくなるほど気持ちのよい触り心地です。

ハイハイやつたい歩きをする赤ちゃんにはとくにぴったりで、身体に負担のかかる心配がありません。また、保湿性にも優れており、床面がひんやりしないのもうれしいポイントです。

【メリット7】環境にやさしい

コルク床材は、環境にやさしいという点も、住まいに取り入れるメリットのひとつです。

コルク樫の樹皮は、伐採後9〜10年の周期で再生します。樹齢は150〜200年のため、1本の木から15〜20回伐採することが可能です。

環境にやさしい素材を使用したい人は、コルク床材へのリフォームが向いています。

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コルク床材にリフォームするデメリット

ここでは、コルク床材にリフォームするデメリットを解説します。

【デメリット1】傷がつきやすい

コルク床材の大きなデメリットは、傷がつきやすいことです。鋭いものを落としたり重たい家具を置いたりすると、切り傷やヘコみができてしまうでしょう。

やわらかい床材なので、なるべく物を落とさないように気をつけたり、重たいものを置かないようにしたりする必要があります。日頃から気をつけることで、見た目はもちろん劣化を防ぐことにもつながるでしょう。

【デメリット2】紫外線で変色しやすい

コルク床材は、紫外線で変色しやすいデメリットがあります。そのため、日当たりのよい部屋では、窓際とそれ以外では色が異なるでしょう。変色を防ぐためにも、遮光カーテンやブラインドの取り付けや、カーペットを敷くなどの紫外線対策を取り入れるのがおすすめです。

また、変色による劣化が進むと、ひび割れが発生することもあるので注意しましょう。

【デメリット3】施工できる施工業者が少ない

コルク床に限らず、自然素材の施工に慣れていない業者は多く存在します。それでも契約を取るために、得意ではなくても請け負う業者は少なくありません。

信頼できる施工業者に依頼するためにも、必ずコルク床材の施工実績や会社の評判を確認することが重要です。複数の業者を比較することで、納得のできる依頼先が見つかるでしょう。

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コルク床材のリフォームがおすすめの場所

コルク床材にリフォームしたいけれど、どこに採用すればよいのか後悔しないのか悩んでいる人もいるでしょう。ここでは、コルク床材のリフォームがおすすめの場所を見ていきましょう。

【場所1】キッチン

耐水性に優れるコルク床材は、キッチンでの使用に向いています。水に濡れてもすぐ乾くため、洗い物中に水が飛び跳ねても安心です。

表面に塗装を施している場合は、油や調味料が付着してもサッと拭くだけで除去できます。また、弾力性も備わっているため、長時間立って料理をしたり洗い物をしたりしても疲れにくいでしょう。

【場所2】子供部屋

子どもは元気に走り回ったり音の出るおもちゃで遊んだりしますが、親としては近隣住民に迷惑がかからないか気になることもあるでしょう。

コルク床材は防音性が高いため、大きな音を出しても周りに響にくいメリットがあります。子供部屋と隣家の寝室やリビングと距離が近い場合は、コルク床材へのリフォームがおすすめです。

【場所3】浴室

コルク床材は、浴室内の使用にも向いています。保湿性に優れるコルク床材を洗い場に敷くことで、足元の冷えを軽減する効果が期待できます。

また、万が一転倒しても衝撃を緩和するため、大きなケガをする心配もありません。

【場所4】脱衣所

コルク床材は防水性が高いため、水に晒されても劣化しにくいメリットがあります。そのため、洗面台や洗濯機など、水に晒されるケースの多い脱衣所にコルク床材を採用するのは最適でしょう。

また、コルク床材は滑りにくいので、お風呂上がりに子どもや犬が万が一転倒しても大きなケガにはなりません。

【場所5】トイレ

コルク床材は、トイレに採用するのもおすすめです。ウレタン仕上げのコルク床材なら尿を吸い込む心配がないため、サッと拭くだけで清潔感をキープできます。

また、断熱性も備わっていることから、足元がひんやりしないのもおすすめポイントです。

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コルク床材の快適性を高めるポイント

ここでは、コルク床材の快適性を高めるポイントについて解説します。

【ポイント1】カビ対策をする

コルク床材の機能性を維持するためにも、カビ対策を行いましょう。耐水性や調湿性に優れるコルク床材でも、使い方によってはカビの発生する心配があるためです。

たとえば、風通しが悪かったり栄養源となるゴミやホコリがあったりすれば、カビが発生しやすくなります。こまめに乾拭きや換気をして、カビが生えにくい環境を整えましょう。

【ポイント2】表面加工にこだわる

表面加工へのこだわりは、住まいの快適性を左右する要素のひとつです。

たとえば、ウレタン塗装を選ぶと、お手入れのしやすいコルク床材になります。ワックス仕上げなら傷に強いコルク床材になるため、ペットが過ごす部屋にも採用しやすいでしょう。

コルク床材にリフォームする際は、使用場所に適した表面加工を選ぶことが大切です。

【ポイント3】用途に合わせて厚みを選ぶ

用途に合わせてコルク床材の厚みを選ぶことも、大切なポイントです。

厚みがあるほど防音性や断熱性、弾力性が高まります。そのため、騒音や断熱、ケガ対策としてコルク床材にリフォームする際は、厚みのあるものがおすすめです。

ただし、厚みによってはドアと干渉したり段差が生まれたりするため、業者と相談した上でリフォーム内容を決めましょう。

【ポイント4】インテリアとの調和を考える

コルク床材の表面加工や色を選ぶときは、インテリアとの調和も考えましょう。茶系の中でもさまざまな色があるため、色選びに失敗すると違和感のある空間に仕上がってしまいます。

サンプルを床に置いたりシミュレーションツールを活用したりして、空間全体のイメージをつかみましょう。

【ポイント5】定期的にメンテナンスを行う

コルク床の劣化対策として、定期的にメンテナンスを行うことも大切です。

メンテナンスの方法
  • ホコリを取り除く
  • 水拭き
  • 落書きには中性洗剤を使用する
  • 年に1〜2回はワックスがけ

きちんとメンテナンスを行えば美観を維持できるのはもちろん、長持ちするコルク床材になります。

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コルク床材のリフォーム費用

コルク床材のリフォームにかかる費用は、0.7万〜2万円です。

リフォームの内容費用相場
(1平方メートルあたり)
コルクタイルへ0.7万〜1万円
コルクフローリングへ1万〜2万円

なお、上記費用はコルク床材のグレードや下地調整の必要性によって費用は変動します。ここでは張り替え費用を解説しましたが、既存の床材を剥がさずにコルク床材を張る場合は費用を抑えられるかもしれません。

床の状態や予算を考慮して、リフォーム方法を決めましょう。

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コルク床材にリフォームする方法

ここでは、コルク床材にリフォームする方法について見ていきましょう。

【方法1】置くだけ

コルク床材の中には、接着剤などを使用せずにリフォームできるタイプがあります。これなら模様替えがしやすく、原状回復が必要な賃貸住宅でも利用できるでしょう。

費用相場は、6畳で2.8万~が目安です。特別な施工は不要なため、DIYでコルク床材へリフォームしたい場合などに向いています。

【方法2】はめ込む

接着剤や釘打ちなどせず、はめ込むだけのリフォーム方法もあります。

一枚ずつジョイントにはめ込んでいくため、歩いたり掃除機をかけたりしてもズレにくいというメリットがあります。費用相場は、6畳で2万〜が目安です。

【方法3】張り付け

コルク床材をしっかり固定したい場合は、接着剤や両面テープを使って張り付けていく方法を検討しましょう。

ただし、接着剤をムラなく塗るのは意外と難しいものです。一度張り付けると再度張り付けは不可能なため、施工は業者に依頼するのが得策でしょう。業者に施工を依頼した場合の費用相場は、6畳で0.9万〜が目安です。

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リフォームで採用したいコルク床材のおすすめメーカー

ここでは、どのようなコルク床材があるのか知りたい人に向けて、おすすめのメーカーと製品を紹介します。

【メーカー1】東亜

東亜は、コルク専門メーカーです。コルクタイルやフローリングをはじめ、コルクでできた吸音材や断熱材もラインナップしています。

東亜の大きな魅力は、品質管理を徹底していること。販売されているコルク床材はすべて、空気環境に関する各種基準値をクリアしています。安心・快適に使用できるコルク床材を求めている人は、東亜の製品をチェックしましょう。

商品名コルクウッディシリーズ ウレタン仕上
商品価格6,094円〜
(1枚あたり/税込)
特徴耐久性・断熱性・保温性に優れている
弾力性があって歩き心地がよい
滑りにくい
厚み12mm
12.5mm
15mm

【メーカー2】サンゲツ

サンゲツは、カーテンや壁紙、床材などの内装材を取り扱う専門メーカーです。

デザイン性はもちろん、機能性の高い内装材を数多くラインナップしていることから、住宅や商業施設などで採用されています。サンゲツのコルクタイルはすべて、ホルムアルデヒド発散量が最も少ない等級 F☆☆☆☆ の国土交通大臣認定を取得しています。

子どもやペット、アレルギー持ちにやさしいコルク床材です。

商品名KR-12301
商品価格1,138円
(1枚あたり/税込)
特徴地球にやさしい
天然素材サラッとした手触り
厚み4mm

【メーカー3】三芯コルク

三芯コルクは、昭和28年コルク草履の製造・販売会社として設立されました。

昭和50年からコルクの輸入販売を開始し、高品質なコルク床材をラインナップしています。取り扱うコルク床材はすべて、日本・ポルトガルコルク工業会が認める、建築基準法シックハウス対策「F☆☆☆☆」を取得しています。

商品名ポリ・ウレタンタイプ SC-4M 
商品価格要相談
特徴強度・耐摩耗性に優れている
お手入れが簡単
厚み5mm

【メーカー4】UMC

UMC(内山工業株式会社)は、昭和31年10月15日に設立した会社です。

コルク栓の製造からスタートし、床コルクやガラス内装化粧材、アルミフレーム建具などを手がけています。サスティナブルに重きを置き、良質で環境にやさしいコルク床材を販売しています。

商品名グレインシリーズ
商品価格3.3万〜3.9万円
(36枚/税込)
特徴衝撃吸収率が高い
自然な風合い
厚み7mm
12mm
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【Q&A】コルク床材のリフォームに関するよくある質問

コルク床材の耐用年数はどのくらいですか?

コルク床材の耐用年数は、50〜70年が目安です。

コルク床材は部分補修できますか?

コルク床材の部分補修は可能ですが、難易度が高いため基本的には張り替えがおすすめです。

自然素材でできているため、収縮によって変形することも少なくありません。部分的に張り替えると見栄えが悪くなることから、部屋単位の張り替えをおすすめします。

コルク床材は床暖房に対応していますか?

コルク床材の製品によっては、床暖房に対応しているものもあります。

たとえば、東亜の特殊樹脂ワックス仕上げ「AW-N5」は床暖房に対応しています。

コルクの床材リフォームにかかる日数は?

コルクの床材の張り替えにかかる日数は、12畳で約1日が目安です。

施工面積が広かったり下地調整が必要だったりする場合は、日数が延びることもあります。既存の床を剥がさずに上からコルク床材を張る場合は、張り替えよりも短期間で済むでしょう。

コルク床材へのリフォームで後悔しないためには?

コルク床材へのリフォームで後悔しないためには、以下に着目して商品を選ぶことが大切です。

コルク床材へのリフォームで後悔しない商品選びのポイント
  • 表面加工
  • 厚み
  • 色味
  • お手入れ

たとえば、マンションでの使用を考えている場合は、防音性を高めるために厚みのあるコルク床材を選ぶのがよいでしょう。子どもがいる場合は、食べこぼしなどで汚れることを考えて、お手入れがしやすい製品を選ぶのがおすすめです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩本祐子

atelier comado

岩本 祐子

大学卒業後、建築設計事務所にて主に住宅、公共建築、店舗、マンションの設計に10年以上関わる。
住宅においては、基本設計から監理業務まで一連のフローに携わる。
その後大手インテリア関連企業にて7年間インテリアとリノベーションをメインに業務の幅を広げる。
現在代表をしているatelier comadoでは、インテリアコーディネート、リノベーション、住宅設計をメインに活躍中。

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