室内ドアのシート張替え費用は、業者に依頼する場合で1枚あたり3万〜6万円、DIYで施工する場合は5,000円〜2万円が目安です。費用は、使用するシートの種類、片面・両面の違い、ドア枠まで施工するか、下地補修や既存シートの剥がしが必要かによって変わります。

表面の汚れや色あせをきれいにしたいだけなら、ドア本体を交換するよりもシート張替えのほうが費用を抑えやすいです。一方で、ドアの反りや丁番の破損、大きな穴がある場合は、張替えではなく本体交換やドア枠交換を検討したほうがよいケースもあります。
この記事では、室内ドアシート張替えの費用相場を業者依頼・DIY別に比較し、シートの選び方、費用を安く抑えるコツ、張替えできないケースまで解説します。
目次
室内ドアのシート張替え費用はいくら?業者依頼とDIYで比較

室内ドアのシート張替えは、依頼先と施工方法で費用が大きく変わります。
| 依頼先・方法 | 1枚あたりの費用目安 | 仕上がり | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 業者にダイノックシート張替えを依頼 | 4万〜6万円 | プロ仕上げ、気泡や剥がれリスク低 | 1枚あたり半日〜1日 |
| 業者に小さな穴・凹みの補修を依頼 | 2万〜3万円※ | プロ仕上げ、穴跡が分かりにくい | 1枚あたり半日 |
| DIYでカッティングシートを貼る | 5,000円〜2万円(道具・シート代) | 技術により差が大きい、気泡や剥離リスクあり | 1枚あたり3〜5時間 |
| DIYで塗装する | 3,000〜8,000円(塗料・養生材) | 下処理次第、塗りムラリスクあり | 乾燥含め2〜3日 |
業者にダイノックシート張替えを依頼する場合
業者依頼の費用相場は、ドア1枚あたり4万〜6万円が目安です。ただし、見積もりにシート材料費・施工費・出張費・ドアの脱着費・下地補修費が含まれるかは業者によって異なります。
両面施工やドア枠まで施工する場合は、片面施工より費用が高くなるため、施工範囲ごとの内訳を確認しましょう。
3M™ ダイノック™ フィルムは、スリーエムジャパン株式会社が展開する粘着剤付きの化粧フィルムです。同等品は、リアテック(サンゲツ)、ベルビアン(タキロンシーアイ)など他社からも発売されています。
DIYでリメイクシート・粘着シートを貼る場合
業者によっては、室内ドアや建具のシート張り替えを「ドアのシート貼り」「建具のシート貼り」として案内することもあります。費用の考え方は、材料費・施工費・出張費・ドアの脱着費でほぼ同じです。
DIY費用は、1枚あたり5,000円〜2万円におさまります。内訳は塩ビシート(リメイクシート)が3,000円〜1万円程度、スキージー・カッター・地ベラ・脱脂用アルコールなどの道具で2,000円〜1万円です。ホームセンター・100円ショップでも基本道具は揃います。

- ドアを外して水平な場所に置き、表面の汚れと油分をアルコールで脱脂する
- 小さな傷や穴はパテで埋めて、乾燥後にやすりがけで平滑にする
- シートをドアより一回り大きくカットし、剥離紙を少しずつめくりながら貼り付ける
- スキージーで空気を中央から外側へ押し出し、気泡を抜く
- 余分なシートをカッターで切り落とし、角や小口をしっかり圧着して仕上げる
※ 商品によっては、端部や下地にプライマー処理が必要になる場合があります。
気泡や端の浮きは、仕上がりを大きく損ねます。シートとドア面材の相性によっては時間経過で剥離するため、初挑戦の場合は目立たない場所のドアから試すと失敗を抑えられます。
小さな穴や凹みがあるドアの補修費用
ドアに小さな穴や凹みがある場合、パテ埋めで補修してからシート張り替えに進む方法が現実的です。業者によるパテ埋め補修の費用相場は2万〜3万円で、小さな穴や凹みであれば、パテ埋めや面材補修で目立ちにくくできる場合があります。
ただし、仕上がりは穴の大きさ・位置・ドア表面の柄・業者の施工方法によって変わります。穴が大きい場合や貫通している場合は、シート張り替えではなくドア本体の交換を検討してください。
室内ドアシートの種類と選び方
室内ドア向けのシートは、大きく3種類に分かれます。それぞれ価格帯と耐久性が異なるため、施工範囲と予算で選び分けてください。

| シートの種類 | 主な商品 | 価格目安(10m巻) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 業務用化粧フィルム | ダイノックシート リアテック ベルビアン | 1.5万〜3万円 | 質感が高く、長期使用を想定した商品が多い。耐久性は商品・施工環境・下地処理により異なる |
| 住宅用リメイクシート | REALA(アサヒペン)など | 0.5万〜1万円 | 家庭施工向け、扱いやすい厚みと粘着力 |
| 一般カッティングシート | 100円ショップ・ホームセンター品 | 1,000〜3,000円 | 低価格だが薄手で剥離しやすい、短期向け |
長く使うなら業務用化粧フィルムを選ぶ
長くきれいに使いたい場合は、3M™ ダイノック™ フィルムやリアテックなどの業務用化粧フィルムが選択肢になります。商品によって厚みや性能は異なりますが、業務用化粧フィルムは、質感や耐久性を重視した内装仕上げに使われることがあります。
施工に技術が必要なため、業者依頼を前提に選ぶケースがほとんどです。
DIYなら住宅用リメイクシートが扱いやすい
DIY前提なら、住宅用リメイクシートを選んでください。粘着力が貼り直しできる程度に調整されており、初心者でも気泡を抜きやすい構造になっています。
住宅用リメイクシートは、商品や施工環境によって劣化の早さが変わるため、長期使用よりも手軽な模様替え向きと考えるとよいでしょう。
ドアの色を変えるシートを選ぶときの注意点
ドアの色を変える目的でシートを貼る場合は、木目調・単色・石目調など部屋の内装に合う柄を選びましょう。濃い色から淡い色へ変える場合は、下地が透けにくい厚手のリメイクシートやダイノックシートを選ぶと、仕上がりのムラを抑えやすくなります。
シート張替えで対応できないドアの状態と代替リフォーム費用
シート張替えは表面のリフレッシュには有効ですが、ドアの機能不全には対応できません。代替リフォームを検討すべきケースをまとめました。
- ドアが反って閉まらない、丁番が破損している
- 面材の剥がれが広範囲で、シートの密着が難しい
- 大きな穴が貫通している
- 開き戸を引き戸に変えたい、バリアフリー化したい
ドアの張り替え(本体交換)の費用
検索上では「ドアの張り替え」「扉の張り替え」と表現されることもありますが、施工内容としてはドア本体の交換を指すケースが多く、費用相場は5万〜20万円です。使用するドア材と既製品か造作かで価格が変わります。
既存のドア枠に合わせて建具のサイズを選ぶ必要があるため、必ず採寸を伴います。
ドア枠ごと交換する費用
ドア枠ごと交換する場合は、10万〜40万円が目安です。壁紙補修や周辺工事を伴うと、さらに高くなる場合があります。ドア枠周辺の壁紙にも影響が出るため、部分張替えではなく部屋全体のクロス貼り替えとセットで提案されるケースが多くなります。
仕上がりはもっとも美しい一方、工期と予算ともに増えます。
開き戸を引き戸に変更する費用
開き戸から引き戸へのタイプ変更はドア周辺の壁工事を伴うため、費用相場は20万〜36万円と高額になります。引き戸をスライドさせるスペースを確保する関係で、壁内配線や下地補強の追加工事が発生するケースもあります。
動線とインテリアレイアウトを事前に検討してください。
ドアを新しく設置する費用
既存の開口部にドアがない場所へドアを新規設置する費用相場は、7万〜25万円です。階段前への新設や子供部屋の間仕切り変更などが代表的なケースで、機能性・デザイン性の高いドアを選ぶと本体価格だけで10万〜20万円になります。
一般的なサイズと異なる場合は、別途製作費が必要です。

室内ドアシートの張替え費用を抑える4つのコツ
シート張替えの費用は、施工範囲・依頼先・組み合わせる工事の3つで大きく動きます。費用感を下げるための実用的なポイントを4つに絞ってまとめました。

1. 施工範囲を必要最小限に絞る
施工範囲を絞ると、シート代・施工時間・廃材処分費がすべて圧縮されます。家中のドアを一度に張り替えるのではなく、人目に触れるリビングや玄関ホールから優先的に進めると、予算配分にメリハリが出ます。
ドアの片面のみ張替える方法も、コスト削減には有効です。
2. DIYで対応できる範囲は自分で施工する
DIYで対応すると、業者依頼に比べて1枚あたり2万〜4万円ほど浮かせられます。住宅用リメイクシートと基本道具を揃えれば、初心者でも片面なら半日程度で1枚仕上がります。
塗装によるリフレッシュであれば、塗料と養生材を合わせて3,000〜8,000円程度。ただし、下地処理を省くと塗膜が剥離するため、サンドペーパーでの研磨と脱脂は省略しないでください。
3. ドアノブやハンドルだけ交換して印象を変える
ドア表面に手を入れずに印象を変えたい場合、ドアノブやレバーハンドルの交換だけでも雰囲気は大きく変わります。費用は部品代が0.3万〜1万円、業者依頼でも交換費込み1万〜2万円程度。
シート張替えと同時施工にすれば、出張費を一本化して総額を抑えられます。
4. 地域の工務店から相見積もりを取る
費用は依頼先によって差が出るため、地域の工務店やリフォーム会社を含めて複数社から見積もりを取りましょう。
最低3社から相見積もりを取り、シート材料費・施工費・ドアの取り外し取り付け費・出張費が分離された明細を出してもらってください。一括見積もりサービスを使えば、複数社に同じ条件で見積もり依頼ができ、比較がしやすくなります。
【室内ドアの種類別】シート張替えの相性
シート張替えは、平滑な面が多いドアほど施工しやすく、凹凸・折れ部・ガラス周り・レール周辺があるドアでは難易度が上がります。一方で、シート張替えでは対応できずに代替リフォームを選ぶ場合、ドアタイプの違いで選択肢が変わります。
ここでは、代表的な室内ドアとシート張り替えの相性をまとめました。

| ドアの種類 | 主な特徴 | シート張替えの相性 |
|---|---|---|
| 開き戸 | 前後に開くタイプ。 気密性が高く、寒さ・隙間風に強い | ◎ 平面が多くシート施工しやすい |
| 引き戸(片引き戸) | 壁と並行にスライド。 前後スペースが不要でバリアフリー向き | ○ レール周辺はマスキングが必要 |
| 引き違い戸 | 2本以上のレールに戸を並べる。 日本家屋のふすま・障子と同じ仕組み | △ 戸が重なる部分の段差処理に注意 |
| 折れ戸 | 戸を真ん中で折って開く。 クローゼットに多い | △ 折れ部分の可動域でシートが擦れやすい |
室内ドアシート張替えに関するよくある質問
耐久年数、賃貸物件での可否、所要時間、塗装との比較、補助金の有無といった、依頼前に確認しておきたい疑問をまとめました。
- 室内ドアのシート張替えはどれくらいの耐久年数がありますか?
-
シートの耐久性は、商品・施工環境・下地処理・日当たり・水気・端部処理によって変わります。業務用化粧フィルムは長期使用を想定した商品が多い一方、使用年数は施工条件によって差があります。直射日光が当たる場所や水回りに近いドアは、劣化が早まる場合があります。
- 賃貸物件でも室内ドアのシート張替えはできますか?
-
賃貸では原状回復義務があるため、事前に大家・管理会社の許可を取る必要があります。貼ってはがせるタイプのリメイクシートであっても、剥がすときに既存の面材を傷める可能性があるため、書面で確認してから施工しましょう。
- 室内ドアのシート張替えはどのくらいの時間がかかりますか?
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業者依頼では1枚あたり半日〜1日、DIYでは初心者で3〜5時間が目安です。下地処理やパテ埋めが必要な場合は、乾燥時間を含めて余裕を見ておきましょう。
- シート張替えと塗装はどちらがおすすめですか?
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木目や石目などの質感を出したい場合や耐久性を重視する場合はシート張替え、費用を最優先で抑えたい場合は塗装が向いています。ただし、塗装は研磨・脱脂・プライマー塗布などの下地処理を省くと、ムラや剥がれが起きやすくなります。
- シート張替えに使える補助金はありますか?
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室内ドアの表面シート張替え単体が、主要な国の住宅リフォーム補助制度の対象になるケースは一般的ではありません。ただし、開き戸から引き戸への変更など、バリアフリーを目的とした扉の取替えでは、要支援・要介護認定を受けた人を対象に、介護保険の住宅改修費支給制度を利用できる場合があります。利用には原則として工事前の申請が必要です。
- 室内ドアにリメイクシートをDIYで貼るときの失敗例は?
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多い失敗は、脱脂不足による剥がれ、角の圧着不足、薄いシートによる下地透けです。初めて施工する場合は、目立ちにくいドアや片面施工から試すと失敗を抑えやすくなります。
室内ドアの見た目を安くきれいにしたい方は、張替え・塗装・交換の見積もりをまとめて比較してみましょう。






