2024年08月04日更新

監修記事

階段下収納をDIYでおしゃれにリフォームしたい!後付けはできる?

長く暮らしていると収納スペースが足りなくなることもあるでしょう。そんなときは、デッドスペースを収納にするのがおすすめ。家の中でデッドスペースになっているところはさまざまありますが、なかでも階段下は見落としがちなスペースです。
そこで今回は、階段下収納をDIYでおしゃれにするアイデアを紹介します。階段の形状ごとの使い方やDIYするときの注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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階段下収納はDIYで後付けできる?

階段下収納は、DIYで後付けが可能です。

階段下に壁がある場合は、撤去して下地や壁紙を整えたら収納スペースをつくれます。

階段下に壁がないスケルトン階段の場合は、新しく壁をつくったり棚を置いたりすると収納スペースを確保できます。

ただし、階段の形状や構造によってDIYの難易度は変わってくるので、自信がない場合はリフォーム業者に依頼しましょう。

とくに壁があるタイプの階段は、撤去や下地工事に手間や技術を要します。

安全にリフォームを行うためにも、難しい場合は無理をしないようにしましょう。

階段下収納には何を入れるべき?

せっかく階段下収納をつくるなら、フル活用できるようにあらかじめ入れるものを考えておくのがおすすめです。

では実際に、何を収納すればよいのでしょうか。

階段下に収納できるアイテムをピックアップしたので、ご家庭での使い方を考えてみてください。

  • 掃除用具
  • 書類関係
  • 季節家電
  • 仕事道具
  • おもちゃ
  • 生活用品
  • 衣類
  • 食品

階段下にはさまざまなものを収納できます。

きっちり整理整頓すればジャンル分けして収納もできるので、スペースを無駄なく有効活用しましょう。

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階段下に収納スペースをつくるメリット・デメリット

ここでは、階段下に収納スペースをつくるメリット・デメリットを解説します。

階段下はデッドスペースになりがちなので、有効活用しないともったいない空間です。

奥に収納すると取り出しにくいデメリットがあるものの、工夫次第で使い勝手がよくなるので有効活用していきましょう。

階段下に収納スペースをつくるメリット

階段下に収納スペースをつくる大きなメリットは、デッドスペースを活かせることです。

リビングや廊下に収納棚を新たに設けると、生活スペースが圧迫されます。

しかし階段下のスペースを活かせば、生活スペースを維持しつつ収納場所を確保できます。

屋根裏や床下に収納するよりも出し入れはしやすくなるので、生活用品のストックや季節家電などの収納に最適です。

また階段下は生活動線上にあるので、家族みんなが使いやすいメリットもあります。

階段下に収納スペースをつくるデメリット

階段下に収納スペースをつくると利便性は高まりますが、奥のものが取り出しにくいデメリットがあります。

奥行きのある収納スペースはたくさんアイテムを入れられる一方で、収納方法を工夫しないと取り出しにくさにストレスを感じることも少なくありません。

整理されていないまま放置すると階段下収納を使う頻度も減って、物置状態になることも考えられます。

階段下に収納スペースをつくる際は、出し入れしやすいようにレイアウトすることがポイントです。

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階段下に収納スペースをつくるときのDIYポイント

ここでは、DIYで階段下に収納スペースをつくるときのポイントを紹介します。

ニトリや100均などで入手できるアイテムでつくれる収納アイデアになっているので、ぜひ参考にしてみてください。

【ポイント1】可動式の棚を設置する

階段下に広めのスペースを確保できそうであれば、可動式の棚を設置してみましょう。

可動式の棚を設置すれば収納したいアイテムに合わせて高さを変えられ、空間を有効活用できます。

可動式の棚に必要な材料や工具はホームセンターでそろいます。

デッドスペースになりがちなコーナーも可動式の棚にできるので、空間をフル活用したいケースにおすすめです。

【ポイント2】キャスター付きの棚を活用する

壁にネジを固定して棚を設置するのが難しい場合は、キャスター付きの棚を置くのもよいでしょう。

キャスター付きの棚はホームセンターや家具屋などで購入できるので、手軽に入手できます。

キャスター付きであれば奥に置いても出し入れがしやすく、使い勝手が悪いとは思わないでしょう。

奥に収納したいアイテムがある場合は、キャスター付きの棚を活用するとよいでしょう。

【ポイント3】ワゴンを並べる

細々したアイテムを収納したい場合は、ワゴンを活用するのが便利です。

生活用品や食品のストック、掃除用具などをワゴンにまとめると、使いたいときそのまま出せます。

ワゴンはあまり高さがないので、天井が低い階段下にも活用しやすいのが魅力です。

【ポイント4】ボックスを重ねて収納する

衣類や本などかさばるものをまとめて収納したい場合は、大きなボックスを使ってみましょう。

フタ付きのボックスであれば重ねて収納できます。

下のボックスを取り出す際は上のボックスを下ろす必要がありますが、大量のものを収納したいときにはぴったりの方法です。

【ポイント5】ハンガーラックを置く

階段下にハンガーラックを置いてクローゼットにするのもアイデアの一つです。

ハンガーラックはホームセンターや家具屋で販売されているので、組み立てるだけで完成します。

リビング階段の下にハンガーラックを設ければ、子どもの服や大人のアウターなどを収納でき、朝の身支度が楽になります。

【ポイント6】つっぱり棒を取り付ける

簡単にDIYで収納スペースをつくりたい場合は、つっぱり棒の活用を試してみましょう。

つっぱり棒の両端に滑り止めを設置すれば、落ちにくい収納スペースをつくれます。

つっぱり棒を取り付けてフックを設ければ、引っかけ収納が可能です。

つっぱり棒を2本取り付け、その上にボックスや板を置けば多くのものを収納できるでしょう。

重たいものを置きたい場合は、ジャッキ式というネジで固定するタイプを使うのがおすすめです。

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【収納パターン別】階段下収納の使い方

階段下の収納スペースをよりうまく活用できるように、ここではパターンごとの収納方法を紹介します。

階段の形状に合わせて収納方法を考えれば、使い勝手のよい収納スペースになるでしょう。

【パターン1】天井が斜めで低い階段下収納

天井が斜めで低い階段下収納には、天井の傾斜に合わせて高さ違いの棚を並べたりボックスを重ねたりするのがおすすめです。

また、下部に収納を集中させて上部は何も置かないのも収納方法の一つです。

何も置かないスペースを設けることで抜け感が生まれるので、すっきりした階段下収納になります。

【パターン2】天井が低くて狭い階段下収納

天井が低くて狭い場合は、ルンバ基地にぴったりです。

ルンバはコンパクトなロボット掃除機なので、階段下の狭い空間にも問題なく収納できます。

リビングの一角に出しっぱなしよりもすっきり片付けられ、快適性も高まります。

ルンバの上部に空きスペースが生まれるようであれば、棚を設けてちょっとした収納場所をつくってもよいでしょう。

【パターン3】奥行きが深い階段下収納

奥行きが深い階段下収納は、奥のものが取り出しやすい工夫を凝らすことが大切です。

取り出しにくいからと手前だけを収納スペースにすると、フル活用できません。

奥のものを取り出しやすくするためには、キャスター付きの棚を使ったり通路を確保したりするとよいでしょう。

なるべく使用頻度の少ないアイテムを奥に収納すれば、出し入れする手間が省けてストレスもかかりません。

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階段下収納をおしゃれに見せるコツ

階段下にただ物を入れるだけではなく、モチベーションが上がるおしゃれな見栄えを意識しましょう。

ここでは、おしゃれに見せる収納のコツを3つ紹介します。

【コツ1】収納ボックスのデザインをそろえる

収納棚を設けてボックスを複数並べる場合は、デザインをそろえましょう。

大きさや色、形をそろえると、すっきりした印象に仕上がります。

収納ボックスの種類によってはサイズ違いも展開されているので、端から端まで収納ボックスをきれいに並べることもできます。

しかし、同じデザインの収納ボックスを並べると中に何が入っているか一目ではわからないこともあるでしょう。

出し入れがしやすくなるためにも、ボックスの前面にはラベルを貼るのがおすすめです。

【コツ2】「見せる収納」と「隠す収納」を分ける

スケルトン階段の下にオープンな収納をつくるときは、見せる収納と隠す収納をうまく使い分けるのがポイントです。

収納方法を使い分けるときは、おしゃれなディスプレイになるかどうかをイメージするとよいでしょう。

本や雑貨などは「見せる収納」にし、文房具や掃除用具はボックスに入れて「隠す収納」にすると、ほどよく生活感を隠せます。

【コツ3】片付けを心がける

おしゃれな収納スペースを維持するためには、片付けを心がけることも大切です。

散らかっていてはレイアウトにこだわっていても不格好に見えてしまいます。

日頃から片付ける習慣が身についていればきれいさを維持できるので、都度出したものは元の場所に戻すようにしましょう。

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階段下収納の目隠し方法

階段下収納を新たにつくる場合、オープンな収納スペースになります。

おしゃれなディスプレイとして活用するならオープンでも問題ありませんが、収納しているアイテムを隠したい場合は目隠しを設けましょう。

目隠しに最適な方法を3つ紹介します。

【方法1】扉

しっかり収納スペースを隠したい場合は、扉が最適でしょう。

扉をつけるとクローゼットのような見た目になってスタイリッシュになります。

扉なら階段の傾斜に合わせて設けることもできるので、斜めのドアというユニークな形も実現可能です。

しかし、扉をつけると収納内に湿気がこもってしまう恐れがあります。

ルーバータイプの扉にすると換気ができるので、湿気対策におすすめです。

【方法2】カーテン

DIYで目隠しをつくるならカーテンがおすすめです。

カーテンレールを取り付けて好きなカーテン生地を設置すれば、目隠しになります。

つっぱり棒をカーテンレール代わりにすることもできるので、コストを抑えつつ目隠しをつくることも可能です。

【方法3】ロールスクリーン

スマートに収納部分を隠すのであれば、ロールスクリーンもよいでしょう。

ロールスクリーンは生地に凹凸がなく、シャープなシルエットが魅力です。

上下に開閉でき、閉じるときはスクリーンをすっきり収納できるので、スマートに「隠す収納」と「見せる収納」を併用できます。

収納スペースがしっかり隠れるロールスクリーンを選べば、1枚の扉として機能してお得に目隠しできるでしょう。

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階段下収納をDIYでつくるときの注意点

階段下収納をDIYする際は、構造や湿気、建築基準法などに注意しなければなりません。

基本的な知識を把握しておかないと違法になったり気持ちよく使えなくなったりするので、ここで注意点を押さえておきましょう。

【注意点1】階段や構造の強度に配慮する

階段は人が行き来する場所のため、倒壊しないように設計されています。

そのため、階段下の壁を撤去する際は強度を落とさないように十分な配慮が必要です。

壁の内部に筋交いがあれば、撤去すると階段の強度が低下するだけではなく家全体の構造に影響が及ぶかもしれません。

筋交いの有無は図面で確認できますが、壁の内部は見えないので的確な位置はわかりにくいでしょう。

知識がないまま撤去してしまうと適切な対策を施せない可能性もあるため、無理にDIYせずにプロに依頼するのが安心です。

【注意点2】階段の形状に合わせる

階段の形状は1種類だけではありません。

まっすぐのびた直階段や階段途中で折れ曲がるコの字型タイプなど、種類はさまざまです。

形状によって階段下に生まれるデッドスペースの広さが変わるので、ご自宅がどのような形状なのか改めて確認しましょう。

例えば急勾配な直階段であれば、収納しやすいスペースをつくれる傾向にあります。

緩やかな勾配はデッドスペースが少なくなるので、収納の仕方や棚の位置などに工夫が必要です。

使い勝手のよい階段下収納にするためにも、階段の形状に合わせてDIYしましょう。

【注意点3】湿気やカビ対策を行う

階段下には窓や換気扇がないことが一般的のため、湿気がこもりやすい空間です。

湿気がこもるとカビが繁殖しやすくなり、不衛生な環境になりかねません。

湿気やカビは収納しているアイテムにはもちろん、人体にも影響が及ぶ可能性があります。

階段下に収納スペースをつくるときは、湿気やカビ対策を行うことが重要です。

例えばLIXILのエコカラットに代表される室内の湿度を調整できる壁材は、湿気対策に有効なので階段下に適しています。

収納するアイテムも湿気に弱いものは避けておくと、安心して活用できるでしょう。

【注意点4】収納スペースは床面積の1/2まで

新たに収納スペースをつくるときは、建築基準法を意識しなければなりません。

とくに一戸建ての場合、階段下や床下、屋根裏などの収納が複数ある場合は、その階の床面積1/2以下になるように設定することが定められています。

床面積1/2をオーバーすると「階」とみなされて固定資産税が増額されることもあります。

DIYで階段下に収納スペースをつくるときは、床面積にも気をつけましょう。

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階段下収納のリフォームにかかる費用相場

階段下に収納を作るリフォームをする費用は?
リフォーム内容費用相場
壁面の解体工事3万円前後
壁面の下地造作0.5〜2万円
床の下地造作1〜2万円
3〜4万円
カーテン1.6万円前後
照明2〜3万円

階段下に収納をつくるときにかかる費用は、手を加える内容によって異なります。

階段下に壁がある場合はまず解体からスタートするので、撤去費用や処分費用、さらには下地を整える費用が発生するのが一般的です。

スケルトン階段であれば解体作業は不要のため、費用を抑えられる傾向にあります。

他にも選ぶ扉やカーテン、照明のデザインなどによって費用は異なります。

階段下に新たに照明をつけるとなれば配線を通すための電気工事もかかるので、具体的な費用を把握するためにもまずは見積もりをとりましょう。

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階段下をウォークインクローゼットにリフォームする際の費用相場

階段下のデッドスペースを活かして、ウォークインクローゼットにするのもアイデアの一つです。

広さによっては十分な収納スペースを確保できるので、収納が足りていないと感じている場合は検討してみましょう。

階段下収納をウォークインクローゼットにリフォームする際の費用は10〜15万円です。

ウォークインクローゼットにする際は照明をつける必要があるので、必然的に電気工事が必要になります。

シーリングライトをつけるとなれば、2〜3万円かかると思っておくとよいでしょう。

ハンガーラックや扉などをつけずに棚のみの場合は、7〜10万円でつくれます。

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階段下を収納以外に活用するDIYアイデア

階段下は収納以外にも有効活用できます。

ここではおうち時間がもっと楽しくなる階段下のDIYアイデアを4つ紹介していきましょう。

【アイデア1】ライブラリー

階段の形状に合わせて既製品の棚を並べれば、オリジナルのライブラリーになります。

お気に入りの本をリストアップして並べたり家族みんなの本を飾ったりと、好きに活用してみましょう。

階段で本を読むのもいいですが、本棚近くに小さなイスやテーブルを設ければちょっとしたカフェスペースにもなります。

おうち時間を楽しみたいと考えている人におすすめな活用方法です。

【アイデア2】ワークスペース

階段下はワークスペースにもぴったりな空間です。

階段下のデッドスペースを活かしてカウンターを設けて照明を設置すれば、コンパクトなワークスペースになります。

リビング階段の下につくると家事の合間や家族を見守りながら作業ができるので、時間を有効活用できるのが魅力です。

パソコンを置いてリモートワークとして使ったり、教科書を置いてスタディスペースとして使えたりと、家族みんなで使うこともできます。

廊下の階段下につくれば、ちょっとした1人空間にもなります。

【アイデア3】ヌック

階段下はヌックというおこもり空間にも最適です。

階段下の壁をアーチ型に造作すると、洞窟のようなデザインになっておしゃれでかわいいヌックになります。

照明や観葉植物などちょっとしたアイテムを飾れる棚も設けると、自分だけのくつろぎ空間に仕上がるでしょう。

広めのヌックをつくることができれば、足をのばして読書したり音楽を聞いたりができます。

ホッと一息つけるスペースがほしいと考えている場合は、階段下をヌックにしてみてはいかがでしょうか。

【アイデア4】ペットのトイレスペース

階段下という限られたスペースは、ペットのトイレスペースにも活用できます。

壁で囲ってトイレトレーを置けば、トイレ空間の完成です。

ペットを室内で飼う場合、悩みがちなのがトイレの場所。

寝るスペースとトイレを1箇所にまとめると掃除は楽になりますが、ペットにとってはニオイがストレスになります。

寝るスペースと分けて配置してあげるためにも、階段下のスペースを生かすのがおすすめです。

トイレ上部にデッドスペースが生まれる場合は、ペットシートや消臭剤など掃除に関するアイテムを置いておくとよいでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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