2024年07月11日更新

監修記事

階段リフォームの費用相場はいくら?おしゃれな施工事例付きで紹介

階段リフォームの費用相場は1〜90万円です。リフォーム内容によって金額に大きな差が出るので、内容ごとの費用相場をみて、希望する内容が予算内におさまるかを確かめましょう。この記事では、階段の位置を変えるなど、具体的な階段リフォームの内容ごとに費用相場を紹介します。また、階段リフォームのおしゃれな施工事例も紹介するので、年季の入った階段をおしゃれにリフォームしましょう!

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階段リフォームの費用相場

リフォーム内容費用相場
※直階段の場合
階段の位置を変える90万円〜
古い階段を新しくする60万円〜
階段下に収納スペースを新設13万円〜
階段カーペットの張り替え5万円〜
階段の上張り(カバー工法)20万円〜
すべり止めの施工・交換1万5千円〜
手すりの設置・交換12万円〜

階段リフォームの費用相場は、リフォーム内容によって大きく異なるため、1〜90万円と金額に差があります。

ここからはそれぞれのリフォーム内容について、費用相場をくわしくみていきましょう。

【パターン1】階段の位置を変えるリフォーム

工事の内訳費用相場
システム階段
14段・直階段(材料費)
18万円〜
(定価)
解体・廃材処分17万円〜
新しい階段の設置費用12万円〜
内装補修10万円〜
電気配線工事3万円〜
構造の補強工事30万円〜
合計90万円~

階段の位置を変えるリフォームは、階段リフォームの中で、もっとも費用が高額になりやすいため、予算の設定に注意しましょう。

階段の位置を変えるリフォームが高額になりやすい理由

費用が高額になりやすい理由は、解体と新しい階段の設置に必要な費用以外に、建物の構造補強にかかる費用が加算されるためです。

一方で、階段を新しく設置する場所によっては、構造の補強が必要ない場合もあります。リフォーム会社に、予算を伝えた上で、設置する場所を検討しましょう。

【パターン2】古い階段を新しくするリフォーム

工事の内訳費用相場
システム階段
14段・直階段(材料費)
18万円〜
(定価)
解体・廃材処分費17万円〜
新しい階段の設置費用12万円〜
内装補修費10万円〜
電気配線工事3万円〜
合計60万円〜

古い階段を解体・撤去して新しい階段を設置する場合は、階段の位置を変更するより費用が安く済みます。

しかしコストが安くなる一方で、1階または2階の出入り口を変更する場合は、10万円以上の費用が追加になることも。

上記の表よりも、解体や内装補修の費用がかかるほか、システム階段を90度まわりにするなどの変更が必要なため、詳細な金額は見積もりをしてもらいましょう。

【パターン3】階段下を収納スペースに

工事の内訳費用相場
解体費3万円〜
内装費
(壁紙・フローリング仕上げ)
4万円〜
ドア取付費3万円〜
電気配線工事
(照明の取付も含む)
2万円〜
棚の取付
(合板を使う場合)
1万円〜
合計13万円〜

壁を解体して、階段下を収納スペースにする場合、解体費や棚の取付などを含めて13万円〜が相場です。

上記では、棚に合板を使った場合の費用を記載しましたが、ウォークインクローゼットタイプにするなら10万円以上かかります。

使う収納材によって費用が大きく変わるので、何を収納したいかを決めて、予算内におさまるように収納材を選びましょう。

階段下を収納スペースにする際の費用については、下記記事でも解説しています。もっとくわしく知りたい方は、こちらもチェックしてみましょう。

>>階段下に収納スペースをつくりたい方はこちら!

【パターン4】階段カーペットの張り替え

工事の内訳費用相場
撤去・廃材処分費1万円〜
カーペット代2万円〜
施工費2万円〜
合計5万円〜

階段のカーペットを張り替える場合、既存のカーペットを撤去する作業も含めて5万円〜が費用相場です。

カーペットは劣化すると、ダニが発生しやすくなるだけでなく、すべりやすくなるため、転倒の危険性が増します。

階段リフォームの中では、比較的費用が安く済むリフォームなので、転倒によってけがをしてしまう前に張り替えを検討しましょう。

【パターン5】階段の上張り(カバー工法)

工事の内訳費用相場
システム階段の上張り材
(LIXILリフォーム階段の場合)
15万円〜
施工費5万円〜
合計20万円〜

階段の上張り(カバー工法)とは、既存の階段に新しい板を重ねるだけで、階段を新しくできるリフォーム方法のことをいいます。

階段の上張りは、既存階段の解体が不要なのが特徴のひとつ。解体が必要な階段のリフォームより40〜70万円ほど費用を抑えられます。

さらに、必要な板などの材料がセットになった商品を使えば、1〜2日で階段のリフォームが可能。生活への影響を最小限に抑えながらリフォームできるのも、階段の上張りをする魅力といえるでしょう。

【パターン6】すべり止めの施工・交換

工事の内訳費用相場
すべり止め
(材料費)
5千円〜
施工費1万円〜
合計1万5千円〜

階段にすべり止めを施工する場合、材料費と施工費で1万5千円〜が費用相場です。

なお、すべり止めを交換する場合は、最初に撤去・処分・補修の作業が必要。そのため、5千円〜1万円ほど費用が加算されます。

【パターン7】手すりの設置・交換

工事の内訳費用相場
手すり
(材料費)
4万円〜
施工費
(下地補強も含む)
8万円〜
合計12万円〜

手すり本体と取付するための金具の材料費と施工費をあわせて、12万円〜が費用相場です。

また、手すりを交換する場合は、追加で撤去・処分・補修の作業が必要なので、1〜2万円ほど費用が加算されます。

手すりをリフォームする際のワンポイントアドバイス

手すりをリフォームする際は、取り付け箇所の壁をあらかじめ確認しましょう。

手すりを取り付けるにあたり壁の下地に十分な強度がなく、手すりの安全性に問題がある場合は、壁下地の補強や交換で別途費用がかかるので注意しましょう。

階段リフォームの費用が変動するポイント

階段リフォームの費用が変動するポイントを、いくつか紹介していきます。

【ポイント1】間取り変更の有無

階段をリフォームする時に、階段スペース以外の間取り変更が必要になる場合、費用が高くなります。

たとえば、階段の上り口を玄関ホールからリビングに移動する場合。1階の玄関ホール・リビングでの内装・補強工事が必要になるだけでなく、2階の間取り変更が必要になる可能性もあります。

間取りを変更すべき場所が多いと、リフォーム費用が100万円以上かかる場合もあるため、予算内におさめたいのなら、希望するリフォーム内容だけでなく予算も伝えておくことが大切です。

【ポイント2】階段のデザイン性

階段のデザイン性が高い商品を選ぶ場合、一般的なシステム階段よりも費用が高くなります。

たとえば、階段の骨組み・踏み板・手すりで構成された「スケルトン階段」は、定価で80〜100万円と高額な商品です。(既製品の場合)

さらに、既製品ではなく、1から自分でつくりあげる「フルオーダー」でスケルトン階段をつくった場合、200万円近く費用がかかることもあります。

「デザイン性にこだわりたいが、コスパも気になる」という方は、さまざまなメーカーの商品をチェックして、既製品で対応できないか検討してみましょう。

【ポイント3】階段の形状

階段には、まっすぐな「直階段」や、途中で1回方向を変える「かね折れ階段」など、さまざまな形状があります。

一般的に、もっとも安い費用でリフォームできるのが直階段。一方で「折り返し階段」や「らせん階段」の費用が高い傾向にあります。

たとえば、LIXILの階段でみると、直階段と180度折り返し階段は約8万円の差額です。

LIXIL階段
(ラシッサS階段の場合)
定価
直階段BB-01236,400円
90度まわり階段BB-02271,200円
180度折り返し階段BB-04318,700円

間取りによって、選べる階段の形状が異なります。そのため、リフォームの際は形状についても検討してみてください。

参考元:LIXIL-24床階段カタログ

【ポイント4】入居者(家族)の年齢

階段を使う入居者が高齢である場合、階段を上がりやすい高さにしたり、手すりを両側につけたりなどの工夫が必要。そのため、通常よりも費用が高くなる傾向にあります。

令和2年に改正されたバリアフリー法では、階段の寸法について以下のように記載されています。

しかし、法律で推奨されている寸法が、全員にとって適した寸法であるとは限りません。暮らす入居者の体にあわせた寸法を検討することが大切です。

場合によっては、70万円前後の「いす式階段昇降機」の設置を検討する必要があることも。ただ、安全に階段を利用できることがもっとも大切です。

予算内でできるリフォームを確かめた上で、安心して上り下りできる階段へのリフォームを検討しましょう。

参考元:高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律

バリアフリーで家庭内事故を予防しよう!

階段をバリアフリーにするリフォームについては、下記記事でさらにくわしく解説しています。階段で転倒し、骨折するなどの家庭内事故を起こさないためにも、こちらの記事もチェックしましょう。
>>事故を防ぐ階段のバリアフリー化についてはこちら!

階段をバリアフリーにするリフォームについては、下記記事でもっとくわしく解説しています。階段で転倒し、骨折するなどの事故が起きないよう、こちらの記事もチェックしておきましょう。
>>事故を防ぐ階段のバリアフリー化についてはこちら!
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階段リフォームの施工事例

実際に階段をリフォームした施工事例について、リフォーム費用もあわせて紹介していきます。

【事例1】おしゃれな階段にリフォーム

リフォーム費用約900万円
※階段リフォーム以外も含む
工期2か月半
建物一戸建て
施工箇所トイレ
キッチン
浴室
洗面所
床:フローリング
階段・廊下
リビング・ダイニング

上り下りが怖かった急な階段を、緩やかにリフォームした施工事例です。

階段の位置は動かさず、向きを変え、段数を増やして勾配を緩くしました。

また、玄関ホールからの上り口は、R階段にして宙に浮くデザインに。手すりを格子にして、開放的な空間を演出しています。

【事例2】スケルトン階段で開放的なLDKへ

リフォーム費用約1,220万円
※階段リフォーム以外も含む
工期2か月
建物一戸建て
施工箇所トイレ
キッチン
浴室
洗面所
洋室
階段・廊下
リビング・ダイニング

既存は、建物の中央にある階段によって、LDKや洋室に空間が分かれていました。

しかし「スケルトン階段」を採用したことで、視界が広がる開放的なLDKに。洋室として使っていた場所も、LDKとして使えるようになり、デッドスペースがなくなりました。

【事例3】リビングの真ん中に階段を設置

リフォーム費用約2,000万円
※階段リフォーム以外も含む
工期約4か月
建物一戸建て
施工箇所トイレ
キッチン
浴室
洗面所
壁:壁紙
床:フローリング
窓サッシ
階段・廊下
玄関
エクステリア
外壁塗装
リビング・ダイニング

「家が全体的に暗いので、採光をとりたい」とご相談があった物件の施工事例です。

リビングの真ん中に階段を設置し、天窓をつけたことで、リビングに光が入るようになりました。

階段は「スケルトン階段」を採用し、壁にはガラスブロックをつけたので、天窓からの光を遮ることがありません。

夜は、階段だけ照明をつけると、おしゃれな雰囲気を演出できます。

【事例4】大工さんによる手作り階段

リフォーム費用約1,880円
※階段リフォーム以外も含む
工期2.5か月
建物一戸建て
施工箇所トイレ
キッチン
浴室
洗面所
壁:壁紙
床:フローリング
和室
洋室
窓サッシ
階段・廊下
ベランダ
リビング・ダイニング

急で上りにくい階段は、リビングに位置を変更して緩やかな階段へリフォーム。大工さん手作りによる「スケルトン階段」でデザイン性にも考慮しました。

階段に使った木材は、天井の梁や床材と色をあわせたので、LDK全体に統一感があります。

階段リフォームの費用を安くする方法

階段リフォームの費用を安くする方法は、以下の2つです。

  • 補助金や助成金を活用する
  • 相見積もりをする

それぞれの方法について、くわしくみていきましょう。

【方法1】補助金や助成金を活用する

補助金や助成金を活用することで、リフォーム費用を安くできます。

階段リフォームで活用できる可能性のある補助金・助成金は、以下の通りです。

  • 高齢者住宅改修費用助成制度
  • 各自治体の補助金

「高齢者住宅改修費用助成制度」は、工事費用の9割、上限20万円が補助される制度。介護を目的とした住宅改修工事が対象です。

申請の手続き方法などについては、下記記事でくわしく解説しているので、こちらをチェックしてみてください。

>>高齢者住宅改修費用助成制度の申請手続きについて

【方法2】相見積もりをする

階段リフォームの依頼ができる業者を何社か探し、見積もりを比較すると、より安い業者へ依頼できます。

ただ、安い業者が必ずいい業者であるとは限りません。建築士などの専門的な資格を保有しているか、保証やアフターサービスは充実しているかなども、見積金額とあわせて比較しましょう。

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階段リフォームの注意点

階段をリフォームする際には、以下に注意する必要があります。

  • 工事の際は室内足場が必要
  • 補強工事が必要な場合もある
  • 足元が暗いと危険性が増す
  • 急な勾配は転落の恐れがある
  • 使う人にあった手すりを選ぶ

それぞれの注意点を、くわしくみていきましょう。

【注意点1】工事の際は室内足場が必要

既存の階段を解体して、新しい階段を施工する場合、室内足場を設置する必要があります。

数日から1週間ほどは足場を設置したままとなるので、普段通りの生活とはいきません。

とくに、小さな子どもがいるご家庭では「室内足場で遊んでいてけがをした」など、事故が起きないように注意しましょう。

【注意点2】補強工事が必要な場合もある

階段の位置を変えたり、急な階段を緩やかにしたりする場合、構造の補強工事が必要になる場合があります。

補強工事が必要な場合、費用が30万円以上プラスになることもあるため、補強工事の有無を見積時に確かめておくことが大切です。

また、補強工事が必要になると、工期が長くなります。大規模な補強工事が必要になると、1〜2週間工期が長くなるケースもあるので、見積時にスケジュールも確かめておきましょう。

【注意点3】足元が暗いと危険性が増す

階段リフォームで、急な階段を緩やかにしても、足元が暗いと危険性が増します。

「夜は上り下りするのが怖い」と感じているなら、天井や壁の照明を交換するか、足元灯の設置を検討しましょう。

転倒しやすい上り口・下り口にそれぞれ照明や足元灯をつけておくと、安全に上り下りできます。

また、階段の照明や足元灯を「人感センサータイプ」にしておけば、上り下りする時だけ点灯するので、つけっぱなしにしておく必要がなく便利です。

【注意点4】急な勾配は転落の恐れがある

階段の勾配(角度)が急な状態では、つまずいたり、足を踏み外したりして、転落する恐れがあります。

階段リフォームの費用を安くするには、位置を変えないまま、上張りで対応するなどの方法が有効。しかし、階段の急な勾配をそのままにしておくと、大きな事故が起きてしまうかもしれません。

「何度も階段で怖い思いをした」という方は、できるだけ階段の勾配が緩やかになるようなリフォームを検討しましょう。

もし、階段の勾配を改善できないのなら、以下のような方法で、予算内で安全性を向上させられないか検討してみてください。

  • 両側に手すりをつける
  • すべり止めを新しいものに変える

【注意点5】使う人にあった手すりを選ぶ

手すりの形状特徴
丸型・握って体を支えられる
・握力が弱い方には不向き
角型・手のひらや腕で体を支えられる
・握ることは難しい

階段の手すりには、丸型と角型があります。

人によって「安心できる」という形状が異なるので、実際に手すりを使ってみた後、設置する手すりの形状を決めるのがおすすめです。

階段の手すりには、丸型を採用するのが一般的。しかし、握力が弱い方などは、角型にして手のひらや腕で体を支えた方が、体が安定します。

ショールームやモデルルームなどで階段の手すりを触ってみて、安心して階段の上り下りができそうな方を選びましょう。

【Q&A】階段リフォームでよくある質問

階段リフォームはDIYで対応できる?

階段リフォームは、以下のような内容ならDIYでも対応できます。

  • 踏み板の上張り
  • すべり止めの施工や交換
  • 手すりの設置

ただ、寸法や施工の方法などを正しく理解していないと、階段で転倒する恐れがあり危険です。

大きな事故につながる場合もあるので、注意しましょう。

急な階段を緩やかにリフォームできる?

リフォームで、急な階段を緩やかにできます。

しかし、既存の階段よりも緩やかにするには、畳の半分または1枚分のスペースが追加で必要です。

そのため、間取りによってはリフォームが難しい場合もあります。急な階段を緩やかにできるかは、プロによる判断が必要なので、リフォーム会社に相談しましょう。

階段リフォームはどんな業者に依頼したらいい?

階段をリフォームする際は、建物の構造を正確に把握している業者へ依頼しましょう。

とくに、階段の位置を変更するリフォームは、構造の強さやバランスなどを検討しなければいけません。

くわしく計算して、あらゆる面から検討する必要があるので「図面をみればわかるので大丈夫です」というような業者には注意が必要です。

相見積もりをして、いくつかの業者を比較し、もっとも建物の構造にくわしい業者を選びましょう。(もちろん、見積金額や保証の内容などもチェックすることが大切です!)

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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