2024年10月08日更新

監修記事

洗面所の床が腐るのを防ぐおすすめ床材とリフォーム費用相場について解説

洗面所の床がぶよぶよしたり違和感があったりする場合は、床が腐食している可能性があります。この記事では洗面所の床が腐る原因や補修費用、腐らないための対策などをご紹介します。

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洗面所の床が腐る原因とは?

洗面所の黒ずみのイメージ

水を多く使う部屋の床が腐食しやすいのは想像できるものの、キッチンやトイレよりとくに洗面所の床が腐りやすいのには明確な原因があります。

ここでは洗面所だからこその原因を紹介していきます。

湿気が多い

洗面所の湿気が多い一番の理由は、浴室に隣接しているケースが多いことです。

ついつい浴槽にお湯を張ったまま、出入り口が開放したままになっていることはありませんか?

浴室の湿気が洗面所に充満してしまうと、床が腐食する原因の一つになります。

浴室や配管からの漏水

洗面所には浴室や洗濯機など水を使用する場面が多いため、漏水の可能性も高くなります。

浴室のドア枠の隙間からの漏水するケースはよくありますが、隙間から水分が侵入し下地材に吸収されると腐食の原因となります。

また、床下配管からの漏水があると、床下の木部材に水がかかってしまい深刻な腐食の原因になります。

水分を含んだものを放置している

バスマットや体をふいたバスタオルなどの水分の含んだものを洗面所の床に放置していませんか?

水分を含んだものを放置すると、床が常に濡れている状況と同じ状況になります。

フローリングであれば目地の隙間から水分が侵入し、乾燥しにくい下地まで水分が溜まりやがて腐食する可能性もあります。

撥水性の高いシートでも水分に長時間触れていると、肌のようにふやける(やわらかくなる)ため、傷や剥がれの原因となり、そこから水分が下地材に到達し腐食しやすくなるのです。

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洗面所の床のリフォーム費用相場

洗面所の床のリフォームにかかる費用相場をご紹介します。

>>洗面所の床の張り替え費用はこの記事もチェック!

補修・床の張替え

クッションフロア4万~8万円
フローリング6万~8万円
タイル7万~9万円
下地の補修費を含んだ金額です。

床が腐った場合、床の下地から補修しなければなりません

また、一部が腐っている場合でも、洗面所の床は部分張替ではなく全面張替になります。

クッションフロアなどシートの張替え

クッションフロアなどのシート張替え3万円~
既存シートの撤去含む

腐食がなく、表面のカビや剥がれのみならシートを張り替えて一新できます。

シートの上張り

シートの上張り3万円~

既存のフローリングをお手入れのしやすいシートに張り替えたい場合は、フローリングの上にシートを直接貼れます。

上張りは安価に張り替えられる方法ですが、フローリングの目地が浮き出てくる可能性もあります。

また対策として下地処理を依頼する方法もありますが、金額が高額になりやすいです。

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洗面所の床の補修タイミング

結論、洗面所の床を補修するタイミングは早急に行う方が望ましいです。

しかし、自身で腐食部分を判断してしまうと、クッションフロアの剥がれや経年劣化を腐食と勘違いしてしまったり、表面のだけの対処で腐食を取り残してしまったりする恐れがあります。

自己での判断では十分な対処が行えず、被害が深刻化するリスクもあるため、早い段階で業者に見てもらうことが重要です。

腐食は目視で確認することが難しいため、タイミングを間違えたり腐食を放置するとカビやシロアリが発生し、建物の構造に影響を及ぼします。

補修のタイミングを間違えないよう以下で紹介することをしっかり確認しましょう。

洗面所の床の劣化状況

床の劣化症状劣化の進行状況
浴室入口の窓枠または床を踏むと沈んだりぐらぐらする。下地材や構造材まで腐食している可能性がある。
床がぶよぶよしている。下地材や構造材まで腐食している可能性がある。
床の一部がやわらかくなっている。下地材や構造材まで腐食している可能性がある。
カビが発生している。仕上げ材が腐食している可能性がある。
床鳴りがする。下地材や構造材が水分を含んでいる可能性がある。

紹介した劣化状況は腐食が進んでいる状況です。

前述のとおり、仕上げ材の腐食は下地の腐食前であれば安価で施工が可能なため、施工業者へ調査を依頼して補修しましょう。

腐食は穴あきなどによる事故の発生やシロアリの発生の原因となるため、早急に工事が必要です。

施工業者へ依頼する際は、腐食の原因も改善したい旨を伝えてください。

>>洗面所の床が変色している場合の対処法はこちら!

洗面所の床の張替え時期

複合フローリング約10~15年
クッションフロア約10年
コルクタイルや磁器タイル約10~15年

各仕上げ材の耐用年数や張替え時期の目安になります。

表面の傷や剥がれ、割れなどが目立ちはじめる時期にもなりますので、張替え時期と劣化状況の照らし合わせ、張替えを依頼しましょう。

以下は仕上げ材の張替え方法の紹介になります。

重ね張り

重ね張りは腐食している床部分を修復した後、新しい床材を重ね張りする方法です。

既存の床材がフローリングの場合のみ適用できる方法で、床がクッションフロアの場合は重ね張りできません。

フローリングの上に重ね張りしていた場合は、クッションフロアのみの撤去で再度クッションフロアを張れます。

張替え

張り替えは、既存の床材を剥がして新しい床材を張り直す方法です。

重ね張りよりも高価になりますが、下地の状況を目視できるなどのメリットがあります。

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洗面所の床を腐らせないためには?

腐食の原因は湿気や水分が一番の原因です。

洗面所の床を腐らせないために湿気や水分を除去し予防する具体例を紹介します。

バスマットは床に置いたままにしない

バスマットは使用したあと床に放置しておくと、湿気が溜まり床部分が腐食しやすくなります。

バスマットを使用したら違う場所へ干しておくなど、湿気が溜まらないように工夫をしましょう。

湿気を溜めない換気が大切

洗面所は浴室や洗濯機など水を使う機会が多いため、湿気が溜まりやすくなります。

浴室を使用したら24時間換気などを起動させたり、天気の良い日は窓を開けて換気をするようにしましょう。

浴槽にお湯を張った状態の場合は浴室の扉を必ずしめましょう。

床下調整材を敷く

湿気が床下から発生する場合、床下に調湿材を詰めて湿気を発生させない対策をするといいでしょう。

少し費用がかかる可能性もありますが、今後床を腐食させないために長期を見据えた対策が重要です。

床下点検口を取り付ける

床下の状態を常に確認できるように床下点検口を取り付けましょう。

点検口があると、定期的なチェック以外にも応急処置が容易になるなどメリットが豊富です。

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洗面所の床の補修はDIYできる?

洗面所の床をDIYで補修することはおすすめしません。

下地の補修は強度の確保や資材の選定など総合的なスキルが必要です。

配管が密集している洗面所の床は、専門知識のない方が行うと撤去時のトラブルにより、漏水の原因になる可能性もあります。

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Q&A 洗面所の床の張り替えでよくある質問

賃貸の家ではどうすればいい?

床の腐食が明らか、または不安な場合は管理不動産会社や大家さんにご相談ください。

仕上げ材を選ぶことはほとんどの場合できません。

張り替える時期の目安が知りたい

床を踏むと沈む・ぐらぐらするなどの症状や違和感があるときが、張り替える時期の目安です。

早い段階の発見は部分的な補修で済むため、長期的に見て費用を抑えられる可能性があります。

カビは洗剤で除去すれば問題ない?

表面のみのカビの場合であればいいのですが、腐食を一時的に止めるだけになります。

カビを発見したらほかの違和感を探し、施工業者へ調査依頼をしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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