窓が閉まらないのはレバーハンドルが原因?トラブル時の対処法

突然、自宅の窓が閉まらなくなって困ったことはありませんか? 生活に支障が出るので、すぐに解決したいですよね。


窓が閉まらない原因は「レバーハンドルが固い」「くるくる回すハンドルが空回りする」など、症状によって異なります。 この記事では、窓が閉まらない主な原因と自分でできる解決方法について解説します。

2025年11月25日更新

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窓が閉まらない原因は?故障かどうかを見極めるチェックポイント

窓が閉まらない原因は、単なるゴミ詰まりから部品の破損までさまざまです。まずは、以下のポイントをチェックしましょう。

【1】レバーハンドルの破損

窓が閉まらない場合に多いのが、レバーハンドルの破損です。

レバーハンドルの破損を確認するポイントを示す図解イラスト。「ハンドル式(カムラッチ)」の緩み・グラつき、「オペレーターハンドル」の空回り・開かない症状、「突き出し窓」の内部破損という3つの代表的な不具合を図示し、これらの症状がある場合はいずれもハンドルの交換が必要であることを解説している。

ハンドルがグラグラしていたり「固い」「壊れた」「開かない」 といった症状がある場合は、レバーハンドル本体の交換が必要です

【2】レールやサッシのゴミ・異物

窓が閉まらない原因として最も多いのが、レール部分のゴミです。

窓のレールやサッシの「ゴミ・異物」を確認する方法と対処法のインフォグラフィック。左側の「CHECK POINT」では、レールの溝に砂やホコリが溜まっていないか、サッシの端に結露で湿ったホコリが固まっていないかを確認するようイラストで示し、「風が強い日、湿気が多い後は注意!」と呼びかけている。中央の「対処法:まずは掃除」では、掃除機やブラシを使ってレールやサッシのゴミを取り除く様子を女性のイラストで説明。右側の「絶対NG!厳禁」では、窓を無理やり閉めようとしたり、ハンマーやバールを使ったりすることにバツ印を付け、レールが変形してサッシ交換(高額修理)になる恐れがあることを、変形したレールのイラストとともに警告している。

特に風が強い日や、湿気が多い日の後は注意が必要です。「窓が閉まらない・引っかかる」 と感じたら、まずは掃除機やブラシでゴミを取り除いてみましょう。

無理やり閉めようとして、金づちやバールを使うのは厳禁です。レールが変形し、サッシごとの交換(高額修理)になる恐れがあります。

【3】外れ止めの位置と上げ下げ窓のズレ

網戸や窓には、脱落防止のための「外れ止め」という金具が付いています。

窓の外れ止めの位置と「上げ下げ窓」のズレを確認する方法と対処法のインフォグラフィック。左側の「CHECK POINT 1:外れ止めのズレ・干渉」では、外れ止め金具が「正常な位置(OK)」にある状態と、「ずれてレールに干渉(NG)」している状態を比較イラストで示している。中央の「CHECK POINT 2:上げ下げ窓のバランサー故障」では、重くて動かなかったり途中で止まったりする上げ下げ窓のイラストと、その原因となるバランサー内部の故障(糸が切れている様子)の拡大図を示し、「バランサーが原因かも」と指摘。右側の「対処法:外れ止めの調整」では、ドライバーを使って外れ止め金具を定位置に戻す様子を手元のイラストで説明し、「スムーズに閉まるように!」なることを示している。

外れ止めの位置がずれているだけであれば、ドライバーで定位置に戻すことでスムーズに閉まるようになります。

【4】ストッパーアームや安全装置のロック

「滑り出し窓(すべり出し窓)「押し出し窓」 が閉まらない場合、ストッパーアーム(開閉を制限する金具)が原因の可能性があります。

「滑り出し窓」や「押し窓」の「ストッパーアーム」や安全装置のロックを確認する方法と対処法のインフォグラフィック。左側の「CHECK POINT 1:ロックの解除忘れ・安全装置」では、滑り出し窓のイラストとともに、全開防止ストッパーなどの安全装置がロックされていないか確認を促し、「ホテルの窓などは転落防止で数センチしか開かない仕様も」あると説明。中央の「CHECK POINT 2:経年劣化・錆び」では、錆びて「ギギギ…」と動きが悪くなったストッパーアームのイラストを示し、錆びの確認を促す。右側の「対処法:潤滑剤の塗布」では、シリコンスプレーをストッパーアームに塗布する様子をイラストで示し、「動きがスムーズに!」なることを説明している。

動きが悪い場合は、シリコンスプレーなどを塗布して様子を見ましょう。それでも閉まらない場合は、無理に押し込まず部品交換を検討してください。

【5】サッシ本体の歪み

アルミサッシは軽量ですが、地震や長年の使用で歪むことがあります。

サッシ本体の歪みを確認するポイントを示す図解イラスト。左側は「歪んでいる状態」として窓枠全体が菱形に変形して閉まらない様子、右側は「建付けが悪い」として開閉時に特定の場所で重くなる様子を描写している。

特にLIXIL(リクシル)YKKAPなどの古いサッシにおいて、調整しても改善しない場合はサッシ枠ごとの交換(カバー工法など)が必要になるケースがあります。

【6】戸車の外れ

引き違い窓の場合、窓サッシの下にある「戸車(とぐるま)が原因かもしれません。

サッシ戸車の外れと不具合に関する図解イラスト。左から「症状1:レールからの脱輪」、「症状2:戸車の破損(タイヤの欠け)・回転不良(ゴミ詰まり)」を図示し、右側で「対処法:窓を少し持ち上げて乗せ直す、または高さ調整ネジを回す」手順を解説している。下部には、破損などの場合は「交換」が必要であることも示されている。

窓を少し持ち上げて、レールに乗せ直すことで直る場合もあります。動きが悪い場合は、戸車の高さ調整ネジを回して調整してみましょう。

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窓が閉まらない原因がレバーハンドルなどのトラブルとみられる際の対処法は?

窓のレバーハンドルが壊れた場合、「DIYで直せるケース」「専門業者に頼むべきケース」があります。

レバーハンドルのトラブル対処法をまとめた図解。自分で修理(DIY)できるケースとして「ドライバーで交換可能」「型番が明確・純正部品が入手可能」な場合、専門業者に依頼すべきケースとして「部品が廃盤」「サッシ自体が腐食・変形」「高所や排煙窓」の場合をイラスト付きで比較。下部には、複数見積もりの取得や放置のリスク(防犯、雨水侵入)など、業者選びのポイントと注意点が記載されている。
業者選びのポイントと注意点

一部の業者では、相場以上の費用を請求されるトラブルもあります。必ず事前に相場を確認し、見積もりを取るようにしましょう。 放置すると「防犯上のリスク」や「雨水の侵入(腐食の進行)」につながるため、早めの対処が重要です。

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窓の修理を専門業者に依頼した際の費用相場

窓のレバーハンドルの交換を、専門業者に依頼する場合の費用相場の目安をまとめました。

窓修理を専門業者に依頼した場合の費用相場(目安)をまとめた図解。「レバー・オペレーターハンドル交換」は相場2万~4万円(部品代・出張費込、特定商品は高額傾向)。「ストッパーアーム交換」は費用相場2万円前後(滑り出し窓の原因、状況によりサッシ交換)。「サッシ自体の交換(枠ごとの工事)」は表形式で、「枠のみ交換」(3~5万円、1~2日、簡易工事)、「窓ガラス付き」(4~8万円、1~2日、断熱・防犯は追加費用)、「壁工事あり」(30~50万円、2日~、大掛かりな工事)の3種類とそれぞれの費用・工期・特徴を掲載している。

くるくる回すタイプの窓についている「オペレーターハンドル」や、特定商品のレバーハンドルは部品代が高くなる傾向にあります。

また、レバーハンドルが廃盤になっている場合や、溶接が必要なほど窓サッシが傷んでいる場合は、窓サッシ本体の交換になることもあります。

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賃貸マンションと分譲マンションでは窓が閉まらない際の対処に違いがあるの?

マンションの場合、窓は「共用部分」扱いになることが多いため、勝手な修理はNGです。

マンションでの窓トラブル対処法を賃貸と分譲で比較した図解。「賃貸マンション」は管理会社・大家への連絡が必須で、経年劣化は基本大家負担だが勝手な修理はNG。「分譲マンション(持ち家)」は窓が共用部分(専用使用権)であり、軽微な修繕は自己負担、大規模工事は管理組合の許可が必要であることをイラストで解説している。

賃貸マンションの場合は、管理会社か大家さんにまずは連絡しましょう。基本的に費用は大家さんの負担となります。

自分で勝手に業者を呼んで修理してしまうと、費用が返ってこないばかりか、退去時にトラブルになる可能性があります。

一方で分譲マンションの場合、窓は「共用部分」ですが、「専用使用権」があるため、ガラスや鍵(クレセント・レバーハンドル)などの軽微な修繕は区分所有者の負担(自己負担)となるのが一般的です。

分譲マンションの場合、サッシ枠の交換など外観に関わる大規模な工事は、管理組合の許可が必要です。 窓サッシのメーカーや品番などがわかっていても、まずは管理規約を確認するか、管理人に相談することをおすすめします。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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