2023年11月17日更新
クロスや壁紙の補修にかかる費用・価格の相場は?
壁紙やクロスはいつの間にか剥がれたり破れたりするものです。数年が経過してから壁紙やクロスが縮み、隙間ができることもあります。補修リフォームでは、工賃や補修に使用する材料などに費用がかかります。今回は、壁紙やクロスの補修にかかる費用の相場について解説します。
目次
- 1 壁紙やクロスの傷やへこみの補修にかかる費用の相場
- 2 壁紙やクロスの隙間を塞ぐのにかかる費用の相場
- 3 壁紙やクロスの浮きの補修リフォームにかかる費用の相場
- 4 傷や浮きなどの補修リフォームにかかる諸経費
- 5 壁紙・クロスの塗装にかかる費用
- 6 壁紙・クロスの塗装リフォームにかかる費用の相場
- 7 塗料のグレードによって費用が異なる
- 8 余計な費用がかかってしまうパターン
- 9 壁紙クロスの張替えリフォームで知っておきたい壁紙の種類
- 10 各種壁紙クロスの価格比較
- 11 クロスの張替えリフォームが得意なリフォーム会社を探すには
- 12 賃貸契約における壁紙クロスの原状回復と費用について
- 13 壁紙・クロスを張替えリフォームするのにかかる費用と相場
- 14 業者に木目調壁紙の貼替えリフォームを依頼する場合の費用相場
- 15 壁紙の貼替えにかかる値段の目安
- 16 板張り調の壁紙の貼り替えを業者に依頼する場合の費用相場
- 17 リビングリフォームでの壁紙の貼替え費用の目安
- 18 リフォーム会社に頼んだ方が良い壁紙の症状と修理費用
- 19 洋室の壁紙をリフォームする費用
- 20 寝室の壁紙の貼り替え費用相場
- 21 キッチンの壁紙の貼替え費用の目安
- 22 壁紙・クロスのリフォームにかかる費用
- 23 壁紙リフォーム、内装工事会社とDIYの費用を比較!
- 24 マンションの壁紙の貼替え費用の相場
- 25 壁紙の種類と単価の違い
- 26 壁紙の貼替え費用の相場について
- 27 費用を抑えるなら…
- 28 壁紙貼替えのタイミング
- 29 壁紙リフォームの単価は何によって決まる?
- 30 壁紙リフォームの単価の相場とは?
- 31 壁紙リフォームの単価をチェックする際の注意点
- 32 砂壁のリフォームにかかる費用の相場と工期
- 33 砂壁のリフォーム時期について
壁紙やクロスの傷やへこみの補修にかかる費用の相場
壁紙やクロスの傷や破れ、剥がれやひび割れの補修にかかる費用の相場は、1カ所あたり約2万円~3万円です。

これには工賃や材料費、諸経費などを含みます。そのため、2カ所以上の補修では単純に費用が倍になるのではなく、約5000円~1万円ずつ加算されていきます。
壁の大きなへこみの場合は、1カ所につき約3万円~5万円の費用がかかります。
これは、壁紙やクロスだけではなく、壁そのものの補修が必要になるためです。あまりにも大きなへこみの場合は5万円以上の費用がかかる場合もあります。
壁紙やクロスの隙間を塞ぐのにかかる費用の相場
壁紙やクロスは水で濡らすと伸び、乾燥すると縮みます。そのため、ノリを塗って壁紙やクロスを貼ると、数年が経過してから水分が失われて縮み、壁紙と壁紙の繋ぎ目に隙間が生じます。
コークボンドを塗ることで隙間を目立たなくすることができます。この補修にかかる価格の相場は1カ所あたり約5000円~1万円です。
コークボンドを塗った部分に光が当たるとテカりが出てしまいます。テカらないコークボンドになると価格が高くなるため、1万円近い費用がかかります。
それでも見た目には違和感が残るため、気になる場合は張替えを推奨します。
壁紙やクロスの浮きの補修リフォームにかかる費用の相場
壁紙やクロスの浮きの補修では注射器を使用します。注射器で溜まった空気を抜くことで、浮きを解消できます。
浮きの補修にかかる価格の相場は1カ所にあたり約5000円~1万円です。
注射器で浮きを解消しても、しっかりと壁に張り付かない場合があります。気になるのであれば張替えた方がよいでしょう。
傷や浮きなどの補修リフォームにかかる諸経費
壁紙やクロスの傷や浮き、ひび割れや隙間などの補修にかかる諸経費は、大型家具の移動や交通費などです。大型家具があるために補修できない場合は移動に約3000円~5000円の費用がかかります。

交通費は業者の会社から自宅までの距離や駐車場の有無などにより決まります。
諸経費の相場は全て合わせて約7000円~1万円です。
壁紙・クロスの塗装にかかる費用
壁紙・クロスの上から塗装する場合は、水性塗料を使用します。
中には、壁紙の上から塗るのに特化した塗料もあります。
壁紙・クロスの塗装リフォームにかかる費用の内訳は、塗料の購入代金、工賃、塗料で周りが汚れないようにする養生にかかる費用、廃材の処分費用です。
別途、交通費や運搬費がかかる場合もあります。
壁紙・クロスの塗装リフォームにかかる費用の相場
工賃の相場は1平方メートルあたり約1,000~2,000円です。
30平方メートルの壁紙を塗装する場合は、約30,000~60,000円となります。

塗料は、種類によって価格が異なります。
一般的な水性塗料は2リットルで約3,000~6,000円です。
2リットルもあれば約40~60平方メートルは塗ることができます。
養生費の相場は1平方メートルあたり約500~800円です。
養生を断ることもできますが、周りに塗料が飛び散った場合に補修費がかかるので、必ず養生してもらいましょう。
廃材処分費の相場は約3,000~5,000円です。
壁紙・クロスの塗装で発生する廃材は塗料の空き缶です。
これらを踏まえると、30平方メートルあたりの壁紙・クロスの塗装リフォームの価格相場は約40,000~70,000円になります。
塗料のグレードによって費用が異なる
水性塗料の中にも、自然の素材だけで作られたものや防火性があるものなどがあります。
このような水性塗料は比較的価格が高い傾向があります。
また、壁紙・クロスの上から塗ることで、その部分を黒板にできる塗料もあります。
黒板塗料の価格の相場は2リットルあたり約5,000~9,000円と、一般的な水性塗料よりも高くなっています。
バターミルクペイントは、水性塗料と一緒に使用することで、ひび割れを作ることができる塗料です。
アンティーク風な部屋にしたいときにおすすめです。

余計な費用がかかってしまうパターン
壁紙・クロスの塗装を検討しているのであれば、既存の壁紙の種類を調べる必要があります。
防火性や防カビ、防水など機能性に優れた壁紙は、水性塗料を弾くことがあります。
どうしても塗装したい場合は、水性塗料を塗ることができる壁紙に張替えてから塗装することになります。
壁紙の価格の相場は1平方メートルあたり約700~2,000円です。
工賃は1平方メートルあたり約1,000~2,000円です。
30平方メートルの壁紙を張替える場合の費用の相場は約50,000~100,000円であるため、塗装の費用と合わせて約100,000~200,000円になります。
壁紙クロスの張替えリフォームで知っておきたい壁紙の種類
リフォームで壁紙クロスを張替える際に、最初に考えなくてはならないのが、どんなタイプの壁紙にするのかということでしょう。

戦前まで、日本家屋の壁はほとんどが湿式と呼ばれる土壁(塗り壁)でした。
風情はあるものの、左官の技術が必要で、工期もかかるという欠点がありました。
その後、第二次世界大戦後の高度成長期に、石膏ボードに糊で壁紙クロスを張るという乾式工法が発展しました。
それによって壁紙の施工性が高まり、工事期間も大きく短縮しました。
現在では、数多くの壁紙の中から好みのタイプを選べるようになり、選択の幅も広がっています。
それでは、代表的な壁紙クロスをみてみましょう。
ビニールクロス
日本における壁紙のシェア第1位はビニールクロスです。
施工性が高く、価格も安価であるという理由から、9割以上の壁紙はビニールクロスを使用しています。
ポリ塩化ビニール樹脂でできているビニールクロスは、表面にプリント加工や、凹凸感のあるエンボス加工が施されています。
織物調、石目調、木目調など、色や柄も豊富で、それぞれの部屋に合わせたデザインを選ぶことができます。

手入れが楽ですが、その反面、通気性や調湿性に欠けるため、カビが出やすいという欠点があります。
また、長持ちしないので、一般的に10年から15年で張替えリフォームが必要になってきます。
ビニールクロスはホルムアルデヒドなどのアレルギー物質が含まれるため、シックハウス症候群などが気になる場合は注意が必要です。
しかし、近年では、ビニールクロスも様々な機能を持たせたタイプが開発されています。
低ホルムアルデヒドや、その他の機能性ビニールクロスも充実しています。
ビニールクロスのメリットやデメリットを解説している記事はこちら
紙クロス
一般的な紙クロスは、木材などのパルプを原料にした紙にプリント柄やエンボス加工などを施し、表面はプラスティックなどの樹脂加工や撥水加工で仕上げています。

しかし、ビニールクロスに比べると薄いため、水、油、擦れには弱く、水拭きや薬品を使う掃除は難しくなります。
紙クロスを大きく分けると、おしゃれなデザインが楽しめる輸入紙クロス、コウゾやミツマタなどを原料にした和紙、さらにケナフや亜麻などを原料にした非木材紙クロスに分けられます。
輸入紙クロスの色・柄
欧米では天然素材でもある紙クロスが主流です。

色、柄も豊富で、ゴージャス感漂うデザインにエンボス加工を施したものや、大胆なプリント柄など、日本で探すのは難しいデザインを見つけることができます。
和紙クロスの色・柄
和紙が持つ独特の風合いを感じることができます。
色や柄も比較的豊富です。
しかし、コウゾの高級和紙はたいへん高価です。

非木材紙クロスの色・柄
最近、環境にやさしく、注目されている非木材クロスも色柄は比較的豊富であるといわれています。
紙クロスの機能について
天然素材である紙クロスは調湿性があります。
また、ケナフや亜麻などの非木材紙クロスは、二酸化炭素を吸収する機能があるといわれています。
環境にやさしい材質として注目されています。
布クロス
クロスの語源は「布」なので、かつては布の壁紙が一般的に使用されていたようです。
布クロスには織物、編み物、フリースやフェルトに代表される不織布のタイプがあります。
素材も綿、麻、レーヨン、ポリエステル、シルクなど様々です。
織り方は平織、綾織り、朱子織、その他凝った織柄のものまで多くの種類があり、色も豊富に揃っています。

布クロスは、布の裏に紙で裏打ちしてありますが、石膏ボード等に糊付けするときに布の伸縮があるため、施工は技術が必要になります。
シルクなどの高級素材は価格も高価で、施工費用も多少割高になります。
また、布クロスを提案したり、扱ったりしているリフォーム会社が少ないというもの事実です。
布クロスの機能について
高級感がある布クロスは、天然素材なので吸放湿性が高いのが特徴です。
アレルギー物質も含まれていないので、アレルギーがある人も安心です。
無機質系壁紙
近年、人気が高まっている壁紙で、不燃性の紙の上にガラス繊維の織物を張り合わせたり、金属箔などのメタリックを使用したりしたもの、さらには塗り壁に似せた聚楽や珪藻土を使用したものなどがあります。

土壁の雰囲気を味わいたいという場合は、施工費も抑えることができるので便利です。
しかし、薄いため調湿性は低くなります。
土壁(塗り壁)
戦前の一軒家では、ほとんどが土壁でした。
下地、中塗り、仕上げとすべての材料配合を左官職人が決めます。
腕の良い職人さんの壁はヒビが入りづらく、見た目も美しい仕上げになります。
土壁の種類をみてみましょう。

漆喰(しっくい)
消石灰に砂、糊などを混ぜたもので、内壁だけではなく土蔵などの外壁にも使用されています。
白いイメージですが、江戸城にみる黒漆喰など、まれに色物もあります。
カビが発生しにくいという特徴があります。
聚楽(じゅらく)
聚楽壁は京壁とも呼ばれています。
元々は安土桃山時代以降に聚楽第付近の土を使用していたためにこのような名前なのですが、現在は、土地に関係なく仕上げ方法が同じならば聚楽と呼んでいます。
混ぜる土の色で様々な色出しを表現することができます。
珪藻土(けいそうど)
七輪などでよく見かける珪藻土は、植物プランクトンの化石(二酸化ケイ素)が蓄積してできた土です。
軽く、断熱性が高いのが特徴です。
珪藻土は固まらないので、糊のような合成樹脂が必要になります。
シックハウスが気になる場合は、どのような合成樹脂が使用されているのか確認しましょう。
土壁の機能について
土壁は水蒸気を吸湿、放湿するなど、調湿性があります。
また、防火性が高いという特徴があります。
各種壁紙クロスの価格比較
ここでは、壁紙・クロスを張替えリフォームする際の、1平方メートル当たりの料金をタイプごとに比較してみましょう。
すべて工事費込みの価格です。
- ビニールクロス(量産品クロス):約1000円~
- ビニールクロス(1000番台クロス):約1500円~
- 紙クロス(撥水加工):約2000円~
- 紙クロス(欧米製輸入クロス):約2500円~
- 紙クロス(高級和紙):約1万5000円~
- 布クロス(レーヨン):約1500円~
- 布クロス(不織布):約2500円~
- 布クロス(シルク):約1万円~
- 土壁(塗り壁):約2500円~約5000円
クロスの張替えリフォームが得意なリフォーム会社を探すには
自分が住んでいる地域でクロスや壁紙の張替えリフォームを得意としているリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。
賃貸契約における壁紙クロスの原状回復と費用について
賃貸契約が終了して引越し、退去する際に、壁紙を傷つけてしまっていた、または汚してしまっていたという場合には、原状回復のためのリフォームをしなくてはなりません。
なかには、貸主が借主の負担を減らすために、すべてリフォームしてくれる場合もあるかもしれませんが、いずれにしても賃貸住宅においても壁紙の張替えリフォームの需要は増えています。
原状回復のための修理負担額は、ガイドラインがあり「経過年数」で決まります。

新品を100パーセント負担として、6年経過すると1円になるという仕組みになっています。
例えば、貸主が新しく壁紙のリフォームをした(新品の状態)後に、借主が引越ししてきて3年経過したとき退去することが決まり、しかも壁紙が破れてしまっていたという場合を想定します。
仮に、貸主は1000円の量産クロスを使用して、10平方メートルのクロスをリフォームしたとします。
つまり10万円かかっているわけです。借主は6年の半分、3年使用したので、負担金は半分の5万円です。
このケースでは、破いてしまった借主はリフォーム代金の50パーセントの料金を支払ってから、引越し、退去するということになります。
壁紙・クロスを張替えリフォームするのにかかる費用と相場
ビニールクロスには量産品クロスと1000番台クロスがあることはお話ししましたが、実際に6畳の部屋の壁と天井にクロスを張るとしたら、どれくらい違うのかみてみましょう。

量産品クロスで壁と天井を張替えた場合の費用
6畳の部屋(約40平方メートル)を1平方メートル当たり1000円(工事費込み)の量産品クロスで張る場合は、1000円×40平方メートル=約4万円が相場となります。
概算で8畳では約5万円、12畳で約6万5000円です。
1000番台クロスで壁と天井を張替える場合の費用
同じように6畳の部屋を1平方メートル1500円(工事費込み)の1000番台クロスを張る場合の相場価格は1500円×40平方メートル=約6万円になります。
8畳では約7万円、12畳では約9万5000円です。
ここでは1畳180cm×90cmとしています。
また、部屋を立方体として計算しているので、少し高めの料金設定になっています。
実際には窓や扉があるのでもう少し価格は抑えられる可能性があります。
1000番台クロスは1平方メートル1500円からというのが相場ですが、実際には機能性の高いものや、デザインが凝ったものになると1平方メートル当たり2000円以上になることも少なくありません。
また、床と壁との間に巾木を使用したり、壁と天井の間の接線に廻り縁を取り付けたりすることもあります。
その際には別に費用がかかってきます。
その他の工事費用
施工工事費込みのビニールクロス代金の他に、既存のクロスを剥がす費用、廃棄処分費用、養生費、諸費用などが別途必要になります。これらの費用の合計が全体の総額になります。
さらに、追加料金の費用が必要になることもあります。
- 家具の移動費:約5000円~3万円
- エアコンの取り外し取り付け費:一台当たり約1万5000円
- 下地処理費:1平方メートル当たり約1500~
- 駐車場代:実費
業者に木目調壁紙の貼替えリフォームを依頼する場合の費用相場

木目調の壁紙に貼替える費用は、1平方メートルあたり約1,000円からが相場です。
6畳間の場合は合計で約7万円が目安となりますが、壁紙に凹凸を付けてより木材に近い風合いにしたものや、防音や調湿といった機能が追加されているものは単価がやや高くなります。
施工費用を抑えつつ木目調壁紙を導入したいという場合には、既存の壁紙を残しつつアクセントクロスとして木目調壁紙を貼るのも良いでしょう。
壁紙の施工費用は、施工した面積によって価格が決まる場合が多いため、部屋全体を貼替えた場合に比べて手頃な価格で壁紙のリフォームを行うことができます。
和室の塗壁を壁紙にリフォームする場合については、下地を作る作業が必要となるため、6畳間で約10万円からが費用の目安です。
畳敷きの和室には木目調の壁紙を合わせやすいですし、塗壁に比べて維持が簡単というメリットもありますので、和室の壁リフォームでお悩みの方は木目調壁紙を使用してみると良いでしょう。
壁紙の貼替えにかかる値段の目安

壁紙には色々な種類がありますが、実際にリフォームで壁紙の貼替えを行う場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか?
量産タイプとハイグレードで値段が異なる
ビニールクロス壁紙や紙製の壁紙、織物クロス、珪藻土壁紙など、壁紙の材質はさまざまですが、基本的に作業手順は同じですので、工賃についてはさほど変わりません。
そのため、施工費用は、使用する壁紙の価格によって大きく変わることになります。
ビニールクロス壁紙に多い量産タイプの製品なら、壁紙の単価の相場は1平方メートルあたり約1,000円、デザイン性の高いものなら1平方メートルあたり約1,500円。
消臭や防汚などの機能を追加している製品なら1平方メートルあたり約1,800円が目安です。
また、織物クロスの場合は絹などの素材が高価なものほど単価は高くなります。
このような高級な壁紙を部屋全体に施工した場合、どうしても費用が高くなりますが、費用を抑えつつ高品質な壁紙を使いたいという場合には、部分的に壁紙を変えるという方法がおすすめです。
壁一面だけを高品質壁紙にリフォームする、2種類の壁紙を用いて腰壁を作る、和室なら床の間部分のみ紙製壁紙や布壁紙を利用するといった方法を用いれば、費用を抑えつつデザイン性を高めることができるでしょう。
6畳の部屋の壁紙の貼替えにかかる値段の相場
実際に壁紙のリフォームを行った場合、総費用はどれくらいが目安で、費用の内訳はどのようになるのでしょうか?
6畳間の場合を例としてご紹介します。
6畳1部屋の壁紙をリフォームする場合、施工面積は壁4面と天井で約40平方メートルが目安です。
この面積は窓の数や天井の広さ、壁に作り付けられた家具などによって多少前後しますが、一般的な6畳間なら大抵約40平方メートル前後となります。
まず、壁紙の価格ですが、量産品タイプの場合は1平方メートルあたり約1,000円が相場です。
6畳間の場合は約40平方メートルですので、壁紙代は約4万円。
これに廃材処理費が約1万円、出張費が約5,000円、作業中に床が傷まないようにする養生費が約5,000円、工賃は1平方メートルあたり200円が相場ですので、約8,000円となります。
合計で施工費用の相場は約68,000円、作業の際に下地が傷んでいる場合などは下地補修の費用がかかりますが、特に補修の必要がない場合はこの金額が費用の目安です。
下地に傷が付いていたり、穴が空いていたりして補修が必要な場合については、穴の大きさにもよりますがパテ埋め等で対処できるなら約1万円からが相場となります。
ちょっとした傷や画鋲やネジ穴といった簡単に修正できるものについては、もっと安価に、石膏ボードを入れ替える必要があるほどの大穴があいている場合はもっと高額になるので注意しておきましょう。
20畳の部屋の壁紙の張替えにかかる値段の相場
リビングダイニングなどは和室などと違って広い部屋が多くなるため、このような広い部屋をリフォームしたい場合の費用についてもご紹介します。
20畳の部屋の場合、施工箇所は天井と壁で合計約60平方メートル、1平方メートルあたり約1,000円の壁紙を使ったとすると、壁紙代は約6万円。
これに廃材処理費が約1万円、養生費が約5,000円です。
ただ、6畳間の場合と違い、20畳の部屋に施工する場合は職人さんが2人がかりになることがありますので、この場合は工賃が2倍となります。
工賃は施工面積によって計算され、単価は約200円が目安となりますので、1人なら約12,000円、2人なら約24,000円です。
合計費用は約8万円から、もし作業員2人での作業なら約9万円となります。
作業にともなう家具の移動については、リフォーム会社によって請け負ってくれる場合と住人が行う場合とがありますので、依頼の際にあらかじめ質問しておくと良いでしょう。
壁紙のグレードや機能などによって金額も変わるため、複数の施工業者に見積もりを依頼し、多少高くてもカラーコーディネーターなど専門の資格者が常駐し工事保障などしっかりしている業者が安心です。
板張り調の壁紙の貼り替えを業者に依頼する場合の費用相場
実際にリフォーム会社へと施工を依頼した場合、費用の相場はどれくらいになるのでしょうか?
量産タイプとハイグレードで値段が異なる
壁紙のリフォーム費用は、基本的に技術料と廃材処理費、壁紙の購入費用をまとめたものとなりますが、壁紙は使用する面積が広いため、使用する壁紙の購入価格、単価が総費用に大きく影響します。
例として、一般的な6畳間の場合、施工面積は約40平方メートルが目安です。
1平方メートルあたりの壁紙の単価の相場は、量産タイプが約1,000円、ハイグレードタイプが約1,500円ですから、6畳間に施工した場合の壁紙代は約40平方メートルで量産タイプが約4万円、ハイグレードタイプなら約6万円となります。
諸々の費用を含めた場合についても、6畳一間の壁紙リフォームだけを行う場合なら、基本的な壁紙以外の費用に違いはほとんどありません。
諸費用については6畳間の施工で約1万円からが相場ですので、量産タイプとハイグレードタイプの総費用の差は約2万円となります。
壁紙のリフォームは、他のリフォームと違い、高機能なものでも比較的安価に導入することができますので、コストを抑えつつデザインや機能性、快適性を向上させたいという方におすすめです。
リビングリフォームでの壁紙の貼替え費用の目安

リビングのリフォームで壁や天井の壁紙を貼替える場合、費用の相場はどのぐらいになるのでしょうか?
壁紙のリフォーム費用は量産タイプが1平方メートルあたり約800円、デザイン性に優れたハイグレードタイプが1平方メートルあたり約1,200円、防傷、消臭、防汚などの機能を追加したものが1平方メートルあたり約1,500円からです。
これに工賃や廃材の処理費用を含めたものが合計費用となります。
12畳のリビングの天井と壁の壁紙の貼替え費用の相場
例として、12畳のリビングの壁紙をリフォームした場合について見てみましょう。
12畳のリビングの場合、面積になおすと約60平方メートルとなります。
量産タイプの壁紙を使用した場合、壁紙の価格は60平方メートル×800円で約48,000円。
壁紙の価格については窓や扉などの部分が不要となりますので、実際にはもう少し安価です。
工事費用については、1平方メートルあたり作業員一人で約200円、60平方メートルの場合は二人で行うことが多いため、工事費用は約24,000円が相場となります。
これに追加で廃材の処理費用が60平方メートル分で約6,000円、床の傷を予防するための養生費用が約5,000円、壁紙を貼る前に下地を整える作業に約10,000円必要ですので、合計費用は約93,000円です。
こちらの費用はあくまで一般的な費用の相場となりますので、施工環境などや工事内容によって費用は上下します。
詳細な費用についてもっと詳しく知りたい場合には、リフォーム会社に見積もりを依頼すると良いでしょう。
リフォーム会社に頼んだ方が良い壁紙の症状と修理費用

前述のように、壁紙の剥がれや10cm程度まで、穴であれば、自分で修理することができます。
しかし、壁紙の症状によっては、リフォーム会社に依頼した方が良い場合もあります。リフォーム会社に依頼した方が良い場合と、その際の修理費用をお伝えします。
壁紙のひび割れや凹みはリフォーム会社に依頼した方が良い
壁紙のひび割れは、軽度なものであれば、ジョイントコークのようなシーリング剤で補修ができます。ただし、石膏ボードまでひび割れている場合には、強度の心配もありますので、リフォーム会社に依頼したほうが賢明です。
また、壁に凹みがある場合も、石膏ボードを使って直す必要があり、自分で修理するのは難しくなります。
リフォーム会社に依頼する場合の修理費用は、壁の大きさや壁材・壁紙の種類、修理の方法によって異なりますが、一例としては以下のようになります。
- 石膏ボードのひび割れを、ファイバーテープとパテで埋める場合:約2万円
- 壁の凹みを、石膏ボードで繕い貼り(部分補修)をする場合:約4万円
大きな壁穴の修理費用の目安
壁に穴が空いた場合、直径が10cm程度なら、リペアシートを貼ってパテ処理することで、補修できます。しかし、穴の大きさの直径が20cmを超えるような大きな穴の場合、石膏ボードを繕い貼りをして補修する必要がありますので、リフォーム会社に依頼することをおすすめします。
修理の方法の一例としては、以下のようになります。壁などの条件によって、修理方法は変わってきますので、あくまで参考としてお考えください。
- 壁紙を剥がし、石膏ボードの穴周辺を少し大きめに、四角くカットします。
- 四角い穴と同じ大きさに、新しく用意した石膏ボードを切ります。
- 角材を切って、下地材として壁の内側にビス留めします。
- 木下地に、用意した石膏ボードをビス止めします。
- パテ処理をして段差をなくして、壁紙を貼ります。
リフォーム会社に依頼して、上記のような修理をした場合の費用は、概算で約4万円となります。費用の内訳のイメージは以下の通りです。
費用の内訳(イメージ)
- 石膏ボード:1000円
- 壁紙:3000円
- 工事費:25000円
- 諸経費:10000円
なお、修理した部分の壁紙を張り替える際、他の部分と修理した部分では壁紙の新しさが違うため、同じ壁紙を貼っても、色柄の違いがでる場合があります。
そのようなときには、部屋の壁紙すべてを張り替えることも視野に入れて、考えた方が良いかもしれません。部屋の壁紙を張り替える場合には、6畳で約4万円程度の追加費用がかかります。
洋室の壁紙をリフォームする費用

壁紙(クロス)には様々な色柄・機能の商品があり、選ぶ商品によって価格が大きく異なります。クロス貼替えの費用は1mあたりで計算する場合と、平方メートルあたりで計算する場合があり注意が必要です。
クロスの種類は大きく分けると、主に大量生産され比較的価格も低い「スタンダードクロス」と色柄・機能のバリエーションが豊富な「ハイグレードクロス」の2種類があります。
クロス貼替え費用(作業費も含む):1平方メートルあたり約1,000円~1,200円(スタンダードクロス)
クロス貼替え費用(作業費も含む):1平方メートルあたり約1,500円~2,000円(ハイグレードクロス)
寝室の壁紙の貼り替え費用相場
寝室の壁紙の選び方をご紹介しましたが、次に気になるのは寝室の壁紙を貼り替えるときの費用ではないでしょうか。では、寝室が6帖・8帖・10帖の場合、壁紙の貼り替えにかかる費用相場を見ていきましょう。
【寝室の壁紙貼り替え費用相場】
・6帖(40平方メートルまで)の場合:約40,000円~約50,000円
・8帖(48平方メートルまで)の場合:約56,000円~約62,000円
・10帖(54平方メートルまで)の場合:約70,000円~約74,000円
※既存壁紙剥がし、養生作業、廃材処分費、材料費、工事費、その他費用含む
ただし、壁に傷や穴が開いている場合は壁の修復作業をしなければならないため、別途修復費用がかかることがあります。
壁に傷や穴が開いていた場合の修復費用の相場は以下の通りです。
・傷や穴の直径が20cm未満の場合:約4,500円(1カ所あたり)
・傷や穴の直径が20cm以上の場合:約7,500円(1カ所当たり)
天井もクロスの場合は、壁が新しくなるとどうしても天井の汚れ、くすみが気になるものです。出来れば壁・天井を一緒に貼り替えると費用的にもお得になる場合が多いので検討をお勧めします。
また、1平方メートルあたりの壁紙貼り替え費用相場は約1,300円~になります。
しかし、壁紙のグレードや機能などによって金額も変わるため、複数の施工業者に見積もりを依頼し、多少高くてもカラーコーディネーターなど専門の資格者が常駐し工事保障などしっかりしている業者が安心です。
キッチンの壁紙の貼替え費用の目安
キッチンの壁紙を貼替える費用は、1平方メートルあたり約800円が相場です。
これは、量産タイプの壁紙を使用する場合の費用で、デザイン性の良い壁紙や機能付きの壁紙を使用する場合は1平方メートルあたり約1,200円からが目安となります。
アクセントクロスとして壁の一部に別の壁紙を使用する場合や、2種類の壁紙を使い分ける場合の費用については、使用する壁紙の面積を足し合わせたものが費用の目安です。
しかし、2種類以上の壁紙を使用する場合については、組み合わせ方によって通常の施工に比べて作業手順が複雑になることもあるため、施工費用がやや追加となることもあります。
また、レンガ調やタイル調など、通常の壁紙に比べて大きな加工が施されている製品についても、1平方メートルあたりの単価はやや割高です。
費用について細かく知りたい、きちんとした目安を調べたいという方は、使用する壁紙とデザインを決めた上でリフォーム会社に相談し、シミュレーションと見積りを依頼すると良いでしょう。
業者に話す前にもう少し検討を進めたい場合は、大手クロスメーカーのホームページやWebカタログにあるシュミレーションサイトで色々と楽しみながらイメージをまとめて行くのも良い方法でしょう。
壁紙・クロスのリフォームにかかる費用

クロスリフォームの費用相場とは
クロスのリフォームを行う場合、使用するクロスのグレードや施工する部屋の状況によって費用が変動します。
クロスには主に価格の安い「量産クロス」と品質がより高い「1000番台」と呼ばれるクロスがあります。一般的なクロスの貼替え単価は、1平方メートル当たり750~1,500円が相場です。
また施工に伴い、養生、下地処理、クロス撤去、廃材処分のほか、荷物の移動などの作業が発生します。これらの施工費用はクロスの単価に含まれる場合とそうでない場合があります。見積もりを受け取った時点でしっかりと確認しておきましょう。
リフォーム費用の算出方法
1部屋当たりのリフォーム費用は、「(壁4面の面積 + 天井の面積 - 窓やドアなどの施工しない部分の面積合計)× 1平方メートル当たりのクロス単価」として算出することができます。
ただし、クロスの貼替え費用を算出する際にはクロスの価格表記に注意する必要があります。
クロスの価格表記には、「1平方メートル当たりの単価」と「1メートル当たりの単価」の2種類があるためです。
クロスの幅は90cmのものがほとんどですので、クロス1mを面積に換算すると0.9平方メートルとなります。つまり、1メートル当たり単価で見積もりが出された場合、0.9平方メートル当たりの単価に読み換える必要があります。
一般的には「1メートル当たりの単価」を使用した方が、より実践に近い見積もりとなるでしょう。
壁紙リフォーム、内装工事会社とDIYの費用を比較!

壁紙をリフォームする際、内装工事会社に頼んだ場合とDIYを行った場合とでは、費用面にどれくらいの違いがあるのか比較してみましょう。
6畳間の場合、壁の面積は約30平方メートル、天井は約10平方メートルあります。
また元の部屋の壁が砂壁であれば、クロスが張れるように下地処理が必要になります。
これらの工事を内装工事会社に依頼したとすれば、費用の相場は約60,000円~65,000円になります。
DIYの場合は、砂壁を固める水性壁紙シーラーや壁紙の直接の下地になる粉末パテを用意します。
その他刷毛やサンドペーパーなどの施工に必要な道具を揃えます。
壁紙は、92㎝×100㎝単位で販売しているので、事前に部屋をきちんと計測していれば、ロスは最小限で抑えることができます。
これらの費用を合わせて約17,000円がDIYで施工する場合の費用です。
費用面では、DIYの方が経済的だということは分かりましたが、その他の面でDIYにリスクはないのでしょうか。
仕上がりが思うようにいかない
不慣れな状態のまま壁紙を張ると、壁紙がしわになる、隣との柄がずれる、下地の段差がそのまま表れる、
壁紙が破れてしまうなどの不具合が考えられます。
しかし、これらの不具合も張っていくうちに手慣れてきて、解消する方向に向かっていくでしょう。
失敗した箇所で材料を無駄にすることになっても、後で部分補修や張替えができるのが壁紙張りの特色です。
仕上がるまでに時間がかかる
たしかに内装工事会社に依頼した方が、短時間で完成に至ります。
しかし工事会社に依頼した場合、たとえ自分の部屋であっても作業の邪魔になるので、工事中は使用することはできません。
その点DIYであれば、自分のペースで作業ができたり、部屋を使用することができますから、自由度は高いでしょう。
やる気があればDIYがおすすめ
こうして比較してみるとDIYの方が、費用面や自由度でメリットが大きいことが分かります。
あとは仕上がり具合が気になるところですが、壁紙はコツさえ掴めばそれほど難しいものではありません。
DIYに挑戦してみたいという人のために、壁紙を洋風に張り替えるリフォームついて、さらに詳しく紹介していきましょう。
マンションの壁紙の貼替え費用の相場
マンションの壁紙を貼替える場合の費用は、1平方メートルあたり約800円が相場となります。
これは量産タイプの壁紙を用いた場合の費用で、デザイン性に優れた製品の場合は1平方メートルあたり約1,200円、防傷タイプの製品については1平方メートルあたり約1,500円からが相場です。
この価格は基本的に施工した部分の面積で総費用が計算されるため、部屋のイメージを変更する目的でアクセントクロスを導入する場合は施工範囲のみの費用となります。
つまり、部屋全体の壁紙をリフォームする場合と、アクセントクロスとして壁一面のみをリフォームする場合では、アクセントクロスのみの場合は壁一面のみの費用となるため、コストを大きく抑えることができるのです。
また、傷防止壁紙についても、ペットが触れることのできる範囲だけに絞って施工すれば費用を抑えることができます。
壁紙の種類と単価の違い

壁紙にはビニールクロス、紙クロス、織物クロスなどがありますが、1平方メートルあたりの単価はどの程度違うのでしょうか?
壁紙の種類ごとに、グレードや機能別の単価についてご紹介します。
ビニールクロス壁紙の種類と単価
ビニールクロス壁紙は、ビニール製の下地に紙を貼り付けたり、シートの表面を加工したりして作られる壁紙です。
加工性が高いため、量産性に優れており、デザインも豊富という特徴があります。
元々の素材が頑丈なこともあり、消臭機能や防汚機能、防傷加工などを施した製品が豊富なのも特徴です。
単価についても壁紙の中では比較的安価な傾向があり、シンプルな量産クロスなら1平方メートルあたり約1,000円、1,000番台と呼ばれるハイグレードタイプなら1平方メートルあたり約1,500円からが相場となります。
消臭などの高機能タイプについては、付加機能の違いによって単価が変わりますが、1平方メートルあたり約2,000円が目安です。
紙クロスの種類と単価
こちらはさまざまな紙を材料に使った壁紙です。
紙の風合いが生かされており、吸湿性や調湿性に優れています。
価格は使用されている紙の価格や表面加工によって変わり、高級ブランド和紙を用いたものが1平方メートルあたり約15,000円、欧米メーカー製の輸入品なら1平方メートルあたり約2,500円が目安です。
また、水に弱い紙の弱点をカバーする撥水加工が施されているものについては、1平方メートルあたり約2,000円が相場となります。
和紙については、どうしても単価が高くなってしまうのが難点ですが、1平方メートルあたり約5,000円という手頃な商品も販売されていますので、コストを抑えたい場合にはリフォーム会社に相談してみると良いでしょう。
織物クロスの種類と単価
織物クロスは麻や綿、絹、レーヨンなどの天然、人工の繊維を用いて作られた壁紙です。
折り方や使用する糸の色によって模様を付けることができるため、デザインが豊富で見た目の風合いも良いという特徴があります。
単価は合成繊維のレーヨンを使用したものが1平方メートルあたり約1,500円から、不織布なら1平方メートルあたり約2,500円、シルクを用いたものについては、1平方メートルあたり約10,000円からが目安です。
織物クロスの施工については、作業時に強く引っ張ったりすると布目が歪んでしまうことがあるため、布クロスの施工に慣れた会社に工事を依頼した方が良いでしょう。
壁紙の貼替え費用の相場について
6畳間の壁紙を貼り替える場合、施工面積は壁と天井を合わせて約40平方メートルが目安とされています。
量産タイプの壁紙を用いた場合、壁紙の価格は約1,000円の40平方メートル分となるため、約4万円、廃材処理費は約1万円、養生費が約5,000円、下地の補修費用は壁の状態にもよりますが、ちょっとしたへこみなら約3,000円が目安となり、合計費用は約6万円が相場です。
10畳の場合については、面積が約50平方メートルとなりますので、壁紙の費用を50平方メートルで計算すると算出できます。
6畳のリフォームを行う場合、廃材処理費は約1万円、養生費が約5,000円、下地の補修費用は壁の状態にもよりますが、ちょっとしたへこみなら約3,000円が目安となり、合計費用は約6万円が相場です。
量産クロスを用いる場合なら、10平方メートルの差で約1万円増額となりますので、合計金額は約7万円からとなります。
平米単価とメートル単価の違いについて
壁紙のリフォームでは、単価が1平方メートルで表されている場合と、メートルで表されている場合があります。
これは、必要となる壁紙の量を部屋面積で計算するか、使用する壁紙で計算するかの違いです。
見積もりを比較する場合については、結局部屋全体の価格が提示されますので、単価について気にする必要はあまりありません。
しかし、単価のみを比較して施工会社やクロスを選ぶ場合については、メートル単価と平方メートル単価の違いを十分に把握しておいたほうが良いでしょう。
メートル単価は1メートルで0.9平方メートルですので、比較の際にはメートル単価なら0.9を掛け、平方メートル単価で比較すると分かりやすくなります。
費用を抑えるなら…

壁紙のリフォーム費用を抑えたい場合、どんな点に注意すると良いのでしょうか?
壁紙の施工費用は施工範囲で計算されるため、家全体でも1部屋でも施工面積が同じなら基本的な壁紙の価格に違いはほとんどありません。
しかし、施工にともなう廃材処理費や職人の出張費、その他雑費については個別に施工を行うより、まとめた方が費用を抑えることができます。
また、壁紙については、基本部分にお手頃な量産タイプの製品を使用し、壁一面のみやワンポイントでデザイン性の高い高品質壁紙を使用するという方法がおすすめです。
壁紙が劣化して貼り替えなければならない場合は難しいのですが、デザイン変更目的なら壁一面だけを貼替えるだけでよいため、コストを抑えられます。
その他にも、メンテナンスをこまめに行って壁紙のランニングコストを抑えるのも重要です。
経年劣化による傷みは防ぎきれませんが、定期的に壁紙の洗浄を行えば、汚れによる貼替えの頻度を抑えることができるでしょう。
壁紙貼替えのタイミング
壁紙のリフォームはどのような目安で行えば良いのでしょうか?
壁紙には耐用年数があり、最長約10年が目安とされています。
ですが、日光やタバコの煙、調理時の油煙といった劣化要因が多い場合には、耐用年数より短い期間で壁紙が劣化してしまうため、貼替えが必要となるのです。
壁紙は、汚れが目立つ、クロスの色合いが変わってきた、表面が毛羽立ちや剥がれがみられる、破れや傷が増えた、クロスの隙間が黒ずんできたなどの症状がみられたら貼替え時期となります。
壁紙の貼替えは、耐用年数だけではなく見た目でも判断するようにしましょう。
壁紙リフォームの単価は何によって決まる?

壁紙のリフォームでは、1平方メートルあたりや1mあたりなどの単価で施工価格が計算されます。
業者によっては部屋の大きさで一括計算している場合もありますが、多くの内装業者はこれらの単価を元に合計費用を算出することがほとんどです。
この単価はどのようにして決められているのでしょうか?
クロスのグレード
住宅の内壁に用いられるクロスは、製品の品質、性能、原料別にさまざまな種類のものが販売されており、このクロスの違いが単価計算の基本として使われています。
例えば、賃貸アパートなどで用いられている平均的なクロスの場合、単価の相場は1平方メートルあたり約700円ですが、同じ賃貸物件向けクロスでもデザイン性の良いものは1平方メートルあたり約1,000円の単価が相場です。
また、珪藻土壁紙や和紙壁紙などの製造に手間がかかる製品の場合は1平方メートルあたり約2,000円以上の単価が付けられているものが多いでしょう。
施工業者による違い
施工業者では、壁紙を施主に販売した利益と、工事費用の合計を1回の工事で得られる利益として計算することが多く、この利益をどれだけ確保するかによって単価が変わってきます。
例えば、大きな会社の場合、内装工事の件数が多いため、大量の壁紙を一括購入で安く仕入れることができ、利益を追加しても単価を抑えることができるでしょう。
逆に、会社が小さい場合などは施工する職人以外にかかる経費が少なく済むため、確保しなければならない利益も少なくて済むかもしれません。
壁紙本体以外にかかる料金の有無
内装リフォーム業者の価格設定は、基本的に工事費用と壁紙の価格を合わせたものが提示されていますが、実際の工事ではこれ以外にもさまざまな費用が発生します。
これは、施工箇所まで資材を輸送する費用や、既存の壁紙の処分費用などですが、この費用が単価に含まれているかどうかも、業者間で単価が違う原因なのです。
単価に輸送費や処分費用が含まれる業者なら一見単価は高く見えますが、これらの費用が含まれていない業者と見積もりを比較してみると、合計価格はほとんど変わらないということもよくあります。
壁紙リフォームの単価の相場とは?
壁紙リフォームの単価はどれくらいが相場なのでしょうか?
一般的に多く用いられている量産タイプのクロスの場合、1平方メートルあたりの単価は約800円から、メートル単価の場合は約750円からが相場です。
これに施工時の汚れや傷を防止する養生費が約5,000円、既存壁紙を除去した後に下地を調整する費用が約10,000円、廃材処分費が約2,000円かかるでしょう。
その他の費用の目安としては、輸送費が約5,000円、家具などの移動を依頼する場合には、1点あたり約2,000円、もし有料駐車場を使用しなければならない場合には、別途駐車料金も必要になります。
壁紙リフォームの単価をチェックする際の注意点

見積もりの単位に注意する
壁紙リフォームの単価は、平方メートルあたりや1mあたりで表されています。
平方メートル単価は、1平方メートルの広さに施工した場合の価格で、メートル単価は壁紙のロール1mあたりの価格です。
一般的なクロスは、トイレットペーパーのように丸めた形状で販売されており、幅は0.9mを基本としています。
そのため、メートル単価の場合、1mの壁紙で貼ることのできる面積は、0.9平方メートルとして計算できます。
施工費用を計算する際には、単価の違いによる施工面積の差を考慮した上で比較するようにしましょう。
また、施工単価については、部屋の広さに合わせて一括で値段を提示している業者もあり、こちらは「帖」で表されています。
このような業者の場合は、壁紙の単価と付随する工事全てをまとめた価格になっていることが多いため、比較を行う際には合計費用で比べるようにしましょう。
相見積もりをとり複数の業者を比較する
壁紙リフォームの単価を比較する際には、メートル単価や平方メートル単価、帖単価に工事費用や廃材処分費などの費用がどれだけ含まれているかにも注意が必要です。
業者に見積もりを依頼すれば、これらの費用を含めた合計費用を算出してくれますので、業者選びの際には相見積もりを行い、合計費用で比較すると良いでしょう。
相見積もりを行うことで価格の比較を行うことができますが、もし安すぎる見積もりがあった場合にはどうすれば良いのでしょうか?
もし、安すぎる見積もりが提示された場合には、見積書に省かれている項目がないかどうかを調べておきましょう。
このような見積もりの場合、工事後に追加費用が請求される可能性が高く、想定より高い価格となってしまうことも考えられます。
価格が他の見積もりと大きく違う場合には、なぜこの価格になるのかを問い合わせ、納得できる理由があるか確認しておきましょう。
砂壁のリフォームにかかる費用の相場と工期

砂壁のリフォームにかかる費用は、リフォーム方法によって異なります。それぞれのリフォーム方法ごとに、6畳間の和室の砂壁をリフォームするのに必要な費用の相場と工期についてまとめました。
砂壁の塗り替えリフォームにかかる費用の相場と工期
砂壁を新しく塗装し直す費用は、床の間がある場合とない場合とで異なります。床の間の塗装には高度な技術が必要で、費用も高額になりがちです。
砂壁の塗り替えリフォームにかかる費用の相場(床の間がある場合):約6万5000円〜約10万円
砂壁の塗り替えリフォームにかかる費用の相場(床の間がない場合):約5万5000円〜約7万5000円
工期は約2日〜4日かかります。
漆喰・珪藻土への塗り替えリフォームにかかる費用の相場と工期
砂壁を漆喰・珪藻土に塗り替えリフォームするには左官工事が必要です。技術と手間がかかり、費用もやや高額になります。
漆喰・珪藻土への塗り替えリフォームにかかる費用の相場(床の間がある場合):約7万円〜約13万円
工期は約2日〜4日かかります。
砂壁の上からベニヤ板・壁紙を貼るリフォームにかかる費用の相場
壁紙(クロス)は種類がたくさんあり、選ぶクロスによって値段が異なります。砂壁が比較的新しい場合には直接壁紙を貼ることができますが、傷みがひどい時には砂壁にベニヤ板を張る作業が必要です。
砂壁にベニヤ板・壁紙を貼るリフォームにかかる費用の相場:約10万円〜約15万円
工期は約1日〜2日です。
ペンキで塗装するリフォームにかかる費用の相場と工期
ペンキでの塗装は比較的簡単で、費用も他の方法に比べて安く抑えることが可能です。
ペンキで塗装するリフォームにかかる費用の相場:約6万円〜約10万円
工期は約2日〜4日かかります。下塗り材のシーラーなどを乾かすのに時間がかかるため、壁紙を貼るリフォームに比べて時間を要します。
DIYで費用を抑えたい場合
費用を抑えるためにDIYでのリフォームの検討もあるかと思いますが、砂壁の塗り替えリフォームには高度な技術が必要ですしクロス貼りにしろペンキで塗装にしても下地処理など見極めが必要で、耐久性のあるリフォームをするにはDIYでは難しいでしょう。
砂壁のリフォーム時期について
砂壁は、経年劣化によって表面の砂や粉が自然に落ちるようになります。砂が落ちるようになったら、リフォームを検討する時期と考えるとよいでしょう。砂や粉が落ちると調湿性や消臭効果などの低下につながります。
また、表面にカビがついている場合も調湿性が低下しているサインなので、リフォームを検討するようにしてください。定期的に点検を行い、リフォームのサインを見逃さないようにしましょう。
壁紙・壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた壁紙・壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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