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2018年11月10日更新
畳の張替えリフォーム費用・価格の相場は?
畳表は使用にともない劣化するため、定期的に張替えが必要となりますが、費用の相場はどのぐらいなのでしょうか?畳の表替えにかかる費用と工事代の相場、使用するい草のグレードによる値段の違いについて、畳屋とリフォーム会社で比較しました。
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- 監修者樋田明夫
目次
表替えと新畳で費用の相場が異なる
畳表だけを張替えることを「表替え」といい、畳と畳床を一緒に交換することを「新畳」といいます。
新畳の場合は、畳床まで全て交換するため、どうしても新畳の方が表替えよりも費用がかかりますが、長年の使用で畳床にダメージがある場合には新畳への変更が必要です。
また、畳表を裏返すことで新品同様にする裏返しと言われている方法もあり、こちらは工賃だけの1枚約3,500円からが相場となります。
畳自体の傷みが激しいと裏返しても影響がでてしまう場合があるので、畳交換から2~3年程度経過した場合に比較的有効な方法です。
もし畳交換から数年たった畳をお使いなら、まずはこちらの方法を試してみてはいかがでしょうか?

畳のグレードで値段はどれぐらい違う?
畳にはさまざまなグレードがあり、使用する畳表、畳床によってそれぞれ相場が異なります。
畳の相場は、下級品が1枚約6,000円、中級品は約8,000円~、上級品は約12,000円からが相場ですが、オプションや枚数、マンション用、一般住宅用などで価格が変わってくるので注意してください。
畳のリフォームにかかる費用は?
例として、一般的な住宅で多い6畳間や8畳間の畳をリフォームした場合の費用を見てみましょう。
畳の中でも最高級の一つであると言われている熊本県産のい草を使った畳表に張替えを行った場合の価格は、最上級のものが一畳あたり約12,000円、一般向けのものが約8,000円~約10,000円、お手頃なものが約7,000円となります。
畳縁という畳のサイドに取り付けられた布については、リフォーム費用に含まれている場合が多いため、業者側が用意しているものから選ぶのであれば追加費用は発生しません。
ただ、オリジナルのものであったり、品質が良いものを使ったりする場合は1枚ごとに費用が発生するので注意しましょう。
特別仕様の畳縁の価格は業者によりますが、安価なもので約300円、純綿などを使った良いもので約500円となります。
人気がある「縁なし畳」
「縁なし畳」とは畳縁が無い畳のことで、代表的なものに「琉球畳」があります。

縁が無いことによって開放感が生まれ、和室をモダンな雰囲気にできることから、近年その人気が高まってきている畳です。
価格は縁がある畳よりも割高になる場合が多く、畳と畳床を一緒に交換する新畳の場合、一般的なグレードの半畳サイズ1枚で約10,000円~、表替えの場合は約7,000円~が相場となっています。
畳の値段は何畳かで決まる
畳の交換や新調については、セット販売などはあまり無く、基本的に何枚使ったかで費用が決まりますが、場合によっては部屋単位で傷みの酷い場所だけ交換した方が安上がりになるでしょう。
しかし、畳は経年により色が変色する物なので、1帖分を張替えた時にはそこだけ色が変わってしまいます。
そのため、一部分だけではなくお部屋単位で交換するのが一般的でしょう。
一部屋分を丸ごとリフォームした場合の価格を見てみると、特上の畳表を使った表替えで一枚が約13,000円、6畳間なら約78,000円、8畳間だと約104,000円となります。
同程度の畳表を使用した新畳への入れ替えなら、1枚約21,000円、6畳間なら約126,000円、8畳まで約168,000円です。
こちらはスチレンボード製の畳床を使った価格ですので、高級な畳床を使った場合はさらに値段が上がることに注意しましょう。
国産品の上質な畳床を使用した場合は、1枚約35,000円、6畳で約210,000円、8畳が約280,000円となります。
賃貸物件の畳を変える費用は?
経年劣化などで管理している賃貸物件の畳を交換する場合は、もう少し安い費用で交換することもできます。
畳屋やリフォーム会社では賃貸住宅向けのプランを用意していることもあり、通常の畳に比べて比較的安い値段で畳表の張替えが可能です。
費用は中国産い草を使った賃貸用の畳表なら、納期に余裕がある場合は約4,500円、もし次の入居者が決まっていて、時間が無い場合は1枚約5,000円から表替えを依頼できます。
畳表と畳床にもいくつかの種類がある
上でも軽く触れましたが、畳の価格は畳表の種類はもちろんのこと、使用する畳床によっても変化します。
畳表に用いられるい草による違い
畳のランクは、畳表に用いられるい草の長さや、い草を織り込む量をあらわす「打ち込み」の量などによって決まります。
安価な畳は、短いい草を畳表に用いている場合が多いのですが、短いい草の畳表はい草の根と穂先にあたる弱い部分も使われることになります。そのため耐久性が弱くなり、色もそろいにくくなってしまいます。
一方で、長いい草を用いた質の良い畳表は一番強くて良質な部分を利用することができ、色も均一で丈夫な畳表を作ることが可能です。しかし、長いい草は希少なために畳の価格が高くなるのです。
畳表に用いられる経糸の種類でも価格は変化する
畳表は平行に張られた経糸(たていと)にい草を織り込んでいきますが、この経糸の種類や本数によっても価格が変化します。
主に用いられるのは綿や麻。これを1本用いるのか2本用いるのかによって、い草を打ち込む量も変わり耐久性や価格も変化しますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
畳床の種類と特徴
畳床の床材には色々な種類があり、わらだけを使ったもの、間にスタイロフォームを挟んだものの2種類があり、用途や部屋の状況によって使い分けなければいけません。
各畳床の特徴ですが、床材がわらのものは重量が重く、湿気にやや弱いので定期的に畳を起こして陰干しが必要ですが、その分頑丈で長く利用できます。
しかし、近年ではわらを使ったものは使用されてなくなってきています。
一方、床材にスタイロフォームを挟んだものはわらに比べて軽いため、持ち運びがしやすく、湿気にもある程度強いのが特徴です。
ただ、多少耐久性に劣る面があるため、表替えで長く使いたい場合にはあまり向いていません。
張替え費用は業者によって異なる
使用する畳表のグレードが違う場合も多いので一概には比較出来ませんが、畳屋やリフォーム会社など、畳の張替えを行っている業者ごとに張替えの費用は違います。

例えば、最安値の畳表に張り替えた場合、A社では1枚約4,200円ですが、B社では4,800円かかったりするのです。
これは、畳表の値段、工賃などの差が差額となって現れているためなのですが、昔ながらの畳屋もリフォーム会社も特にどちらが安い傾向があるというわけではありません。
材料の品質と値段のバランスをよく確認しよう
畳の交換や張替えを依頼する際には、使いたい畳のグレードなどをよく考え、どの程度の費用で作業をお願いできるか複数の業者から見積もりをとりましょう。
同じ中国産の畳表でも、ものによって耐久性や見た目の良さ、使い心地の良さは変わります。
見積もりの際は、実際に使用する畳表を見せて貰い、予算と品質が合っているかどうか確認しておくことも忘れずに行ってください。
東京や大阪などの地域の違いによって畳の値段は変わる?
畳の交換や張替えを考えた場合、お住まいの地域の相場が気になると思います。
畳の値段はある程度全国で同じような価格となっているため、相場はどの地域でもあまり変わりませんが、もし調べたい場合は二通りの手段があります。
電話でリフォーム会社や畳屋に問い合わせる
特に代わり映えのしない方法ですが、広告などに記載されている地域の畳屋などに問い合わせる方法です。
この方法の利点は、お使いの畳の状態にあわせて最適な畳のリフォーム方法を考えて貰えること、もうひとつは、運が良ければ相場より安い価格で交換して貰える可能性があることなどがあります。
ただ、電話で一軒一軒問い合わせるのは時間がかかりますし、良い業者かどうか判断しにくいという欠点もあるので、心配な方はもうひとつの方法を利用しましょう。
ネットの情報サイトや口コミサイトを使う
こちらの方法は、スマートフォンやパソコンで地域にある畳屋を検索し、ホームページなどから費用などを確認する方法です。
口コミサイトなども同時に使えば、業者の評価もある程度判断できます。
ただ、口コミサイトについてはあくまでも個人の主観によるもので多少誇張された評価が登録されている場合もありますので、話半分にしておいた方が良いでしょう。
もし自分で探すのが難しいようなら、ネットで見積もりや相談ができるサイトを利用してみるのもおすすめです。
畳を新調する際には廃棄費用がかかることに注意しよう
張替えの場合もですが、畳をリフォームしたり、新調したりする場合には工事代や廃棄費用がかかります。
廃棄費用は地域によりますが、一枚あたり約1,600円が相場です。
廃棄する枚数が多くなるとそれだけ廃棄費用も高くなりますので、見積もりの際にはあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
ただ、業者によっては張替えの工賃や新畳の値段に設置工事代が含まれている場合もあり、その場合は追加費用がかかりません。
しかし、畳の処分費用や工事代については、施工する業者や作業の内容などによって違うため、実際に問い合わせてみないといくらかかるか解らないのも実情です。
新築の際に利用した畳屋に依頼すれば、交換費用が割安になる可能性もあるので、まずは最初に依頼したお店に問い合わせてみると良いでしょう。
和室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた和室リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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