2024年01月24日更新

監修記事

和室リフォームをリフォーム会社に依頼する場合の費用相場を解説!

古くなった畳の部屋も、畳替えや内装リフォームで新築のようにきれいにすることができます。和室に関するリフォーム会社の選び方やリフォームの費用など、基礎知識とともに和室をきれいに生まれ変わらせる方法をまとめてみました。

和室リフォームをリフォーム会社に依頼する場合の費用相場やポイントについて

リフォーム 会社 和室

近年、畳の持つ住宅建材としての多くのメリットが見直されています。フローリングにはない畳のメリットをここで再確認してみましょう。

畳のメリット

  • 調湿機能
    畳の原料は「いぐさ」と呼ばれる植物です。乾燥した「いぐさ」には、空気中の湿気を吸収し放出する機能があり、畳の部屋全体の湿度を調整してくれるので、空間を快適に保ちます。
  • リラックス効果
    「いぐさ」の香りにはリラックス効果があり、心を落ち着かせる効果が期待できます。
  • 高い断熱効果
    畳は床からの冷気を遮断する優れた断熱材です。「いぐさ」の内部に含まれた空気の層が断熱効果を発揮します。
  • 肌触りと適度なやわらかさ
    思わず寝転がってしまいたくなるやわらかさはフローリングにはない畳独自のメリットです。足の裏にも優しい適度なやわらかさで足の疲れを軽減する効果もあります。

畳の裏返し・表替え・新調とは

畳は定期的に以下のようなメンテナンスを行うことで、美しさと機能を長持ちさせることができます。

【裏返し】

畳表(畳表面のいぐさ)を剥がして、裏面を表面にする作業です。畳を一枚ひっくり返すことではありません。畳床から畳表を剥がしひっくり返して貼り直すことで完成します。

2年~5年が裏返しの目安ですが、畳表が擦り切れていると裏返しても同じ状態なので、擦り切れるほど傷む前に裏返す必要があります。畳の縁(へり)は裏返しのタイミングで新調します。一度裏返しを行った畳表は再度裏返しすることはできません。

【表替え】

畳床(畳の芯になる素材)はそのまま使い、畳表(いぐさ)だけを張り替える作業です。こちらも張り替えのタイミングで畳の縁を新調します。一般的に裏返しの次段階の作業となります。

【新調】

畳床・畳表・畳縁の一切を新しいものに交換してしまうメンテナンスです。畳の凸凹が気になり始めたら新調するタイミング。畳の種類を変えるのも新調のタイミングであれば可能です。このように多くの場合裏返し、表替え、新調の段階を踏むことが多いでしょう。

畳床の素材には、自然素材の「ワラ」が使われますが、最近では新しい畳床として手ごろな価格の「建材床(化学床)」が使用されるケースが多くなっています。

化学床は発泡スチロールを木材で挟んだもので、軽くて虫がつきにくいというメリットがありますが、耐用年数はワラ床より劣ります。

畳の種類

【縁つき畳】

最も一般的な形の畳です。約90cm×180cmの大きさで、畳の縁がついています。55mmと60mmがJIS規格で決められた厚みです。

【琉球畳】

正方形の縁なし畳で、縁がないので和室全体をすっきりと広く見せる効果があり、新築の和室に用いられることが増えてきました。

縁がないことで加工が難しくなるため、価格は縁つき畳より割高になっています。厚みは縁つき畳と同じです。

【薄畳】

厚さ30mmの畳で、リフォームで床の高さを調整するときに用いられています。

【置き畳】

厚さ15mmのものが主流で、フローリングの上に置いて使う畳です。

【カラー畳・化学(樹脂)畳】

カラー畳とは、いぐさや「和紙」を着色した畳で、個性豊かな和室を作ることができる畳です。

化学(樹脂)畳は、畳表がビニール素材で作られた畳で、水拭きができて色褪せも少ないというメリットがあります。

【黄金畳】

いぐさを黄金色に変色させて編んだ畳です。和室全体を明るくすることができます。

和室リフォームの中心価格帯と目安価格帯

【タワーマンションの和室リフォームの中心価格帯】

中心価格帯(6畳の和室) この価格帯でできるリフォームの内容

約30万円~50万円

  • 天井と壁クロスの張り替え
  • 押入をクローゼットに改造
  • 畳の新調と襖の張り替え

【タワーマンションの和室リフォームの中心価格帯】

目安価格帯(6畳の和室) この価格帯でできるリフォームの内容

約10万円~30万円

  • 畳の新調
  • 物干しユニットの取り付け
  • 戸襖交換
  • 壁クロス張り替え
  • 天井クロス張り替え

約50万円~80万円

  • リビングの一角を畳コーナーに
  • 内装全体+照明器具増設と取替え
  • 畳の新調と押入改造

約80万円~150万円

  • 和室を洋室にリフォーム(建具も交換)
  • 洋室を和室にリフォーム
  • 内装、畳などすべてを新調

和室の畳をリフォームする場合の費用相場とベストタイミング

【畳の裏返し】

  • 約4,000円~/1畳あたり
  • タイミング:新畳を入れてから5年経過するまで

【畳の表替え】

  • 国産畳:約13,000円~/1畳あたり
  • 外国産畳:約6,000円~/1畳あたり
  • 化学畳:約9,000円~/1畳あたり
  • タイミング:裏返しや新調から約3年経過するまで

【畳の新調】

  • 国産畳+ワラ床:約25,000円~/1畳あたり
  • 外国産畳+ワラ床:約15,000円~/1畳あたり
  • 国産畳+化学床:約20,000円~/1畳あたり
  • 化学畳+化学床:約20,000円~/1畳あたり
  • タイミング:前回の新調から約20年経過した頃

【琉球畳の新調】※半畳あたりの価格 ※四角形以外の特殊サイズは割高

  • 約15,000円~/1枚あたり

【古畳の処分費】

  • 約2,000円~/1畳あたり

和室の壁・天井・障子・襖をリフォームする場合の費用目安

マンションの和室の内装リフォームでは、天井・壁クロスの張り替えや障子の張り替え、襖の張り替えが可能。壁はクロスを剥がして珪藻土塗りに仕上げることもできます。

和室の壁をリフォームする場合のポイント

和室の壁クロスの張り替えでは、既存のクロスを剥がしてから新しいクロスを張っていきます。6畳の和室で工期は約1日です。

珪藻土仕上げでは、既存のクロスを剥がしたあと、珪藻土用の下地を塗り、乾いてから珪藻土で仕上ますので工期は約3日となります。

【費用の目安】

  • 壁クロス張り替え(6畳):約8万円~15万円 ※既存クロス剥がしを含む
  • 壁を珪藻土にする(6畳):約15万円~25万円 ※既存クロス剥がし、下地処理含む

和室の天井をリフォームする場合のポイント

天井のクロスを張り替えるときも、壁クロスと同じでまずは既存のクロスを剥がします。このとき、天井直付けタイプの照明器具は外しておきしょう。工期は約1日です。

【費用の目安】

  • 天井クロス張り替え(6畳):約3万円~7万円 ※既存クロス剥がしを含む
    壁クロスの張り替えと同時施工で、諸経費や養生費を抑えることができます。

和室の障子や襖をリフォームする場合のポイント

障子や襖は、リフォームしてくれる会社に一旦持ち帰って張り替えを行い、完成後に再び取りつけるという工程が一般的です。持ち帰ったときに、枠のゆがみなどがあれば微調整を行い、がたつきのない状態に仕上げてから張り替えします。工期は約3日~7日です。

【費用の目安】

  • 障子:約2,500円~/1枚
  • 襖:約2,500円~/1枚

和室に掘りごたつを造る場合の費用目安

和室に掘りごたつを設置するには、畳を一部撤去して足がおろせるような「入れ物」を作る必要があります。

建材メーカーでは「入れ物」を「掘りごたつユニット」としてセットで販売していますので、大工造作とどちらが費用を抑えられるかを比較してみましょう。

【費用の目安】

  • 大工造作の掘りごたつ:約20万円~
  • 掘りごたつユニットを設置する:約20万円~(ユニットの大きさによって変わる)

リビングの一角に和室スペースを設ける場合の費用目安

リビングの一角を和室スペースにするリフォームが人気です。

部屋として和室を作るのではなく、置き畳などを利用して和室に見立てたスペースを作るリフォームで、横になってくつろぐ場所を作ることができるというメリットがあります。

置き畳を敷くだけの和室スペースなら、大掛かりな工事は必要ありません。段差をつける「小上がりタイプ」の和室スペースを作る場合は、大工工事が必要になります。

【費用の目安】※3畳の和室スペースの例

  • 置き畳:約20,000円~
  • 小上がりタイプユニット:約50,000円〜

和室リフォームのメリット・デメリットとは?

和風リフォームのアイデア&ポイント

和室リフォームと言えば和室の畳やふすまなどを思い浮かべますが、リフォームをすることのメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

和室リフォームのメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

和室リフォームのメリット

畳の香りが漂い、障子から柔らかな光が差し込む和室は、昔から日本人に親しまれてきた落ち着きのある空間です。

このような和風の空間にリフォームする際のメリットを見ていきましょう。

日本の風土に適した空間にすることができる

日本は季節による湿度や温度の差が激しいため、快適に過ごすためにはそれに対応できる建具や建材を用いることが理想的でしょう。

和風にリフォームする際に使用される畳や木材、塗り壁などは、調湿性などの機能性にも優れているため、日本特有の気候に適した素材だと言えます。そのためより快適に過ごせる空間へすることができるでしょう。

限られたスペースを有効活用できる

日本の住宅は限られたスペースの中で建てられることが多いため、部屋が狭いことも少なくありません。

しかし、畳を取り入れた和風の空間にリフォームすることで、昼間は広々とした空間として利用し、夜は押入れから収納していた寝具などを取り出すことで寝室としても利用できます。

ベッドやソファなどの大型家具を設置する必要がなく、限られたスペースを有効活用できるでしょう。

既存の家具など思い出のあるものを活かせる

昔から使用している和箪笥など古い家具がある場合、洋室にリフォームしてしまうと、和風の家具と洋風の空間との間に違和感が出てしまう場合があります。

しかし、和風にリフォームすることで、思い出の詰まった家具等をそのまま活かすことができます。リフォーム後も新しい空間で新たな思い出を積み重ねることができるでしょう。

和室リフォームのデメリット

一方で、和風リフォームのデメリットは以下のようなものが挙げられます。

傷つきやすい建具が多い

和風リフォームのデメリットは、傷つきやすい建具が多いことです。例としてふすまや障子、畳などが挙げられます。

しかし、近年プラスチック製で穴が開かない障子や、傷がつきにくいふすまなども販売されているため、このようなデメリットも軽減されています。

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和室リフォームのアイデア

和室リフォームにはどのような建具やアイテムを取り入れればいいのでしょうか。「素材」「建具」「インテリア」に分けてそれぞれご紹介します。

素材

和室リフォームでは、主に木や竹、土などの自然素材が用いられます。これらの自然素材は使用するにつれて趣が増すだけでなく、調湿作用や消臭作用など機能面でも優れているため、和風リフォームの際にはおすすめの素材です。

また和室で多く用いられる畳も自然素材であるい草から作られています。畳は夏は涼しく冬は暖かく過ごせるという特徴があり、近年その効果が見直され、選ぶ人も増えています。

また、和室リフォームで自然素材は主に下記のような場所で使用されます。

  • 木:障子の枠や格子戸、柱、梁など
  • 竹:天井や仕切り、内壁の装飾など
  • 土(漆喰、珪藻土など):塗り壁、天井など

建具

先程も少し触れましたが、ふすま・障子・梁・引き戸などは代表的な和風の建具です。リフォーム前の住宅が和風だった場合、以前使用していた建具をそのまま再利用することもできるでしょう。

特に梁などは築年数が経過しているほど味わいが出てくるため、以前の住宅の梁をそのまま利用することで古民家のように趣のある空間に仕上げることもできるでしょう。

一口に和風といっても取り入れる建具によって空間の印象が変わるため、理想とするデザインに合った和風建具を選ぶことがポイントです。

インテリア

和風と言えども近年は洋風なテイストをミックスさせた和モダンのデザインも人気があります。和モダンのデザインでは、低めの木製家具を使用し全体的な色味はモノトーンで統一したものが代表的です。

例えば壁はホワイト系で建具などを木製にし、和柄のクッションなどをプラスするなどするとより味のあるおしゃれな空間になるでしょう。

その他に和紙やラタンなどの自然素材を取り入れた照明器具や間接照明を使用したり、床の間などに和風の小物を置くなどすることで部屋全体を落ち着いた和風の雰囲気で統一することができます。

和風壁紙の選び方

専門デザイナーはインテリアデザインとして家具・照明などをトータルにまとめたコンセプトに基づき素材選定などを行います。

ここでは一般的にイメージの方向性を決める基準を分りやすくまとめてみました。

和モダン・純和風に似合う竹柄の壁紙・クロスの選び方

和室は畳や柱などの自然素材を多く用いている部屋ですので、純和風の部屋や和モダンの部屋に使用する壁紙を選ぶ際には自然素材風のものを選ぶことが大切です。

しかし、自然素材風の壁紙と言っても和紙製のものや土壁風のもの、大きな柄が入っているものなどさまざまな種類があります。

そこで、クロス選びにお悩みの方向けに、用途や素材などから選ぶ方法をご紹介していきます。

用途に合わせて選ぶ

和室は、仏間や客間、寝室として利用されることが多いため、それぞれの目的に合わせてクロスを選ぶという方法があります。

客間として使用する場合は土壁調、珪藻土調の塗壁に近いイメージの壁紙を利用し、柔らかな雰囲気を重視すると良いでしょう。

仏間としての利用なら、派手さを抑えたシンプルな壁紙の利用がおすすめです。

和室に多い砂壁調の落ち着いた淡い色合いのものなら、仏間によく合います。

寝室として使用する場合には、客間の場合と同じく珪藻土クロスを用いると良いでしょう。

珪藻土クロスは珪藻土の塗壁と同じく、調湿や脱臭の効果があるため、より快適に睡眠をとることができます。

素材感を重視して選ぶ

壁紙の質感や素材感を重視したいなら、和紙製の壁紙や和紙の繊維のような模様が入ったじゅらく調のデザインのものを選ぶと良いでしょう。

じゅらく調の壁紙には和紙のほかに珪藻土を用いたものもあり、快適性とデザイン性を両立させることができます。

また、木目調の壁紙なども部屋の質感を高めるのに効果的です。

人気の和モダンに似合うクロスは?

和モダンとは、現代風のデザインにアレンジした和室のことです。

竹などの和風の模様が入った壁紙を使用したり、和風のスタンドライトなどの小物を組み合わせたりすることでよりすっきりとしたおしゃれなデザインを実現できます。

壁紙の組み合わせも重要なポイントで、竹柄や花柄の目立つ壁紙をアクセントに使い、じゅらく調や格子模様の和風でシンプルな壁紙を組み合わせるのがおすすめです。

ただ、竹や花の柄がより写実的になるなど強調されるほど家具や建具素材などとのバランスが難しく浮いた感じになってしまう場合があるので気をつけましょう。

和室にピッタリ!竹柄壁紙・クロス

和モダン・純和風に似合う竹柄の壁紙・クロスの選び方

和室や和モダンの部屋の壁紙には竹柄のクロスがおすすめですが、デザインによって印象はどう変わるのでしょうか?

  1. ワンポイント柄
    ワンポイントに大きな竹の模様が入った壁紙を使用すると、室内の雰囲気が一変します。
    アクセントとしても効果的ですので、シンプルな壁紙と組み合わせて使うと良いでしょう。
  2. 全体に竹模様
    壁紙全体が竹林のようなデザインになっている壁紙です。
    まるで竹林を眺めているような見た目となっていますので、リビングや来客用の部屋などにおすすめです。
    目立つデザインとなっているので、アクセントとしての利用も良いでしょう。
  3. 竹格子の模様
    竹模様の中でも、竹格子をモチーフにしたものもあります。
    このタイプの壁紙は、腰壁として使用した場合に良いアクセントとなるのでおすすめです。
  4. 写真風・竹のある風景
    壁紙と言えば模様や絵のイメージがありますが、写真をそのまま壁紙として加工することもできます。
    竹林などを写真として加工すると、より趣が増し、開放感も得られます。
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比較的費用はかからないが頻度の多いふすまや障子のリフォーム

ふすまや障子は比較的安価にリフォームを行うことができますが、素材に紙が用いられているため、状態を維持するためにはメンテナンスやリフォームが必要です。

ふすまリフォームの価格相場

ふすまを貼り替えてリフォームする費用は、ふすま紙のグレードと貼り替える範囲によって変わります。

スタンダードグレードのふすま紙を利用した場合の費用は、ふすま紙1帖あたり約3,000円から、中級グレードの製品なら1帖あたり約6,000円から、手漉き和紙などを用いた高品質品は1帖あたり約20,000円からが相場です。

施工ではふすまの周囲にはめ込まれている枠を外し、角度を合わせてふすま紙を貼り、型枠をはめ直して施工します。

この時、柄の向きがずれたり、枠が壊れてしまったりする可能性があるため、綺麗に問題なく仕上げたい場合には、業者に施工を依頼した方が良いでしょう。

障子リフォームの価格相場

障子のリフォームでは、既存の障子紙を取り除いてから枠に残っている糊を除去し、糊を枠に塗りなおして新しい障子紙を貼り付け、余分な部分を切り抜くという作業を行います。

障子紙と糊の除去と障子紙の貼り付けについてはある程度DIYでも行うことが可能です。

しかし、慣れていないと障子紙が糊でふやけてしわになってしまったり、ふすま紙のカットが上手くいかなかったりすることもあるため、綺麗に仕上げたい場合は業者に施工を依頼した方が良いでしょう。

施工費用は普通紙が1帖で約2,000円、破れにくい強化紙が1帖で約4,000円、頑丈なプラスチック系を用いる場合は、1帖あたり約7,000円からが相場です。

京壁の3つのリフォーム方法

純和風の京壁をリフォームしよう!塗り替え方法や費用をご紹介

京壁とは上塗りに土を用いた塗り壁のことを指し、別名「聚楽(じゅらく)壁」とも言います。

元々関西地方で採れた色土を塗って仕上げた壁のことを京壁と言われていましたが、樹脂をベースにした京壁が全国に広まり、樹脂入りの土壁も京壁と呼ばれるようになりました。

和室の京壁にはボードで覆って塗り替える方法、下地調整後塗り替える方法、下地調整後クロスを貼る方法の3つのリフォーム方法があります。

では、3つのリフォーム方法の詳細を見ていきましょう。

ボードで覆って塗り替える

1つ目は、柱ごとベニヤ板や石膏ボードで覆って塗り替える方法です。柱は壁に隠れるため、一般的な洋室のような柱が見えない内壁になります。

京壁に劣化現象が現れている状態でフォームをする場合、そのまま上塗りなどをすると壁自体が崩れてしまう恐れがあります。劣化の状況が表面的なものなのか土壁が塗られている下地も傷んでいるのかの見極めが必要です。

そのため、リフォームをする際は京壁の上にベニヤ板や石膏ボードを設置し、土台となる下地をしっかり補強した上で塗り替える必要があります。

下地調整後塗り替える

2つ目は、柱以外の壁(柱間)を塗り替える方法です。既存の京壁の表面をそぎ落とし、プライマー(下地剤)を塗布して、土壁などの上塗り材がしっかり密着するようにします。

柱は残した状態ですので、昔の和室のような趣を残すことができます。

下地調整後クロスを貼る

3つ目は、柱以外の壁(柱間)にベニヤ板や石膏ボードを貼りクロスを貼る方法です。京壁には凹凸があり直接クロスを貼るとクロスに響く可能性があるため、ベニヤ板や石膏ボードを京壁の上から貼っていきます。

塗り替え同様、柱は残るため木の柱がアクセントになり、和風でレトロな印象を与えることができます。

京壁の塗り替え価格相場

京壁の塗り替え価格相場は以下の通りです。

【京壁に塗り替えた場合(和室6畳)】

  • 床の間がある場合:約6万5,000円~約9万円
  • 床の間がない場合:約5万5,000円~約8万円

塗り替え価格は押入の数や窓、床の間の有無によって壁面積が変わるため金額が変わります。その他にも壁の状態が酷いときは、修復作業などが必要なため費用がプラスされることがあります。

クロスに貼り替える場合の費用相場

京壁からクロスに貼り替える場合の費用相場は以下の通りです。

【京壁からクロスに貼り替える場合】

  • 費用相場:約9万円~約13万円

京壁にクロスを貼り替える場合、京壁の状態によって下地調整が変わります。京壁の状態が良い場合はパテで下地処理をし、その上から貼れる場合もありますが京壁の状態が酷い場合はべニア板や石膏ボードになるため金額に差が場合があります。

見積もり時に既存の京壁の状態を見てもらい、下地調整などを含めた金額を提示してもらうといいでしょう。

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雰囲気を変えられる和室の壁と天井のリフォーム

【和室リフォームの費用】リフォームの種類と価格相場について

壁リフォームの価格相場

和室の土壁を塗り替えリフォームする際の費用は、一般的な砂壁を塗り直す場合、6畳間で約6万円から、珪藻土や漆喰などを用いる場合は約7万円からが相場です。

内装のイメージを変える目的などで壁を和紙製の壁紙等に変更する場合については、壁に合板などを張って下地を作る方法と、下地剤を壁に塗って固めて施工する方法の2つがあります。

土壁から壁紙に貼り替える場合の費用は、どちらの場合も6畳間で約10万円からが相場です。

天井リフォームの価格相場

もともとクロスが貼られていた天井を別のクロスに変更する場合は、1平方メートルあたり約1,000円からが費用の目安です。

天井の仕上げに板材が用いられている場合については、部屋の広さによって価格が変わりますが、20平方メートルの天井板を交換する場合、既存の板材処分費を足すと約10万円からが相場です。

和室リフォームのポイント

和風リフォームのアイデア&ポイント

和室リフォームを行う際のポイントをご紹介します。

現在の住まいを活かす

「和室リフォームのアイデア」でもご紹介しましたが、和室リフォームを行う場合、現在使用している建具などを活用できる場合があります。そのため、リフォームする前にどの部分を残して活用したいのかを考えておきましょう。

また、リフォーム後のデザインやレイアウトを考えたときに使用できそうな家具や建具などがあれば、それらを活かしたデザインにすることでオリジナルの和風リフォームにすることができ、費用も抑えられる可能性があります。

リフォーム後のデザインやレイアウトがなかなか決まらない場合は、リフォーム会社にどのようなデザインにしたらいいのか相談してみるのも1つの手段でしょう。

使いやすさも重視する

和風にリフォームする際、使いやすさも重視したリフォームを行うことが大切です。例えばトイレやお風呂、キッチンなど毎日使うような場所は和風テイストを取り入れつつ、使い勝手が良いものを選んでいきましょう。

水回りを和風にしたい場合、木目調のものを選んだり和テイストの小物を置くことで、和の雰囲気を感じられる空間にできるでしょう。

また、玄関を和風リフォームする場合、ドアから引き戸の玄関に変更する方法がありますが、玄関ドアを設置する際は耐火性のある玄関ドアを選ぶようにしましょう。

その他に「和室リフォームで畳の部屋にしたいが座るのは椅子がいい」などの希望がある場合は、収納ができるベンチを和室に設置するなど、家族のニーズや希望に合ったリフォームをしましょう。

修繕が必要な箇所がないかをチェックする

住宅をリフォームするときは、住宅の劣化部分を修繕する良い機会にもなります。例えばフローリングを畳に変える場合、床下の下地を確認することができるため基礎部分に腐食などがないか業者にチェックしてもらうことができます。

また、リフォーム前の住宅の梁をそのまま使用する場合、天井部分が目視できる可能性があるため、そこでもカビが生えていないか雨漏りはしていないかを確認できます。

もし、雨漏りの痕跡が残っているようであれば原因を特定し、リフォーム時に業者に修繕してもらいましょう。

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和室から洋室にリフォームする場合の費用相場とポイント

リフォーム 会社 和室

和室全体を洋室にするリフォームのポイントと費用相場をまとめました。

和室から洋室にリフォームする場合の壁とクロスの種類や特徴

和室が「真壁」で、洋風の「大壁」にする場合は、ベニヤ板を貼り壁の厚さを柱に揃えてからクロスを張ります。

真壁とは、昔ながらの和室で、壁の隅や中心付近に柱が見えている和室です。

もともとの壁が大壁のクロス仕上げだった場合は、クロスをきれいに剥がしてから新しいクロスを張ります。

クロスは一般的にビニールクロスが使われますが、グレードによって金額が変わります。輸入クロスは国産クロスに比べて、クロス本体の価格が高いクロスです。

和室から洋室にリフォームする場合のフローリング材の種類や特徴

和室をフローリングに変えるときは、まず、畳を撤去して「野地板」という畳の下に敷かれている板を露出させます。

野地板が湿気などで傷んでいた場合は交換をしてから、新しい野地板の上に木材で下地を組んでフローリングを張っていくという手順です。新調フローリング材の仕上がり高さと他床仕上がり高さが揃うように調整します。

フローリング材には、「無垢」のフローリング材と「シート」のフローリング材があります。無垢フローリングは木材100%ですが、シートはMDFなどの心材に木目調のシートを貼りつけたものです。

無垢フローリングは天然木の温もりがあり、経年とともに色つやが増していく素晴らしさがありますが、シートフローリングに比べて価格が高いというデメリットがあります。

和室を洋室にリフォームする場合の費用相場

【費用の目安】※6畳の和室

和室から洋室へのリフォーム例(施工:藤建設)

  • 畳をフローリングにリフォーム
    元々の床材をそのまま使用し、全体的な価格を抑える「重ね張り工法」と、既存の床材をすべて撤去して新しい床材を張りなおす「張替え工法」の2つの方法があります。

    防音効果や断熱材を用いて断熱効果を高めたい場合には、築年数によっては大幅な工事が必要になる可能性があるため、値段が大幅に上がり日数もかかる可能性があります。

    床材をクッションフロアやカーペット等に変えることによって防音効果を上げることができますし、断熱材を使用せずに断熱効果を高めることもできるので、検討してみるのも良いでしょう。

    フローリング
    張替え工法:1畳:約3~6万円・4畳:約7~14万円・8畳:約10~20万円
    重ね張り工法:1畳:約2~5万円・4畳:約5~10万円・8畳:約8~18万円

    クッションフロア
    張替え工法:1畳:約1~6万円・4畳:約3~10万円・8畳:約6~12万円
    重ね張り工法:1畳:約1~4万円・4畳:約3~7万円・8畳:約5~10万円

    カーペット
    張替え工法:1畳:約1万5,000円・4畳:約5~10万円・8畳:約8~16万円
    重ね張り工法:1畳:約8,000~1万円・4畳:約4~8万円・8畳:約6~12万円

  • 押し入れをクローゼットにリフォーム
    和室から洋室にリフォームする費用や価格は?
    押入れは中の棚などを撤去した後、ハンガーパイプなどを設置し、押入れと同サイズのクローゼットへとリメイクします。襖を取り外して開き戸や引き違い戸に付け替えます。

    ウォークインクローゼットにリメイクするなど構造の変更を伴う場合には、価格が下記よりも大幅に増える可能性があります。

    価格は約8~20万円がおおよその目安となっています。以下にその内訳を記載しておきます。

    押入れの解体・撤去費:約1万円
    棚板・パイプの設置費:約1万5,000円
    クローゼットの壁・床の補強工事費:約1万円
    扉材本体+取付工事費:約6万円
    諸経費(襖などの廃棄物の処理):約2万円

  • 天井を洋室仕様に変更する
    リフォームの費用を抑えるうえで、和室の真壁の状況で天井と壁を洋風使用にする場合には、天井にベニヤ等で下地を作った上にクロスを張っていくという方法をとることが基本になります。

    クロス張替えによる模様替え程度のリフォームになるため値段は比較的抑えることができますし、日数も短期間で済むメリットがあります。

    ベニヤ等の下地処理+材料費(クロス等):約16万円
    諸経費(廃棄物の処理など):約2万円

和室を洋室にリフォームする場合の注意点

和室を洋室にリフォームするときにはいくつかの注意点があります。その代表的なものをご紹介しましょう。

建具の高さに注意

畳の部屋をフローリングにするときには、床の高さに注意する必要があります。もともと畳が敷かれていた高さに床の高さを揃えておかないと、建具の下端と段差ができたり、開き戸が開かなくなったりするトラブルも。

ほかの部屋との調和性を考える

和室とつながるリビングなど、ほかの部屋とのバランスを考えた内装になるように気をつけましょう。

リフォームを機に内装を一新するときにありがちな失敗が、ほかの部屋と雰囲気があまりにも違いすぎて居心地が悪くなってしまうというケースです。

和室と洋室の壁構造の違い

和室と洋室の壁構造には、柱が見える、見えないという違いがあります。

和室の場合は、柱が見える「真壁(しんかべ)」という構造になっていることが多いです。一方、洋室は、一般的に柱が見えない「大壁(おおかべ)」という構造になっているケースが多いです。

そのため、和室を洋室にリフォームするには、見えている柱を見えなくするための工事が必要になります。

真壁を大壁に変えるために、まず柱と柱の間に「胴縁(どうぶち)」と呼ばれる下地を組みます。それから、柱と胴縁の上から石膏ボードを張って、柱ごと隠してしまいます。最後に、壁紙を張れば、洋室の壁の完成です。

和室と洋室の床構造の違い

和室と洋室の床構造には、違いが2つあります。まず、下地にする横木の間隔が違うことです。和室の場合、畳の下に「根太(ねだ)」と呼ばれる横木が一定の間隔で置かれていて、これは畳を支えるためにあるものです。

洋室の場合でも、フローリングの下に根太を置きますが、畳の場合よりも間隔が狭くなっています。畳の場合は、畳自体に強度があるため、445mm前後の間隔で置きます。フローリング材は、畳に比べて強度が低いので、303mm程度と狭くなっているのです。

もう1つは、床材になる畳とフローリング材の厚さの違いです。通常、畳は40~60mm程度、フローリング材は12mm程度の厚さとなっています。そのため、畳からフローリング材に変えるだけだと、部屋の出入り口はもちろん、廊下や他の部屋との間に段差ができてしまうのです。

この2つの構造の違いから、和室から洋室にリフォームする場合には、根太を増やして下地を補強し、床板を張るなどして段差を解消する工事をしなければならないのです。

また、築年数がかなり経っている場合、畳の下地に断熱材が使われていないケースもあります。フローリング材は畳よりも冷たく感じやすいため、床材の下に断熱材を入れる工事もしておくと良いでしょう。

和室から洋室にリフォームする場合のバリアフリー性について

こちらも、「床の高さ」についての注意点です。もともとの畳の高さとフローリングの高さに差が出るとバリアフリーにはなりません。

新しいフローリングの方が高いとつまずく原因にもなります。床材の厚み全体をコントロールすか、又は見切り材を用いて段差を解消することができます。床の高さについては慎重に検討する必要があるということです。

マンションの和室を洋室へリフォームする時に気を付けたいこと

リフォーム 洋風

マンションの和室を洋室にリフォームする際には、どのような点に気をつける必要があるのでしょうか?

リフォームで起こりうる問題と、その対策についてご紹介します。

畳をフローリングに変更すると防音性が低下する場合がある

畳は構造上、厚みがあって柔らかい形状をしています。

そのため、歩いた際の振動などが吸収されやすく、階下に伝わる音を抑えることができます。

しかし、リフォームによって畳をフローリングに変更した場合、今まで吸収されていた振動が階下に伝わりやすくなり、騒音の問題が発生する可能性があるのです。

マンションの構造によっては床材を変更してもあまり音が伝わない場合もありますが、畳からフローリングへの変更は基本的に騒音が増える傾向があるため、できるだけ防音タイプのフローリング材を用いるようにしましょう。

リフォーム範囲に制限がある点に注意する

マンションでは、住民がある程度自由にリフォームを行うことができる「専有部分」と、マンション側が管理及びリフォームを担当している「共用部分」とがあります。

マンションのリフォームでは、基本的に専有部分にのみ手を加えることができるため、工事の際には自室のどの範囲までが専有部分かを良く確認しておきましょう。

一般的なマンションの場合、建物の外側に面している設備や構造物が共用部分として扱われている場合が多いようです。

専有部分についても、隣室との境目にある壁に関しては少し注意しておいた方が良いでしょう。

このような壁は専有部分として扱われることが多いのですが、壁の中心で隣家と分け合うように範囲が定められていることが多いため、壁を削ったり加工したりするリフォームができない場合があります。

リフォームを行う際には、まず管理組合や管理会社に問い合わせ、どこまで工事が可能か確認しておきましょう。

DIYで床をリフォームすることはできるのか?

ホームセンターなどでは、畳の上に設置してフローリング風の見た目に変更できるマットなどが販売されており、このような製品を用いれば、DIYで簡単に和室を洋風にリメイクすることができます。

しかし、このような製品を利用して床をフローリング風に変更しても、壁や天井が和風のままでは違和感が出てしまうでしょう。

また、フローリングマットは樹脂等を原料として製造されているため、透湿性がほとんどなく、畳に湿気がこもって傷みやダニの発生に繋がってしまう可能性があります。

吸湿シートやダニ除けシートを畳とマットの間に設置することである程度これらの問題を防ぐことはできますが、定期的に交換しなければ効果がなくなってしまうため、やや手間がかかるでしょう。

その他にも、フローリングマットによるリメイクは、床がフローリングに比べてどうしても柔らかくなってしまうため、ベッドや机等を設置すると、その部分が凹んでしまいます。

キャスター付きの椅子なども使いにくくなるので、こういった家具を設置したいという場合は、リフォームを行ってフローリングに張替えてしまった方が良いでしょう。

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洋室から和室にリフォームはできるの?

洋室を和室にリフォームすることは結論から言うと可能です。

フローリングを畳に変えたり天井や壁だけを和風にするなど、部分的なリフォームをするだけも雰囲気を大きく変えることができます。

しかし、こだわった分だけ費用もかかってしまうため、自分の理想とするイメージに優先順位をつけながら、しっかりと検討して決めていくようにしましょう。

洋室から和室にする上で注意すべきポイント

洋室から和室に変える上で注意が必要なポイントもあります。

まずは構造の違いです。例えば、フローリングを畳に変える場合、下地の構造が異なるため、畳にすることで段差が生まれるケースがあります。リフォームをする際には業者と構造を確認をしながらプランを詰めていきましょう。

次に、マンションの場合は戸建て住宅に比べて制約があるため希望するリフォームが行えない場合があるという点です。事前に規約を確認し、管理組合等への確認等も行った上でリフォームを行うようにしましょう。

和室リフォームを依頼するリフォーム会社選びのポイントについて

リフォーム会社からの見積書の諸経費を確認する

和室をリフォームするときの見積書で、諸経費の金額が全体の約10%~15%におさまっているかを確認してください。諸経費とは、材料を運ぶ運搬費や接着剤などの消耗品費、打ち合わせにかかった経費などです。

見積書の詳細が明瞭であるか確認する

見積書の項目は細かく書かれているでしょうか。

人件費など詳細に分けられない項目は「一式」と表記されることがありますが、材料は見積書を作るときに「積算」(必要な本数や個数を拾い出すこと)を行いますので、詳細を見積書に表記できる項目です。

「一式」の項目があまりにも多い場合は、詳細はどのような内訳になっているかを確認してください。

2~3社から相見積もりを取る

リフォームの見積もりを依頼するときは、必ず数社に相見積をとりましょう。

見積書は金額を比較するために必要な資料となりますが、項目分けや説明など、リフォーム会社の顧客に対する誠実さを読み取ることもできる大切な資料です。

じっくり検討して一社に決めればよいので、焦らずに相見積をしっかりと比較しましょう。

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和室のリフォームで、優良な会社を見つけるには?

本記事の和室リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって大きく異なります。複数社の見積もりを「比較」することが重要です!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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