目次
マンションでできる和室リフォームの内容
マンションの和室リフォームには、今ある和室の雰囲気を活かす方法もあれば、暮らしに合わせて使い方そのものを変える方法もあります。ここでは、部分的な改修から間取り変更を伴う工事まで、代表的なプランを見ていきましょう。
和室リフォームの完全ガイド!注意点や費用節約術までプロが徹底解説
【プラン1】畳や障子、襖を張り替える
和室の印象を変えたいときは、まず畳や障子、襖の張り替えから検討するのがおすすめです。床や建具がきれいになるだけでも、部屋全体が明るい印象になります。
大がかりな工事ではないため、費用を抑えながら手を入れやすい点も魅力です。リフォームの現場でも「和室をなくすほどではないけれど古さは気になる」というケースでは、この方法からご提案することが少なくありません。
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【プラン2】和室をリビングにつなげる
リビング横の和室は、間仕切りを見直すことでLDKの一部として使いやすくなる場合があります。壁や建具を調整すると、閉じれば個室、開ければ広い空間として使える住まいに近づきます。
小さなお子さんの遊び場や家事スペースとして使いやすくなるのも、このプランの良さです。
ただし、マンションでは撤去できない壁もあるため、見た目だけで判断せず、構造を確認したうえで計画しましょう。
【プラン3】和モダンな空間に変える
和室らしさは残しつつ、今のマンションになじむ雰囲気へ変えたいときは、和モダンな内装にリフォームするのがおすすめです。
例えば、琉球畳や縁なし畳に替えたり、プリーツスクリーンやアクセントクロスを取り入れたりすると、すっきりした印象に近づきます。全面的に洋室へ変えなくても、素材や色の選び方で雰囲気は大きく変わるものです。
実際の打ち合わせでも、来客用やくつろぎの場として和室を残したいご家庭では、この方向を選ぶケースが多く見られます。
【プラン4】押し入れをクローゼットに変更する
布団中心の収納を見直したい場合は、押し入れをクローゼットへ変更する方法があります。
ハンガーパイプや棚板を設けると、洋服や日用品の出し入れがスムーズになり、普段使いの収納として活用しやすくなります。見た目も洋室や和モダンな空間になじみやすく、部屋全体の使い勝手も高まるでしょう。
なお、マンションは湿気がこもりやすいこともあるため、内部の仕上げや通気性まで考えて計画することが大切です。
【プラン5】和室を洋室にリフォームする
和室を洋室に変えると、ベッドやデスクを置きやすくなり、寝室や子ども部屋として使いやすくなります。畳をフローリングに張り替え、壁や天井、建具もあわせて見直すことで、お部屋の印象を大きく変えられます。
床に座る暮らしから椅子やベッド中心の生活へ移りたい方にも選ばれやすいリフォームです。ただし、マンションでは遮音規定に合う床材を選ぶ必要があるため、見た目だけでなく性能面も含めて検討しなければなりません。
【プラン6】小上がり和室を新設する
和室がないマンションでも、リビングの一角に小上がり和室を設けるリフォームは可能です。畳スペースを少し高くすることで、腰掛けやすさが生まれ、くつろぎの場やお子さんのお昼寝スペースとして使いやすくなります。
段差部分を収納として活用できるため、限られた面積を有効活用しやすい点も魅力です。新しくつくる場合は、見た目のおしゃれさだけでなく、高さや通路幅まで含めて考えると、日常の使いやすさにつながります。
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マンションの和室をおしゃれに見せるポイント
和室をおしゃれに見せたいときは、間取りを大きく変えなくても、素材や色、光の使い方で印象を変えられます。ここでは、マンションの和室を今っぽく見せるために取り入れやすい工夫を解説します。
【ポイント1】琉球畳や縁なし畳に替えて和モダンな空間にする
和室を今っぽく見せたいなら、まず見直したいのが畳のデザインです。
縁のある一般的な畳を、半畳サイズの琉球畳や縁なし畳に替えるだけでも、空間がすっきり見えやすくなります。色も定番の緑だけでなく、灰桜やベージュ、ブラウン系を選ぶと、リビングにもなじみやすい落ち着いた印象に仕上がります。
床の面積が広く、部屋の印象を大きく左右するため、和室らしさを残しながら雰囲気を変えたいときに取り入れやすい方法です。
【ポイント2】プリーツスクリーンで窓まわりをすっきり見せる
窓まわりを変えると、和室の見え方は想像以上に変わります。
例えば、障子の代わりにプリーツスクリーンを取り入れると、光をやわらかく通しながら、見た目を軽やかに見せやすくなります。厚地とレース調の生地を上下で使い分けられるタイプなら、日中の目隠しと採光を両立しやすいでしょう。
カーテンよりも和室との相性がよく、閉めたときも窓まわりがスッキリとまとまるため、コンパクトな空間で特に効果的です。
【ポイント3】一面だけアクセントクロスを貼って今っぽい空間にする
和室を今風に見せたいときは、壁の一面だけ色や柄を変える方法も効果があります。
テレビを置く面や床の間の背面、押し入れまわりの壁だけにグレージュやくすみブルー、木目調のクロスを取り入れると、空間にほどよいメリハリが生まれます。全面を張り替えるより主張が強すぎず、和室らしい落ち着きを残しやすいのも魅力です。
部屋に入ったときの見え方が変わり、いつもの和室が少しあか抜けて見えてくるでしょう。
【ポイント4】リビングとつながる色や素材で統一感を出す
リビングに隣接した和室は、その部屋だけで考えるより、隣の空間とのつながりを意識したほうがきれいに見えます。
例えば、リビングがオーク系の床なら、和室もベージュやグレージュ、木目を感じる建具でそろえると、並んだときに違和感が出にくくなります。和室だけに濃い木目やはっきりした色を使うと、そこだけ浮いて見えることがあるため、内装選びはプロと相談しながら進めるのがおすすめです。
畳、建具、壁紙を別々に選ぶのではなく、隣り合う空間をひと続きで見る視点が、まとまりのある仕上がりにつながります。
【ポイント5】間接照明を仕込んでリラックスできる雰囲気を演出する
和室の雰囲気を大きく左右するのが、光の当たり方です。天井の中央に明るい照明を一つ付けるだけでなく、吊り押し入れの下や壁際、折り上げ天井に間接照明を入れると、やわらかな陰影が出て落ち着いた空間に近づきます。
夜にくつろぐ場として使いたい場合は、白く強い光よりも、あたたかみのある電球色のほうが、リラックスできる雰囲気を演出できるでしょう。内装を大きく変えなくても印象を変えやすいため、和モダンな空間を目指すときに取り入れたい工夫のひとつです。
マンションの和室リフォームで押さえておくべき注意点
マンションの和室リフォームでは、見た目や使い勝手だけでなく、管理規約や構造の制約も踏まえて計画することが大切です。工事が始まってから困らないよう、事前に確認しておきたいポイントを見ていきましょう。
【注意点1】フローリングに変更する際は遮音規定を確認する
和室を洋室に変えるときは、見た目より先に床材の条件を確認しておきたいところです。マンションでは、管理規約でフローリングの遮音等級が決められていることが多く、好きな床材を自由に選べるとは限りません。
見た目が好みでも、規約に合わなければ採用できない場合があります。カタログだけで決めず、管理規約と照らし合わせながら選びましょう。
【注意点2】窓やサッシなど共用部分は工事できない場合がある
和室まわりをきれいにしたいと思っても、手を加えられない場所があります。
例えば、窓やサッシ、玄関ドアは専有部分のように見えても、マンションでは共用部分にあたることも少なくありません。
そのため、内窓の設置はできても、既存サッシそのものの交換は難しい場合があります。見た目を変えたい場所ほど制約がかかることもあるため、早めに確認しておくと計画が立てやすくなります。
【注意点3】リビングとの間の壁は撤去できないことがある
和室をリビングとつなげて広く見せたい場合は、壁をなくせるかどうかの確認が欠かせません。間仕切り壁に見えても、構造上必要な壁だったり、配管や配線が通っていたりすることがあります。
そのような場合は、希望どおりに撤去できないことを考慮しましょう。現場では、壁を全部なくすのではなく、開口を広げる、引き戸に替えるといった方法で使いやすさを高めることもあります。
【注意点4】畳を撤去すると床の高さ調整が必要になる
畳をフローリングに張り替える工事では、床の高さが変わる点に注意が必要です。畳を外しただけでは下地の高さが足りず、隣の部屋と段差ができることがあります。
リビングとひと続きに見せたい場合ほど、この段差が気になりやすくなります。仕上がりだけを見ると気づきにくい部分ですが、使いやすさに関わるため、下地調整まで含めて考えることが大切です。
【注意点5】押し入れをクローゼットにする際は湿気対策も考える
押し入れをクローゼットに変えると、見た目はすっきりしますが、収納の中の環境も変わります。もともと布団収納を前提にした押し入れは、クローゼットにしたあとも湿気がこもりやすいこともあります。
対策としては、棚板を詰め込みすぎない、衣類を壁にぴったり付けて掛けない、換気しやすい扉や内部仕様を選ぶといった工夫が有効です。使い始めてから困らないよう、見た目だけでなく通気性も含めて計画しておきましょう。
【注意点6】工事時間や搬入方法は管理規約に沿って進める
マンションのリフォームでは、工事の内容だけでなく、進め方そのものにもルールがあるため注意しましょう。作業できる曜日や時間帯が決まっていたり、資材の搬入に使えるエレベーターや養生方法が指定されていたりすることもあります。
こうした条件は、工期や段取りに影響しやすい部分です。スムーズに進めるためにも、工事前に管理規約と管理会社への確認を済ませましょう。
マンションの和室リフォームにかかる費用
マンションの和室リフォームにかかる費用は、0.3万〜65万円が目安です。
| リフォーム内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 畳の張り替え・表替え | 1.8万〜24万円 |
| 障子・襖の張り替え | 0.3万〜1.5万円 (1枚あたり) |
| 畳からフローリングに張り替え | 10万〜35万円 |
| 天井・壁の壁紙を貼り替え | 3万〜30万円 |
| 押し入れからクローゼットに変更 | 10万〜40万円 |
| 襖からドア・引き戸に変更 | 3万〜15万円 |
| 和室から洋室にリフォーム | 10万〜65万円 (6〜8畳の場合) |
畳や障子、襖だけを替えるなら費用は抑えやすいですが、フローリングへの変更や収納の作り替えを組み合わせると金額は上がりやすくなります。
また、マンションでは遮音規定に合う床材を選ぶ必要があり、一般的な床材より費用が高くなることも珍しくありません。見積もりを見るときは総額だけでなく、床材の仕様や下地調整の有無まで確認しておくと安心です。
和室を洋室にリフォームする費用はいくら?畳数ごとの費用相場や施工事例も紹介!
マンションの和室を洋室にリフォームした実例
マンションの和室リフォームは、畳を替えて雰囲気を変える方法もあれば、寝室やLDKの一部として使い方そのものを変える方法もあります。ここでは、実際の施工事例をもとに、仕上がりの違いや取り入れたい工夫を見ていきましょう。
【実例1】ピンクの琉球畳でモダンな和室に


こちらの実例では、一般的な畳をピンクの琉球調の半畳畳に替え、天井や壁紙も張り替えることで、和室の印象を大きく変えています。襖もモダンなデザインにイメージチェンジして、和室らしさを残しながら今っぽい雰囲気に仕上げました。
和室をなくさずに印象を変えたい場合は、畳の色やサイズ、襖の見せ方まで含めて考えると空間全体がぐっとあか抜けて見えます。
【実例2】リビング横の和室を寝室にリフォーム


こちらの実例では、「和室を洋室にしたい」「押し入れをクローゼットにしたい」「照明を増やして明るくしたい」という要望をもとに工事が進められました。床や収納、照明を見直すことで、もとの和室が寝室として使いやすい空間へ変わっています。
リビング横の和室は客間のまま残すだけでなく、家族の暮らしに合わせて寝室などの個室へ用途変更するのも選択肢のひとつです。
【実例3】和室をなくして広いリビングに


こちらの実例では、細かく区切られていた間取りを見直し、リビング横の和室をなくしてLDKを広げています。もとの和室をそのまま残すのではなく、家族が長く過ごす場所に面積をあてたことで、リビングでの過ごしやすさが高まりました。
和室を残すか迷うときは、来客用の一室として使う頻度と、普段の暮らしの中でLDKの広さをどれだけ重視したいかを考えてみましょう。
【Q&A】マンションの和室リフォームに関するよくある質問
- マンションの和室リフォームはDIYできる?
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畳の上に置くだけの床材を敷く、襖紙や障子紙を張り替えるなど、簡単な模様替え程度ならDIYでもできます。
ただし、フローリングへの変更や壁の撤去、収納の造作は管理規約や施工精度の面から業者依頼が基本です。原状回復のしやすさも考えながら、DIYでできる範囲を見極めましょう。
- マンションの和室リフォームで活用できる補助金はある?
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リフォーム内容によっては、断熱改修やバリアフリー改修などを対象に補助金を使える場合があります。
ただし、畳の張り替えや内装変更だけでは対象外になることもあるため、制度の条件確認が欠かせません。国の制度だけでなく、お住まいの自治体の補助金もあわせて確認しておくと安心です。
- マンションの和室リフォームにかかる工期はどれくらい?
-
工期は工事内容によって変わりますが、畳や襖の張り替えなら短期間、和室を洋室に変える工事では数日から1〜2週間ほどが目安です。
リビングとつなげる工事や収納変更を伴う場合は、さらに日数がかかることもあります。マンションは工事時間に制限があるため、戸建てより工程が延びる可能性もあります。
- マンションの和室を洋室にすると防音性は下がる?
-
畳には音をやわらげる性質があるため、フローリングに変えると足音や物音が伝わりやすくなることがあります。
ただし、遮音性能のある床材や下地を選べば、音への不安を抑えながらリフォームすることは可能です。見た目だけで決めず、管理規約に合った遮音性もあわせて確認しましょう。
【まとめ】マンションの和室リフォームは制約を踏まえて計画することが大切
マンションの和室リフォームを成功させるには、見た目の好みだけで決めるのではなく、暮らしに合った使い方を考えながら計画することが大切です。一方で、マンションでは遮音規定や共用部分、撤去できない壁などの制約もあるため、工事内容に合わせて事前に確認しておきたいポイントもあります。
具体的な進め方に迷ったときは、「ハピすむ」の専門家に相談してみましょう。希望する暮らし方や予算に合わせてプランを比べながら進めることで、自宅に合った和室リフォームを形にしやすくなります。今の住まいに合う和室のあり方を見つけて、心地よい空間づくりにつなげていきましょう。















