L型キッチンを使いこなす!レイアウトや使い方のコツを徹底解説

この記事を読んだら分かること
①L型キッチンで動線が短くなる配置術 ― ワークトライアングルの距離や冷蔵庫の開き方次第で、料理効率が劇的に変わる!
②コーナー活用の5つの工夫 ― ワゴンや収納棚から、シンク・コンロ配置までデッドスペース解消のアイデア
③リフォームで失敗しないコツ ― LDK全体のレイアウトや家具配置まで考えるのが成功のカギ

2025年10月02日更新

監修記事
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L型キッチンをより快適に使うためのレイアウトのポイント

L型キッチンを快適に使うためのレイアウトのポイントをいくつか紹介していきます。

冷蔵庫・シンク・コンロを最適な距離にする

キッチンのワークトライアングルの図
出典:クリナップ-ワークトライアングルとは?
最適距離
シンクとコンロ1m20cm〜1m80cm
シンクと冷蔵庫1m20cm〜2m10cm
コンロと冷蔵庫1m20cm〜2m70cm

キッチンにおける、冷蔵庫・シンク・コンロの3点を「ワークトライアングル」と呼びます。

快適にキッチンを使うためには、ワークトライアングルを最適な距離にすることが大切です。

L型キッチンでは、シンクとコンロの距離は短く済みますが、冷蔵庫との距離が離れてしまうケースも多々あります。

食材を取り出す動作がストレスにならないよう、冷蔵庫も最適な距離に設置するようにしましょう。

冷蔵庫をL型キッチン側に開くように設置する

前項では冷蔵庫とシンク・コンロそれぞれとの距離についてお伝えしましたが、冷蔵庫がL型キッチン側に開くことも大切です。

左右どちらにも開くタイプであれば問題ありませんが、L型キッチンとは反対側のみにしか開かない場合、作業効率が悪く、ストレスになってしまう可能性があります。

「既存の冷蔵庫をそのまま使いたい」というのであれば、リフォーム時に、L型キッチン側に開くように配置できないか、コンセントは移設できないかを相談してみましょう。

食器や家電が取り出しやすい場所に収納を設置する

冷蔵庫・シンク・コンロからなるワークトライアングルを最適な距離に設定することも大切ですが、食器や家電が取り出しやすい場所に収納を設置することも大切です。

ワークトライアングルが最適な距離でも、調理中や盛り付け時に、食器や家電への距離が遠ければ、作業効率は落ちてしまいます。

「いちいち取りに行くのが面倒」とストレスを感じ、快適さも失われてしまうため、近い位置に十分な収納を確保しておきましょう。

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L型キッチンのコーナースペースを有効活用する方法5選

デッドスペースとなりがちな、L型キッチンのコーナースペースを有効活用する方法は、以下の5つです。

①コーナーワゴンを採用して収納力を上げる
②調味料類や調理家電を置く
③照明や植物を置いてディスプレイする
④シンクやコンロを配置してデッドスペースをなくす
⑤収納棚を設置して食材のストックなどを置く

「L型キッチンにしたいけど、コーナーのデッドスペースが気になる」という方は、実践できそうな方法がないかチェックしてみてください。

①コーナーワゴンを採用して収納力を上げる

クリナップステディアのコーナーキャビネット(ワゴンタイプ)
出典:クリナップ-ステディアコーナーキャビネット

メーカーによって仕様は異なりますが、コーナー部分も収納として使えるタイプの商品があります。

例えば、クリナップのステディアは、ワゴンタイプと棚板タイプの2種類あり、収納したいものによって選択できます。

ワゴンタイプは、キャスターがついているので、手前にサッと引き出して使えるので便利です。

キッチン本体のプランニングの際には、コーナー部分の収納はどういう仕様が選べるのかについてもチェックしておきましょう。

②調味料類や調理家電を置く

キッチンキャビネット内に収納する場合が多いですが、調味料類や調理家電をコーナー部分に置くという方法もあります。

特に、料理のたびに使う調味料や、毎朝使うコーヒーメーカーなどは、ワークトップ上に置いていた方が作業効率が良いです。

調味料入れや家電自体をこだわれば、モデルルームのようにおしゃれなキッチンを演出することもできます。

「いちいち出すのが面倒だな」と思っている調味料や調理家電がある場合は、コーナーに置いて空間を活用する方法を検討してみましょう。

③照明や植物を置いてディスプレイする

L型キッチンのコーナー部分に置かれた植物や食材
出典:写真AC-キッチンカウンター

モデルルームのように、照明や植物をディスプレイして、おしゃれなキッチンを演出する方法もあります。

直接日光が当たらなくても育つような観葉植物や多肉植物を置いている方も多いです。

照明は、電源が必要なタイプもありますが、充電式やソーラー電池式で利用できるタイプもあります。

好みの植物と合わせて設置し、毎日ワクワクするようなキッチンをつくりましょう。

④シンクやコンロを配置してデッドスペースをなくす

④シンクやコンロを配置してデッドスペースをなくす

造作や海外製のキッチンでは、シンクやコンロをコーナー部分に配置することも可能です。

造作は、メーカーの既製品よりも価格は高いですが、1つ1つ自分に合った部材を選んでキッチンを作れるので、シンクやコンロもコーナーに配置できます。

残念ながら、国内メーカーのキッチンにはコーナーをシンクやコンロとする仕様が組み込まれていないケースが多いので、コーナーに配置したい場合は造作キッチンか海外製キッチンを検討しましょう。

⑤収納棚を設置して食材のストックなどを置く

壁付や据置タイプの収納棚を設置して、食材のストックなどを置いてスペースを有効活用する方法もあります。

料理中に食材を取り出しやすい位置にあるので、作業効率も上げられるのがメリットです。

壁付の収納棚を設置したい場合は、下地が必要になる可能性もあるので、リフォーム時に相談してみましょう。

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L型キッチンのリフォーム事例

実際にL型キッチンへリフォームした事例をいくつか紹介していきます。

リクシルのL型キッチンへのリフォーム事例

コの字型システムキッチンをL字型システムキッチンにリフォームした様子
食洗機付きL型キッチンへリフォーム
リフォーム費用約125万円
工期約1週間
建物戸建て
施工箇所キッチン
メーカー名/商品名リクシル/シエラ

こちらは、キッチンの老朽化にともない、コの字型キッチンからL型キッチンにリフォームした事例です。

吊戸棚と背面の食器棚を撤去したため収納量が少なくなりましたが、収納力に優れたリクシルのキッチンを採用することで食器類もすっきり収まっています。

また、冷蔵庫はシンクとコンロの背面になる位置に設置し、効率よく作業できるようになりました。

パナソニックのL型キッチンへのリフォーム事例

L型キッチンを使ってリフォームした戸建て住宅
パナソニックのL型キッチンリフォムスを使ってリフォームを
リフォーム費用約155万円
建物戸建て
施工箇所キッチン
メーカー名/商品名パナソニック/リフォムス

こちらは、壁付けのI型キッチンからL型キッチンにリフォームした事例です。

引き出しを自由にアレンジできるパナソニックのシステムキッチンを採用し、収納力を向上させました。

壁面パネルや扉の色を白で統一し、明るく清潔感のあるキッチンになっています。

夫婦2人で料理を楽しめるL型キッチンへ

トクラスのベリーを使って料理を楽しめるキッチンへリフォームした事例
ブルータイルを使って印象的なキッチンへ
リフォーム費用約123万円
工期約2.5ヶ月
建物マンション
施工箇所キッチン・壁紙の張り替え・床の張り替え・和室・リビング・ダイニング
メーカー名/商品名トクラス/ベリー

「夫婦2人で料理が楽しめるキッチンにしたい」という相談があり、プランニングを提案するところからスタートしたリフォーム事例です。

可愛いブルータイルをキッチンに使い、ブラックアイアンの窓で空間を引き締めたことで、おしゃれでバランスの良いキッチンに仕上がりました。

シンクとコンロスペースが別にあるので、夫婦2人が同時に作業しても窮屈に感じることなく、快適に料理を楽しめます。

古くなったキッチンを収納豊富なL型キッチンへ

収納量豊富なL型キッチンへのリフォーム事例
使いやすい吊り戸棚を採用しました
リフォーム費用約200万円
工期約6日
施工箇所キッチン・壁紙の張り替え、飾り窓取り付け

「古くなったキッチンをリフォームして、ガスコンロからIHに交換したい」と相談があり、スタートしたリフォームの施工事例です。

使い勝手の良い吊り戸棚や、室内の飾り窓の設置を提案し、リフォーム前よりも明るくスッキリしたキッチンに仕上がりました。

築35年のマンションのキッチンリフォーム

L型キッチンを採用して、お客様用のキッチンを新しくした施工事例
お客様用のキッチンをL型へ
リフォーム費用約200万円
工期約15日
建物マンション
施工箇所キッチン
メーカー名/商品名Panasonic

「お客様用のキッチンを改善したい」と相談がありましたので、友人が気軽に訪問でき、会話が楽しめる空間にできるよう、L型キッチンを提案しました。

既存は壁付のI型キッチンでしたが、L型キッチンにすることで、料理中でもオープンな空間で会話を楽しめます。

高さの違う棚やペンダントライトを効果的に使うことで、おしゃれで人が集いやすい空間に仕上がりました。

白いタイルを貼って北欧モダンなキッチンへ

TOTOクラッソをメインに白いタイルを貼ったおしゃれなキッチン
TOTOクラッソを採用して明るいキッチンへ
リフォーム費用約200万円
建物戸建て
施工箇所キッチン
メーカー名/商品名TOTO/クラッソ

「好みの空間で居心地よく過ごす」をテーマにしたキッチンリフォームの施工事例です。

吊戸棚の扉を明るくし、照明を多く配置した他、全体に名古屋モザイク製のタイルを貼りました。

袖壁を撤去することで、キッチンスペースを広げて動きやすい動線を確保しています。

リフォーム後、お客様に「ショールームみたい」と喜んでいただけました。

世界で1台のL型オーダーキッチンでリフォーム

こだわりのオーダーキッチンを使ったリフォーム事例
こだわりを全て詰め込んだキッチンへ
リフォーム費用約300万円
工期約7日
建物戸建て
施工箇所キッチン
メーカー名/商品名オーダーキッチン

「こだわりを全て詰め込んだキッチンにしたい」とご相談があり、プランニングを考えた結果、オーダーキッチンを提案したリフォームの施工事例です。

大容量の海外製食洗器と広い作業スペースを確保したことで、お客様から「普段の料理が楽しくなった」と喜んでいただけました。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

マザーハウス 石田工務店

久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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