タイルデッキのリフォーム費用相場
タイルデッキのリフォーム費用の相場は、1.5万~2.0万円/㎡です。
※様々なサイズや形状で設置されるタイルデッキは、施工費用が平米単価で記載されます。
タイルデッキ設置には、タイル、モルタル、基礎部材が必要です。
部材の価格に施工費用を合計したものが、タイルデッキリフォームの総費用となります。
その他、モルタルの高さを調節・屋根取り付けいった工事をセットで行うと、追加費用が発生します。
設置するタイルデッキのタイプごとに必要な費用を確認しておきましょう。
タイルデッキリフォームの費用例
タイルデッキの大きさと費用は以下のとおりです。
広さ | 畳数 | 費用 |
7㎡ | 4.5畳 | 10.5万~14万円 |
10㎡ | 6畳 | 15万~20万円 |
12㎡ | 8畳 | 18万~24万円 |
グレーチングをタイルデッキに取り付ける費用
グレーチングとは、リビング窓とタイルデッキの間に接地する、排水設備です。
タイルデッキは、そのままではリビング窓と同じ高さで設置することはできません。
デッキ下部の空間がモルタルの土台で塞がれており、表面にはタイルと樹脂が敷き詰められています。
そのため、雨水が地面に流れず、溜まった雨水がリビング内部に浸水してしまう恐れがあります。
このため、窓と段差を設けずに設置できるウッドデッキと違って、タイルデッキは外壁に直付けすることができません。
しかし、タイルデッキとリビング窓の間にグレーチングを取り付けて、雨水を排水させることによって、リビングと同じ高さのタイルデッキを設置することができます。
ただし、グレーチングの取り付けには高額な追加費用が必要です。
また、タイルデッキをリビング窓と同じ高さにする費用も追加され、通常のタイルデッキリフォームよりも費用が割高になりますので、追加費用の相場をよく確認しておきましょう。
グレーチング取り付けに伴う追加費用
- グレーチング取り付け費用:約5万円/㎡
- タイルデッキ高さ変更費用:約0.7万円/㎡
例)7平方メートルのタイルデッキをグレーチングとセットで取り付け
項目 | 費用 |
タイルデッキのリフォーム | 10.5万~14万円 |
グレーチング追加(約2m) | 約10万円 |
タイルデッキ高さ変更 | 約5万円 |
合計 | 25万~30万円 |
同じ7㎡のタイルデッキでも、グレーチング取り付けと高さ変更によって、約15万円の追加費用が発生します。
屋根をタイルデッキに取り付ける費用
タイルデッキにテラス屋根を設置すると、雨の日でもデッキ床面が滑りにくくなり、洗濯物の雨よけや日差しの緩和など多くのメリットを得ることができます。
- テラス屋根の価格相場:10万~20万円
- テラス屋根の工事費用相場:約5万円
合計:15~25万円
テラス屋根の素材を遮熱仕様にしたり、本体を耐積雪仕様の丈夫なものにしたりする場合は、以下のオプション費用も必要です。
- 遮熱仕様屋根:約1万円
- 耐積雪仕様:約5万円
なお、タイルデッキの屋根は後付けすることもできますので、日当たりや雨の当たり具合をしばらく観察したあとに設置を検討しても良いでしょう。
ウッドデッキとのリフォーム費用比較
ウッドデッキはタイルデッキに比べて約10万円割高になります。
それぞれ異なる魅力を持つウッドデッキとタイルデッキは、同じ設置サイズでもリフォーム費用には大きな差があります。
まず、ウッドデッキの施工費用相場は約10万円です。ウッドデッキの組み立て費用、基礎調整費用、束石設置費用などが含まれます。
施工費用に加え、ウッドデッキの商品の価格が発生します。タイルデッキと同様に、サイズや出幅が大きくなるほど価格も高額になります。以下に、ウッドデッキの商品価格の相場と、タイルデッキとの総費用の差額をまとめました。
広さ | ウッドデッキ費用 | タイルデッキとの差額 |
7㎡ | 10万円 | 6~10万円 |
10㎡ | 20万円 | 10万~15万円 |
12㎡ | 25万円 | 11万~17万円 |
タイルデッキの高さを変更したり、グレードの良いタイル材を選んだりすると、ウッドデッキ以上のリフォーム費用になることもありますのでご注意ください。
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タイルデッキのエリア別相場費用
タイルデッキは全国のどこでも設置することができ、タイルデッキの施工に定評のあるリフォーム会社などもありますが、費用はお住まいのエリアごとに異なることもあります。エリアごとに必要な機能や設備が異なります。
豪雪地域(北海道や東北など)
滑り止めタイルや雪よけの耐積雪屋根をが必須で、耐積雪仕様のテラス屋根だけでも約5万円の追加費用が発生します。そのため、豪雪地域の相場は一般地域に比べて割高です。
都心部(東京・神奈川・大阪・福岡など)
敷地が狭く小規模なタイルデッキ施工が多いため、費用総額は安くなる傾向があります(㎡単価が安くなるわけではありません)。
ただし、必ずしも安価なリフォーム会社が多いというわけではないので、注意が必要です。
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タイルデッキの特徴や施工方法
タイルデッキとは、1階の庭に設ける、床面やデッキ側面にタイルをあしらったデッキスペースのことです。
リビングと庭を繋ぐデッキスペースには、天然木や樹脂でできたウッドデッキなどもありますが、特徴の異なるこの2つのデッキは、リフォーム費用だけでなく、メンテナンスの方法や施工方法も異なります。
ウッドデッキの施工方法
ウッドデッキは、基礎の支柱と床面のパーツを組み立てて施工します。
基礎部分は、束石などを使って地面に水平に固定しなければなりませんので、本体の組み立てとは別に、基礎工事費用が必要です。
タイルデッキの施工方法
一方、タイルデッキは、基礎の土台をコンクリートで1から作らなければならず、床面のタイルは一枚ずつ手作業で接着しなくてはなりません。
また、タイルデッキの床面は、コンクリートとタイルを手作業で水平に調節する必要があり、さらに目地部分は樹脂を入れて整えなくてはならないため、ウッドデッキに比べると職人の技術力が完成度を左右します。
タイルデッキの3つのメリット
タイルデッキとウッドデッキは、一戸建ての庭の活用方法という点では共通していますが、タイルデッキだけにしかないメリットも存在します。
- 耐久性が高くメンテナンスが少ない
- タイルが醸し出す高級感
- 豊富な品ぞろえから好きなタイルをチョイスできる
メリット1. 耐久性が高くメンテナンスが少ない
タイルデッキは、ウッドデッキのように雨や紫外線による大きな劣化がなく、腐食も生じません。
メンテナンスが比較的少ないエクステリア設備です。
樹脂製のウッドデッキも耐久性には優れていますが、表面に汚れが染み込まないという点では、お手入れの面でタイルデッキに軍配が上がります。
ガーデニング用プランターの設置など、水気のある物を常にデッキの上に置きたいという場合は、タイルデッキが良いでしょう。
ただし、タイルデッキはメンテナンスフリーな設備ではなく、表面の洗浄や、タイル目地の定期点検、ひび割れが生じたタイルの交換などが発生しますのでご注意ください。
タイルはウッドデッキに比べ、腐食やシロアリの心配がありません。食べ物や飲み物をこぼしても掃除が楽。大抵の汚れは水で洗うだけで落とすことができますので、手間がかかりません。設置した時の美しさも長持ちします。
ウッドデッキの上でバーベキューはできませんが、タイルなら耐熱性があるので炭火を使うことも可能です。ソースなどの油脂類がこぼれてもシミになりませんし、デッキ下に隙間もないので雑草なども生えにくく掃除も容易です。
ウッドデッキより強度があるタイルデッキなら、重い家具を設置できるメリットがあります。野外用のテーブルや椅子をセットして、海外リゾート気分を楽しめます。観葉植物などの鉢植えを置いた場合も楽に掃除ができます。
メリット2. タイルが醸し出す高級感
タイルデッキは、和風、洋風、モダン、カントリー風など、様々なインテリア洋式に対応できるデザインの幅広さが魅力です。
タイルの大きさも、5~30センチメートルから選ぶことができ、和洋のどちらにも調和するデザインなども用意されています。
また、カラー展開も豊富ですので、異なる色のタイル同士を組み合わせて、モザイク装飾風の表面仕上げも楽しむことができます。
メリット3. 豊富な品ぞろえから好きなタイルをチョイスできる
タイルはシンプルな無地に加えて花柄、エスニック柄、モダン柄など多種多様のデザイン、サイズがあります。質感も鏡面やマット仕上げ、滑りにくいタイルなど豊富です。自分の思い通りにデッキを実現できます。
無地の大判タイルと、アクセントのタイルで模様を描くことも簡単にできます。小さなタイルをモザイク状に貼るのも素敵ですね。エクステリアを華やかに彩る、センスのいいデッキを我が家の自慢にしてしまいましょう。
タイルデッキの4つのデメリット
ウッドデッキにない様々なメリットを持つタイルデッキですが、デメリット面も考慮したうえで選ばなくてはなりません。
- 温度の影響を受けやすい
- 雨や雪の日は転倒に注意
- 眩しい
- 工期が長く、撤去が大変
デメリット1. 温度の影響を受けやすい
夏場に床面が高温になる点はウッドデッキも同様ですが、タイルデッキはそれ以上に高温になってしまうことがあります。
一方、冬場は素足で触れることもままならないほど冷たくなりますので、リビングから出入りする際は、外履きが必須です。
デメリット2. 雨や雪の日は転倒に注意
雨が降ると、タイルの表面が滑りやすくなりますので、転倒によるケガや、デッキからの落下などの恐れがあります。
特に冬場は凍結や積雪でタイルデッキの床面が非常に滑りやすくなり、タイルデッキが使いづらい状態になってしまいます。
滑り止め仕様のタイル材を選ぶだけでなく、設置するエリアの気候に応じて、テラス屋根の設置も検討しておくと良いでしょう。
タイルは雨に濡れると滑りやすくなります。濡れたら拭いて乾かす、滑りにくい加工がされたタイルを採用する、などの方法で転倒を防ぎましょう。タイルは固いので転ぶと怪我をします。特に小さい子供は注意が必要です。
デメリット3. 眩しい
照り返しがキツい、眩しいというデメリットがあります。蓄熱効果もあるため、輻射熱で周囲まで暑くなります。タイルが触れないほど熱を持ち、特に夏は火傷の危険があります。反対に冬は氷のように冷たくなります。
デメリット4. 工期が長く、撤去が大変
ウッドデッキに比べ工事日数も長く、不要になり撤去する場合もウッドデッキほど簡単には行きません。
メンテナンスに優れるタイルデッキですが、施工して約5年でタイルのすき間を埋める目地材が劣化し、剥離やひび割れが起こることがあります。定期的に点検して、異常があれば外構リフォーム会社に補修してもらいましょう。
タイルデッキはDIYで設置できる?安く設置する方法
方法1. DIYは可能だが、プロへの依頼がオススメ
タイルデッキのDIYは、技術と道具、部材が揃っていれば、時間は掛かりますが個人で行うことも不可能ではありません。
ただし、タイルデッキを安全に取り付けるためには、基礎のコンクリート工事や、床面の水平調整、サイズに応じたタイル材の準備など、多くの部材と労力が必要です。
実際にタイルデッキを取り付けた方の報告例などもありますが、外構工事やエクステリアの知識を既にお持ちの方が、入念な準備を済ませたうえでDIYに着手しているケースがほとんどです。
リフォーム会社に依頼して安全なタイルデッキに
DIYのメリットは、リフォーム会社への手間賃がかからないことです。
しかし、人が上に乗って使用するタイルデッキは、少しでも耐久性が不足すると、倒壊して人が巻き込まれる大きな事故に繋がりかねません。
さらに、テラス屋根の取り付けなどを行えば、強風で屋根が煽られて吹き飛ばされ、外壁や外構にぶつかる恐れがあります。
このような事故のリスクも想定して、タイルデッキは、工事費用節約のためにDIYを選ぶことは避け、専門の知識を持つリフォーム会社に取り付けを依頼しましょう。
特に、手作業が多く発生するタイルデッキは、施工会社の技術力によって耐久性や仕上がりに差が出ますので、タイルデッキの施工経験を持つ、専門のエクステリアリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
方法2. 屋根とセットで依頼する

タイルデッキの上部に屋根を設置することで、雨の日でもタイルデッキから外の景色を眺めたり外の空気を吸ったりできます。
屋根の設置には約7万円~15万円の費用がかかりますが、タイルデッキとセットでエクステリア工事を依頼することで、約10%~30%の値引きが期待できます。
外構工事を専門にしている業者であれば、セットプランを用意していることが多いので、あらかじめ確認しておきましょう。
方法3. 大量仕入れをしている業者に依頼する
外構工事は、メーカーから商品を直接大量仕入れしている業者に依頼するのがおすすめです。
エクステリア専門の業者の中には「格安」「激安」を謳うところもありますが、その理由を必ず確認しましょう。安価な素材を使っている場合もあり、注意が必要です。
地域の相場を知りたい場合は、複数のリフォーム会社に相見積もりを取りましょう。
ホームページや広告に「格安」「激安」と書かれていても、価格が極端に安い場合は、サイズが小さい、オプションが含まれていないなどの条件があることも。必ずしもお得とは限りません。
希望するタイルデッキのサイズや、屋根・滑り止めなどの必要機能を伝えたうえで見積もりを取り、実際の費用で比較することが大切です。
ベランダリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
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