ベランダのリフォームにおいて、「費用の目安がわからない」と悩んでいませんか?ベランダのリフォーム費用は、リフォームの内容やベランダのサイズなどによって大きく変わります。
そこでこの記事では、ベランダのリフォームにかかる費用相場をリフォームの種類ごとに解説します。注意点や事例などを参考にして、リフォームに必要な準備をととのえましょう。
目次
ベランダのリフォームにかかる費用相場
ベランダのリフォームにかかる費用相場は、8万~120万が目安です。リフォームの内容によって、金額が大きく異なるため、予算組みの際は注意しましょう。
リフォームの種類 | 費用相場 |
---|---|
ベランダの交換 | 50万〜100万円 |
ベランダの新設 | 50万円〜 |
ベランダの拡張 | 30万円〜 |
サンルームの新設 | 60万〜120万円 |
日除けの新設 | 8万〜20万円 |
床材の交換 | 10万円〜 |
ベランダの塗装 | 15万〜50万円 |
手すりの交換 | 10万〜30万円 |
ベランダの撤去 | 40万〜75万円 |
なお、上記費用は、ベランダにおける腐食の度合いや選ぶ材料などによって変動します。また、サイズの大きいベランダを新設・交換する場合は、上記の費用を上回る可能性もあります。
業者に現地調査を依頼して、あらかじめ見積もりを取得しておくと安心です。
部分足場の設置が必要な場合、別途で費用がかかります。
ベランダにおけるリフォームの種類
ベランダにおけるリフォームの種類には、ベランダの交換や新設のほか、サンルームや日除けの設置などさまざまなものがあります。ベランダにおいてどのようなリフォームの種類があるのかを理解し、必要なリフォームを見極めましょう。
【リフォームの種類1】ベランダを交換する
ベランダの交換は、既存のものを撤去したうえで新しいベランダを設置するリフォームです。
たとえば、鉄製のベランダをアルミ製のベランダに交換すれば、リフォーム前よりも錆びにくくなり、見栄えもきれいになります。また、ベランダを交換することで、建物全体の外観を一新できる効果もあります。
ベランダの経年劣化が心配な場合や、ベランダのデザインを一新したい場合は、ベランダの交換リフォームを検討しましょう。
【リフォームの種類2】ベランダを新設する
ベランダの新設は、窓がついている場所にベランダを後付けするリフォームです。
ベランダを後付けすることにより、洗濯物や布団を外干しできるスペースが確保できるため、生活の利便性が向上します。また、後付けしたベランダでガーデニングなどの趣味を楽しむこともできます。
ベランダはさまざまな用途に合わせて活用できるため、後付けを検討する価値はあるといえるでしょう。
【リフォームの種類3】ベランダを拡張する
ベランダの拡張は、既存のベランダにデッキバルコニーをつなげてスペースを広くするリフォームです。このリフォームはベランダのスペースが狭く、外干ししにくいなどの不便を感じる場合に検討される傾向があります。
たとえば、複数の部屋からベランダへ出入りできるように、ベランダを横に拡張するケースもあります。なお、ベランダを広くすることで、建物の構造に影響しないかどうかを確認することが重要です。
【リフォームの種類4】サンルームを新設する
サンルームの新設は、ベランダのスペースを使って新たにサンルームを設置するリフォームとなります。サンルームはガラス張りの壁に囲まれた空間で、天候に左右されずに外干しできるのがメリットです。
また、ガーデニングや収納など、スペースを自由に使えるのもポイント。サンルームはベランダの一部分のみを利用して設置できるため、予算に合わせたリフォームが可能です。
【リフォームの種類5】日除けを新設する
日除けの新設は、ベランダに適切な大きさの屋根を設置するリフォームです。ベランダに日除け効果のある屋根を設置すれば、紫外線をカットできるため、ベランダで過ごすときの快適性が向上します。
また、部屋に差し込む直射日光を遮ることから、夏場における室内温度の上昇を抑えることが可能です。ベランダの屋根は雨除けの効果も発揮するため、洗濯物が雨に濡れにくくなり、利便性が格段に向上することが期待できます。
【リフォームの種類6】床材を交換する
床材の交換は、既存のものを撤去したうえで、新しい床材を設置するリフォームです。
床材の劣化を放置すると、雨漏りを引き起こす原因となり得るため、適切なタイミングでのリフォームが欠かせません。たとえば、床材にひび割れが生じてしまった際は、リフォームの必要性が高いといえます。
床材には木製や樹脂製、タイル系などのさまざまな素材があるため、ベランダの雰囲気に合ったリフォームが可能です。
【リフォームの種類7】ベランダ本体を塗装する
ベランダ本体の塗装は、ベランダの壁面や床面を保護するためのリフォームとなります。特にベランダの床面は雨漏りのリスクが高いことから、塗装による防水処理が欠かせません。
塗装による防水処理を怠ると、広い範囲で雨漏りが発生し、大掛かりなリフォームが必要になってしまいます。建物を雨漏りから守るためにも、適切なタイミングで塗装などのメンテナンスを検討しましょう。
【リフォームの種類8】手すりを交換する
手すりの交換は、既存の手すりを撤去して、新たに手すりを取り付けるリフォームです。このリフォームは、錆の発生によって手すりが著しく劣化している場合に必須の工事です。
また、ベランダを交換するタイミングで、手すりを一新するケースも少なくありません。手すりには格子状の柵やガラス張りの壁など、デザインに特化したものもあるため、手すりの交換によって見た目にこだわったリフォームが可能です。
【リフォームの種類9】ベランダを撤去する
経年劣化などによりベランダの腐食が著しく、修理が困難な場合には、ベランダを撤去するのもひとつの手です。ベランダを撤去すれば、維持や管理の手間がなくなり、メンテナンス費用もかからなくなります。
一方で、洗濯物の干すスペースを別で確保する必要があるほか、エアコンの室外機などの置き場がなくなるなどのデメリットも忘れてはなりません。ベランダの撤去を検討する際は、ベランダのない生活をあらかじめ想定したうえで判断しましょう。
ベランダのリフォームが必要なタイミング
ベランダのリフォームは、「防水シートが劣化している」「雨漏りが発生している」などのタイミングで必要となります。ベランダのリフォームが必要なタイミングを理解し、適切な時期にリフォームプランを立てられるようにしましょう。
【タイミング1】防水シートが劣化している
ベランダの防水シートが劣化している場合は、速やかにリフォームしなければなりません。防水シートが劣化したままの状態を放置すると、雨漏りしてしまい、大掛かりなリフォームが必要になります。
たとえば、ベランダの下に位置する部屋は、ベランダからの雨漏りのリスクが懸念されます。雨漏りのリスクをなくすためにも、定期的に防水シートを点検し、劣化を未然に防ぐことが重要です。
【タイミング2】錆や亀裂が見られる
ベランダに錆や亀裂が見られる際は、補修や交換のタイミングとなります。
たとえば、ベランダのデッキ床材に亀裂が入っている場合は、床材が破損するおそれもあるため、できるかぎり早く床材を交換しなければなりません。また、古いベランダに錆が見られる場合は、錆止め補修を行うか、もしくはアルミ製のベランダに交換する方法があります。
錆や亀裂のある状態を放置すると、ベランダの構造に影響が及ぶため、適切なタイミングでのリフォームが必要不可欠です。
【タイミング3】手すりが腐食している
ベランダの手すりが腐食しているなら、早めのリフォームが必要です。腐食した状態の手すりは落下する危険性があり、使用中にケガを負ってしまうことがあります。
たとえば、手すりに錆が発生していたり、手すりの固定部分が緩んでいたりする場合は、早いタイミングでのリフォームが欠かせません。場合によっては、ベランダごと交換したほうがよいケースもあるため、専門業者に判断を仰ぎましょう。
【タイミング4】雨漏りが発生している
ベランダから雨漏りしている場合は、原因を調査したうえで、ただちにリフォームしなければなりません。雨漏りをそのままにしておくと、シロアリによる腐食や漏電事故などの被害に遭うかもしれません。また、雨漏りが構造躯体にまで影響してしまい、家の倒壊リスクが高まる可能性もあります。
建物を守るためにも、早めにリフォームして雨漏りによる被害を最小限に抑えることが重要です。
【タイミング5】使い勝手に不便を感じている
ベランダを使用していて使い勝手に不便を感じたら、ベランダの交換や拡張などのリフォームを検討しましょう。「外干しのスペースが狭くて洗濯物を干しきれない」「布団を干すスペースがなくて不便」などの困りごとがある場合は、ベランダを拡張することで解決できるかもしれません。
一方、使用しなくなったベランダがある場合、そのベランダを撤去して部屋を増築したり、サンルームを設置したりする選択肢もあります。どのリフォームが適切かわからない場合は、専門業者に相談したうえで納得のいくリフォームの方法を見つけましょう。
ベランダをリフォームする際の注意点
ベランダをリフォームする際は、建築確認申請が必要かどうか、または建ぺい率や容積率の制限を超えていないかなどを確認しなければなりません。リフォームによるトラブルを回避するためにも、あらかじめ注意点を把握しておきましょう。
【注意点1】建築確認申請の必要有無
ベランダをリフォームする際、建築確認申請が必要になる可能性もあります。
リフォームする箇所が建築基準法の基準を満たしているかについて、自治体や指定機関が審査する手続きのこと
建築確認申請を行わず、建築基準法の基準を満たしていない場合は、罰金を課せられるかもしれません。たとえば、ベランダの交換や新設、サンルームの新設などは、建築確認申請が必要になるケースが多く見られるため注意しましょう。
【注意点2】建ぺい率と容積率
ベランダのリフォームにおいて、建ぺい率と容積率の確認が欠かせません。
敷地面積に対する建物の面積の割合
敷地面積に対する建物の延床面積(各階の床面積の合計)の割合
建ぺい率や容積率の制限を超えてしまうと、違法建築物として扱われ、罰金を課せられる可能性があります。リフォームプランを立てる際は、前もって専門業者に相談し、建ぺい率や容積率をオーバーしないようにしましょう。
【注意点3】日当たり
ベランダのリフォームにおいて、場合によっては日当たりがリフォーム前より悪くなることもあります。たとえば、ベランダに屋根を新設する場合、直射日光が遮られることで日当たりが悪くなるかもしれません。一方、日当たりの影響が近隣にも及び、日照権に関するトラブルを招くことも。
リフォーム後のトラブルを防ぐためにも、事前に日当たりの影響を確認しておきましょう。
【注意点4】耐水性と防水性
ベランダをリフォームするなら、耐水性と防水性に優れた素材を選びましょう。
ベランダは、雨風などの外部要因による影響を受けやすく、防水性能が低下しやすい環境下にあります。ベランダの床材は雨風によって特に劣化しやすいため、防水性能の高い素材を選ぶことが求められます。
なお、素材を選ぶ際は防水性能だけでなく、価格や耐用年数などから総合的に判断することが重要です。
ベランダのリフォーム事例
ここでは、ベランダの交換や屋根の設置など、いくつかのリフォーム事例を紹介します。リフォーム事例を参考にして、より具体的なリフォームプランを立てられるようにしましょう。
【事例1】防水工事で耐久性アップ


リフォーム期間 | 2週間 |
リフォーム費用 | 約50万円 |
雨漏りしたベランダにおいて、床の防水工事を行った事例です。
防水処理の具体的な内容は、ベランダのデッキ材を剥がし、床面にウレタン樹脂を塗布するというもの。雨漏りによる劣化でフカフカしていた床面が改善され、安心してベランダを利用できるようになりました。
【事例2】ベランダ交換で広々したスペースに


リフォーム費用 | 約216万円 (そのほかの外装工事を含む) |
既存のベランダを撤去し、奥行きのある柱付きのベランダに交換したリフォーム事例です。
物干しを設置したことで、外干しできるスペースを確保できたため、生活の利便性が向上しています。また、木製のベランダからアルミ製のベランダに変わり、耐久性が格段に上がっています。
【事例3】屋根の設置で利便性アップ


リフォーム期間 | 1日 |
リフォーム費用 | 約15万円 |
既存のベランダに、柱のある屋根を設置したリフォーム事例です。
雨の吹き込みが少なくなり、ベランダが汚れにくくなったことで、リフォーム前よりもメンテナンスの負担が減っています。また、洗濯物を干すスペースも増え、ベランダの使い勝手が向上しています。
【Q&A】ベランダのリフォームに関するよくある質問
- ベランダのメンテナンス方法は?
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ベランダのメンテナンス方法は、以下のとおりです。
ベランダのメンテナンス方法- 床面の汚れを清掃する
- 排水溝を掃除する
- 手すりや床材における劣化の有無を点検する
上記のメンテナンスに加え、10年〜15年ごとに床面の防水シートをリフォームする必要があります。
- マンションのベランダはどんなリフォームができる?
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マンションのベランダは「共用部分」であるため、個人でリフォームすることはできません。ベランダの劣化が気になる場合は、マンションの管理組合に相談してみましょう。
- ベランダリフォームにおける業者選びのポイントは?
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ベランダリフォームにおける業者選びのポイントは、丁寧な現地調査をしてくれるかどうかです。
ベランダから雨漏りしている場合、雨漏りを根本的に解決するには現地調査が必要です。綿密な現地調査のうえで、的確な提案をしてくれる業者は信頼できるといえます。
- ベランダを部屋にリフォームすることはできる?
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ベランダを部屋にリフォームすることは可能です。
なお、立地条件や家の構造などによっては、部屋にリフォームできない場合があります。
部屋にリフォームする費用相場およそ70万円〜(2畳)
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