2024年10月10日更新

監修記事

ベランダの撤去にかかる費用は?リフォームのタイミングや注意点を解説

ベランダを撤去したいと考えた際に、費用や、そもそも「ベランダを撤去しても大丈夫?」などさまざまな疑問が出てきます。
この記事では、ベランダの撤去にかかる費用や、注意点を紹介します。ベランダの撤去を考える際に、ぜひ参考にしてください。

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ベランダの撤去が必要になるタイミングは?

出典:写真AC
ベランダの主な老朽化症状・床や柱の腐食、錆びつき
・支柱の傾き
ベランダの主な老朽化

ベランダは老朽化が進むと撤去が必要です。錆びや腐食など老朽化の症状が現れてくると、崩壊や床を踏み抜いて怪我するなどリスクが高まります。

ベランダは常に外気にさらされており、直射日光や雨風などによって老朽化が早く進みやすい場所です。

老朽化が進んだまま放置していると、思わぬ事故が起きて大けがにつながってしまったというケースもめずらしくありません。

とくに、支柱が傾いていたり腐食している場合は危険です。もしベランダの老朽化の症状が見られ、危険な状態にある場合撤去するようにしましょう。

ベランダの撤去に必要な工事とかかる費用は?

出典:写真AC
一般的なベランダ解体の費用例33万~55万円
一般的なベランダ解体の費用例

ベランダの撤去には解体工事が必要です。一般的には33万~55万円が費用相場です。

ベランダの解体工事は、主に以下の要素によって費用が決まります。

  • 設置場所(1階、2階)
  • 素材(鉄製、木製)
  • ベランダの大きさ


2階にベランダが設置されている場合は、1階に比べ解体の手間がかかるため、費用が高いです。他にもベランダの面積が広くなるほど費用はかかります。

またベランダには、主に鉄製と木製があり、素材によっても費用は変わります。それぞれどの程度費用に違いがあるか、例をあげるので参考にしてください。

鉄製のベランダ解体にかかる費用

1階の場合30万~50万円
2階の場合40万~65万円
鉄製のベランダ解体費用の例

鉄製のベランダにかかる解体費用は、1階の場合で30万~50万円、2階の場合は40万~65万円が目安です。

1階の場合は一般的に、3日~5日程度で解体作業が終わります。一方で2階の場合は、5日~7日程度かかる場合が多いです。

2階は高所作業になるため、状況によって足場工事が必要になる場合もあります。基本的に2階のほうが、費用は高くなることを覚えておきましょう。

木製のベランダ解体にかかる費用

1階の場合30万~60万円
2階の場合40万~75万円
木製のベランダ解体費用の例

木製のベランダは、1階の場合30万~60万円、2階の場合40万~75万円が解体費用の目安です。

木製の場合も作業日数は、1階の場合3日~5日、2階の場合5日~7日程度かかります。また鉄製のベランダと同様、2階は高所作業になり、日数がかかるため費用は高くなります。

ベランダの撤去を依頼する業者によっても費用は変わるため、リフォームを検討する際は、必ず複数の会社に見積もりを依頼しましょう。

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ベランダをなくすリフォーム費用は安く抑えられる?

ベランダ撤去に必要な作業項目・ベランダの解体
・残置物の処分
・廃材処理
ベランダ撤去時に必要な作業項目

ベランダの撤去には、少なくとも数十万の費用がかかります。通常、リフォーム費用はできる限り安く抑えたいと考えるでしょう。

費用を安く抑えるためには、業者へリフォーム依頼する時期や、業者の作業負担を減らせるかがポイントです。

ここでは、リフォーム費用をなるべく抑えるために、自分でもできる具体的な方法をご紹介します。

①解体業者の繁忙期を避けて依頼する

1月繁忙期
2月~3月最も繁忙期となる時期
4月~9月閑散期
10月普通
11月~12月繁忙期
解体業者の忙しくなるタイミング

業者へ解体を依頼する際は、繁忙期を避けると費用は安く抑えられる可能性が高まります。

解体業者は毎年2月~3月が最も忙しくなる時期です。この時期は公共事業も行っている業者が、年度末の追い込み時期になるため忙しくなります。

繁忙期は解体業者も人員不足になり、人件費が高騰しがちです。他にも、廃材を運び込む近隣の処理場がいっぱいになると、遠方の処理場まで行く必要があります。

その場合は運搬費もかかるため、繁忙期は費用が高くなりやすいです。

逆に、4月~9月の時期は解体業者にとって閑散期になるため、繁忙期に比べ値引きに応じてもらえる可能性があります。

費用を抑えたい場合、4月~9月の時期に依頼するのがおすすめです。

②残置物はあらかじめ処分しておく

ベランダの解体費用を安く抑える方法として、残置物をあらかじめ処分しておくのがおすすめです。

工事を行う際に邪魔となる荷物がある場合、事前に移動を行う必要があります。

荷物の移動は無料で行ってくれることもありますが、リフォーム業者によっては有料のサービスとなることもあります。

リフォーム費用を少しでも抑えたい場合は、工事の邪魔となる残置物や荷物をあらかじめ片づけておきましょう。

ベランダタイルの捨て方は?

出典:TOTO-バーセア

ベランダタイルは処分方法に迷いがちです。捨て方は素材によって変わります。ベランダタイルによく使われている素材は以下の通りです。

  • 陶器
  • 石材
  • 木材
  • 樹脂
  • 人工芝

陶器などはサイズが小さければ不燃ゴミとして出せます。また木材や樹脂、人工芝でできた素材もサイズを小さくできれば、可燃ゴミとして出せる場合が多いです。ある程度大きさのある物は、粗大ゴミとして出せる場合もあります。

しかし、石材に関しては自治体では回収できないケースが多いです。自治体での回収が難しい場合は、業者に依頼して処分してもらう必要があります。

自治体によって家庭ゴミのルールが違う

各自治体によって、家庭ゴミで出せる物や、出す際のルールは変わります。家庭ゴミとして出す際は、必ずお住いの地域に定められたルールを確認しましょう。

ベランダを撤去することで得られるメリットは?

出典:イラストAC

ベランダを撤去することで得られるメリットは、意外に多くあります。

とくに、普段からベランダを使用していなければ、撤去後にメリットを感じる場面は多いでしょう。

ここでは、ベランダを撤去した後に得られるメリットについて紹介します。撤去を検討する際の参考にしてください。

>>バルコニーのメリット・デメリットはこの記事で紹介!

メリット① 安全性が高まる

老朽化したベランダはリスクがあり危険ですが、撤去すれば安全性は高まります。

老朽化が進んだベランダは、地震などで崩壊してしまう場合も考えられます。

とくに、後付けで設置されたベランダは作りが簡易的で、他の箇所に比べ崩壊の危険性が高いです。

事故のリスクがなくなるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

また、ベランダは空き巣の侵入経路や目隠しにもなりやすい場所です。ベランダを撤去することで、防犯上の意味でも安全性が高まります。

メリット② 建物の見栄えが良くなる

ベランダをなくすと、建物の見栄えがよくなるのも一つのメリットです。

ベランダがなくなると、建物からの出っ張りがなくなり、外観がシンプルになります。

建物の外観がシンプルになることで、すっきりとした印象になり、見栄えがよくなったと感じるケースは多いです。

メリット③ 手入れやメンテナンスの手間がなくなる

ベランダをなくすと、手入れやメンテナンスにかかる手間がなくなります。

ベランダは当然年数が経つと、劣化は避けられません。前述の通り古くなったベランダは崩壊などのリスクが高まり危険です。

リスクを考えると、定期的なメンテナンスが必要です。

またベランダは、落ち葉やゴミなども溜まりやすいため、こまめな掃除が必要な場所でもあります。

定期的なメンテナンスや、手入れの手間が減るのも嬉しいメリットです。

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ベランダを撤去するデメリットとは?

ベランダを撤去した際のメリットは多いですが、逆にデメリットになり得る部分もあります。

日常的にベランダを使っていた場合は、デメリットを感じやすくなるかもしれません。ベランダをなくすことによって、デメリットになり得る部分もしっかり認識しておきましょう。

デメリット① 洗濯物を干すスペースがなくなる

ベランダがなくなることで、洗濯物を干すスペースがなくなるのは、最大のデメリットだと言えるでしょう。

もともとベランダに洗濯物を干していない環境であれば、ほとんど問題にはなりません。

しかし、普段の洗濯物をベランダに干していたなら、他の物干し場を考える必要が出てきます。

デメリット② エアコンの室外機が置けない

ベランダを撤去すると、ベランダにエアコンの室外機が置けなくなるのもデメリットです。

エアコンの室外機がベランダに設置されていた場合、他の置き場所を考える必要があります。

また室外機を移動する際にも、配管延長などの作業が必要になるため、その分費用も必要です。とくに1階に室外機を移動する場合、配管は長くなるため、追加費用がかかる可能性があります。

ベランダは解体しても大丈夫?

ベランダは解体しても大丈夫なのか、疑問に感じる人も多いと思います。基本的にベランダは解体しても問題ありません。

ひと昔前はベランダがあるのが当たり前でしたが、今は維持や管理にかかるコストが少なくできるという考えも広まっています。そのため、最近はベランダがない家も多いです。

もし老朽化したベランダを撤去した後に、新しいベランダがほしいと考えた場合も、ベランダを後付けすることもできます。

しかし、いざベランダを撤去した後に後悔しないためも、以下にいくつか注意点を紹介します。ぜひリフォームの際の参考にしてください。

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後悔しないために覚えておきたいベランダ撤去時の注意点

出典:イラストAC

ベランダを撤去する際には、解体作業以外にもいくつか付随して必要になる工事があります。

解体するベランダの状態や、状況によっても変わりますが、必要な作業内容によって費用が高くなる場合もあります。業者によってかかる費用などは違ってくるため、複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。

ここでは、リフォーム後に後悔しないために覚えておきたい、ベランダ撤去時の注意点をご紹介します。

外壁の補修が必要になる

外壁補修の費用例3.5千~7千円/㎡
外壁補修の費用例

ベランダ撤去後には、ベランダが取り付けられていた外壁の補修が必要です。もしこの補修を怠ってしまうと、雨漏りの原因になるため注意しなければなりません。

また、ベランダ撤去後に、隣接する外壁の腐食や劣化などが見つかるケースも多いです。もし外壁に腐食や劣化が見つかった場合は、そのままにせず一緒に補修しておくことをおすすめします。

費用は1㎡あたり3.5千~7千円程度が目安ですが、外壁の素材や状況などにより費用は変動します。

足場工事が必要になる場合がある

足場工事の費用例600円~1,000円/㎡
足場工事の費用例

ベランダ撤去の際に足場工事が必要になる場合もあります。主に2階のベランダ撤去時は、足場工事が必要です。

場合によっては解体の際、埃が近隣に舞うのを防ぐため、ネットを張ることもあります。

足場の設置にかかる費用は1㎡あたり600~1,000円が相場です。

ベランダリフォームの業者選びで後悔しないために

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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