2024年10月11日更新

監修記事

ベランダ塗装の費用はいくら?DIYや手すりの塗装についても解説

「ベランダの塗装にかかる費用は?」「ベランダの手すりも剥がれたら塗装するべき?」「DIYでベランダを塗装できる?」こういった悩みを抱いている方も少なくないでしょう。
本記事では、ベランダ塗装の費用相場や手すりの塗装について紹介しています。
また、DIYで対応できるかどうかや、塗装の種類にも触れているのでぜひ参考にしてみてください。

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ベランダ塗装の費用相場

内容工事費用
ベランダの外壁塗装15万〜30万円
ベランダの防水塗装5万〜30万円
ベランダの外壁塗装+防水塗装15万〜50万円

住まいのベランダ塗装を行う場合、リフォームにかかる費用相場は上記の通りです。

ベランダ全体ではなく部分的な塗装の場合は、数万円で施工できるケースもあります。また、塗装に加えて構造部分の修理が必要だと、さらに費用は高くなります。

ベランダ手すりを塗装する際の費用相場

費用相場1mあたり1.2千~2千円

ベランダ手すりを塗装する際の費用相場は、上記の通りです。具体的な費用は、塗料の種類によっても上下します。

手すりのみ塗装する場合は、塗装費用に加えて人件費・養生費・清掃費・修理費がかかります。

養生費や清掃費を抑えたい場合は、ベランダ塗装と手すりの塗装をあわせて行うのがおすすめです。

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ベランダ塗装の種類とは?

ベランダ塗装は、大きく分けて外壁塗装と防水塗装の2種類あります。
それぞれ役割や特徴が異なるので、違いを把握しておきましょう。

①外壁塗装

出典:写真AC

外壁塗装とは、住まいを紫外線や雨風から守るための塗装です。外壁はもちろん、柱・手すり・軒天井・庇なども塗装箇所に入ります。

外壁塗装に用いられる塗料は、主にアクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・ラジカル塗料・フッソ塗料です。

使用する塗料の種類によって、耐用年数や費用相場は変化します。

アクリル塗料

費用相場1㎡あたり1.5千〜2.5千円

アクリル塗料は、主成分にアクリル樹脂が使われている塗料を指します。
ほかの塗料よりも価格帯が低めで、耐用年数も5年〜8年と短めです。

近年ではウレタン塗料とシリコン塗料の普及により、アクリル塗料が使われるケースは少なくなっています。

ウレタン塗料

費用相場1㎡あたり2千〜3千円

ウレタン塗料は、主成分にウレタン系樹脂を使用している塗料です。
ひび割れしにくい伸縮性に優れた素材で、ひび割れから水が浸入する心配もありません。

耐用年数は8年〜10年で、光沢感のある美しい仕上がりになります。
また防水性や撥水性が高く、ほこりや汚れを落としやすいのもメリットです。

ただし、シリコン塗料よりもやわらかいため、傷つきやすいデメリットもあります。

シリコン塗料

費用相場1㎡あたり2.6千〜4千円

シリコン塗料は、主成分にシリコン樹脂を使用した塗料です。
コストパフォーマンスが高く、近年最も多く使用されている塗料の1つといわれています。

耐用年数は10年〜15年で、アクリル塗料やウレタン塗料よりも長く維持できます。
耐水性・対候性・耐熱性に優れており、雨風に強いだけでなく、600℃前後の環境にも耐えられるのが特徴です。

また、汚れにくくツヤのある素材で、メンテナンスの手間を減らせるメリットもあります。

ラジカル塗料

費用相場1㎡あたり2.8千〜4.3千円

ラジカル塗料とは、外壁の劣化因子「ラジカル」を抑制する成分が含まれた塗料です。
耐用年数は14〜16年と長めで、シリコン塗料と大きく変わらない値段で高い機能性を持っています。

紫外線や雨風による劣化で粉が発生する、チョーキング現象を防げるのがメリットです。

ただし、2012年に発売された新しい塗料のため、施工実績が少なく耐用年数もはっきりと証明されてはいません。

フッ素塗料

費用相場1㎡あたり3.6千〜4.8千円

フッ素塗料とは、主成分にフッソ樹脂を使用した塗料です。
耐用年数は15〜20年と非常に長く、耐久性が高いため長期間塗り替えせずに維持できます。

汚れが付きにくく、付いた汚れは簡単に落とせるため、長くきれいな状態を保てます。

耐熱性や防カビ性にも優れており、気温が高い場所や湿気が多い場所でも劣化しにくいのが特徴です。

ただし、弾性が低くひび割れしやすいため、下処理や塗り方を工夫する必要があります。

伸縮しやすい添加剤が含まれた弾性タイプのフッソ塗料を使うことで、ひび割れを軽減できます。

弾性タイプは普通のフッソ塗料よりも費用が高くなるため、できるだけ安くリフォームしたい方には適しません。

②防水塗装

出典:写真AC

防水塗装とは、雨漏りを防ぐためにベランダやバルコニーの床を防水用の塗料で厚塗りする方法です。

住まいに使われている防水塗装は、ウレタン防水とFRP防水の2種類です。

ウレタン防水

費用相場1㎡あたり4千〜7千円

ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を使用した防水層のことです。
耐用年数は10年ほどで、固まると弾力のある防水層が完成します。

施工の流れは、はじめにプライマーを塗り、ウレタン塗装を2回塗布して最後にトップコートで仕上げます。
乾くまでに時間がかかり天候にも左右されるため、施工期間は長くかかる傾向です。

割れる心配がなく継ぎ目もないため、高い防水効果を得られるのがメリットです。

経年劣化したら高圧洗浄で汚れを洗い流して、そのまま重ね塗りすることもできます。

FRP防水

費用相場1㎡あたり5千〜8千円

FRP防水とは、ポリエステル樹脂とガラスマットを使用して作られる防水層のことです。
耐用年数は8~10年ほどで、耐水性や耐久性に優れているのが特徴です。

ウレタン防水よりも乾きが早く、短い施工期間で完成します。
また、ウレタン防水と同様に継ぎ目がない仕上がりで、優れた防水効果を発揮します。

軽量なため住宅への負担が少なく、摩擦性や対候性にも優れているのがメリットです。
ただし、他の種類よりも費用が高く、伸縮性が低いためひび割れやすいのはデメリットといえます。

トップコート

費用相場1㎡あたり1.5千~2.5千円

トップコートとは、防水層を保護するための塗装です。

防水層の状態が良いときは、ウレタン防水やFRP防水のトップコートのみを塗り替えることもできます。

ただし、トップコートは仕上げに塗るものなので単体では防水効果を得られません。

トップコートの耐用年数は、3~5年ほどが目安です。
フッ素系のトップコートは耐久性が高く、耐用年数が10年ほどの場合もあります。

防水層を長持ちさせるためには、5年を目安にトップコートを塗り替えるのがおすすめです。

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ベランダ塗装が必要な劣化症状とは?

ベランダ塗装の頻度は8〜15年に1度が目安ですが、具体的な時期はベランダの劣化症状を見て判断します。
ここでは、ベランダの塗り替えが必要とされる5つの劣化症状を紹介します。

塗装の剥がれ

出典:写真AC

塗装が剥がれて内部が見えている場合は、塗装の塗り直しが必要です。
剥がれた場所から水が浸入すると、雨漏りの原因となるため早めに対処しましょう。

新たに塗装する際は、剥がれた箇所をすべて取り除いてから新しい塗料を塗ります。

塗装の浮き

出典:写真AC

塗装の一部が膨らんでいる場合は、中に水や空気が入っていることを表します。
放置すると塗装が剥がれてくるため、浮いている部分を剥がして再塗装しましょう。

また、施工して数年で塗装が浮いてくる場合は、劣化症状ではなく施工不良の可能性も考えられます。

施工不良が原因の場合は保証で修繕できるケースもあるので、依頼した業者に一度相談してみましょう。

塗装のひび割れ

出典:写真AC

塗装のひび割れは、経年劣化や地震などによって発生します。

ひび割れを放置しておくと、隙間から水が入り込み雨漏りにつながる恐れがあるので注意しましょう。

雨漏りしてしまうとリフォーム費用も高くなるため、早めに補修と塗装を行うことが大切です。

表面の色あせ

出典:写真AC

塗装の色あせはあまり大した劣化に見えませんが、劣化症状の初期段階ともいえます。
色あせの原因は、紫外線・雨風・排気ガス・ほこりなどが挙げられます。

症状が進行すると、ひび割れや剥がれ、浮きなどを引き起こすので早めに対処しましょう。

床に水が溜まる

出典:写真AC

ベランダの床に水溜まりができるときも、ベランダのリフォームが必要です。

ベランダの床は本来、水が排水口へ自然に流れる傾きで作られています。

そのため、床に水が溜まる場合は、床の傾きに異常があることを表しています。

床の傾きを正常に戻すためには、防水塗装だけでなく構造部分のリフォームが必要です。

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ベランダを塗装する際のポイント

これからベランダ塗装をする予定の方へ向けて、塗装する際のポイントを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装と防水塗装は業種が異なるので注意

外壁塗装と防水塗装は異業種なため、基本的にはそれぞれ専門の職人が施工します。

まとめて外壁塗装と防水塗装を行う場合でも、同じ職人には依頼できないため気を付けましょう。

ただし、同時に施工したい場合は、まとめて外壁塗装の業者に依頼することも可能です。

その場合は、外壁塗装の業者に防水塗装を専門とする職人がいるかどうか、確認しておくことも大切です。

業者を決める際は相見積もりを取る

依頼する業者を決める際は、悪質な業者を避けるために相見積もりを取りましょう。

費用が高すぎる場合はもちろん、安すぎる場合も手抜き工事をされる可能性があるため注意しなければなりません。

ハピすむでは、無料で複数のリフォーム会社から見積もりを取れる「無料お見積もりサービス」を実施しています。

信頼できるリフォーム業者を探している方は、ぜひ利用してみてください。

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DIYでベランダの塗装はできる?

中にはリフォーム費用を抑えるためにDIYを検討する方もいるかもしれませんが、基本的にベランダ塗装のDIYはおすすめできません。

DIYをおすすめしない理由は、高所での作業が多く危険を伴うためです。

また、塗装に失敗すると劣化症状がより悪化してしまう可能性もあります。

どうしてもDIYで対応したいときは、トップコートの塗り直しのみならDIYが可能なケースもあります。

ただしトップコートの塗り直しは、養生作業や塗装の知識が必要なため、DIYの初心者には向いていません。

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ベランダの手すりも一緒に塗装した方が良い?

ベランダの手すりに以下の劣化症状が見られる場合は、ベランダ塗装とあわせて手すりも塗装するのがおすすめです。

  • 塗装が剝がれている
  • 腐食や穴がある
  • 錆び付いている
  • ひび割れている
  • 手すりを触ると白い粉が付く

塗装には手すりの材質を保護する役割があるため、塗装が剥がれると材質の劣化を早めてしまいます。

また、腐食や穴、ひび割れがある場合は、雨水が侵入して雨漏りする危険性があるので早めに対処しましょう。

ただし、手すりの材質によっては塗装不要なケースもあるため、あらかじめ材質の種類を確認しておくことが大切です。

塗装が必要な素材とは?

劣化症状が見られた際に塗装が必要な素材は、鉄鋳物と彩木(人口木材)です。

鉄鋳物は耐久性が高いですが、塗装が剥げると錆びやすい一面もあります。
そのため、錆びや腐食が広がる前に、塗装を塗り直すことが大切です。

彩木(人口木材)はウレタン樹脂に木目をプリントした建材です。
腐食や劣化が起こりにくく耐久性の高い素材ですが、表面の塗装は定期的に塗り替える必要があります。

塗装が不要な素材とは?

アルミ素材とステンレス素材は塗装してもすぐに剥げてしまうため、塗装の必要がありません。
これらの素材はもともと耐久性が高く、錆びにくいのが特徴です。

長く使っていて劣化した場合は、塗り直しできないため交換が必要です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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