2024年06月19日更新
サンルームの後付け費用はいくら?サンルームの活用法とは?
「サンルームってなに?」「サンルームの後付け費用は?」「サンルームをおしゃれに設置するコツは?」など、サンルームの後付けについて気になる方も多いでしょう。本記事ではサンルームの特徴や増築にかかる費用相場、後悔しないための注意点などを紹介します。庭先やベランダにサンルームを取り付けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サンルームとは?
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/zima/pic/zima_img_10.png)
サンルームとは、太陽光をふんだんに取り入れられる、ガラス張りの室内空間を指します。
壁面のみにガラスが使用されているタイプや、屋根にもガラスが使われているタイプなど、種類はさまざまです。
サンルームは居室として使うのはもちろん、洗濯物を干すスペースや、ガーデニングスペースとしても使えます。
また、自然光が差し込むサンルームは、住まいの雰囲気を明るくしたいときにもぴったりです。
自宅に新しくサンルームを作りたいときは、庭先や2階のベランダに後付けが可能です。
ほかにも、2階にベランダがない場合は、屋根の上に取り付けたり、床を増築して取り付けたりできます。
サンルームと似た設備に、テラス囲いというものがあります。
テラス囲いとは、テラスに屋根と囲いを追加した設備で、外観上はサンルームと大きな違いはありません。
サンルームのメリット・デメリット
メリット | ・洗濯物の室内干し空間として活用できる ・日光浴や植物用の温室としても最適 ・住まいの断熱効果が上がる |
デメリット | ・夏は暑く、冬は寒くなりやすい ・冬はサンルームの結露対策が必要 ・全面ガラス張りのため汚れが目立ちやすい |
メリットは、天候に関係なく洗濯物が干せるようになる点や、室内で日光浴を楽しめる点が挙げられます。
また、室内と屋外の間にサンルームを設置することで、住まいが外気の影響を受けにくくなるのもメリットです。
デメリットは、ガラス張りで通気性が悪く、夏は暑くなりやすい点が挙げられます。また、簡易的な設計の場合は隙間風が入るため、冬は寒くなりやすい傾向にあります。
冬の寒さや結露を防ぐためには、二重サッシにしたり断熱フィルムを貼ったりするなどの工夫が必要です。
サンルームの活用方法とは?
サンルームは工夫次第で、さまざまな使い方ができる製品です。
ここでは、サンルームの活用方法を紹介します。
洗濯物を干す場所として使う
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/sunnyge/pic/sunnyge_img_02.png)
梅雨や花粉の時期は、洗濯物を外に干すことに抵抗がある方も少なくないでしょう。
サンルームが自宅にあれば、いつでも室内干しができるようになります。
また、黄砂やPM2.5を気にせずに洗濯物が干せるのも嬉しいポイントです。
洗濯物を干す場所として使う場合は、湿気がこもらないように、換気扇や開閉式の窓を取り付けるのがおすすめです。
応接間や温室として使う
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/danranmonogatari/pic/danranmonogatari_img_08.png)
サンルームは明るく開放感のある空間なため、来客用の応接室にも適しています。
テーブルや椅子を用意すれば、大切な人と食事や会話を楽しむことができるでしょう。
また、観葉植物や家庭菜園を育てる、温室として使う方法もあります。
日当たりが良く虫の被害を受けないため、植物を育てやすい環境といえます。
ペット専用の部屋として使う
![](https://new-img.hapisumu.jp/press/dev/2024/06/13171603/29747543_s.jpg)
外の景色がよく見えるサンルームは、ペット専用の部屋にもぴったりです。
ペット用のおもちゃやキャットタワーを置けば、犬や猫がくつろげる空間を作れます。
クッションを置いて日向ぼっこできるスペースを作ったり、給水器でいつでも水が飲めるように工夫したりすれば、より快適なペットルームが出来上がります。
こどものスペースや憩いのスペースとして使う
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/garden_room_gf/pic/garden_room_gf_img_09.png)
小さいこどもがいる家庭は、こどものおもちゃを置いて、遊び場として使う方法もあります。
大きめのサンルームを設置すれば、ジャングルジムやすべり台といった遊具も置いておけます。
また、ソファや椅子を置いて、憩いのスペースとして使うのもおすすめです。
コーヒーを淹れてお茶したり、本を片手にくつろいだりするのも良いでしょう。
サンルームを後付けする際の費用相場
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/cocoma2/pic/cocoma2_img_08.jpg)
内容 | 費用相場 |
スタンダードタイプ | 4.0平方メートルで約40~50万円 |
ハイグレードタイプ | 6.6平方メートルで約80~110万円 |
一戸建て住宅の庭へサンルームを後付けする場合の費用相場は、上記の通りです。
サンルームを設置する場所に傾斜や障害物がある場合は、整地費用に別途3万円ほどかかります。
また、これらの費用相場はあくまで目安なため、実際に設置する際はリフォーム会社で相見積もりを取るのがおすすめです。
サンルームの後付けにかかる費用の内訳は、主にサンルーム本体と工事費です。
サンルーム本体にオプションを加える場合は、それぞれ追加で費用がかかります。
一戸建住宅二階のベランダをサンルームにする場合の費用相場は?
費用相場 | 約40~70万円 |
一戸建て住宅の二階ベランダへ後付けする際の費用相場は、上記の通りです。
サンルームをベランダへ増築する場合は、既存のベランダを土台として使用できるため、基礎工事費用を多少抑えられます。
ただし、具体的な費用は、設置するサンルームのグレードやベランダの状態によって変化します。
サンルームを一戸建住宅の二階に後付けする場合の費用相場は?
費用相場 | 約100万円 |
一戸建て住宅の二階にサンルームを後付けする際の費用相場は、上記の通りです。
新たに二階へサンルームを設置する場合は、一から基礎工事が必要になるため、他の場所へ設置するよりも大がかりな工事が必要です。
また、住まいの形状によっては後付けが難しい場合もあるため、予め施工業者に確認しておきましょう。
ウッドデッキをサンルームにする場合の費用相場は?
費用相場 | 約60~100万円 |
ウッドデッキへサンルームを設置する際の費用相場は、上記の通りです。
費用にはサンルームの本体価格に加えて、ウッドデッキの補強または解体費が含まれています。
ウッドデッキにサンルームを設置する場合、ウッドデッキを補強して設置するケースと、ウッドデッキを解体して設置するケースがあります。
とくに、DIYでウッドデッキを設置した場合、土台としての強度が足りないため、ウッドデッキの補強が必要です。
サンルームの後付けに必要な広さと条件は?
- 約3~9メートルの間口が必要
一般的なサンルームは約3~9メートルの間口に対応しており、外構に収まる大きさであればほとんどのお宅のエクステリアに設置できます。
また、建物に凹凸がある場合も、費用は割高になりますが、サンルームの部材を加工することで設置が可能です。
ただし、建物の凹凸が大きすぎる場合や、ガラス部分の加工が必要な場合は、サンルームの耐久性に影響がでるため設置できないケースもあります。
サンルームの設置箇所に障害物がある場合は、現地調査の際に業者とよく相談しておきましょう。
おしゃれなサンルームにするアイディア・工夫を紹介
サンルームはアイデアや工夫次第で、さまざまな増設の仕方があります。
ここでは、サンルームを設置して素敵な住まいを作りたいという方に向けて、おしゃれなサンルームにするアイデア・工夫を紹介します。
ウッドデッキと組み合わせて設置
![](https://alumi.st-grp.co.jp/products/deck/gardenroom/happina_rela/images/detail_type06.jpg)
ウッドデッキとサンルームの組み合わせは、ナチュラルな外観が魅力です。
サンルルームのフレームとウッドデッキの色を合わせれば、統一感のある住まいに仕上がります。
サンルームの中には、ナチュラルテイストや北欧風のインテリアを置くと、よりおしゃれな空間が作れます。
リビングの延長空間として設置
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/cocoma2/pic/cocoma2_img_08.jpg)
リビングの延長空間としてサンルームを設置し、テーブルや椅子、棚などを置いて使う方法もあります。
おしゃれなカーペットを敷いたり、座り心地の良いソファを置いたりして、くつろぐのも良いでしょう。
自宅で気分転換をしたいときや、日光浴をしたいときは、リビングの延長として使えるサンルームがあると便利です。
白いサンルームでおしゃれなテラスに
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/zima/pic/zima_img_01.png)
住まいを明るい印象の外観に仕上げたい方には、白いサンルームがおすすめです。
庭に白いサンルームを設置すれば、自然光が差し込むおしゃれなテラスが作れます。
オールホワイトのサンルームは、清潔感や高級感を感じさせるのも特徴です。
周りに観葉植物を置いたり、花を飾ったりすれば、よりおしゃれな空間が作れます。
タイル調のデザインで外壁と統一感を出す
![](https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/cocoma2/pic/cocoma2_img_06.jpg)
サンルームを後付けで設置する場合、住まいの外観からサンルームが浮いてしまわないか気になる方もいるでしょう。
LIXILの「ココマ」はタイル調のデザインを採用しており、住まいの外壁と統一感を持たせられるのが特徴です。
外壁の色や柄に合わせてサンルームのを選べば、住まいに馴染むおしゃれなサンルームが設置できます。
サンルームの後付け費用を抑える方法
サンルームの後付けは、設置場所やサンルームのグレードによってかかる費用が大きく変わります。
ここでは、出来るだけ費用を抑えてサンルームを設置する方法について紹介します。
テラス囲いの製品を選ぶ
テラス囲いは、テラスの側面をガラスで囲って作られた、比較的リーズナブルな製品です。
コンクリートの基礎工事が必要なく、他の製品よりも手軽に設置できます。
ハイグレードのサンルームよりも簡易的にはなりますが、後付け費用を抑えられるのがメリットです。
後付け費用を安くしたい方は、テラス囲いの製品を検討してみてください。
オプションを最低限に抑える
サンルームには、手すりや物干し竿、雨どいといったオプションも付けられます。
オプションを追加する場合はそれぞれ別途で費用がかかるため、オプションが多くなるほど費用も膨らんでしまいます。
そのため、費用を抑えたい場合は、オプションを付けずに設置するか、オプションを最低限に抑えるのがおすすめです。
サンルームの後付けで後悔しないための注意点
ここでは、サンルームを後付けする際に、気を付けておきたい注意点を紹介します。
サンルームを設置してから後悔することのないよう、予め確認しておきましょう。
注意①サンルームの増築により建ぺい率を超過しないよう注意
サンルームは三方向が壁やガラスなどで囲まれていて天井がついているため、建築基準法上「部屋」とみなされます。
つまり、サンルームを増築すると建築面積が増加することになるため、サンルーム増築後の建物が指定された建ぺい率(敷地面積と建築面積の割合)を超えてしまわないか事前の確認が必要です。
もし増築により指定された建ぺい率を超過してしまった場合には、火災保険や地震保険などが契約できない、保険が下りないといった大きなトラブルに繋がるリスクがあります。
注意②サンルーム増築面積分の固定資産税が増加
もうひとつサンルームの増築で気を付けなければならないのが固定資産税の扱いです。
サンルームは部屋とみなされるので、サンルームの増築により増えた床面積分が新たに固定資産税の課税対象になります。既存のベランダにサンルームを設置した場合にも、新たにベランダ部分が固定資産税の課税対象になります。
そのため、サンルームを増築した場合には、不動産登記の変更申請をする必要があります。一般的に変更手続きは土地家屋調査士に依頼し代行してもらうことになります。
固定資産税の金額は土地建物の評価額により変動しますが、目安としてサンルームの増築により年間約1~2万円固定資産税が増加すると言われています。サンルームの増築にあたっては、サンルーム本体価格や施工費用だけでなく、固定資産税の増加も考慮して検討することが重要です。
注意③住まいの保証が受けられなくなる場合もある
サンルームを後付けすると、住まいを建てた工務店やハウスメーカーの保証が受けられなくなるケースもあります。
これは、サンルームを設置する際に、外壁に穴を開けたり土台を後付けしたりすることで、本来の住まいの機能が保てなくなるためです。
サンルームの後付けによって住まいの保障が効かなくなるケースは少なくないため、増設する際は予め住まいを建てた工務店やハウスメーカーに相談しておくと安心です。
注意④見積もりに防水工事が記載されていることを確認
サンルーム取り付け時に最も注意しなくてはならないのが、サンルームと外壁の継ぎ目部分の防水処理です。
防水処理は、コーキング材(シーリング材)で行います。
防水処理がリフォーム時にしっかり行われていないと、サンルームの屋根部分から室内に雨漏りが生じるだけでなく、建物の構造部分内部に水が浸透し、建物の劣化にも繋がりかねません。
サンルームリフォームの見積もりを取る時は、「防水工事」や「コーキング工事」「シーリング工事」などの項目があることを必ず確認しておきましょう。
注意⑤基礎工事が割高になるケースもある
サンルームを取り付ける地面に傾斜や障害物がある場合は、整地費用として3万円ほど追加費用が発生することがあります。
一方、地面がすでに整地されており、かつコンクリート敷きになっている場合は、サンルームの支柱を取り付けるために、コンクリートはつり工事が発生します。
はつり工事の費用は、支柱1箇所につき、約3千円となります。
マンションのベランダには後付けできない
マンションのベランダは基本的に共有部分となるため、残念ながらサンルームの後付けはできません。
管理組合に相談することもできますが、マンションの外観が変わってしまうため許可をもらうのは難しいでしょう。
マンションに住んでいる方でどうしても部屋干しスペースを作りたい場合や、部屋数を増やしたい場合は、室内の間取りをリフォームするのがおすすめです。
サンルームの後付けについてよくある質問 Q&A
サンルームの後付けに関する、よくある質問を紹介します。
サンルームの耐用年数や工事期間についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
- DIYでサンルームを増築することは可能?
-
サンルームの増設は、専門的な技術と知識を要する基礎工事が必要なため、想像以上に高度な作業です。
そのため、DIYでサンルームを増設することは不可能ではありませんが、施工業者に依頼した方が安心です。 - サンルームの耐用年数はどのくらい?
-
サンルームの耐用年数は、一般的に15~20年ほどといわれています。
ただし、つなぎ目のコーキング部分が10~15年ほどで劣化するため、定期的なメンテナンスは必要です。 - サンルームの後付け工事の期間はどのくらい?
-
一般的なサンルームを増築する場合は、3日ほどです。
ベランダを撤去してサンルームを設置する場合は、1週間ほどかかります。
サンルームよりもさらに大きいガーデンルームを設置する場合は、10~20日ほど必要です。 - サンルームを設置する際に建築確認は必要?
-
サンルームを増築する際は、以下の条件に当てはまる場合のみ建築確認が必要です。
・住んでいる地域が防火・準防火地域に該当する場合
・増築する面積が10平米を超える場合
ベランダのリフォームで、優良な会社を見つけるには?
本記事のベランダリフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって大きく異なります。複数社の見積もりを「比較」することが重要です!
実際のリフォーム費用が気になった方は見積もり比較のステップに進みましょう!
「本当に信頼できる会社が分からない……」「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒……」
そんな方のため、無料で簡単に比較できるようになっています。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、1000社以上が加盟しており、安心してご利用できます。
後悔しないリフォーム・満足できるリフォームのため、慎重にリフォーム会社を選びましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
![LINE 友達追加](https://hapisumu.jp/wp-content/themes/hapisumu/img/line_friend_1.png)
無料で一括最大3社の
リフォーム見積もりをする