目次
2階に水道を増設する費用
2階に水道を引くのにかかる費用は5万~20万円が相場です。
ただし、近くに給水管がある場合と、遠くに給水管がある場合で費用は変わります。
それぞれの費用を詳しく見ていきましょう。
近くに給水管がある場合の費用相場 | 5万~7万円 |
近くに給水管がなく離れている場合の費用相場 | 10万~20万円 |
近くに給水管がある場合
近くに給水管がある場合、2階に水道を引くのにかかる費用は5万~7万円です。
たとえば、ベランダに水道を引きたい場合に2階に給水管が通っている場合は、既存の給水管から分岐させて増設できます。
他の給水管から離れている場合
2階に水道を増設する際、近くに給水管がなく別の階など遠く離れている場合にかかる費用は10万~20万円です。
たとえばベランダに水道を引きたい場合、1階にしか給水管がないという状況もあります。その分給水管からベランダまでの距離は長くなり、近くに給水管がある場合に比べ、費用は高くなります。
ベランダやバルコニーに蛇口を増設することは可能です。基本的にベランダには排水溝が設置されているため、給水管を通せば比較的簡単に増設できます。
ベランダに排水溝を設置する場合
ベランダに排水溝を設置する費用例 | 約5万円 |
ベランダに排水溝を新たに設置する場合は、約5万円の費用がかかります。
ベランダに蛇口を増設する際は、新たに排水溝を設置するケースもあります。
また排水管の種類やデザイン、機能によっても費用は異なるため、排水溝の設置が必要な場合は業者とよく相談して決めましょう。
2階に水道を引く費用が割高になる場合
2階に水道を引く際に、状況次第では費用が大きく変動する場合もあります。ここでは状況別に費用が変動するケースを紹介します。
配管経路が長くなる場合
給水管が遠くに離れていたり、3階以上のベランダに水道を設置する際には、配管経路が長くなる分費用がかかります。
なぜなら配管経路が長くなれば、その分多くの給水管や継ぎ手が必要となるからです。
また場合によっては運搬費などの諸経費がかかる場合もあります。そのため配管経路が長くなる場合は、あらかじめどの程度の費用がかかるか事前に確認しましょう。
排水溝の設置が必要な場合
ベランダに排水溝を新たに設置する場合は、その分の費用も必要になります。
ベランダに蛇口を増設する際は、排水溝が必要です。
ベランダには、あらかじめ排水溝が設置されています。しかし、中には排水溝が設置されていないケースもあるため注意が必要です。
また、排水溝が設置されていた場合でも雨水用のため、狭くて水が流れにくい場合もあります。
その場合も、新たに排水溝を設置する必要があるため、費用がかかります。
見栄えを良くしたい場合
見栄えを考慮して配管工事をする際も、費用が高くなる場合があります。
見栄えを良くするために水道の位置を変えたり、配管工事をする場合は通常よりも数万円程度の費用が上乗せされる場合が多いです。
なぜなら、壁の中に配管を通す手間や、通常よりも費用のかかる化粧配管を使用するからです。
他にも取り付ける蛇口のデザインによっても費用は変わります。
工事後の見栄えを良くしたいと考える場合は、費用がかかるのを考えて、予算内で収まるか注意しましょう。
2階に水道を引くメリットは?
ベランダなどの屋外に引く場合や、洗面化粧台やキッチンなどのように、屋内に引く場合でメリットは変わります。
ここでは、それぞれ考えられるメリットを紹介します。
ベランダに水道を後付けする場合
ベランダに水道を後付けするメリット |
・移動の手間がなくなる ・掃除がしやすくなる ・植物への水やりがしやすくなる ・バーベキューなどが楽しみやすくなる |
ベランダで水道を使いたい場合、水道が設置されればわざわざ他の場所から水を運んでくる手間がなくなり簡単です。
そのため、掃除する際やベランダに置いてある植物への水やりなどが楽になるでしょう。
また、ベランダでバーベキューなどをする際も水道が近くにあった方が便利です。
バーベキュー後に食器を洗ったり、片付ける際もベランダに水道があれば簡単に済ませられるでしょう。
2階にミニキッチンを増設する場合
2階にミニキッチンを増設するメリット |
・2世帯や来客があった際に気を使わなくてすむ ・1階に降りなくても食事が作れる |
ミニキッチンはお湯を沸かしたり簡単な調理を行えるため、1階に降りなくても食事を作れます。
2階にミニキッチンを増設した場合、来客があった際にプライバシーの確保がしやすく、気を使わなくてすみます。
また2世帯住宅で親世帯と同居している場合も、生活時間のズレを気にせず使用できる点もメリットになるでしょう。
2階に洗面化粧台を後付けする場合
2階に洗面化粧台を後付けするメリット |
・身支度の際に洗面台が混みあわなくなる ・掃除などの家事がしやすくなる |
2階に洗面化粧台を後付けすると、朝の忙しい時間帯などに洗面台が混みあわず、家族がスムーズに身支度できるようになります。
また2階を水拭きで掃除するなど家事の際にも、すぐに水が使えるため便利です。
家族が多い場合や、2階のスペースが広く掃除に手間がかかりやすい際は、とくにメリットを感じやすいでしょう。
2階に水道を引くデメリットは?
2階に水道を引くと多くのメリットを受けられますが、逆にデメリットになり得る部分もあります。
メリットを考えて2階に水道を増設したものの、デメリットを考えていないと後悔してしまう場合もあるでしょう。
2階に水道を増設する際は、しっかりとデメリット部分も考えておく必要があります。
デメリット1 漏水や水道トラブルのリスクが高まる
2階に水道を引くと、漏水や水道トラブルのリスクが高まります。
2階の水道が漏水すると、1階の天井や壁にシミができるなど、被害が広範囲にわたる可能性を考慮しておかないといけません。漏水が原因でカビが発生したり、木材の腐食などにつながるケースも多いです。
被害範囲が広いとその分修繕コストがかかってしまいます。
漏水や水道トラブルを防ぐためには、定期的な点検やメンテナンスを業者に依頼するようにしましょう。
デメリット2 2階が狭くなる
2階に水道を引いてキッチンや洗面化粧台などを後付けすれば、その分スペースが必要になり狭くなります。
ある程度2階のスペースに余裕がある場合はそこまで問題にはなりません。
しかし、あまりスペースに余裕がない場合はリフォーム後に、以前よりスペースが狭くなるのを考えておきましょう。
デメリット3 1階への音が気になる場合がある
2階に水道を引いた後に、水の流れる音が1階に響いて気になってしまう場合があります。
とくに、2世帯などで他の家族が1階で寝ている場合などは、音が気になりやすいです。寝ている間気になる音が聞こえると、ストレスを感じやすいため注意が必要です。
音の感じ方は人によって違います。家族の中で音に敏感な人がいる場合は、とくに注意する必要があるでしょう。
2階に水道を引く工事の流れ
2階に水道を引く工事は、はじめて依頼するという人が多いと思います。
はじめてのことで、「どんな流れで工事を依頼すればいいのかわからず不安」という人も多いでしょう。
ここでは2階に水道を引く工事の流れを紹介します。はじめてで不安を感じている方も、安心して工事を依頼できるように流れを把握しましょう。
1 施工業者に来てもらい見積もりを取る
2階に水道を引きたいと考えた際は、まず工事前の段階で施工業者に現場調査を行います。
リフォーム費用は依頼内容や建物の状況によって変動するため、必ず現地調査で状況の把握が必要です。
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多くの業者が、まずは見積もりや相談だけしたいという場合も対応しています。いくつかの業者に見積もりを依頼し、安心できる業者を選んで依頼するのが最も安心できるでしょう。
2 給排水管の位置を確認
2階に水道を増設する際は、排水管や給水管の位置を確認してもらう必要があります。
具体的な設置場所に問題がないか、他にもっと適切な場所がないかなど、プロに判断してもらいましょう。
設置方法など何か希望がある場合は、この時点で伝えて相談しておくとスムーズです。
3 設置場所を決める
給排水管の位置が確認できたら、蛇口や洗面台などを設置する場所を決めます。
デザインや、グレードなどによっても費用は変動します。この時点で、ある程度の希望が決まっていて相談できていれば、具体的な金額イメージが出しやすいです。
見栄えにこだわったり、目的や用途にこだわるかによっても、アドバイスが異なります。
デザインや目的など、何にこだわるかを明確にしておくと具体的なアドバイスが受けやすくなり、スムーズに話が進むでしょう。
4 工事開始
見積もりの金額や工事内容に納得できれば、実際に工事作業が始まります。作業が終了し、問題がなければ工事完了です。
施工業者の見つけ方
2階に水道を引く際、業者に相談したいと思っても、どうやって業者を見つければいいかわからない人も多いと思います。
ここでは、具体的な業者の見つけ方を紹介します。
リフォーム業者
2階に水道を引く工事の相談をするのに最もおすすめなのは、リフォーム業者です。
とくに水回りのリフォームが多く、慣れている業者を選ぶと安心できるでしょう。
普段から幅広くリフォームを行っている業者であれば、さまざまな知識があるので、状況に合わせ柔軟に対応してもらえます。
最も自身に合ったリフォーム業者を探すためには、複数の業者を比較して検討するのがおすすめです。
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水道設備業者
リフォーム業者の次におすすめできるのが、水道設備業者です。
水道工事に関して深い専門知識を持っているため、安心して依頼できます。
近所に水道設備業者がいる場合は、直接連絡して見積もり依頼するのも良いでしょう。
一括見積をして、業者の中から水道設備業者を選択するのもおすすめです。
便利屋さん
植木の手入れや家の片づけまで、幅広い仕事を受けている便利屋さんでも、リフォームできる場合があります。
便利屋さんに依頼する場合は、工事に慣れている人がいるかどうかを確認するのがポイントです。
後悔しないために知っておきたい!2階に水道を引く際の注意点
2階に水道を引く際に、後から想定していなかった問題が起きて後悔してしまったというケースもあります。
注意点を把握しておきましょう。
排水経路を確認する
2階に水道を引く際は、排水経路の確保が必要です。
たとえば、ベランダに水道を増設する場合は、多くの場合すでに雨水が流れるための排水溝が設置されています。
しかし排水溝が設置されていない場合や、雨水用のため大量に排水する場合が想定されていない場合は新たに排水溝を設置する必要があります。
新たに排水溝を設置するには費用がかかるため、あらかじめ排水溝があるかを確認しておくと安心です。
賃貸やマンションでは許可が必要になる
自身が所有者である建物に関しては自分の判断で自由に工事ができます。
しかし賃貸やマンションでは、水道増設などの工事をする際に、建物の所有者や管理会社に許可が必要です。
もしも事前に確認を取らずに勝手に工事を進めてしまうと、トラブルに発展してしまう恐れがあります。
仮にそこまで大掛かりな工事でなくても、賃貸やマンションでは事前に所有者や管理会社の許可を取るようにしましょう。
工事中は水が止まる
2階に水道を引く際は、工事中に建物全体の水を止める必要があります。
水道を止めている間は手を洗ったり、トイレを流せなくなるため注意が必要です。
中には工事が始まって水が使えず、慌ててしまったというケースもあります。工事開始前には家族や同居人にも事前に水が止まるのを共有しておきましょう。
工事スケジュールを事前に業者から確認を取り、あらかじめ水が止まる時間帯を把握しておくと慌てずにすみます。
トイレなどが心配な人は、あらかじめポリタンクなどに水をためて備えておくのもいいでしょう。
2階の水回りはDIYで増設できる?
水道の増設は、基本的に専門知識を持ったプロに依頼する必要があります。
仮にDIYで水道を増設した場合、水漏れなどのトラブルが起きた際にすぐに対応できません。
水漏れなどが起きてそのまま放置すれば、被害が広がり多くの修繕費用が必要になります。
水道を増設する場合は、必ず専門知識を持った業者に依頼するようにしましょう。
ベランダリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
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