2025年01月09日更新

監修記事

【2024年】先進的窓リノベ事業とは?補助金の額や条件などを解説

窓のリフォームを検討するなら、補助額が比較的高い「先進的窓リノベ事業」の活用がおすすめです。しかしその一方で、本制度は補助額の計算が非常に複雑。そこでこの記事では、先進的窓リノベ事業の補助額や対象となる工事、注意点などを丁寧に解説します。先進的窓リノベ事業を上手に活用して、コストパフォーマンスの高い快適な窓リフォームを実現しましょう。

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先進的窓リノベの概要

先進的窓リノベ事業とは、既存住宅の窓を断熱性の高いものへ交換することを促進するための補助金制度のことを指します。

先進的窓リノベ事業は、環境省による地球温暖化対策の事業のひとつです。

窓を断熱性の高いものにリフォームすれば、冷暖房効果を上げられます。

そして、住空間が快適になると同時に、省エネルギー化も実現可能です。

また、省エネだけでなく、断熱窓を製造・販売する企業の競争も促すことで、関連産業を活性化させ成長させる狙いもあります。

消費者サイドにとっては、補助金によってお得に窓交換ができ、快適に生活できるメリットがあるでしょう。

>>先進的窓リノベの他、窓リフォームの補助金 全般に関してはこちら

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先進的窓リノベ事業の補助額

先進的窓リノベ事業では、一戸あたり5万円から最大200万円の範囲で補助金が支給されます。

なお、窓ごとの補助額は、以下3つの要素によって変動します。

補助額が変動する要素

たとえば、ガラスの交換だけでも、16通りの組み合わせが考えられます。

ガラス交換の補助額

このように、先進的窓リノベ事業の補助額は、非常に計算が複雑です。

そのため、窓リフォームで先進的窓リノベ事業の利用を検討する際は、施工業者の協力も仰ぎつつ、あらかじめ正確な補助額を計算しましょう。

なお、窓リフォームの工事費用が5万円未満の場合は、補助金を受け取れないため、その点も注意しましょう。

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先進的窓リノベ事業の対象になる条件

先進的窓リノベ事業の対象になるには、いくつかの条件があります。

ここでは、先進的窓リノベ事業の対象になる条件を解説します。

【条件1】対象者は住宅を所有する人

先進的窓リノベ事業の対象者は、以下のとおりです。

先進的リノベ事業の対象者
  • 住宅を所有している個人、またはその家族
  • 住宅を所有し、賃貸に出している個人、または法人
  • 賃借人
  • 集合住宅の管理組合・管理組合法人

【条件2】既存住宅であること

先進的窓リノベ事業の対象になる建物は、既存住宅のみです。

既存住宅の定義
  • 現在人が住んでいる住宅
  • 新規で建築してから1年が経過している住宅
  • 過去に人の住んだ経歴がある住宅

また、戸建住宅と集合住宅どちらでも、補助金を申請できます。

集合住宅はマンションだけでなく、二世帯住宅や店舗兼住宅などが含まれます。

【条件3】施工業者は登録指定業者のみ

先進的窓リノベ事業を利用する場合は、事前に事務局に登録している窓リノベ事業者との契約が必要です。

窓リノベ事業者の定義

対象者に代わって、交付申請等の手続きが認められている業者のこと

窓リノベ事業者以外と契約し工事した場合は、補助金申請ができないため注意しましょう。

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先進的窓リノベ事業の対象となる工事

先進的窓リノベ事業の対象になる工事は、以下のとおりです。

先進的窓リノベ事業の対象となる工事

このように、基本的には窓の断熱性能を向上させる工事に対して、補助金が支給されます。

また、窓リノベ工事と一緒に玄関ドアの交換工事も行うと、ドアも支給対象になります。

【対象工事1】ガラス交換

ガラス交換とは、窓の外枠のサッシをそのまま利用して、ガラスのみを交換する工事です。

サッシは同じですが、複層ガラスに交換することで、断熱効果が得られます。

ただし、広く普及しているアルミ製のサッシは断熱性能が低いため、より効果を上げたいなら、他の工事の検討がおすすめです。

【対象工事2】内窓設置

内窓設置工事はすでにある窓の内側に、もう1つ新たな窓を設置する工事のことで、いわゆる二重窓です。

また、すでに内窓がある場合は、古い内窓を交換する工事も対象になります。

ただし、以下のような内窓は補助対象とならないため、注意しましょう。

補助対象とならない内窓の例

【1】開口面と平行に設置しない内窓

【2】開口面から50cmを超えて設置する内窓

【対象工事3】外窓交換(カバー工法/はつり工法)

外窓交換には「カバー工法」と「はつり工法」というふたつの工法があり、それぞれ補助金額が異なります。

外窓交換(カバー工法)とは

既存窓のガラスを取り外し、既存窓枠の上から新たな窓枠を覆い被せて取り付け、複層ガラス等に交換する工事のこと

引用元:先進的窓リノベ2024事業

外窓交換(はつり工法)とは

既存窓のガラスおよび窓枠を取り外し、新たな窓枠を取り付け、複層ガラス等に交換する工事のこと

引用元:先進的窓リノベ2024事業

【対象工事4】ドア交換

玄関ドアの交換も条件をそろえることで、補助金支給の対象になります。

ドア交換では「カバー工法」と「はつり工法」の2種類が対象になり、それぞれ金額が異なります。

ドア交換(カバー工法)とは

既存ドアについて枠を残して取り除き、既存枠の上から新たな枠を取り付け、ドアを交換する工事のこと

引用元:先進的窓リノベ2024事業

ドア交換(はつり工法)とは

既存ドアを枠ごと取り外し、新たな枠を取り付け、ドアを交換する工事のこと

引用元:先進的窓リノベ2024事業

なお、住宅の区分や工法の違いだけでなく、ドア本体の性能によっても補助金額が異なることを覚えておきましょう。

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先進的窓リノベ事業の申請期間

先進的窓リノベ事業の申請期間は、以下のとおりです。

先進的窓リノベ事業の申請期間(2024年度の場合)

2024年3月29日~予算上限に達するまで

※ 遅くとも2024年12月31日まで
※ 現在は申請期間が終了している場合もあります

なお、2024年12月14日時点で予算消費率は62%のため、年末まで申請できる可能性が高いでしょう。

ただし、予約申請の受付は終了しています。

最後の駆け込み申請が増える可能性も考えられるため、利用を考えているなら早めに事業者に相談すると良いでしょう。

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先進的窓リノベ事業を利用する際の注意点

先進的窓リノベ事業を利用する際は、いくつかの注意点を頭に入れておきましょう。

これらをひとつでも見落としてしまうと、補助金が受け取れないため気をつけましょう。

【注意点1】新築は対象外

先進的窓リノベ事業の対象は「既存住宅のみ」であるため、新築住宅は対象外になります。

新築住宅の定義

建築から1年が経過しておらず、人が住んだ経歴のない住宅

このように、新築住宅を購入したものの未入居の場合には、先進的窓リノベ事業を利用することはできません。

【注意点2】登録事業者と製品のみが利用可能

先進的窓リノベ事業を利用するには、事前に事務局に登録している事業者との契約が必要です。

また、登録済みの製品のみ利用できます。

そのため、事業者の選定には注意が必要です。

登録業者の検索
対象製品の検索

【注意点3】申請と還元は窓リノベ事業者が行う

先進的窓リノベ事業の対象者は消費者(依頼者)になりますが、補助金の申請と還元の手続きはすべて窓リノベ事業者が行います。

申請には、事業者だけでなく、依頼者が用意する書類もあるため、事前にどの書類が必要かを確認しておくと良いでしょう。

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先進的窓リノベ事業の他の補助金事業との併用は?

先進的窓リノベ事業は国による補助金制度のため、国庫から支出される他の補助金事業とは、原則併用できません。

しかし、条件が合えば他の補助金事業と併用可能なケースがあるため、詳しく説明します。

国費の補助金事業との併用は不可

先進的窓リノベ事業は環境省による事業で、国費から充当される補助金制度です。

そのため、他の国費から支出される補助金事業とは、原則併用はできません。

ただし、条件によっては併用可能な補助金制度もあるため、その他の補助金・助成金制度も丁寧にチェックしましょう。

子育てエコホーム支援事業との併用は可能

国土交通省によって行われている子育てエコホーム支援事業と窓リノベ事業は、併用して利用することが可能です。

子育てエコホーム支援事業は、若い世代の新築住宅の購入やリフォームに補助金を支給する事業です。

窓の断熱リフォームも対応範囲で、先進的窓リノベ事業と重複する製品があります。

そのため、同じ窓に対して、どちらか1つの申請ができます。

たとえば、窓以外のリフォームには子育てエコホーム支援事業の申請をし、窓のリフォームのみ先進的窓リノベ事業の申請を行うなどです。

もし、同一製品を重複して申請をした場合は、申請の無効や返金請求が行われる可能性もあるため、注意しましょう。

地方自治体の補助金事業との併用も可能

地方自治体が運営する補助金事業は、先進的窓リノベ事業と併用が可能です。

地方自治体も、省エネ住宅へのリフォーム等を支援する補助金制度があります。

お得に窓のリノベーションを行いたい場合は、住んでいる市区町村や都道府県に補助金事業がないか問い合わせたり、検索したりなど確認してみてください。

ただし、国費から充当される補助金との併用はできないため、注意要綱などは事前に目を通しておきましょう。

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先進的窓リノベ事業における利用の流れ

先進的窓リノベ事業における利用の流れは、以下のとおりです。

ここでは、各過程での注意ポイントもあわせて解説します。

STEP
窓リノベ事業者を探す

公式ホームページから、登録済みの事業者を検索できます。

STEP
工事請負契約と共同事業実施規約の締結

先進的窓リノベ事業の利用には、事業者との工事請負契約だけでなく、共同事業実施規約の締結が必要です。

共同事業実施規約とは、提出書類の準備などに協力をすることや、補助金を受け取る方法の取り決めなどが盛り込まれています。

STEP
工事の着工・完了・引き渡し

工事請負契約にもとづく工事の着工〜完了〜引き渡しまでを事業者側で行います。

引き渡しまで終了しないと、交付申請ができません。

STEP
窓リノベ事業者による申請

工事の引き渡しが完了したら、窓リノベ事業者が交付申請を行います。

2024年12月初旬までの予算の消費状況は約6割なので、12月31日までは余裕があるでしょう。

しかし、駆け込み申請なども予想されるため、できるだけ早く申請してもらうことをおすすめします。

STEP
補助金の交付が決定

先進的窓リノベ事業の事務局が提出された交付申請を確認し、不備等がなければ補助金交付が決定します。

交付の通知は、事業者の担当者に届きます。

STEP
補助金の還元

補助金の還元は、窓リノベ事業者に行われます。

共同事業実施規約で取り決めた受け取り方法(工事費と相殺するか、現金を支払うか)で依頼者に還元されます。

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【Q&A】先進的窓リノベ事業に関するよくある質問

窓のリノベーションをするメリットは?

断熱性の高い窓にリノベーションすると、室内が快適になるだけでなく省エネなど嬉しい効果が期待できます。

窓のリノベーションで得られるメリット
  • 室温管理がしやすくなり快適な住空間で生活できる
  • 冷暖房効率が上がり省エネになる
  • 複層ガラスや二重窓にすることで、防音効果が得られる
  • 結露防止になり、カビの発生を防げるため健康対策になる
2024年度の申請が間に合わない場合、2025年に申請できる?

仮に、2024年12月31日までに申請が間に合わない場合でも、2025年も先進的窓リノベ事業が継続される予定のため、引き続き利用可能です。

これまでの申請開始時期を参考にすると、申請開始は3月下旬頃と予想されます。

条件などはあまり変わりませんが、各製品の補助金額は多少変更になる可能性があるため、詳細が公式発表されるのを待つ必要があるでしょう。

2024年11月29日以降に着工した工事が対象になるため、現在工事を検討中なら、2025年申請に向けて、事業者に相談するのをおすすめします。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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