2024年02月20日更新

監修記事

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

リフォームの費用を調べていても、行いたいリフォームの内容と一致するものがなく、お困りの方も多いのではないでしょうか。今回は、リフォームの部位別・種類別の費用相場を一挙ご紹介します。ぜひリフォームにお役立てください。

各種リフォームの費用相場

各種リフォームの目安となる価格帯、費用の相場を一挙紹介します。あくまで中心価格帯となっていますので、各種リフォームについて詳しい情報を知りたい方は「詳しくはこちら」へ!

フルリフォームの費用相場

では部位別に、リフォームの費用相場を詳しく見てみましょう。

キッチンリフォームの種類と費用

現在のキッチンリフォームでは、システムキッチンが主流になっています。システムキッチンとは、作業台、シンク、コンロ、収納が一体になったキッチンのことです。

システムキッチンのリフォーム費用を調べるときは、まずはシステムキッチンにはグレードが存在し、それぞれのグレードによって価格や機能が異なることを把握しておきましょう。

システムキッチンのグレードは、主に3種類です。グレードそれぞれの価格相場は以下の通りです。
・スタンダードグレード:約50万円〜約70万円
・ミドルグレード:約70万円〜約80万円
・ハイグレード:約90万円〜約110万円

ハイグレードになるほど標準仕様の機能が豪華になり、選べるオプション品の数も増えるため、価格も割高になります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

システムキッチンのオプション機能には、主に以下のようなものがあります。
・食洗器:約30万円
・浄水器付き水栓:約3万円
・吊り天井タイプのレンジフード:約3万円

また、設備のタイプを変更した時も、別途オプション価格が発生することがあります。

例えば、キッチン本体の収納は、ほとんどの商品では扉で開け閉めするタイプの収納が標準仕様になっていますが、この部分を、引き出しタイプのスライド収納に変更すると、約1万円〜約2万円の追加費用が発生します。

キッチンのリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

キッチン本体の価格を把握した上で、次に、工事費用も含めたリフォームの総費用を、それぞれ見てみましょう。

システムキッチンのリフォーム費用

システムキッチンのリフォームでは、以下の工事が発生します。

・解体工事:約3万円〜約5万円
・システムキッチンの取り付け工事:約5万円〜約8万円
・配管工事:約3万円
・電気工事:約1万5千円〜約3万円
・諸経費:工事費用の約9%〜約15%

合計:約15万円〜約20万円

ただし、既存のキッチンがある位置から大きくキッチンを移動させる場合は、配管工事費用が高くなったり、約4万円〜約10万円の内装工事費用が追加で発生したりすることがあります。

諸経費とは、設備の運送費用や工事を行なうための現場管理費用などのことで、業者によって価格は異なります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

これらの工事費用に、システムキッチン本体の価格を加えると、グレード別の施工費用は以下のようになります。
・スタンダードグレード:約65万円〜約90万円
・ミドルグレード:約85万円〜約100万円
・ハイグレード:約105万円〜約130万円

システムキッチンのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

対面キッチンのリフォーム費用

対面キッチンとは、リビングに面して設置するキッチンのことです。

対面キッチンは、本来、壁に隠れて見えないキッチンの裏側を、リビングに置いても良いように造作しておく必要があります。そのため、キッチンの本体価格は約20万円〜約70万円ほど割高になります。

また、対面キッチンにリフォームする時は、既存のキッチンが壁付けになっていることが多いため、補修やクロスの張替えといった内装工事が発生します。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

その他、キッチンのサイドに間仕切り壁を新設したり、給排水管や排気ダクトの延長工事が必要になることがあります。

・内装工事費用:約5万円〜約15万円
・間仕切り壁の新設工事:約10万円
・給排水管延長工事:約5万円〜約10万円
・排気ダクト延長工事:約5万円〜約15万円

これらの工事がすべての対面キッチンリフォームで発生するわけではありませんが、約25万円〜約50万円の追加費用が発生すると考えておくと良いでしょう。

よって、本体価格を含めたグレード別の施工費用は、システムキッチンよりも割高になります。
・スタンダードグレード:約90万円〜約140万円
・ミドルグレード:約110万円〜約150万円
・ハイグレード:約130万円〜約180万円

対面キッチンのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

ミニキッチンのリフォーム費用

ミニキッチンとは、専有面積が狭い集合住宅や、二世帯住宅の簡易な後付けキッチンとして設置される、小型のキッチンです。

ミニキッチンには、一般のシステムキッチンのようにグレードの区分けがなく、価格を左右するのは本体のサイズや機器構成です。

機器の構成はシステムキッチンとほとんど変わりはありませんが、間口が約90cm〜約150cmとコンパクトなサイズになっているため、シンクは小さく作られており、コンロも1口しかないものが標準的です。

そのほか、収納と換気扇というパーツも必要最低限のサイズと機能に留めて作られているため、本体価格が非常に安くなっています。

ミニキッチンの価格相場
約10万円〜約30万円

上記の価格に対し、本体下部に冷蔵庫を追加するとプラス約3万円、IHヒーターに変更すると約3万円のように費用が追加されていきます。あるいは、コンロを無くすと約5万円安くなるなど、必要に応じて機能を減らすことも可能です。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

ミニキッチンの取り付けでは、以下の基本工事が発生します。
・取り付け費用:約5万円
・給排水管工事費用:約3万円〜約10万円
・電気工事費用:約3万円
・ガス工事費用:約3万円

合計:約15万円〜約20万円

ただし、取り付けるミニキッチンのタイプによって、発生しない工事もあります。

例えば、あえてシンクが付いていないキッチンを取り付ける場合は給排水管工事は発生せず、コンロと換気扇を設けない場合は、電気工事やガス工事費用は、上記の価格以下、または発生しないこともあります。

これらの費用と、ミニキッチンの本体価格を合算すると、リフォーム費用の相場は、約25万円〜約50万円となります。

ミニキッチンのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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お風呂リフォームの種類と費用

お風呂場のリフォームとしては、浴室のユニットバスリフォームのほか、脱衣所の洗面台リフォームや、シャワールーム設置リフォームなどがあります。

お風呂のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

ユニットバスのリフォーム費用

ユニットバスにリフォームする場合は、ユニットバス本体のグレードと、既存の浴室のタイプによって費用が変わることに注意しましょう。

ユニットバス本体のグレードと価格は、以下の通りです。
・スタンダード:約60万円
・ミドル:約80万円
・ハイグレード:約130万円

その他、ユニットバスにオプション機能を取り付けるほど、本体価格が高くなります。

オプション機能の種類は、ユニットバスのメーカーや、本体のグレードによって選べるものが異なりますが、主な例としては以下のような機能があります。

・浴室暖房乾燥機:約30万円
・ミストサウナ:約20万円
・断熱天井:約5万円
・LED照明:約2万円
・浴槽素材交換:約10万円
・ジェットバス追加:約20万円

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、ユニットバスを取り付けるためには、以下の工事が必要です。

・既存浴室の解体撤去費用:約5万円
・ユニットバス取り付け費用:約10万円
・給排水管工事費用:約5万円
・電気配線工事費用:約4万円
・換気扇工事費用:約2万円
・浴室ドア周辺の補修工事:約5万円
・防水処理費用:約3万円
・産廃処分費用:約3万円

合計:約35万円

なお、既存浴室が在来工法タイプの場合は、浴室解体費用と産廃処分費用が、約10万円ほど割高になることが多いため、多めに予算を確保しておくと良いでしょう。

ユニットバス本体価格と、工事費用を合算すると、ユニットバスリフォームの費用相場は、以下のようになります。

・スタンダード:約95万円
・ミドル:約115万円
・ハイグレード:約165万円

ユニットバスの価格・交換についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

洗面台のリフォーム費用

洗面台を交換する時は、洗面台の本体価格に加え、洗面台の取り付け工事費用のほか、必要に応じて、脱衣所の内装リフォーム費用も加わります。

洗面台にもキッチンやお風呂と同様、グレードが存在しますが、洗面台の本体価格は主に、機器の幅で決まります。

・600mmサイズ:約5万円〜約10万円
・750mmサイズ:約7万円〜約15万円
・900mmサイズ:約10万円〜約30万円

なお、洗面台は鏡のサイズや収納のタイプ、照明の数などによっても価格が変動します。

・LED照明:約2万円
・ツインラインLED照明:約5万円
・曇り止め機能付きの鏡に変更:約1万円
・収納扉をスライド引出しに変更:約1万円
・洗面ボウルを人造大理石に変更:約2万円
・間口のサイズアップ:約2万円

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、洗面台の取り付けには、以下の工事が発生します。

・既存洗面台解体処分費用:約5万円
・洗面台取り付け費用:約5万円
・給排水管工事費用:約5千円
・電気配線工事費用:約5千円

合計:約10万円

床の補修や壁クロスの張替えといった内装工事を行う場合は、約10万円〜約20万円の追加費用が必要になることがあります。

洗面台のリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

シャワールームの設置費用

シャワールームとは、シャワーと洗い場のみが付いたスペースのことで、浴室以外のスペースに単体で設置することができます。

浴室外のスペースに設置することになるため、入念な防水リフォームが必要です。

シャワールームの価格
・簡易組み立てタイプ:約15万円
・ユニットタイプ:約30万円〜約50万円

ほとんどのシャワールームは、幅90cm×奥行90cm×高さ200cmサイズが一般的です。幅が150cm近い大きいタイプになると、約80万円の価格になることもあります。

なお、本体価格の中に換気扇や照明、配管部材などが含まれていないこともありますので、パーツをすべて揃えるのに必要な金額をしっかり準備しておきましょう。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

シャワールームの取り付け費用は、単独で設置できる据置タイプであれば、約10万円前後の価格に収まります。そのため、リフォーム費用は約40万円〜約60万円となります。

一方、壁に組み込むユニットタイプのように、シャワールームを設置するスペースが必要なものになると、壁の新設費用や内装工事が約10万円追加で発生し、約50万円〜約70万円のリフォーム費用となります。

シャワールームのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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トイレリフォームの種類と費用

トイレのリフォームは、洋式トイレ単体の交換であれば、本体価格含めて、約20万円で行うことができます。

ただし、和式トイレから洋式トイレへの変更や、トイレスペースがない箇所に新たに増設するリフォームでは、複数の追加工事が発生するため、費用も高額になる可能性があります。

トイレのリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

和式トイレから洋式トイレへのリフォーム費用

既存のトイレが和式の場合、便器の処分費用や床工事など、多くの工事費用が発生します。

和式トイレは通常、トイレの中に設けられた段差の上に取り付けられています。この段差を解消し、床を張り替えるための工事に、約7万円〜約10万円の費用が発生します。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、洋式トイレに比べると、和式トイレの便器は小さいため、新たに洋式トイレを取り付けようとすると、既存のトイレスペースに納まらないことがあります。このような場合は、トイレスペースの拡張工事が発生します。

部屋の拡張工事は、約20万円〜約30万円で行うことができますが、トイレの周囲にお風呂や洗面所などの移動が難しい設備がある場合は、拡張できるサイズが限られます。

なお、拡張工事の内訳は、壁の解体が約5万円、壁の新設に約10万円〜約15万円、さらに、壁のクロスを張る工事で約5万円~約7万円となります。

和式トイレから洋式トイレへのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

トイレの増設費用

トイレがないスペースに、新たにトイレを増設する時は、内装工事の有無によって費用が変動します。

例えば、押し入れや使っていない部屋など、トイレとして利用できるスペースがあれば、内装工事は壁紙の張替え程度で済み、給排水管工事とトイレの取り付けという、基本的な工事のみで完了します。

しかし、壁を解体・新設して新たにトイレスペースを作る場合は、内装工事費用として、約20万円〜40万円が発生し、リフォーム費用は合計で約30万円〜50万円となります。

換気扇が直接壁付けできない場合は換気ダクトの配管接続費用約1万円〜3万円も必要となります。

また、トイレを2階に増設する場合は、増設位置が1階のトイレよりも離れないよう注意が必要です。

2階のトイレを、1階のトイレのほぼ真上に増設する時は、給排水管の延長工事や防水工事も最小限で済みます。

しかし、やむを得ず1階から離れた位置に、2階のトイレを増設しなければならない場合は、給排水管の延長工事として、10mあたり約10万円、さらに、防水工事として、約5万円〜10万円が追加で発生します。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

なお、トイレの排水管は一定の傾斜を付けなければ、うまく排水されず、詰まりや漏水の原因になってしまいます。そのため、場合によっては希望する位置にトイレが増設できないこともあるため注意が必要です。

さらに、タンクレストイレのように、手洗い場が付いていないトイレを新たに増設する場合は、手洗い場も確保しておかなければなりません。

2階に既に洗面所などがあり、その近くにトイレを設置することができれば問題はありませんが、新たに手洗い場も新設する場合は、約10万円のリフォーム費用が追加で発生します。

トイレの増設についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

ウォシュレットの取り付け・交換費用

洋式トイレに新たにウォシュレットを取り付ける場合は、機器の価格として、約5万円〜7万円が必要です。

脱臭機能や、ノズルの自動洗浄機能、節電機能など、メーカーによってウォシュレットの特徴が異なりますが、既存のトイレに合うサイズかどうかを確認したうえで選ぶよう注意が必要です。

また、ウォシュレット付きトイレの機器の交換であれば、工事費用は機器の交換費用約1万円のみで済みます。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

しかし、既存のトイレにウォシュレットを新たに取り付ける場合は、電気配線工事やノズルの配管工事が必要となり、合計で約2万円~約3万円の工事費用が発生します。

よって、ウォシュレットの取り付け費用は、以下のようになります。

・ウォシュレットの交換費用:約6万円~約10万円
・ウォシュレットの取り付け費用:約7万円~約11万円

ウォシュレットの取り付けについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

ウォシュレットの交換についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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水回りリフォームの種類と費用

リフォームにおける「水回り」とは、キッチン・お風呂・洗面台・トイレの4つの設備を指します。

これら4つの設備は、同じタイミングで故障しやすいため、まとめてリフォームが行われることも多く、定額制のパック型リフォームを用意しているリフォーム会社もあります。

また、間取り変更リフォームを行う際に、水回り設備を移動させなければならないこともあるでしょう。

水回りのリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

水回りのリフォームパックの費用

リフォームパックには「4点リフォームパック」と「3点リフォームパック」があります。

4点リフォームパックとは、先ほどご紹介した、キッチン・お風呂・洗面台・トイレをすべて行うリフォームのことです。リフォームパックの費用相場は、約100万円~約250万円となっています。

3点リフォームパックは、リフォーム会社によって扱う水回り商品の種類が異なりますが、ほとんどの場合、キッチンとお風呂はセットに含まれており、洗面台とトイレはどちらか1種類が含まれます。

3点リフォームパックの費用相場は、約50万円~約100万円となっています。

マンションのリフォームパックでは、戸建て住宅用のプランに比べると、費用相場が約10万円~約50万円安くなる傾向にあります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

なお、リフォームパックの基本料金には、機器の本体価格と取り付け工事費用が含まれていますが、内装工事や、腐食部分の補修工事などは、プランの中に含まれていないことがあります。

パックに含まれない工事が必要になると、追加費用が発生してしまいますので、パック商品を選ぶ場合でも、リフォーム前に現地調査を依頼して、必要な工事をしっかり確認しておかなければなりません。

さらに、パックに含まれている基本工事を行わなかった場合、その差分が割引されることはほとんどありません。

そのため、現場の状況によってはリフォームパックを選んでしまうと損をしてしまう恐れがあるため注意が必要です。

水回りのリフォームパックについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

水回りの修理費用

水回りの修理には、以下のようなものがあります。

・機器の交換
・排水管工事
・水漏れ補修

壊れてしまったお風呂やキッチンを交換する場合は、先ほど解説した、それぞれの交換費用が必要です。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

排水管の不具合が生じた場合は、配管の接続不良や詰まりの解消など、簡易な工事や清掃で済むものであれば、約5千円で解消することができます。

水洗金具の経年劣化や、パイプの破損など、機器そのものの破損によって水漏れが起きている場合は、約1万円~約3万円の費用になることもあります。

水回りの修理についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

水回りの移動リフォームの費用

水回り設備それぞれの移動リフォーム費用の相場は、以下のようになります。

・キッチン:約40万円~約220万円
・お風呂:約100万円~約250万円
・トイレ:約30万円~約80万円
・洗面台:約20万円~約70万円

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

なお、どの水回り設備を移動する場合でも、給排水管を延長することができない場合は、リフォームを行うことができません。

特に、マンションなど、床の造作が自由に行えない造りの建物では、排水管の位置を変更することができないため、水回り設備の移動距離や位置に大きな制約を受ける恐れがあるため、注意が必要です。

水回りの移動リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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水回りのリフォームはパフォーマンスも含めて検討したい

水回りのリフォームは、工事費だけを比較して決定するのではなく、ランニングコストやパフォーマンスを考慮した上で決定をしましょう。

最近のキッチンやお風呂、トイレなどの水回り設備は節水タイプが主流となっています。

キッチンでは、使用する水栓を節水タイプやエコタイプに変更するだけで、水の使用量を減らすことができます。水栓以外で、節水効果が高いのは食洗機です。最新機種の中には手洗いと比較して水の使用量を9分の1まで減らすことが出来るものもあります。

食器を洗うために使うお湯の量を減らすことができるので、光熱費の削減にもつながります。機種によっては年間で約2万円近くの光熱費を削減できるものもあります。さらに、除菌洗浄機能が付いた食洗機もあり、手洗いよりもきれいに食器を洗うことができるようになっています。

以前の食洗機は、洗い残しがあったり、十分に乾燥しきれずに食洗機内のカビの原因になってしまったりとデメリットもありましたが、最近の食洗機は、安心して使用ができ、手洗いの時間を削減できるだけではなく、ランニングコストの削減もできるようになっています。

お風呂では、節水タイプのシャワーが主流となっています。機種によっては、従来のシャワーと比較して水圧を落とすことなく40%以上の節水を可能にしているものもあります。

シャワーだけではなく、浴槽に保温機能が付いているものもあります。保温機能が付いた浴槽を使用すれば、家族の入浴時間がずれていても追い炊きをすることが少なくなり、光熱費を大幅に削減することが可能になります。

浴槽の種類によっては、使い心地を保ちながらも満水容量を抑えられる形状で、年間で1万L以上の節水ができるものもあります。

トイレにも、節水効果が高い機種が多く出ています。従来のトイレは、1回の水使用量が10L~13L程度でしたが、最近の節水トイレでは1回の水使用量が4Lを切るものも出てきています。

トイレの水使用量は、家庭の中で全体の約3割になると言われています。そのトイレで、従来と比較して60%~70%も節水ができるようになると、年間の水道代を大幅に削減できるようになります。

さらに、使用する水の量が減っても、洗浄力は従来の物よりも向上しています。トイレに特殊なコーティングなどをすることで、綺麗な状態が長続きするようになっています。最近のトイレは、節水するだけではなく、日々の掃除の手間も減らしてくれます。

このように、水回り設備はパフォーマンスに優れたものが多く出ています。選定する際には、工事費だけではなく普段の快適性やランニングコストにも目を向けてみましょう。

長期的な視点から考えてみると、初期費用が多少高くなったとしても、節水に優れた設備を選択すると、日々の生活がより快適になるだけではなく、結果的にかかる費用を抑えられるかも知れません。

クロス張替えリフォームの種類と費用

クロスは、部屋の種類によって適したものがあります。例えば、リビングでも、人や物が多く触れる壁に使用するクロスと、あまり物が触れない天井に使用するクロスでは、クロスの耐久性が異なります。

そのほか、湿気や汚れが多いトイレも、耐水性タイプのクロスを選ばなければ、すぐに傷んで交換することになってしまいます。

壁紙の張替え費用

壁紙のクロスの張替え費用は、平方メートルあたり約2,000円が相場となっています。なお、費用はクロスの価格と施工費用を合算したものです。

オーソドックスなビニールクロスであれば、平方メートルあたり、約1,000円~約1,500円で張替えることができます。

一般的な8畳の部屋であれば、約5万円で張替えができると考えて良いでしょう。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

撥水加工の紙クロスや輸入クロス、不織布の布クロスなどになると、最低でも約2,000円~約2,500円からの施工となります。

こちらを8畳の部屋に施工した時の費用は、約2,000円のクロスでも、全体で約10万円の費用となり、施工費用の差がわずかでも、全体に施工した時は大きな費用差が生じるため注意が必要です。

壁紙の張替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

トイレのクロスの張替え費用

トイレに使われるクロスには、防水性のものや、除菌機能が付いたものなどがあります。

一般的なビニールクロスは、平方メートルあたり約1,000円、撥水加工タイプのクロスは、平方メートルあたり約1,500円~約2,000円が、施工費用の相場です。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

上記の施工費用に対し、トイレ内部の養生費用や、クロスを張替えるための機器の取り外し費用などが加わって、リフォームの総費用となります。

約1畳の平均的なトイレであれば、約4万円が施工費用の相場ですが、カウンターや手洗い場が設けられているような、約2畳前後の広いトイレは、約5万円~約7万円の張替え費用になることもあります。

トイレのクロスの張替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

天井のクロスの張替え費用

天井のクロス選びにはコツがあります。例えば、表面に凹凸が多いクロスを天井に張ると、照明で影が浮かび上がり、部屋の中でちらついてしまうことがあります。

一般的な天井の広さは、8畳の部屋で約13平方メートルです。クロス張替え費用の相場は、1平方メートルあたり約1,000円~約2,500円ですので、8畳の部屋で天井のみを張り替える場合は、約1万5,000円~約3万円のリフォーム費用となります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

ただし、工事費用が約3万円以下になる場合は、施工費を一律2万円としているリフォーム会社もありますので、天井のクロス張替えは、できるだけ壁とセットで行うと良いでしょう。

天井のクロスの張替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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床リフォームの種類と費用

床には、フローリングや畳など、部屋によって張られる部材が異なります。また、張る部材の種類によってもリフォーム費用が異なります。

床の張替えリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

フローリングの張替え費用

フローリングの張替え費用は、平方メートルあたり約3,000円~約4,000円が相場です。なお、天然の木材でできた無垢フローリングになると、平方メートルあたり約5,000円~約7,000円と、少々高額になります。

オーソドックスなフローリング材で、16畳の床を張り替える場合、施工面積は約26平方メートルですので、張替え費用は約8万円~約10万円となります。

ただし、フローリング張替えの際に、床下の補修や廃材処分費用などが発生することもあります。16畳の部屋であれば、追加費用が加わって、リフォームの総額は約10万円~約15万円となります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

なお、既存のフローリングを剥がさず、新しい部材を上から張る「重ね張り」工法を選ぶことも可能です。重ね張りは廃材処分費用が発生せず、手間賃も少ないため、張替えに比べると約1万円割安になります。

ただし、重ね張りを行うと、床下の劣化を見逃してしまったり、リビングに段差ができたりすることもあるため、築年数が長い家では、できるだけ張替えで床下も点検しておくことをおすすめします。

フローリングの張替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

畳からフローリングへのリフォーム費用

畳の部屋をフローリングにリフォームする場合は、フローリングを張る費用のほか、畳の処分費用も発生します。また、畳を撤去した分、床が低くなるため、下地の造作リフォームも発生します。

・畳の処分費用:約1,000円~約3,000円
・フローリング張替え費用:約3,000円~約7,000円
・床下地造作費用:約8,000円~約1万2,000円
※すべて平方メートルあたりの単価です。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

6畳の和室であれば、約8万円~約13万円、8畳であれば、約10万円~約18万円がリフォーム費用の相場となります。

畳からフローリングへの張替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

トイレの床材張替え費用

水気や汚れに晒されるトイレは、無垢の木材やカーペット等の床材は適していないため、クッションフロアやタイル材など、耐水性のある床材を使います。

クッションフロアとは、塩化ビニール製の床材のことで、汚れが付着しにくく水を弾くことから、トイレだけではなく、洗面台などにも使用されます。

クッションフロアの張替え費用自体は、平方メートルあたり約3,000円前後です。さらに、既存の床材を撤去・処分する費用として約1万5,000円、トイレスペースに合わせてクロスを加工する費用や養生費用などが追加されます。

これらを合算すると、約1畳のトイレスペースであれば、約2万円~約6万円前後が、クッションフロア張替え費用の相場となります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、タイル材はクッションフロアよりも部材価格が割高になるため、クッションフロアに比べると、平方メートルあたり約2万円~約4万円ほど費用が高くなります。

約1畳のトイレスペースをタイル材に張替える場合は、約6万円~約10万円ほどの予算を準備しておくと良いでしょう。

トイレの床の張替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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窓リフォームの種類と費用

窓のリフォームは、単純にガラスやサッシ、網戸などを交換するだけではなく、二重窓にして断熱性を高めたり、開口部を増設して通気性を高めたりする目的で行われることもあります。

窓のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

二重窓の取り付け・リフォーム費用

二重窓とは、開口部にサッシが2つ重なっている窓のことで、窓と窓のあいだに空間ができることによって、高い断熱性を発揮します。

二重窓へのリフォーム費用は、窓1カ所につき約7万円~約12万円ですが、リビングの掃き出し窓などサイズが大きい窓になると、約12万円~約17万円となります。

二重窓には、既存の窓枠を残したまま取り付けできるタイプがあり、このタイプを選ぶと工事費用を最小限に押さえることができます。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

ただし、1カ所の窓を二重にしただけでは、大きな断熱効果は期待できません。

また、複数の窓取り付けを同時に行った方が、運賃や大工の人件費などの施工費用がまとめられ、約3万円前後の値引きが行われることもあるため、できるだけ複数箇所の窓の見積もりを取っておくと良いでしょう。

内窓・二重窓の取り付けリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

網戸の張替え・取り付け費用

既存の網戸を新しいものに張り替える場合は、1枚あたり約1,000円~約4,000円が費用の相場となります。掃き出し窓に取り付けるものなど、大きな網戸になるほど価格は高額になります。

なお、総リフォーム費用が約1万円以下の場合は、現場出張費として約3,000円~約5,000円を別途請求されることがありますので、できるだけ複数箇所の網戸をまとめて交換した方が良いでしょう。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、網戸がない窓に新たに取り付ける場合は、サッシの枠に網戸の枠が必要になるため、サッシごと交換しなければなりません。

網戸の取り付けが可能なサッシに交換する場合は、約10万円~約25万円の費用が必要になります。

網戸の種類によっては、サッシに網戸の枠がなくても取り付けが可能な、後付け専用のものもありますが、後付けした網戸の分、窓が屋外側に出っ張ることになりますので、外観の見た目も考慮したうえで選ぶとよいでしょう。

網戸の張替え・取り付けについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

窓の後付け・増設リフォームの費用

部屋に窓を増設する場合は、窓の本体価格と取り付け費用のほか、壁の解体工事が発生します。

リフォーム費用としては、窓1カ所の増設につき約12万円~約25万円が相場です。掃き出し窓などサイズが大きい窓を増設する場合は、プラス約5万円ほど割高になります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

注意点として、新たに窓を増設すると、壁の耐久性が落ちてしまうことがあります。

そのため、家の壁のうち、窓にできる割合は決まっていますので、リフォーム前に設計を確認し、窓を増設しても家の耐久性が失われないことを確認しなければなりません。

窓の後付け・増設リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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外構リフォームの種類と費用

外構とは、玄関や庭、カーポートなど、屋外設備のことを指します。エクステリアと呼ばれることもあります。

外構のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

フェンスのリフォーム費用

フェンスは部材の素材によって本体価格が異なります。

・アルミ系フェンス:約2万円~約4万円
・木製フェンス:約3万円
※フェンス1枚と柱2本分の価格です。

また、取り付けには支柱1カ所につき約5,000円~約2万円の工事費用が発生し、フェンスの組み立てやカットに約2万円の費用が加わります。

そのため、フェンスの長さが増えるほど、支柱を基礎に埋める工事が増え、総費用は高額になります。

全長6mのアルミフェンスであれば、リフォーム費用は約8万円~約15万円となりますが、支柱の埋め込みが発生しない、据え置きの木製フェンスであれば、約5万円以下に収まることもあります。

しかし、フェンスは風の抵抗を受けやすく、倒壊によってケガや事故の恐れがありますので、リフォームの際にしっかり支柱をコンクリートで支えておくと良いでしょう。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

そのほか、既存のフェンスに塗装する場合は、塗装費用に加えて、周辺の養生費用や、フェンスの汚れや錆びを落とす作業が発生します。

フェンスの塗装費用の相場は、約6mのもので約6万円~約8万円ですが、古い金属製フェンスの場合、サビが本体の深部まで達していると、塗装前の下地処理が大規模になり、リフォーム費用も高額になってしまうことがあります。

塗装前の処理が高額になる場合は、フェンスごと交換するリフォームも検討するとよいでしょう。

フェンスのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

カーポートのリフォーム費用

カーポートの商品価格相場は、1台用で約30万円となっており、車の収容可能台数が増えるほど、倍の価格になります。

また、遮熱仕様の屋根に変更した場合は、プラス約1万円~約20万円のオプション費用が加わります。

さらに、カーポートを新たに設置する場合は、設置箇所の地面がコンクリートか否かで費用が異なります。

コンクリート地面にカーポートを設置する場合、カーポートの支柱を埋めるために、コンクリートに穴を開けるはつり工事を行わなくてはなりません。

はつり工事は、支柱1カ所につき、約3,000円~約5,000円ですので、カーポート1台分であれば、約1万円が目安となります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、駐車場にコンクリートがない場合は、コンクリート打設工事が必要です。コンクリート打設は、平方メートルあたり約2万円が相場となっていますが、広範囲にコンクリートを打設する場合は、コンクリートの割れを防いでおかなくてはなりません。

割れ防止の方法としては、草目地や砂利目地などを追加する方法があります。草目地は平方メートルあたり約3,000円、ピンコロ目地は約6,000円が相場です。

カーポートのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

玄関アプローチのリフォーム費用

玄関アプローチとは、門から玄関までの通路の部分を指します。

玄関アプローチをタイル張りにする場合は、平方メートルあたり約1万5,000円が相場となっており、約10平方メートルの玄関アプローチであれば、基礎工事費用も含めると、リフォーム費用は約20万円となります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、レンガを敷き詰める場合は、水平に施工する手間がタイルよりもかかるため、平方メートルあたり約3万円が費用相場となっています。

そのほか、地面の砕石やモルタル基礎工事が発生しますので、10平方メートルの玄関アプローチであれば、約30万円~約40万円がリフォーム費用の相場です。

玄関アプローチのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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庭リフォームの種類と費用

庭では、ウッドデッキを設置したり、一面を芝生や砂利にしたり、コンクリート敷きにしたりするリフォームを行うことができます。

庭のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

ウッドデッキのリフォーム費用

ウッドデッキを新たに設置するためには、ウッドデッキの本体価格に加えて、デッキを設置する基礎工事が発生します。

ウッドデッキの本体価格相場は、約15万円~約20万円です。現在、住宅用で一般的に使われるデッキは、雨水や汚れに強い人工木タイプのウッドデッキです。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

一方、天然の木材を使用したウッドデッキは、平方メートルあたり約2万円で設置することができますが、傷や汚れ、雨水に弱く、メンテナンスの頻度が高いため、一般住宅に設置されることは少なくなりました。

ウッドデッキの取り付け費用は、約5万円~約10万円ですが、ウッドデッキが大きなものになるほど、支柱設置工事が増えるため、費用は割高になります。

ウッドデッキのリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

人工芝生や砂利を使った庭リフォームの費用

庭に植える芝生は、大きく分けると人工芝と天然芝の2種類があり、それぞれ価格も異なります。

人工芝とは、樹脂で作られた、芝のような素材です。枯れることがなく、耐久性も高いため、設置後は長持ちさせることができますが、施工費用は平方メートルあたり約6,000円と、天然芝の2倍となっています。

天然芝は、平方メートルあたり約3,000円で施工することができますが、庭に敷いた後も成長し続けるため、維持管理のため芝刈りや水やりといった手入れが必要になります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

手入れの頻度が少ない素材を希望するのであれば、砂利を敷き詰めるという選択肢もあります。

庭に砂利を敷き詰める場合は、平方メートルあたり約4,500円の施工費用が発生しますが、玉砂利などデザイン性が高い素材を選ぶと、費用が約1.5倍ほど割高になることがあります。

庭を人工芝生や砂利にするリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

庭にコンクリートを打設するリフォーム費用

庭にコンクリートを打設する場合は、平方メートルあたり約7,000円の費用が発生します。この金額には、コンクリートの価格と施工費用が含まれています。

約20平方メートルの庭にコンクリートを打設するのであれば、約14万円という計算になります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

ただし、コンクリートは面積が大きくなるほど、重量がかかった時に割れやすくなります。そのため、広範囲にコンクリートを打設する場合は、草目地や砂利目地を入れる工事が追加されることがあります。

そのほか、全く整地されていない土地であれば、下地調整費用が発生し、残土処分費用も高額になるため、平方メートルあたり約5,000円の追加費用が発生します。

庭をコンクリートにするリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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外壁リフォームの種類と費用

外壁のリフォーム方法は、外壁材の交換と、外壁への塗装の2つに分かれます。

あるいは、外壁の断熱性能を高めるリフォームが行われることもあります。

外壁塗装・外装リフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

外壁の張替え・塗替え費用

外壁の張替えには、新たに外壁材を張る費用と、既存の外壁材を撤去処分する費用が必要です。

なお、外壁材は種類ごとに費用相場が異なります。価格はいずれも平方メートルあたりの、施工費用を含む金額です。

・窯業系サイディング材:約4,000円
・金属系サイディング材:約6,000円
・ガルバリウム鋼板:約5,000円
・トタン:約3,000円
・タイル材:約9,000円

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

外壁材の施工費用以外に発生する工事の、平方メートルあたりの単価は、以下の通りです。

・足場設置費用:約1,500円
・養生費用:約300円
・既存外壁材撤去費用:約2,000円

例えば、約100平方メートルの外壁を窯業系サイディング材に張替えた場合のリフォーム費用は、約80万円になることが予想されます。

外壁の張替え・塗り替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

サイディング外壁の塗装費用

サイディング材は価格が比較的安価で、かつ施工性も高く、デザインやカラーも豊富なため、一般住宅で主流の外壁材です。

サイディング材を長持ちさせるためには、約10年に1度、表面の塗装リフォームが必要です。

塗装工事は、使用する塗料のグレードと、外壁材の状態によって費用が異なります。

塗料には、以下4種類のグレードが存在します。ハイグレードな塗料になるほど施工費用が高くなりますが、その分、耐久性も高くなります。

金額は平方メートルあたりの単価を、カッコ内は耐用年数を表しています。

・アクリル:約2,000円(約5年~約8年)
・ウレタン:約3,000円(約8年~約12年)
・シリコン:約5,000円(約12年~約15年)
・フッ素:約6,000円(約15年~約20年)

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

これらの塗装費用に対し、足場の設置費用、養生費用、高圧洗浄費用、下地調整費用などが加わって、塗装リフォームの総費用となります。

・足場設置費用:約1,500円
・養生費用:約300円
・高圧洗浄費用:約200円
・下地調整費用:約1,000円

例えば、住宅の平均的な外壁面積は約100~120平方メートルです。この大きさの外壁に、シリコン塗料で外壁塗装リフォームを行うと、総費用は約80万円~約96万円と推測することができます。

なお、サイディング外壁を塗装する時は、外壁材の点検も同時に行われます。サイディング外壁の点検として最も多いものは、目地に使われているコーキングの打替えです。

コーキングとは、サイディング材同士の目地に充填する、ゴム製の部材のことです。コーキング、またはシーリングと呼ばれ、外壁材よりも劣化が早く、約5年に1度は点検が推奨されています。

コーキングの打替えは、1カ所あたり約1,000円が相場です。

サイディング外壁の塗装についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

外壁の断熱リフォーム費用

外壁の断熱には、3種類の方法があります。

まず1つ目が、断熱性の塗料で外壁表面を塗装する、断熱塗装リフォームです。この場合は、平方メートルあたり約3,000円~約6,000円の費用が発生し、通常の塗装と同様に、足場設置費用などが加わります。

2つ目の方法が、屋内側から行う「充填断熱工法」です。屋内側の壁に、断熱材のグラスウールを吹き付けたり、断熱パネルを敷き詰めたりする工事があります。

充填断熱は、屋内の内装をいったん剥がす工事が必要になります。施工費用は、内装工事も含めると、平方メートルあたり約5,000円が相場です。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

最後の3つ目の方法が、外壁材を一度剥がし、外側から断熱材を施工する「外張り断熱工法」です。

こちらは充填断熱工法と違って、屋外で行うリフォームになります。外壁全体が断熱材で包まれるため、より強固に家の温かい空気が外に逃げにくくなります。

外張り断熱工法の費用は、平方メートルあたり約8,000円が相場となっており、断熱リフォームの中では最も高額な種類です。

外壁の断熱リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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屋根リフォームの種類と費用

屋根は、家の中でも特に、紫外線や熱、雨や風などによるダメージが蓄積されやすい箇所です。

屋根材や屋根塗装の劣化、雨漏りなどが起きていたり、断熱性を向上させたい場合は、屋根のリフォームを適宜行うことで、家の耐久性を大きく高めることができるでしょう。

屋根のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

屋根の瓦の葺き替え費用

日本瓦の屋根は、非常に耐久性の高い屋根材ですが、時が経てば瓦の割れや剥がれなどが目立つようになります。

屋根材全体を交換するリフォームのことを「葺き替え」と言います。

日本瓦から日本瓦に葺き替える場合、既存の瓦の処分費用と、新しい瓦の施工費用で、高額なリフォームとなります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

日本瓦の施工費用は、平方メートルあたり約9,500円です。さらに、既存の屋根瓦の処分費用、足場設置費用、屋根下地調整費用などが加わります。

約80平方メートルの屋根であれば、日本瓦への葺き替え費用は、約150万円がリフォーム費用の相場になります。

なお、日本瓦を別の屋根材に葺き替えると、約10年に1度、屋根材の塗装リフォームが必要になることを忘れないようにしましょう。

屋根の瓦の葺き替えについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

屋根の断熱リフォーム費用

「断熱」とは、熱の移動をカットするはたらきのことです。似た用語に「遮熱」がありますが、こちらは熱を防ぐ働きのことで、断熱とは意味が異なるので区別が必要です。

屋根の断熱には、屋根の外側から行うものと、屋根の内側から行うものの2種類があります。

屋外から行う断熱リフォームとしては、断熱塗装を約40万円~約60万円、断熱性の高い屋根材に葺き替えるリフォームを約50万円~約250万円で行うことができます。なお、金額は平均的な約90平方メートルの屋根を想定しています。

また、屋内から行う断熱リフォームは、約15万円~約50万円で、屋根の裏側に断熱材を充填する作業が行われます。

屋根の断熱リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

屋根の防水リフォーム費用

スレート屋根や瓦屋根には、屋根材の下に「ルーフィング」と呼ばれる防水シートが敷かれています。

このルーフィングが破れてしまうと、いくら上等な屋根材や屋根塗料で表面をカバーしても、雨漏りに繋がってしまいます。

ルーフィングを張り替える費用は、平方メートルあたり約1,000円~約2,000円ですが、屋根材をいったん剥がす費用や現場管理費用などが発生するため、約20万円~約30万円の予算を立てておくと良いでしょう。

屋根の防水リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

天井リフォームの種類と費用

天井には、屋根裏からのホコリや虫が室内に入らないようにする役割があります。必要に応じて天井のリフォームを行なうことによって、より快適な住まいを手に入れることができるでしょう。

天井のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

点検口の取り付け費用

天井に点検口を設置する費用は、1カ所につき約3万円~約5万円が相場です。これは、点検口本体の価格や、天井の穴開け工事費用などを含めた総費用です。

なお、点検口のサイズアップを行うと、約1万円~約3万円追加されます。

点検口の取り付けについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

天井を高く・低くするリフォーム費用

住宅の居室の天井高さは、210cm以上確保することが、建築基準法で定められています。近年は成人の身長が高くなったことから、昔よりも高い、約240cmの天井が人気になりつつあります。

天井の高さ次第で、部屋の印象は大きく変わります。天井を高くすることによって、視覚的にも体感的にも、部屋が広く感じられるようになるでしょう。

一方、あえて天井を低くするリフォームが行われることもあります。書斎や寝室などを作る場合は、低い天井にすることで、落ち着きのある空間を手に入れることができます。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

天井の高さを変更するリフォームの費用は、約30万円前後が相場ですが、既存天井の解体によって剥き出しになった梁や、2階床などの内装仕上げが発生しますので、約40万円~約60万円の費用になることもあります。

また、天井を取り払い、吹き抜けにする場合は、約150万円~約200万円が必要になります。

ただし、天井の高さが210cmよりも低くなる場合や、吹き抜けにして延床面積が減少する場合は、建築確認申請の提出が必要になり、約10万円~約20万円の追加費用が発生します。

天井の高さ変更リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

ダウンライトの取り付け費用

ダウンライトは、補助的な照明としても、部屋の意匠性を高めるアイテムとしても効果があります。

天井の空きスペースにダウンライトを追加する場合は、内装工事と電気配線工事、ダウンライトの本体価格が必要です。

リフォーム費用は、ダウンライト1カ所につき約1万2,000円が相場ですが、調光機能や人感センサー付きのダウンライト機器を選ぶと、約1,000円~約1万5,000円ほど本体価格が割高になります。

ダウンライトの取り付けについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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進化する塗料市場で屋根外壁を守る

最近の屋根や外壁用塗料は、屋根や外壁を日光などの刺激から守るだけではなく、遮熱やセルフクリーン機能など、様々な機能を合わせ持つものが多く開発されています。

ある商品では、外壁などに塗布することで屋内外の熱の移動を抑える断熱と遮熱効果を発揮します。これによって、夏は涼しく冬は暖かい屋内空間を実現します。特に、断熱効果によって冬場の結露を抑制し、結果的に建物を長く快適に使うことができるようになります。

また、この塗料は空気を含んだ層で出来ているので、遮音や防音などの効果も発揮します。さらに、空気中の花粉やほこり、ニオイ物質の浮遊を抑える効果もあり、消臭や空気質の改善効果も期待できるといった機能も兼ね備えています。

最近では、ラジカル塗料と呼ばれるコストパフォーマンスに優れた塗料も人気です。ラジカル塗料は、従来のアクリル樹脂やシリコン樹脂などの塗料をベースとして、高耐候酸化チタンと光安定剤という成分を配合することで長い耐用年数を実現しています。

ラジカル塗料は耐用年数が長いだけではなく、汚れが付きにくい上に施工がしやすいというメリットもあります。比較的新しい塗料のため、情報が少なく取り扱う業者も限られているというデメリットがあります。

ラジカル塗料の施工費は、1平米あたり約2,000円~約4,000円になります。

玄関リフォームの種類と費用

玄関は家族が毎日出入りする空間です。また、玄関はお客様を最初にもてなす空間でもあります。
明るく開放的で、収納も充実した玄関を手に入れることによって、家での暮らしもより快適にすることができます。

玄関のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

玄関扉を引き戸にする費用

玄関ドアの引き戸へのリフォームは、約20万円~約40万円で行うことができます。

ただし、断熱効果の高いものや、バリアフリーに特化したものは、その分割高となります。

また、玄関ドアをスライドドアにする際には、壁を壊してスペースを新たに作らないといけない場合があり、そのときには別途工賃が約10万円~約50万円かかります。

玄関ドアを引き戸にするリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

玄関への風除室の設置費用

玄関は窓が確保しにくく物を多く収納するため、湿気が溜まりやすい箇所でもあります。

ガラス張りの風除室を玄関に設けることで、日差しが入り込む、通気性が高くカビの生えにくい玄関を手に入れることができます。

シンプルな風除室であれば、約15万円がリフォーム費用の相場です。

ただし、建物の角を利用して設置する「L型」は約20万円、3面ガラス張りの「C型」を設置する場合は約40万円のリフォーム費用になることがあります。

風除室の設置についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

玄関屋根・庇の後付け費用

玄関に屋根がないと、雨の日は玄関ドアを開けるたびに手元や足元が濡れてしまいます。

玄関屋根は、簡易な庇タイプであれば、約3万円~約10万円で後付けすることができます。玄関間口が広い場合は、サイズが大きい屋根を取り付けることになるため、約20万円~約30万円のリフォーム費用になることもあります。

玄関の屋根・庇の後付けについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

階段リフォームの種類と費用

階段は上手く利用することによって、収納量アップや家事の快適さ向上などをもたらす効果がありますが、家の耐久性に深く関わる設備でもありますので、リフォームの前に、しっかり耐久性を確認しておきましょう。

階段のリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

階段下の収納の設置費用

階段下がデッドスペースになっている場合は、収納として再利用することができます。

背の低い小物を入れる、観音開き扉の簡易な収納であれば、約5万円~約10万円で取り付けが可能です。

あるいは、階段下スペースを大きく開口し、クロスなどを張って、扉を取り付けず、あえて見せる収納スペースとして仕上げる場合は、約15万円~約20万円のリフォームになることもあります。

手すりの設置費用

古い階段は傾斜が急に作られているものも多く、手すりを取り付けることによって、足腰の悪い方や小さい子どもでも、掴まりながら安全に移動することができるようになります。

手すりは、1mあたり約1万5,000円~約2万円が取り付け費用の相場です。そのほか、手すり設置のために設置箇所の補強工事が発生することもあるため、約6mの手すりであれば、約10万円~約15万円が費用相場となります。

手すりの設置についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

階段の位置を変える費用

階段の位置変更は、2つの方法があります。

1つ目は、既存の階段をいったん解体し、別の場所に流用するリフォームです。こちらは約40万円~約50万円で行うことができます。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

もう1つは、既存の階段を撤去・処分し、新たに別の階段を設けるリフォームです。この場合、上記の方法に対し、廃材処分費用として約8万円が追加され、新しい階段の部材価格も必要になります。

階段部材は約15万円~約20万円ですので、新しい階段を1から作るリフォームは、約60万円~約80万円の費用が必要です。

階段の位置変更リフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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フルリフォームの費用

フルリフォームとして行われるものには「リノベーション」と「スケルトンリフォーム」があります。両者には厳密な違いはありませんが、スケルトンリフォームは、基礎と構造体以外のすべての設備を解体するという特徴があります。

これらの仕分けについては建築基準法上の定義はなく一般的な総称です。

また、元の建物を再利用するフルリフォームに対し、建物を構造体ごと全て解体し、新しく立て直す「建て替え」もあります。

この項目では、それぞれの工事内容や費用を、建物タイプごとに比較しています。

建物タイプ別のリノベーション費用

リノベーションとは、再生、つまり「建物に新しい価値を与える」ことです。

設備の交換や不具合の修理など、単に元に戻すだけのリフォームに対し、間取り変更などによって、建物の使い方を大きく変える工事などをリノベーションと呼ぶことがあります。

リノベーションについてはこちらの記事でも詳しく解説しています

マンションリノベーションの費用

約7坪のワンルームマンションのリノベーションは、約300万円~約600万円が費用相場となっています。

一方、部屋数が多い、約21坪の3LDKマンションでは、間取り変更工事を行うことも多いため、リノベーション費用は約700万円~約1,200万円となります。

マンションのリノベーションについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

戸建て住宅リノベーションの費用

戸建て住宅のリノベーション費用は、約700万円~約1,000万円が中心価格帯となっています。

この費用には、間取り変更のための内装工事のほか、水回り設備の交換費用などが含まれます。

屋根や外壁にも手を加える場合は、塗装のみであれば、外壁は約60万円~約90万円、屋根は約50万円~約80万円の追加費用が発生します。外壁材や屋根材の張替えを行う場合は、約200万円前後の追加費用が必要になります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

なお、耐震改修工事を行うと、追加で約50万円~約150万円、断熱改修工事を行うと、約150万円~約300万円の費用が発生します。

追加工事もすべて行った場合のリノベーション費用は、約1,500万円~約2,000万円になることもあります。

戸建て住宅のリノベーションについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

古民家リノベーションの費用

現在の建物とは造りが異なる古民家は、大きな内装工事が発生します。

さらに、建築面積が広いものが多く、解体する廃材の量も増え、断熱改修工事や耐震補強工事も行わなければなりませんので、リノベーション費用は高額になります。

古民家リノベーションの費用相場は、約2,000万円~約3,000万円が相場となっています。

古民家のリノベーションについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

建て替えとフルリフォームの費用比較

フルリフォームの費用は、約1,300万円~約2,000万円が相場です。

しかし、フルリフォームといっても、外装や外構に手を加えなければ、約1,500万円以下で行えることがあります。

また、建物の保存状態が良く、再利用できる設備が多く残っていれば、約1,000万円以下のローコストリフォームも可能です。

フルリフォームが約2,000万円を超えるパターンとしては、屋根や外壁の張替えを行うケース、外装・内装の8割以上を解体するような大規模なケース、建物全面に耐震・断熱改修が必要なケースなどが考えられます。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

一方、建て替えの費用は、約1,500万円~約2,300万円が相場となっており、フルリフォームに比べると割高です。

理由として、建て替えは元の建物をすべて解体するため、解体・撤去費用が発生すること、建物をいったん無くし、新たに建てるために建築確認申請費用が発生することなどが挙げられます。

建て替えとリフォームの費用比較についてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

スケルトンリフォームの費用

先ほども軽く触れましたが、スケルトンリフォームとは、建物の構造体のみを残し、水回り設備や内装、間仕切り壁などをすべて撤去し、新たに作り替えるリフォームのことです。

マンションのスケルトンリフォーム費用

マンションで行われるスケルトンリフォームは、約500万円~約1,500万円が費用の相場となっています。

高額なリフォームになりにくい理由として、一戸建てに比べて解体する設備が少なく、さらに屋根や外壁、窓やベランダなどの共用部に手を加えられないことなどが挙げられます。

なお、中古マンションを購入する費用は上記の金額には含まれていません。

マンションのスケルトンリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

戸建てのスケルトンリフォーム費用

マンションに比べると自由にプランニングが行える戸建て住宅は、スケルトンリフォームの費用も、約600万円~約1,800万円と割高になります。

約600万円~約1,000万円で行えるのは、面積が小さい平屋や、狭小住宅などが多く、約40坪の2階建て住宅では、約1,000万円に押さえることは難しいと言えるでしょう。

また、中古の戸建て住宅を購入し、スケルトンリフォームを行う場合は、物件購入費用が加わって、約1,500万円~約4,000万円の高額な費用が必要になることがあります。

戸建てのスケルトンリフォームについてより詳しく知りたい方はこちらの記事へ!

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リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

目的別のリフォーム費用

リフォームは、不具合の修理や壊れた設備の交換だけではなく、ある一定の目的のために行われることがあります。

耐震リフォームの種類と費用

耐震リフォームは、約50万円~約150万円の費用が発生します。こちらは、耐震補強工事の費用と、建物の耐震性を調べる耐震診断費用を合算した金額です。

費用相場に開きがあるのは、耐震補強工事には、建物の強度や素材ごとに、様々な工法が存在するためです。

例えば、比較的新しい年代に建てられた家の大半は、建物に「筋交い」や「ブレース」と呼ばれる補強が入っています。

ところが、古い木造住宅の中には、補強が不十分あるいは現行の建築基準法を満たしていないものが紛れていることがあります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

既に補強が十分行われている家であれば、補強金物を部分的に取り付ける、約20万円の工事で済むこともあります。

しかし、建物全体に補強が必要な家では、複数の補強工事を同時に行う必要があるため、約100万円以上の費用になる恐れがあります。

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介護リフォームの種類と費用

高齢者や介護が必要な人が過ごしやすい家にする方法は沢山ありますが、介護保険制度で指定されている介護リフォームは、種類が決まっています。

・和式トイレから洋式トイレへの変更:約30万円~約60万円
・段差の解消やスロープの設置:約5万円~約20万円
・滑りにくい床材への変更:約5万円~約10万円(6畳の部屋の場合)
・手すり取り付け:約5万円~約10万円
・軽い力で開け閉めできる扉に変更:約15万円~約25万円
・階段昇降機取り付け:約50万円~約150万円(保険適用外、助成金有)

なお、これらに付随して行われる補修や補強工事も、介護リフォームの一部とみなされます。

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防音リフォームの種類と費用

防音リフォームは、壁・床・窓それぞれの防音性を高める工事が行われます。

壁の防音リフォーム

壁や天井に遮音シートを埋め込むリフォームであれば、1面につき約15万円で行うことができます。

6畳の部屋であれば、約80万円以内で行うことができますが、遮音だけではなく、吸音効果も併せ持つシートを使うと、約10万円~約20万円ほど割高になることがあります。

床の防音リフォーム

壁や天井と同様に、床も遮音シートや吸音材を入れて、防音性を高めることができます。

費用相場は6畳であれば約10万円~約30万円ですが、より防音性を高めたい場合は、表面の床材も防音機能が付いたものに張り替えると良いでしょう。

防音機能付きの床材は、オーソドックスなフローリングやクッションフロアに比べると割高になりますが、約15万円~約25万円の追加費用で、階下への音漏れや振動に強い床を手に入れることができます。

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窓の防音リフォーム

防音効果を持つ複層ガラスに取り替えることでも、部屋の防音性は高くなります。

窓の交換リフォームは、1カ所につき約7万円~約12万円になりますが、複層ガラスにも、防音性に特化したタイプなどがありますので、予算に問題がなければそちらのタイプを選択すると良いでしょう。

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断熱リフォームの種類と費用

断熱リフォームには、屋内で行うものと、屋外で行われるものがあります。

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屋内で行う断熱リフォーム

・断熱カーテンに交換:約5,000円~約8,000円/1カ所あたり
・床下の段熱:約3,000円~約5,000円/平方メートルあたり
・天井の断熱:約2,000円~約8,000円/平方メートルあたり
・複層ガラスに交換:約7万円~約12万円/1カ所あたり

屋外で行う断熱リフォーム

・充填断熱:約5,000円~約1万円/平方メートルあたり
・外張り断熱:約3万円/平方メートルあたり
・断熱塗装:約5,000円~約8,000円/平方メートルあたり

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防水リフォームの種類と費用

防水リフォームは、外壁や屋根で行われます。

ひび割れが起きやすいモルタル外壁では、割れからの浸水を防ぐために、弾性塗料による防水リフォームが行われます。費用は、平方メートルあたり約5,000円~約6,000円ですが、塗装前の洗浄や下地調整費用なども加わります。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

また、漆喰やコンクリート外壁では、内部の湿気を外に逃がしやすくするために、浸透性塗料による防水リフォームが行われます。費用は、平方メートルあたり約3,000円が相場です。

そのほか、コーキングと呼ばれる樹脂製の目地材が劣化すると、ひび割れや剥がれが生じて、雨水の浸水が起きやすくなります。劣化したコーキングを剥がし、打ち替える費用は、1カ所あたり約1,000円が相場です。

既に雨漏りしている場合は漏水カ所の特定や補修が優先され約1万円~約3万円は必要です。

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防犯リフォームの種類と費用

防犯リフォームは、主に窓の強化がメインで行われます。ガラスを複層にして耐久性を高める方法だけではなく、ルーバーやシャッターを取り付けて、侵入者が寄り付きにくい見た目にする方法も効果的です。

・窓を二重窓に変更:約5万円~約10万円
・窓を防犯ガラスに変更:約3万円~約20万円
・窓にルーバー格子を取り付け:約8万円~約30万円
・雨戸の取り付け:約3万円~約11万円
・手動シャッターの取り付け:約7万円~約10万円
・電動シャッターの取り付け:約18万円~約30万円
※すべて窓1カ所あたりの費用です。

リフォームの費用や価格の相場は?一挙紹介します!

そのほか、玄関ポーチや門まわりに、人感センサー付きの照明を設置しておくと、より防犯性を高めることができるでしょう。

また自分のスマホや警備会社に連動した防犯カメラの設置も大変有効な防犯対策です。

・外構に照明を設置:約1万円~約3万円
・防犯カメラの設置:約3万円~約10万円

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リフォーム工事の標準工事とは?

リフォーム工事の費用について調べてみたり、実際に見積もりを取ってみると「標準工事」や「基本料金」という言葉を目にすることがあります。

「標準工事」や「基本料金」の内容については、見積もり明細などに細かく記載されておらず、何が含まれているのか書類だけでは確認できない場合もあります。

これらは、基本的には問題なく使用できる最低限のレベルの工事費用と考えていいでしょう。そのほかのサービス費用や、補修費用は含まれていないことがほとんどです。

例えば、水栓の交換工事を依頼をする際に、提案された水栓ではなく他の水栓を選択した場合、見積もりの標準工事には水栓料金を含むと記載されていたとしても、選択した水栓の器具費用が別途追加請求されます。

また、業者の施工不良で後日補修を依頼したにもかかわらず、補修費用を請求されることもあります。

標準工事にはどのような器具やサービス内容が含まれているのかを、工事契約の前にきちんと確認をしておくことが重要です。この内容は業者によって異なるので、相見積もりを取ってそれぞれの業者に工事内容をきちんと確認した上で比較検討をしましょう。

特に、アフターサービスについてはよく確認をしましょう。専門業者であっても、施工をするのは人間です。きちんと施工したつもりでも、ミスをしてしまうこともあります。そのため、どんなに実績のある業者であっても補修などのアフターサービス内容については事前にしっかりと確認をしておきましょう。

リフォームの工期の目安はどれくらい?

リフォーム 工期

リフォームには全面リフォームから部分的なリフォームまでさまざまありますが、リフォーム内容によって工期も変わります。

リフォーム別の工期は、下記のような目安になりますので紹介します。

住宅の全面リフォームにかかる工期

建物の基礎を残して配管から内装まで全面的にリフォームする全面リフォームの工期は、40坪ほどの一戸建て住宅ならば3か月が目安です。

フルリフォームやリノベーションとも呼ばれる全面リフォームは、新築同様の工事が行われるためその工期も数カ月に及びます。

リビングのリフォームにかかる工期

リビングルームのリフォーム工期は1日~7日ほどです。

壁や天井のクロスの張替えなら一日で済む場合もありますが、リビングルームと隣の部屋の壁を取り払うなどの大掛かりな工事になると1週間ほどかかります。

また壁の内部に新しく断熱材を入れるなど、さらに手のかかる工事となると、数週間かかる場合もあるでしょう。

キッチンリフォームの工期

キッチン新設には一週間が目安

新しいシステムキッチンに入れ替えるリフォームの工期は、3~5日程度が目安です。

キッチンの規模や種類によっても工期は変わりますが、キッチンのリフォーム工事には既存のキッチンの解体に給排水、ガス、電気工事などもあるため、3~5日ほどの工期が見込まれます。

大規模なキッチンリフォームには2~3週間

新しいシステムキッチンを導入するだけでなく、間取りからキッチンの向きまで変える大規模なリフォームには、

2週間~3週間の工期が必要です。

大規模なキッチンリフォームは、既存のキッチンの解体・撤去に加えて、新しいキッチンに合わせた給排水管の移設や、壁や天井などリフォームも含まれて作業工程も多いことから、数週間にも及ぶ工期になります。

浴室リフォームの工期

ユニットバスの交換だけなら2~3日

既存のユニットバスからユニットバスへの交換だけならば、その工期は2~3日程度です。

ユニットバスの交換作業にはそれほど時間はとりませんが、隣接する洗面脱衣室の内装を併せて改装するとなると4~5日程度かかります。

在来工法からユニットバスへのリフォームには1~2週間

懐かしさを感じられる昔ながらのタイル張りのお風呂からユニットバスを取り入れた全面リフォームにかかる工期は、短くて1週間、長ければ2週間ほどかかるでしょう。

風呂場の解体に数日かかり、その後、配管工事をはじめとする大掛かりな工事に、新しいユニットバスの設置となるので、少なく見積もっても1週間はかかります。

トイレのリフォームの工期

便器・便座の交換なら約2時間

便器や洗浄便座の交換といった小規模なリフォームなら2時間程度で済むお手軽リフォームと言えるでしょう。

配管や内装工事を伴うトイレリフォームには1~2週間

便器や便座の取り換えが2時間ほどで終わるのに対して、トイレの全面リフォームとなると3~4日かかります。

トイレの大規模なリフォームには、配管の移設や天井・壁・床の内装工事などに手間がかかるため、工期は3日以上と長くなります。

洗面所のリフォームにかかる工期

洗面台の入れ替えだけならば1日で済みますが、壁のクロスを張り替えたり、床材も変えるなどのリフォームとなると、その工期は3~5日ほどが見込まれます。

外壁や屋根のリフォームにかかる工期

外壁や屋根の実質的な工事にかかる時間は足場の設置を含めて10日~2週間程度が目安です。

しかし外壁や屋根のリフォームは天候の変化にも大きく影響を受けるため、2週間では済まない場合も考えられます。

希望の日程通りに済まないこともありますので、余裕をもった日程組みが大切です。

外構・エクステリアのリフォームにかかる工期

外構やエクステリアのリフォーム工期は、どこをどのようにリフォームするかによって大きく変わります。

庭の植栽や芝などの手入れなら、庭の広さにもよりますが、小さめの庭なら1日程度です。

ウッドデッキの新設も1日程度が目安です。また門扉やカーゲートの交換または取り付けも、工期の目安は一日程度です。

その一方で、外フェンスの交換や新設となれば1週間以上、また新しく車庫やガレージを建てるとなれば1ヶ月以上かかることも考えられます。

窓のリフォームにかかる工期

カバー工法なら1日

窓のお手軽リフォームといえばカバー工法がありますが、その工期は数時間から1日です。

カバー工法とは、既存の窓枠を残して内側に新しいサッシを取り付けるので、工期は他の窓リフォームよりも短くなります。

新しい窓の取り付けには3日

壁に穴をあけて新しい窓を新設するとなると、その工期は窓ひとつにつき3日が目安です。

新しい窓はどこにでも取り付けられるわけではなく、耐震性に影響しない壁かどうかの判断や、窓の取り付けの際には外壁の止水対策も必要となるため、決して工期は短くありません。

マンションリフォームの工期の目安は?

マンションリフォームは近隣への迷惑になることもあり、できる限り工期は短く終わらせたいものです。

そこでマンションリフォームの中でも特に工期に時間がかかりそうなリフォームである「スケルトンリフォーム」と「耐震補強リフォーム」にかかる工期について解説します。

マンションのスケルトンリフォームにかかる工期

スケルトンリフォームとは

スケルトンリフォームとは、建物の骨組みだけを残してすべてを撤去して、新しく配管から内装まで変えるリフォームです。

お部屋を一新することのできる自由度の高いリフォームですが、その代わり予算だけでなく工期も長くかかる傾向があります。

スケルトンリフォームの工期は最短1ヶ月~数か月

スケルトンリフォームの内容や広さによってもその工期は変わりますが、短く見積もっても1か月、長ければ3か月ほどかかるのが一般的な工期の長さです。

スケルトンリフォームは工期が長いだけでなく、リフォーム中は住むことができなくなるというデメリットもありますので、リフォーム中の仮の住まいを用意する必要があります。

マンションの耐震補強リフォームにかかる工期

1980年以前に建設されたマンションには耐震補強が必要かも

マンションの耐震補強が必要とされるケースは、1981年に制定された新耐震基準を満たしていないマンションに多くみられます。

新しい耐震基準に合わせるための耐震補強には、柱や梁の補強、壁の補強など種類や工法ともにいろいろあります。

耐震診断の結果を元に補強計画を立てて実施します。

尚、マンションの耐震補強工事は主に共用部分の工事になるので、区分所有者が勝手に行うことはできません。

工期は3ヶ月以上が目安

耐震補強の工法の種類によっても工期は大きく変わりますが、構造躯体に手を加えるため少なくとも3か月が目安となり、さらに工期が長くなることも十分に考えられます。

工期が長くなる理由は、工法の種類だけでなく、現在住んでいる住人への配慮もあります。

休日や深夜・早朝を避けてリフォームを進めることになるので時間がかかるのです。

なぜリフォーム工期は業者によって異なるのか

リフォーム工期は業者によってその長さに違いがあります。

その理由は、業者によって職人が異なり、その職人の腕によっても作業効率が変わってくるからです。

使われる資材によっても、現場で組み立てれば済むようになっているものとそうでないものとでは、工期に差が出ます。

工期の違いが仕事の良し悪しを決めるものではなく、リフォーム内容や職人などのさまざまな要因が工期に影響します。

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リフォームの工期を短くするためのコツは?

リフォーム 工期

リフォームの工期が長すぎて困る場合に、工期を短くするための交渉ポイント5つを紹介します。

工事が可能な時間帯を事前に確認

マンションによって工事をしてもいい時間帯が決められていることがあり、その選び方次第で工事ができる一日分の長さが変わります。

また曜日によっても工事ができる人できない日があるなどもあるので、事前に工事のできる時間帯や日程を確認したうえで工期を決めましょう。

工期の短縮が可能なリフォーム材料を選ぶ

工期を短くしたいのなら、現場での作業時間を減らすためにプレカットがしてある資材など作業効率を上げるための材料を選ぶようにするといいでしょう。

似たような材料でも作業効率を上げられる材料とそうでないものがありますので、業者に相談してみましょう。

リフォーム前に詳細な仕様を決めておく

設備や備品の使用を発注段階で決めておくと、リフォーム全体の工期も短くなります。

例えば、キッチンやバスルームで使われる設備にオプションが付けられるのなら、オプションはリフォーム前に決めておきます。

工事に入ってからオプション選びをしていると工期が遅れる可能性がありますので、発注段階で仕様の詳細を決めておきます。

既存の空間を生かしたリフォームにする

和室から洋室、洋室から和室など大胆なリフォームは工期がかかります。

そこでリフォームをする空間の特色をそのままにして、部分的にリフォームをすることで工期は短くなります。

住みながらリフォームの場合は荷物を少なくする

リフォーム前に荷物を減らしておくと、工期も短くなります。

リフォームをしながら片づけるというのでは片づけに時間がかかる分、作業が進められません。

特に今住んでいる場所のリフォームならば、リフォーム前には片づけて荷物を減らしておきましょう。

どうしても工期を短縮したい場合には、工事中の仮住まいを検討しましょう。

家をリフォームすることで得られるメリット

リフォーム 楽しい

リフォームは、家を修繕するだけでなく、毎日の生活の快適さや安全性を高めることができます。また、趣味の幅も広がるなど、生活スタイルの変化を楽しむことも可能です。この章ではリフォームで得られるメリットを詳しく見てみましょう。

家を新築時に戻すだけがリフォームではない

リフォームは、雨漏りや水漏れを直す、壁紙や床を張替えるなどの新築時のきれいさをとりもどすような補修が目的の工事だけではありません。

使い古るされた設備は、新調することで生活が便利になり、光熱費も抑えられ生活の質がグレードアップします。

たとえば、最近の水栓は、節水タイプがあたりまえです。便器も節水型で、20年前の半分の水量で流せますし、お風呂やキッチンは掃除がしやすい素材や機能が備わっています。

日焼けで色がくすんだり、へこみや傷が目立つようになった内装は、貼替える時に汚れにくい素材やお掃除しやすい素材、調湿機能がある素材にリフォームすることで、快適な室内になるでしょう。

また、壁をリフォームする時に、断熱性能を高める工事を一緒に行えば、夏は涼しく、冬は暖かい環境とすることができます。

このようにリフォームすることで、設備や素材がグレードアップし、生活が快適(家事に能率があがる、掃除がしやすくなる)になり、安全性や省エネ(節水水栓・食器洗い機)も期待できるでしょう。

リフォームは愛着のある家を取り壊さずバージョンアップできる

家を建て替えるとなると、引っ越すなどの手間も増え、今まで住んでいた家も取り壊すことになるでしょう。リフォームのメリットのひとつには、長年住んできた、愛着ある家を取り壊さないことにあります。

子供が小さい時から住んでいた家や祖父母と一緒に暮らした家、兄弟や親戚・知人が集まる家には想い出があります。こういった家を老朽化したから、不便だからと壊してしまうのは寂しいものです。

リフォームは、思い出のある家を取り壊すことなく、設備を取替え、内外装を新築同様、ひいてはバージョンアップさせることが可能となります。

今ある環境はそのままに、快適な住まいとなるリフォームは、家や想い出を失う喪失感もないでしょう。

外壁をリフォームすることで家の性能をアップさせることができる

外壁は、経年劣化により日焼けで色が褪せてしまったり、防水のためのコーキングが劣化したり、塗装の表面がひび割れることもありますので、外壁のリフォームは、家を良い状態で維持するために必要な工事です。

外壁塗料や外壁材には、家の性能をアップさせることができる素材があります。

外から受ける熱をさえぎり、室内の温度が上がるのを抑える遮熱塗料や太陽の光と雨で外壁の汚れを洗い流してくれる光触媒機能のある外壁材などの素材です。

また、外壁の塗替えは色や素材選びによって、家のデザインや印象を変えることができます。

家族の成長と共に好みも変わりますので、明るい外観や落ち着いた外観するなど外壁を塗り替えることで、一新された新しい外観を楽しむことができます。

リフォームは新築時や建て替えに比べて工期が短い

リフォームのメリットは、新築や建て替えに比べて工期が短いことです。建て替えの場合は、引越しからはじまり、解体・着工~完成・引越しまで、少なくても半年はかかります。

一方リフォームは、住みながら工事をすることがほとんどです。工事が終わった部屋から、生活がはじめられますので、家族の負担も軽くなります。

また、リフォームには、住宅性能を維持するメリットがあります。外装・内装・設備はそれぞれ耐用年数が違い、住まい方により経年劣化の状態も違います。

適切な期間でリフォームすることで、住宅全体の性能を維持することができるでしょう。一般的には、水回りの設備は欠陥が発生すると老朽化が進むため、早期のリフォームが向いています。

リフォームは建替えに比べて低予算かつ無理のない費用の範囲で行うことができる

リフォームは、新築や建替えでかかる諸経費の一部が必要ないため、総予算が安く済みます。

新築・建て替えでは、解体や地盤調査・建築確認申請費用・外部設備接続費用などの諸費用がかかりますが、リフォームでは大規模な修繕・模様替え工事に分類されない限りこれらの費用はかかりません。その分、工事代金として使うことができます。

また、リフォームは工事をする部分と工事をしない部分を分けることが可能で、予算に合わせてリフォームプランを選択できます。

費用をかける場所と、最低限に抑える場所とを分けるなど、予算に合わせてを調整できるので、経済的なメリットがあります。

リフォームは各種税金を軽減することができる

家の新築・建て替えにかかる税金は、不動産取得税、固定資産税・都市計画税、登録免許税があります。

不動産取得税は、新たに土地を購入した場合や家を新築・増築した場合に一度だけ納める税金です。リフォームの場合は、不動産取得税はかかりません。
※このあと評価額が上がれば増額の可能性があることを記載しました。上記文章をどの程度訂正するか判断できないのでお任せしたいです。

固定資産税と都市計画税は、毎年1月1日現在所有している固定資産(土地や建物などに)かかる税金で、都市計画税は、都市計画区域内の土地・建物にかかる税金です。

新築や建て替えの場合は、家が竣工すると市町村の固定資産税課が調査にきて、住宅の評価を行い、税額が決定されます。

リフォーム工事における外壁塗装の塗り替えや水回り設備の交換・内装の貼替えなどは、長く生活するために必要なリフォームと判断されるため、固定資産税の評価が変わることはありません。

しかし、住宅をスケルトン(骨組み)の状態にして行うリフォームや建物構造の変更を伴うリフォームの場合は、税額が変わるケースがありますので、注意が必要です。

リフォームをして家屋の評価額が上がれば不動産取得税、固定資産税・都市計画税全て増額になる可能性があることには注意が必要です。

登録免許税は、建替え・新築時に住宅の登記に必要な手続きを行政書士や司法書士に依頼した時にかかる税金です。解体時には、解体した住宅の滅失登記が必要で、新築時には、保存登記と表示登記が必要になります。

増築がないリフォームの場合は、登記の必要がありませんので登録免許税はかかりません。しかし、リフォームでも登録免許税がかかるケースがあります。

リフォームに際して、リフォームローンを借りた場合、住宅又は土地に対して抵当権を設定する必要があります。その場合、金融機関が指定する司法書士が手続きしますので、登録免許税がかかります。

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リフォームの楽しいポイントについて

リフォーム 楽しい

リフォームは、新築や建替えと違う楽しさがあります。リフォーム計画中・リフォーム中・リフォーム後の楽しいポイントはどこにあるのでしょうか?

リフォーム計画中の楽しいポイント

リフォームは、住んでいる家を工事します。計画している時から実際に工事する場所を見ながら、リフォーム工事の計画を詳細を考えることができます。

そのため、家族でリフォームの希望などを出し合い、出た意見を取り入れながら進めることができます。現在の使いにくさや不満がわかりやすいため、計画時からリフォーム工事を理解しやすく、家族での話し合いもスムーズにすすむでしょう。

また、将来性も加味して計画するため、リフォームをきっかけに、家族の将来のことについて話し合うことができます。とても充実したリフォーム計画を進められるでしょう。

リフォーム中の楽しいポイント

リフォームは、住みながらの工事となるため、家がリフォームされていく様子をリアルタイムで実感することができます。リフォームで変わっていく家をみるのは、とても楽しいことです。

リフォーム工事は毎日工事の確認ができるため、工事の進行状況や内容が理解しやすい点も、新築と比較して楽しいことの一つです。毎日確認できるため、工事中に変更や追加工事を相談しやすいところも良いところでしょう。

また、工事が終われば見えなくなってしまうところ(壁の中や床下・天井裏など)も、工事中に確認できるため、非常に良い経験となり、安心感も得ることができます。

リフォーム後の楽しいポイント

リフォームは、家族の今の家に対する不満が解消され、生活がより快適になることで、満足度の高いものになります。

リフォーム計画中や工事中に日々変わっていく家を見ながら、思い描いていたような家が完成すると、満足感もひとしおです。

リフォームは、想い出や住みなれた家はそのままです。愛着をもったまま、使いやすくきれいになった家は、とても嬉しく、生活は楽しいものとなるでしょう。

リフォームで、優良な会社を見つけるには?

本記事のリフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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