2024年08月07日更新

監修記事

壁を壊して部屋をつなげる費用はいくら?壁の撤去/移動/新設費用を解説

子ども部屋を2つに分けたい、和室をつなげてLDKを広くしたいなど、内壁を作ったり撤去するなどの壁のリフォームは、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?壁リフォームの費用相場や注意点、工事期間の目安や、リフォーム費用を抑える方法をご紹介します。

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間取り変更や間仕切り壁のリフォームにはどんな種類がある?

間取りを変更するお部屋のリフォームには大きく分けて2つのパターンがあります。

①部屋を広げるリフォーム
②1つの部屋を2部屋に分けるリフォーム

①部屋や収納スペースの間にある間仕切り壁を壊して、部屋を広げるパターンのリフォームと、②部屋の中に新たな内壁を造作して、それぞれ独立した2部屋に分けるリフォームです。

②の1つの部屋を2部屋に分けるリフォームでは、大工が作る内壁で完全に間仕切る場合や、部分的な新壁+カーテンや引き戸で動線を残すリフォームなども可能です。

また①、②どちらのパターンのリフォームにおいても、多くの場合は付随して壁紙を貼替えるリフォームが発生することが考えられます。

壁を壊して居室を広くするリフォーム

今ある間仕切り壁を壊すリフォームで多いのは、ダイニングキッチンの壁を撤去して広く使えるようにするリフォームです。

古いお家が建てられた時代には現在の新築住宅のようにLDK(リビングダイニングキッチン)という発想で建てられた家は少なく、8帖前後のDK(ダイニングキッチン)の隣がドアのある壁を挟んでリビングであったり和室であったりするケースが多くありました。

このDKをLDKに改修する工事は間取り変更リフォームの中でも多い事例です。

【その他の壁を壊して部屋を広くするリフォーム例】
・和室とリビングの内壁を撤去して和室をリビングの一部にするリフォーム。
・使わなくなった子ども部屋の間仕切り壁を撤去して広い一部屋にするリフォーム。
・隣接するウォークインクローゼットの内壁を撤去して寝室を広くするリフォーム。
・納戸や押入れ、クローゼットの建具と内壁を撤去して子ども部屋にするリフォーム。

部屋の間仕切り壁を壊してつなげるリフォームは、使われていない空間が日常的に利用できるようになるため、生活の利便性がアップします。また、部屋が広くなることで風通しが良くなり開放感が得られます。

壁の一部を撤去して開口と動線を増やすリフォーム

壁を壊すリフォームには新たな動線を設け、生活の利便性を高めるリフォームもあります。

洗面室の隣接する部屋を日々の洗濯や衣類の整理に特化した家事室として、洗面室と隣室を繋げたり洗面室入口近くに新たな開口を作るリフォームなどがそれにあたります。

また介護の必要性から廊下への建具とは別に、お部屋に新しく広い開口を設けるリフォームなどもあります。

壁を撤去して、引き戸・ドアを設置するリフォーム

新たに設けた動線にドアや引き戸を新設するリフォームもあります。

例えば使わなくなった子ども部屋に寝室から出入りできる建具をつけ、書斎やクローゼットとして使用できるようにするリフォームなどがその一例です。

他にもリビングに隣接してつながった和室に、廊下から出入りできる建具をつけて一つの居室(祖父母の部屋や子供部屋)として使用できるようにするリフォームなど、利便性の向上が期待できるリフォームの方法は様々です。

仕切り壁、引き戸などを設置して1部屋を2部屋にするリフォーム

子ども2人の相部屋だった大きな1部屋を、子供達の成長に合わせて2部屋に分けてそれぞれの個室を作るリフォームや、夫婦で使っていた寝室を2部屋に分けたりするリフォームもあります。

通常は1部屋に対して出入り口は1箇所なので、こういった場合は廊下に新しい出入り口を設けるか、間仕切る壁にカーテンや引き戸などを設置する必要があります。

部屋を仕切るリフォームでは、しっかりとした壁を作って間仕切る、間仕切った壁にドアや引き戸を設置する、簡易的なカーテンで仕切るなど、部屋の使用頻度や、プライバシー面を考慮した計画が必要になってきます。

毎日部屋を使用し、それぞれの部屋を完全なプライベート空間に分けたい場合は仕切り壁を、普段は広い1部屋として利用し、来客時だけ部屋を分けたい時などには引き戸やカーテンを用いるのがおすすめです。

壁のビニールクロス貼替えリフォーム

間取りを変更するリフォームではほとんどの場合、付随的にビニールクロスの貼り替え工事も発生しますが、シンプルに内装をリフレッシュするだけのクロス貼り替えリフォームもあります。

近年主流となっているビニールクロスでも、年数とともに段々と日焼けや汚れが目立ってきます。掃除をしてもきれいにならなくなったり、剥がれや傷などが気になり出したらクロスの貼替えリフォームのタイミングです。

クロスの貼替えは部屋の印象を比較的手軽に変えることができるリフォームです。

最近では汚れにくい壁紙やデザイン性の高い壁紙もあり、壁紙を貼替えるだけで生活の質が向上したりおしゃれな印象の部屋に変えることができるでしょう。

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壁を壊して2部屋を1部屋につなげる工事の費用

【工事費用の相場】

工事内容費用相場備考
壁の撤去・解体・処分6万~10万円 
床・壁・天井補修4万~6万円 
壁の造作5万~10万円 
壁・天井クロス貼り替え6万~15万円範囲・仕上げ材料により変動
電気関係改修・仕上げ4万~6万円工事内容により変動
床高さの調整10万~20万円範囲・仕上げ材料により変動
天井高さの調整4万~12万円範囲・仕上げ材料により変動
各工事と費用相場 ※必要な場合のみ工事を実施する項目

間仕切り壁を壊して、2つの部屋をつなげるリフォーム工事費用の相場は、25万~47万円です(6畳×2部屋を1部屋にする場合)。
この工事費はあくまでも目安で、付随する電気工事の有無・天井、床の補修範囲・クロス内装の貼替え範囲などリフォーム内容によって費用が変動します。

【工事期間の目安】

壁を壊して2部屋を1部屋にする場合の工事期間は、壁撤去から仕上げまで5日~7日の工期が目安です(6畳×2部屋を1部屋にする場合)。こちらも当然リフォーム内容によって変動します。

【工事の流れ】

壁を撤去する工事は下記の流れで行われるのが一般的です。

  1. 壁を撤去
  2. 必要な場合のみ床・天井高さの調整
  3. 撤去部分の床・壁補修
  4. コンセントや照明、スイッチの改修
  5. 内装の貼替え
  6. 電気工事の仕上げ
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壁一部を撤去して引き戸・ドアを新設する工事の費用

【工事費用の相場】

壁の一部を撤去してドアなどを設置する工事費用の相場は、13万~28万円です。

工事内容費用相場備考
壁の撤去・解体・処分3万~5万円 
建具枠取付け・補修工事5万~8万円床の補修も含む
建具取付け5万~15万円建具の種類による
壁・天井クロス貼替え6万~15万円範囲・仕上げ材料により変動必要な場合のみ
電気改修・仕上げ4万~6万円工事内容により変動必要な場合のみ

こちらは撤去する壁の範囲・取付ける建具の仕様・床の補修の程度などによって費用が異なります。

新設する建具の大きさなどの状況によって壁の部分撤去が困難な場合、壁一面を撤去して工事する提案になるケースもあります。

【工事期間の目安】

壁の一部を撤去して、引き戸やドアを新設するリフォーム工事の期間は、3~5日の工期が目安になります。

この場合も電気の改修工事の有無や、同時に改修する範囲によって工期は前後します。

【工事の流れ】

  1. 壁撤去
  2. 建具枠取付け・周囲補修
  3. 電気配線改修(必要があれば)
  4. 内装補修
  5. 建具取付
  6. 電気仕上げ(必要があれば)
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1部屋を2部屋に分ける工事の費用

1部屋を2部屋に分けるリフォーム工事の費用は、間仕切る方法や建材(カーテン・建具)の大きさ、グレードなどによって変動するのが一般的です。

【仕切り壁で分ける場合の費用相場と工期】

新たに仕切り壁を設置して部屋を分ける工事の費用相場は、12万~30万円です(長さ2間(=3.64m))。

工期は大工による造作工事と、仕上げをクロスとした場合の職人による内装工事を合わせて最低でも2〜3日は必要でしょう。

工事内容費用相場備考
壁を造作6万~10万円 
電気改修仕上げ4万~6万円工事内容により変動必要な場合のみ
壁・天井のクロス貼り6万~20万円範囲・仕上げ材料により変動

【工事の流れ】

  1. 大工工事
  2. 電気配線改修(必要があれば)
  3. 内装工事
  4. 電気仕上げ(必要があれば)

【可動間仕切りで分ける場合の費用相場と工期】

「可動間仕切り」と呼ばれる天井まである建具で部屋を仕切る(幅2間=3.64m)場合の費用の相場は25万~です。

大工による建具周辺の造作工事や内装補修も合わせて発生する可能性が高い工事ですので、工期はやはり最低でも2~3日は見ておく必要があります。

工事内容費用相場備考
建具枠取付・補修工事5万~8万円
建具取付20万~30万円建具の種類による
内装の補修又は貼替え6万~30万円必要な場合のみ

【工事の流れ】

  1. 大工工事で建具枠を取付け
  2. 建具取付
  3. 内装補修(必要があれば)

【カーテンで部屋を分ける場合の費用相場と工期】

カーテンのみで部屋を分ける工事費用は、5万~10万円が一般的な相場です(長さ2間(=3.64m))。

工期は純粋にカーテンを取付けるだけの工事であれば半日あたりが目安です。

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壁のクロスを貼替える工事の費用

【工事費用の相場】

壁のクロスの貼替え工事の費用の相場は、10万~20万円です(6畳1部屋、間取り変更無しの場合)。

古い壁紙をはがし、下地を調整してから新しいクロスを貼るリフォームは、壁の面積や建具の数、下地の状況、家具の多さや移動の有無などで変動するのが一般的です。

既設壁の下地劣化状況によってはクロス職人による入念な下地調整が必要で、場合によっては大工による下地(ベニヤ板・プラスターボード)の張り替え工事が必要な場合もあります。

工事の前に必ず業者に現地をよく確認してもらい見積もりの説明を受けましょう。

【工事期間の目安】

6帖1部屋くらいのクロス貼り替えリフォームであれば、1日で工事が終わるケースも多くあります。

あとは家具の多さや既設壁紙のめくれ具合や、下地の状況によるパテの度合いで変動があり、特殊な形状をしている部屋の場合は2~3日の工事期間が必要になるでしょう。

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壁リフォームの施工事例

実際にリフォームで間取り変更した施工事例を紹介します。

和室を開口の広い洋室に改修して統一感のあるLDKに変更!

こちらは和室を洋室にリフォームして、統一感のあるLDKに改修した事例です。
リフォーム費用約40万円
工期約2週間
建物種別マンション・アパート
リフォーム箇所間取り変更、壁紙・床・フローリング、和室

【この工事のポイント】
最初のご要望はLDKと和室を仕切っていた引き違い戸のある壁を壊し、広い1部屋にしたいとのご要望でした。

残念ながら問題の壁周辺は躯体壁で撤去ができませんでしたが、引き違い戸を引き込み戸に入替えることで最大限の開口確保による開放感を実現し、窮屈感・独立感のあった和室とLDKの悩みを解消しました。

また昔ながらの中段のある戸襖の押し入れと天袋を撤去して、壁一面の三枚連動引き戸を使用した現代風のクローゼットに改修することで、洋服だけでなく色々な物の収納アイデアが広がりました。

コーナー引戸で明るさと広さを感じられる洋室に間取り変更!

こちらは使いにくかった押入れと天袋を撤去して、お洒落な撮影スタジオに改修した事例です。
リフォーム費用約80万円
工期約2週間
建物種別マンション・アパート
リフォーム箇所間取り変更、壁紙・床・フローリング、和室

【この工事のポイント】
LDKに隣接する使いにくい和室を、コーナー引き戸を使って開放感のある空間にしたいとのご要望から打ち合わせが始まりました。

6畳だった和室を4畳半にすることで手狭に感じていたLDKを広げ、ご要望のコーナー引き戸を使って開口を広げて和室を洋室空間に変えることで、施主様の趣味である写真撮影を存分に楽しめるオシャレな撮影スタジオに生まれ変わりました。

趣味の自転車をインテリアに!和室をとりこみ広々LDKに変更!

こちらはLDKと和室の間仕切りを撤去して、大きなLDKに改修した事例です。
リフォーム費用約150万円
工期約2週間
建物種別マンション・アパート
リフォーム箇所壁紙・壁、床・フローリング、和室、リビング

【この工事のポイント】
LDKを手狭に感じていた自転車がご趣味の施主様。
広くなったLDKのお洒落な壁に自転車をかけたりしてみたいとのご要望でした。

リビングが落ち着ける空間になるようアンティークレンガタイルで装飾し、照明にもこだわって壁掛けTVですっきりとした空間になりました。

普段は仕事の疲れを癒すリラックス空間、天気が良い休日は趣味の自転車でサッとサイクリングに出かけることができる素敵なリフォームになりました。

和室を取り込み対面キッチンの広々LDKに変更!

こちらは和室とLDKをつなげて広げ、アイランドキッチンを設置した事例です。
リフォーム費用約290万円
工期約2週間
建物種別マンション・アパート
リフォーム箇所キッチン・台所・壁紙・壁、床・フローリング、和室、リビング、ダイニング

【この工事のポイント】
こちらはマンションでよくある独立したキッチンスペースを撤去して、広々としたLDKに対面キッチンを設置しました。

また薄いコーナー襖の和室を撤去して、少し小さくした和室スペースを格子の建具で間仕切りました。
足元収納を兼ねた小上がりを琉球畳を割り付け、ちょっとした料亭の待合室のような上品な仕上がりになっています。

また明るいキッチンにしたいという施主様の要望に、キッチン腰壁に可愛いモザイクタイルを張った素敵なビジュアルでも応えています。

LDKと洋室をつなげて町カフェスタイルに!

こちらはLDKと隣接する洋室を繋げ、キッチンもカフェ風に可愛くリフォームしました。
リフォーム費用約300万円
工期約3週間
建物種別一戸建て
リフォーム箇所キッチン・台所、洗面台・洗面所、壁紙・壁、床・フローリング、リビング、ダイニング

【この工事のポイント】
あまり活用されていない洋室をLDKと繋げた広い空間は、本当にカフェでも開そうな雰囲気です。

LDKの食卓テーブルセットで結構手狭に感じてしまうお家は結構多く、こちらはキッチン腰壁にカフェ風のテーブルを仕込むことですっきりとしたキッチン周りを実現しました。

さらに現代風のキッチン背面システムカップボードをあえて撤去して、窓周りにタイルを張った圧迫感のないやさしい雰囲気に仕上がっています。

間仕切り撤去でイメージ一新、雰囲気が一気に変わったリフォーム

こちらはダイニングキッチンの間仕切りを撤去して、廊下も一部取り込んだ広いLDKにリフォームしました。
リフォーム費用約250万円
工期2か月
建物種別マンション・アパート
リフォーム箇所トイレ、キッチン・台所、お風呂・浴室、洗面台・洗面所、壁紙・壁、床・フローリング、和室、洋室、階段・廊下、リビング、ダイニング

【この工事のポイント】
ダイニングキッチンからLDKへの改修を希望されていた施主様の意向にそって、和室との取り合い建具と袖壁を撤去しました。
加えて廊下の一部もLDKに取り込み、フローリングやクロスも統一して見違えるような一体感のある広い空間になりました。

キッチン以外にもユニットバス、洗面室、トイレといわゆる水回り4点セットの入替えをされ、玄関もスタイリッシュにリフォームしました。

LDK間取り変更リフォーム〜ヨーロッパ調のインテリアに

こちらは普段くつろぐ和室が暗いため、LDK10帖と和室6畳を反転させる間取り変更リフォームをしました。
リフォーム費用約400万円
工期1か月
建物種別一戸建て
リフォーム箇所キッチン・台所、床・フローリング、リビング、ダイニング

【この工事のポイント】
天井には家の構造材である梁の一部が表しになった「梁みせ」という手法に加え、梁を支える柱、柱と梁と土台をつなぐ筋交も包まずあえて見せることで、天井の高さの確保と広々とした空間を演出しています。

戸建住宅では一般的に合板をベースとしたフローリングが主ですが、こちらはメープル無垢材のフリーリングに、ドアも無垢材を使用した豪華な仕様になっています。

ピアノが奏でる音と笑顔がある暮らし

こちらもマンションのよくある間取りを改修して、LDKと和室をつなぎ防音室を設置した事例です。
リフォーム費用約380万円
工期2か月
建物種別マンション・アパート
リフォーム箇所トイレ、キッチン・台所、お風呂・浴室、洋室、リビング、ダイニング

【この工事のポイント】
戸襖で間仕切っていたLDKと和室の壁を撤去して、広々とした開放的なLDKを実現しています。

ピアニストの施主様にとって重要なリフォーム内容の一つだった、防音室のレイアウトも違和感なくLDKの一部にとけ込んでいます。

またマンションによくある露呈したRC構造の天井梁型をクロスで美しく仕上げるため、2次下地を最小限の厚さで仕上げるなど、広くなった分極力圧迫感のない天井にする工夫と技術も盛り込まれています。

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壁のリフォームをより安い費用で行うポイントは?

壁のリフォーム費用をおさえるポイントは、工事内容、施工方法、業者の選定にあります。

それぞれ詳しくご紹介します。

リフォーム費用を抑える方法1:工事内容の検討

工事内容を検討する際には、内装の仕様・特注品の有無・工事範囲の3つを検討します。

費用を抑えるためには、内装の仕様をリーズナブルな物に変更したり、特に必要がなければ、今のままの内装仕上げを利用する方法があります。
(例:和室の床を補修する際、もともとの床材を使用するなど)

また、特注品を利用する場合は標準品の1.3~1.5倍の価格になるでしょう。

特注品が見積もりに入っていないか、代替えの標準品がないかも検討しましょう。

リフォームの際にはプランの打合わせや見積もり時に、当初想定していた場所よりも工事範囲が広くなる場合があります。

その工事は今本当に必要かどうか、工事内容を吟味しましょう。
(例:2部屋の天井に高低差がある場合、気にならないのであれば高低差をそろえないなど)

工事内容の検討では、費用を抑えたいがためにリフォームの目的がわからなくなり、必要な工事をやめてしまうケースがあります。

目的に沿って工事内容を選ぶことが重要です。

リフォーム費用を抑える方法2:施工方法の検討

施工方法を検討する際には、工期、追加工事の有無について確認します。

工事金額が予定していたより高いと感じた場合は、工事の日数が多く取られているケースがあります。

工期が長くなるとその分人件費がかさむため、費用が高くなってしまいます。

まとめられる工事は同じ日にしてもらうなど、施工会社と相談して検討しましょう。

また、いつ工事を行うのかによっても費用をおさえることができるでしょう。

リフォームの繁忙期は年度変わりの2月~4月初めと11~12月の年末だと言われています。

この時期は、工事費も高くなり、希望していた日程に工事が行えない場合もあります。

繁忙期を避けてリフォームを依頼すると、価格交渉もしやすく、工事もスムーズに進められるでしょう。

また、リフォームで工事費用が高くなる原因の1つに、追加工事があります。

リフォームでは、壁を撤去してみたら補修をする箇所がでてきたり、クロスを貼替えたら他の場所も貼替えたくなったりと、工事中に追加工事が発生しやすいものです。

不具合を補修するため追加工事の場合は、緊急性が高いため必ず工事を行いましょう。

しかし、工事後には価格交渉ができないため、工事前に必ず見積もりをもらうことがポイントです。

また、リフォーム直後に別の箇所をリフォームしたくなった場合には、費用が抑えられる代替案がないか、本当に必要な工事なのかどうかをしっかり検討した上で依頼するようにしましょう。

工事の内容だけでなく、費用面でも納得いくリフォームになるようにあらゆる面から検討することをおすすめします。

リフォーム費用を抑える方法3:工事費用の相見積もりをとる

リフォームの際には工事の見積もりを複数社から取ることで、結果的に工事費を抑えることができるでしょう。

1社だけの見積もりでは価格の妥当性が判断できません。

複数社から見積もりを取り、比較するこで正確な相場をつかみやすくなり、価格交渉をする際の資料にもなります。

また、工事業者に見積もりを取る時に、「リーズナブルにできる提案をしてほしい」とお願いするのも1つの方法です。

同じ壁の変更の工事でも、得意な方法やリーズナブルにできる経験を持っている可能性があります。

複数社から提案してもらい、工事の内容を決めると良いでしょう。

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リフォーム費用を抑える方法4:補助金の活用

日本では省エネや子育て環境の整備、既存住宅の長寿命化や耐震リフォームに対して補助金の制度があります。

支給される金額は工事内容、建築資材などによって細分化されており、上手に活用すれば上質なリフォームを低コストで実現することができます。

申請時期が決まっていたり、予算が無くなり次第終了といった補助金制度もあるので、リフォーム時期の検討や申請事に慣れた協力的なリフォーム業者を選ぶことも大切です。

>>リフォームに活用できる補助金の解説はこちら!

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壁リフォーム・間取り変更する際の注意点とは?

「お金をかけてリフォームしたけど、思い通りにならなかった」という失敗をなくすために、壁のリフォーム時に注意したいことを知っておきましょう。

使い勝手の変化に注意する

壁のリフォームでは、使い勝手が変わるケースがあります。

コンセントの位置が変わって、家電製品が使いにくくなる、ドアの開き方で廊下が通りづらくなる、壁や建具で部屋が暗くなる、収納量が減る、などのケースが考えられます。

リフォームプランの検討時に、コンセントの位置や部屋の明るさ・収納量などあらかじめしっかりと確かめておきましょう。

壁内に配管・配線はないかの確認が必要

壁内に配管・配線があった場合は、壁を撤去する際に配線や配管を変える工事も必要になります。

そのため、あらかじめ撤去したい壁に配管や配線がないかの確認が必要です。

また、配管や配線がある壁を取り除く場合はその分、費用がかかり工事期間も長くなります。

配管を移動できない場合は、壁の撤去はできないので注意が必要です。

法令に適合しているかの確認が必要

壁を撤去して部屋を広くしたり、一つの部屋を間仕切り壁で2室に変更などをした場合、採光や換気が建築基準法などの法令に適合しているかの確認が必要です。

また、住宅用火災報知器も追加で必要になることもあります。

部屋の使い勝手や雰囲気だけでなく、目に見えない機能などにも注意が必要です。

より良いリフォーム業者を選定する

リフォーム業者には、それぞれ得意分野があります。

壁の撤去や壁を新たに作るフォームは、大工工事が得意で、なおかつ設計や建築法規の知識がある業者が向いているでしょう。

また、壁リフォームの経験が豊富で、丁寧に相談に乗ってくれる業者を探しましょう。

インターネット上の情報や口コミ、見積もり依頼時の対応などを参考にしながら、選んでいくと良いでしょう。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住いの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いたうえで、適切で最適な業者を紹介してくれます。

また、運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業であり、複数の大手リフォーム会社が加盟しているので、安心して利用することができます。

リフォームでは撤去できない壁がある!

建物は建築士や設計士による構造計算を元に、建物の強度を考えて建てられています。

そのため間取りを変更する間仕切り壁のリフォームをする場合に、構造上どうしても撤去できない壁があるケースがあります。

【木造戸建て住宅の場合】

例えば木造戸建て住宅の場合、「耐力壁」といわれる構造壁は撤去してしまうと家の構造バランスが崩れてしまうため、簡単に撤去することができません。

どの壁が構造壁ないし撤去できない壁なのかは、多くの場合新築時の図面で判断することができます。
図面がない場合はしっかりと業者に事前の調査で確認してもらいましょう。

どうしても構造壁にあたる壁を撤去したい場合は、家全体の構造耐力を確保するため、リフォームを考えていた部屋以外で補強工事が必要になる可能性もあります。

その場合は当然追加で費用がかかりますが、後々に心配を残さないようしっかりとした知識と経験のある業者にリフォームの見積もりを依頼するのが良いでしょう。

【マンションの場合】

マンションは鉄筋コンクリート造や鉄骨造が多いため、住居スペース内の間仕切り壁は撤去できる場合が多いですが、木造と同じく構造上必要な壁や柱、梁型は撤去できません。

基本的に部屋内のPS(パイプスペース)と呼ばれるマンションの共用給排水管が通る壁(柱型)も撤去することはできません。

マンションの管理規約を確認しよう!

マンションは、複数の家族がひとつの建物で暮らしているため、建物の建築制限や維持管理・保守などにかかわることが管理規約で定められています。

マンションの管理規約の中でリフォームに関係するものには、以下のような内容があります。

  • 隣家(隣室)への音対策のために必要な壁構造や共用部の壁リフォームは不可
  • 階下への防音配慮のため、一定性能を有する床構造とする
  • 間取り変更の場合は、消防設備(自動火災報知設備・スプリンクラー設備)の変更がないか確認をする
  • 内壁の仕上げ材は不燃材料や防炎商品を使用する

マンションにより定める規約が違い、その内容によって工事費用が変わる場合も多々あります。
リフォーム前に必ず工事業者とともに内容を確認しておきましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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