天井の茶色いシミは雨漏り?発生原因や一次対応の手順を徹底解説

天井 雨漏り シミ

天井に生じるシミには、複数の原因が考えられます。放置してしまうと、建物内部の劣化やカビの繁殖などの二次被害につながる恐れもあるため、早めの判断と対応が重要です。
この記事では、天井に発生する茶色いシミの原因を見極めるポイントを解説し、状況に応じて取るべき初期対応まで具体的に紹介します。シミの発生原因を理解し、いざという時に迷わず適切な対応ができるよう準備しましょう。

2025年05月20日更新

監修記事
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天井に茶色いシミが発生する原因

天井に発生する茶色いシミは複数の原因が考えられるため、まずは正しい原因の見極めが重要です。ここでは、天井に茶色いシミが発生する4つの原因を解説します。

【原因1】雨漏り

天井に茶色いシミが発生する原因のひとつが、屋根や外壁からの雨漏りです。

屋根や外壁、防水処理された箇所にひび割れ・劣化・ズレ・破損があると、そこから雨水が侵入し、天井材に水分が染み出してシミになります。

【原因2】配管からの水漏れ

天井に発生した茶色いシミの原因が室内配管からの水漏れによるもの、というケースも少なくありません。

たとえば、上階にトイレ・浴室・洗面所・キッチンなどの水回りがある住宅では、給排水管の劣化や接続不良により水が天井裏に漏れ出し、シミとなって現れます。

【原因3】結露によるカビや変色

天井に発生した茶色いシミのなかには、結露によるカビや変色の場合もあります。

特に冬場、室内の暖かい空気と天井裏の冷たい空気がぶつかると、天井材やその裏側で結露が発生します。その水分が天井に染みこみ、カビの繁殖や素材の変色を引き起こすのです。

【原因4】小動物の糞・尿

天井裏にネズミ・ハクビシン・コウモリなどの小動物が侵入し、糞尿が天井板に染みこんでシミになるケースもあります。

この場合、見た目のシミだけでなく、悪臭・異音・感染症のリスクもあるため注意が必要です。

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マンションの天井に発生した茶色いシミの原因

マンションの天井に発生した茶色いシミは、一見すると汚れのようでも、水のトラブルが原因の場合もあります。ここでは、マンションでよくある3つの原因について詳しく解説します。

【原因1】上階からの水漏れ

マンションの天井に発生するシミの原因のひとつが、上階の住戸からの水漏れです。

浴室・キッチン・洗面所・トイレなどの水回りから、排水管や接続部の不具合により水が漏れ出し、下階の天井裏に染みてシミが発生します。

排水管や接続部の不具合
  • 配管の接続部分にあるパッキン(ゴム製の密閉材)の劣化やズレ
  • 排水管のヒビや亀裂
  • 接続部分びおいての継ぎ手のゆるみや外れ
  • 排水トラップのゆがみやズレ

特に、浴室や洗面台の下、トイレの排水接続部などでよく起こるトラブルです。

【原因2】共用部分からの水漏れ

マンションでは、住戸とは別に共用部の配管や設備から水が漏れてくることもあります。これは自分の部屋にも上階の住人にも原因がないのにシミができるケースです。

共用部の配管や設備の不具合
  • 天井裏の共用配管(給排水管、消火設備など)の劣化
  • 屋上や外壁の防水不良
  • バルコニーやパイプスペース内の漏水

【原因3】結露によるカビや変色

天井に広がる薄茶色のシミや、黒ずんだ斑点が見える場合は、結露によるカビや変色の可能性があります。特に、マンションの最上階や北側の部屋・浴室近くなどは外気との温度差が大きく、結露が発生しやすい環境です。

そのため、結露によるカビが発生しやすいでしょう。

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アパートの天井に発生した茶色いシミの原因

アパート天井に茶色いシミが発生したら汚れではなく、建物内部で水のトラブルが起きている可能性もあります。ここでは、アパートでよくある天井シミの原因を3つに分けて解説します。

【原因1】屋根や外壁の劣化による雨漏り

アパートの建物自体の老朽化によって、屋根や外壁から雨水が侵入するケースです。

築年数がたっている物件では、屋根材のズレ・防水シートの劣化・外壁のひび割れなどが原因で、雨の日に少しずつ水が染みこみ、天井にシミとして現れます。

【原因2】上階からの水漏れ

アパートの場合も、上階からの水漏れも天井に茶色いシミが発生する原因です。

上階に住む人の誤った使用方法や設備トラブルによって水漏れが発生し、下階の天井に茶色いシミとして現れるケースがあります。

上階に住む人の誤った使用方法例
  • 浴室の排水溝が詰まり、床にあふれた水が階下へ染み出す
  • 洗濯機の排水ホースが外れ、使用中に大量の水が漏れる
  • エアコンのドレン(排水)ホースの不具合により、天井裏に水がたまる

【原因3】設備の老朽化による水漏れ

築年数の経過したアパートでは、天井裏や壁内の給排水設備の老朽化による水漏れも原因のひとつです。

たとえば、給水管・排水管・トイレタンク・エアコン配管など、さまざまな設備の継ぎ目やパーツが劣化していることが想定されます。そのため、劣化した下箇所から水が漏れ出して、天井材にシミとなって現れるケースも散見されるでしょう。

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天井に発生した茶色いシミを放置するリスク

天井に発生した茶色いシミを放置することで、建物の深刻なトラブルが進行している可能性があります。ここでは、天井の茶色いシミを放置する4つのリスクを解説します。

【リスク1】カビの発生による健康被害

雨漏りや水漏れ、結露などの湿気を放置すると、目に見えない部分でカビが発生・繁殖します。カビは見た目の問題だけでなく空気中に胞子を放出し、住んでいる人の健康に影響を及ぼすリスクがあります。

カビによる健康被害の例
  • アレルギー性鼻炎、咳、のどの痛み
  • 喘息の悪化や発症、皮膚のかゆみ・湿疹
  • 頭痛や倦怠感などの体調不良

天井の表面に黒ずみが出始める頃には、すでに天井裏や建材内部にまで広がっている可能性もあるので、早期対応が大切です。

【リスク2】建物内部にある構造体の劣化

シミの原因となる水分が天井材を通じて梁(はり)や柱、野地板、断熱材などの構造部分に浸透すると、徐々に腐食が進行します。これにより、建物の耐久性が低下し、大規模な修繕やリフォームが必要になるリスクも高まります。

構造体の劣化によるおもなトラブル
  • 木材の腐朽(腐り)やカビの発生
  • 湿気によるシロアリ被害の誘発
  • 天井材のたわみ・変形・崩落などの物理的な損傷

なお、構造体まで劣化が進行すると、天井材の全面張り替えや構造補強工事が必要になる場合もあるので注意が必要です。

【リスク3】漏電による火災などの二次被害

天井裏には照明・換気扇・空調などの電気配線が通っており、水漏れや湿気が電線に触れることで漏電が起きる可能性があります。

たとえば、水が配線の被膜に長期間触れていると、火災や感電といった重大な事故につながるリスクも懸念されます。漏電は目に見えにくく、気づいた時には被害が広がっていることも少なくありません。特に、築年数がたった建物や配線が老朽化している際は、注意が必要です。

【リスク4】建物における資産価値の変動

天井のシミは、見た目の印象だけでなく建物の資産価値にも悪影響を与えます。住宅購入や賃貸契約の際にシミがあると、「水回りに問題があるのでは」と判断され、価格交渉や契約を見送られる恐れがあるので注意が必要です。さらに、売却査定やリフォーム時には、天井のシミがあることで追加の修繕費用が発生する場合もあります。

賃貸物件では、見た目の印象が悪くなり入居希望者が減少し、空室期間が長引くリスクも考えられるでしょう。

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天井に茶色いシミが発生した際の対応手順

天井に茶色いシミが発生した際は、被害を最小限に抑えるためにも冷静な対応が欠かせません。天井に茶色いシミが発生した際の対応手順は、以下のとおりです。

天井に茶色いシミが発生した際の対応手順
STEP
シミの位置・大きさ・色を確認する

シミの位置で該当する原因が異なるので、シミの特徴にあわせて、外壁寄り・部屋の中央・水回りの近くなどの場所も確認しましょう。また、「いつ気づいたのか・雨の後なのか・広がってきている」などの状況もメモしておくと、後の対応がスムーズです。

STEP
被害状況を撮影する

全体写真とアップ写真の両方を撮っておくと、専門業者や管理会社に相談する際の資料として有効です。

STEP
専門業者に相談・調査依頼する

雨漏り・配管トラブル・動物被害など、原因によって対応方法が異なるため、信頼できる業者に早めに調査を依頼しましょう。マンションや賃貸住宅の場合は、まずは管理会社に連絡するのが基本です。

STEP
火災保険などの適用可否を確認する

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天井の茶色いシミの対処を専門業者に依頼すべきケース

天井に発生した茶色いシミが小さくても、自己判断で放置すると被害が広がるおそれもあります。以下のようなケースでは、早急に専門業者へ相談・調査を依頼しましょう。

天井の茶色いシミの対処を専門業者に依頼すべきケース
  • シミが日ごとに広がっている、または水滴がポタポタと落ちてくる
  • 雨が降るたびにシミが濃くなる
  • シミの位置が水回りの真下や上階に近い場所にある
  • シミの周辺からカビ臭がする、または室内がジメジメしている
  • 原因が分からない、または天井裏を確認できない
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【Q&A】天井の茶色いシミに関するよくある質問

天井に発生した茶色いシミを自分で消す方法は?

軽い汚れや表面のカビが原因であれば、中性洗剤を水で薄め、やわらかい布で軽く叩くように汚れを落としましょう。ただし、天井のシミを自分で消そうとすると高所での作業になるため、思わぬケガにつながるおそれがあります。安全面から見ても無理をせず、専門業者に相談することをおすすめします。

天井に発生した斑点状のシミは何ですか?

斑点状のシミの多くは、湿気の多い環境でカビが発生・繁殖したものです。

和室の天井にシミが発生する原因は?

和室の天井にシミが発生する原因は、以下のとおりです。

和室の天井にシミが発生する原因
  • 雨漏りや配管からの水漏れ
  • 結露や湿気のこもり

和室の天井は、目の細かい木材(板張り)やクロス仕上げなど、湿気や汚れが染みこみやすい素材が使われているため、シミができやすい傾向があります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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