2024年12月04日更新

監修記事

内装リフォームの養生費とは?費用相場や適正価格を見分けるポイントも

内装リフォームを行う際には、建物を保護し、仕上がりを美しくするために欠かせないのが養生費です。この記事では、養生費の相場やその重要性に加え、使用する資材や適正価格を見分けるポイントを詳しく解説します。リフォームを検討中の方は、この記事を通じて、より安心して計画を進めるための知識を身につけましょう。

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内装リフォームの養生費とは

内装 リフォーム 単価

内装リフォームの「養生費」とは、工事の際に床や壁、家具などを養生(保護)するためにかかる費用をいいます。

リフォームでは、かぎられた空間でさまざまな工具や資材などを扱うため、室内の建具や家具などを傷つけるリスクが伴います。

「養生」は、住まいのあらゆる箇所を工事による損傷から保護し、リフォーム後の美しさを保つために必要な作業です。

したがって養生費は、内装リフォームの総工費に含まれる、重要な項目といえるでしょう。

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内装リフォームにおける養生の重要性

内装リフォームでは、工事を始める前に必要な資材を使用して養生をします。

養生するリスクと重要性を、代表的な場面ごとに解説しますので、知識として押さえておきましょう。

【1】家具や家電を保護する

住みながらのリフォームでは、家具の養生が必要になる場合があります。

とくにリフォーム箇所に近い家具や家電には、しっかりとした養生が必要です。

養生を怠ると、家具に木くずや粉じんが付着し、汚れが取れず掃除が困難になるかもしれません。

また、家電に大量の粉じんが入ると修理や買い替えが必要になり、かえって費用が高くつく可能性があります。

大切な家具や家電を守るために、丁寧な養生は欠かせないでしょう。

【2】リフォーム済の箇所を保護する

新しく仕上げたリフォーム済みの箇所の養生は、美しく生まれ変わった空間を、汚れや傷から保護するために重要です。

リフォーム後、他の箇所をリフォームする場合や、家具や資材の搬入などリフォーム済みの箇所に負荷がかかる可能性があります。

たとえば、貼り替えたばかりのクロス部分に、脚立が当たって傷がつくかもしれません。

また、塗装したドアに手が触れて塗料が剥がれる恐れもあるため、触れないよう丁寧な養生が必要です。

リフォームの前だけでなく、リフォーム済みの箇所を養生するのは、リフォーム全体の仕上がりに影響を与えます。

【3】共有部分を保護する(マンションの場合)

マンションで、自宅の内装をリフォームする際、共有部分の養生は非常に重要です。

共有部分とは、エントランス、廊下、エレベーター、階段など、マンションの住民が利用するスペースを指します。

共有部分の養生が不十分だと、資材の運搬の際に傷や汚れが付着し、他の住人とのトラブルに繋がる可能性があります。

マンションごとに共有部分の扱いは異なるため、事前に管理会社に確認し、養生範囲を明確にしておくと安心です。

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内装リフォームにかかる養生費の相場

内装リフォームにおける養生費の相場は、1㎡あたり300円から500円です。

ただしリフォーム内容に応じて、使用される資材が異なるため、費用は変動します。

たとえば、全面リフォームでは、広範囲の養生が必要となり、使用される資材も多くなるため費用は高くなる傾向にあります。

一方、部分リフォームでは、養生範囲が狭く決まった資材で済むため、比較的安価な費用に抑えられるケースもあるでしょう。

面積によって費用は変動する

一般的に養生費は面積によって計算されるため、部分リフォームであっても、養生範囲が広いと費用は上がる可能性があります。

マンションの場合、資材を積んでいる車から、リフォーム場所が遠い場合などは共有部分の養生が広範囲に必要です。

リフォーム計画の際に、養生範囲もしっかり確認しておきましょう。

>>内装リフォームの費用相場はこちら

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内装リフォームにおける養生費の内訳

内装リフォームにかかる養生費には、大きく分けて3つの内訳があります。

・資材費
・残材処分費
・人件費

資材費は、養生テープやシート、クッション材などの保護資材に必要な費用です。

保護に使用した資材は、普通ゴミとして捨てられず、別の場所に廃棄するため、残材処分費として費用がかかります。

また、養生の設置から取り外し作業までの、人件費も養生費の内訳に含まれます。

養生費の内訳を把握しておくと、リフォーム全体の費用を見直しやすくなるでしょう。

養生費の内訳に「一式」が多い理由

内装リフォームの養生費は、リフォームの進行状況により、養生に必要な資材の量が変更になることが少なくありません。

内訳に「一式」と記載するのは、状況に応じて養生費の変動があり、事前に面積を算定するのが難しいケースがあるためです。

もし、養生費の内訳について詳しく知りたい方は、リフォーム業者に直接説明を求めるとよいでしょう。

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内装リフォームで養生が必要な箇所

ここでは、内装をリフォームする際に、養生が必要な箇所について見ていきます。

【1】床

内装をリフォームする床だけでなく、通路となる床への養生は非常に重要です。

リフォーム工事中は、業者や職人が資材を運ぶなどの作業で、頻繁に出入りをします。

作業中に脚立を使用したり、床に工具を置いたりする際に、床に傷をつけないよう床への養生は不可欠です。

工事中、最も傷つくリスクのある床への養生は、厚手の養生シートやクッション材を使用し、床へのダメージを最小限に抑えます。

【2】壁

内装リフォームでは廊下や通路の壁を、しっかり養生することが重要です。

とくにクロスはデリケートで、少しの衝撃でも傷がつきやすいため、作業中のダメージから保護します。

また、クロスの貼り替えや塗装作業をする際にも、養生シートやテープを使用して接着剤や塗料の付着を防ぎます。

壁の養生を隙間なくしっかり行うと、リフォーム後の美しい仕上がりを保てるでしょう。

【3】家具

住みながらのリフォームでは、大切な家具の養生が必要です。

移動が可能な家具は、できるだけリフォーム箇所から遠ざけてまとめます。

移動が難しい家具は、家具の大きさや形に合わせて、養生シートで覆いテープで隙間ができないように固定します。

家具の素材によっては、衝撃に強いシートや布製のカバーが必要になるかもしれません。

【4】ドア・窓

ドアや、建具は使用頻度が高く、作業中に資材や工具が接触するリスクが高いため、しっかりとした養生が必要です。

とくに木目調のドアは、少しの衝撃でも目立つ傷ができるかもしれません。

窓ガラスに強度があるとはいえ、強い衝撃が加わると簡単にヒビが入り、割れてしまう恐れがあります。

また、ドアや建具、窓枠やガラスに接着剤や塗料が付着すると、汚れが取れにくいため、隙間なく丁寧に養生します。

【5】廊下・エレベーター

マンションやビルでの内装リフォームの際は、共有部分の養生がとくに重要です。

運搬経路である廊下やエレベーターは、他の住民も利用するため、十分な配慮が必要です。

エレベーターの壁や床は、重い資材や工具がぶつかって損傷しないよう、クッション性の高い養生パネルで丁寧に養生します。

廊下や階段の回り角は、資材の運搬の際に最も接触しやすく、塗装が剥がれやすい場所です。

共有部分の養生を怠ると、他の住民からのクレームや、違約金が発生する可能性があるため、慎重な養生が必要です。

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内装リフォームの養生に用いる資材 

ここでは、内装リフォームの養生で、一般的に使用する資材をいくつか見ていきましょう。

【資材1】養生テープ

養生テープは、シートの貼り付けや養生材の固定など、さまざまな場面で使用されます。

比較的粘着力が弱く手で切れるため、スムーズに作業するのに適した資材です。

紙製の「マスキングテープ」は塗装での境界線を作る場面や、細かい作業に適しており、水に弱い特性があります。

ポリエチレン製の「養生テープ」は、幅や粘着力の種類があるため、さまざまな場面での使用が可能です。

【資材2】養生シート

養生シートは、物を保護するためのシートで、多くの種類があり用途によって使用されるシートは異なります。

養生シートは、主にポリエチレン製や、塩化ビニル樹脂製の素材が多く、厚さもさまざまです。

薄い透明なタイプは、光を取り込めるうえに作業の様子を確認できます。

また、エンボス加工が施された、衝撃を吸収するタイプのシートもあります。

【資材3】養生パネル

養生パネルは、ポリプロピレン製で耐久性に優れた、厚みのある板状のパネルです。

養生ボードや、プラダン(ブラスチック段ボール)と呼ばれることもあります。

プラダンは、断面に段ボールに似た空洞があり、クッション性に優れているため、エレベーターなど垂直の壁に適しています。

軽量で耐久性に優れているため、何度でも使用できるのが特徴です。

【資材4】マスカー

マスカーとは、養生テープとシートが一体になったテープ付きの養生シートです。

養生テープは紙や布タイプがあり、シートはポリエチレン製で、広範囲の養生に適しています。

たとえば、塗装作業やクロスを貼る際に、周囲の壁を汚さないように素早く養生できます。

テープの素材やシートの幅など、さまざまなタイプを用途に合わせて使用すると、作業がスムーズに進むでしょう。

【資材5】ブルーシート

ブルーシートとは、名前の通りブルーの色をした、養生シートです。

ブルーシートはポリエチレンを織り込んで、ラミネート加工が施されています。

とくに、広範囲にわたる共有部分の養生や、通路の養生に適しています。

薄手のビニールシートの上に、被せて使用することもあり、視線を遮れるのもブルーシートの特徴です。

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養生費の適正価格を見分けるポイント

内装リフォームの際、養生費の見積もりが適正か、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、養生費の適正価格を見分けるポイントを解説しますので、見積もりを依頼する際の参考にしましょう。

【ポイント1】養生費の内訳を確認する

養生費は、内装をリフォームする際に必ず発生する費用ですが、業者によって内訳は異なります。

内訳が記載されていない場合は、業者に直接確認を取りましょう。

たとえば、養生費を見積もりに記載しない、詳細に内訳を答えられない業者は、不適正な価格請求をするかもしれません。

使用する養生材や、どのような作業が必要かを把握するのは、適正価格を見分けるうえで重要です。

内訳の説明を求めることで、業者も不適正な請求をしにくくなります。

【ポイント2】養生費以外のリフォーム費用もチェックする

養生費の内訳を確認したら、養生費以外のリフォーム費用もチェックしましょう。

リフォーム全体の工事規模や使用する材料によって、養生費は変動するため、他の項目とのバランスをチェックするのが重要です。

他の項目は安く見積もっているのに、養生費が極端に高い場合は、不適正な価格請求をされているかもしれません。

少しでも、疑問や不自然な点があれば、業者に確認して説明を受けることをおすすめします。

【ポイント3】複数の業者に見積もりを依頼する

内装リフォームの見積もりは、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

複数の業者から見積もりを取り、養生費や内訳を比較することは、適正価格を判断する材料になります。

極端に見積もりが安いと、養生が丁寧に行われなかったり、後で追加料金が発生したりするかもしれません。

同じような価格でも、業者によって経験や得意な工事は異なるため、価格以外の要素も考慮して見分けるのがポイントです。

>>複数の業者への一括見積もりはこちら

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養生が不十分な場合に発生しうるトラブル

内装 リフォーム 依頼

内装をリフォームする際、養生が不十分だと思わぬトラブルが発生する場合があります。

ここでは、発生しうるトラブルについて解説しますので、頭に入れておきましょう。

【トラブル1】養生テープが剥がれて家具に粉じんが付着した

住みながらの内装リフォームでは、養生シートの隙間から、家具に粉じんが付着し汚れるケースがあります。

リフォーム中は、木材の切断やドリルで壁に穴を開ける際に、大量の粉じんが発生します。

粉じんが家具に付着すると、細かいキズとなり、取れにくくなるため注意が必要です。

家具の形に合わせて、養生シートをしっかり密着させ、粘着力のあるテープで隙間なく養生するのが重要です。

【トラブル2】養生していたのに床のタイルが割れた

床に養生シートを隙間なく敷いていたにもかかわらず、重い物を落として、床のタイルが割れるケースがあります。

とくに天然石のタイルは、見た目が美しい反面、衝撃には弱く割れやすいのが特徴です。

単に、養生シートを貼るだけでは十分な養生と言えません。

床の種類によっては、クッション性や厚みのある養生シートを敷いて、衝撃から守る対策が必要です。

【トラブル3】無垢材の床にテープの剥がし跡がついた

天然素材のフローリングにテープの剥がし跡がついてしまうケースも、養生が不十分で起こりうるトラブルです。

天然素材の無垢フローリングは、自然の風合いが魅力な反面、傷つきやすい素材もあります。

養生の際に、粘着力が強いテープを使用したり、勢いよく剥がしたりすると、表面に剥がし跡が残るかもしれません。

床に直接テープを貼らない、または粘着力の弱いマスキングテープを使用するなど、床素材の特性を理解した養生が必要です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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