2024年07月09日更新

監修記事

オープン外構の魅力とは?プライバシー確保や防犯の工夫とは?

機能性とデザイン性を兼ね備えた「オープン外構」は開放感や風通しの良さが魅力です。
この記事ではミオープン・クローズ外構との違いを踏まえたうえで、プライバシー確保や防犯対策や施工費用ついても紹介します。

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オープン外構の特徴とは?

外構にはオープン外構、セミクローズ外構、クローズ外構と3つの種類があります。
その中でも、オープン外構は開放感や自然を活かすデザインが魅力として、注目されています。

こちらではオープン外構の特徴と、比較のためセミクローズ外構、クローズ外構についても紹介します。

>>外構・エクステリアリフォームはこの記事で紹介

オープン外構の特徴

オープン外構の特徴は以下の通りです。

メリット

デメリット
  • 開放感があり広々見える
  • 陽当たりや風通しが確保できる
  • コストを軽減できる
  • 外からよく見えやすい
  • 敷地に侵入されやすい
  • 子どもが飛び出しやすい

オープン外構とは、門や塀、フェンスなどの囲いを設けずに、敷地の境界線をオープンな状態にした外構デザインです。設置するものが少ないため、リフォーム費用も抑えられます。

また、後から好みのデザインにリフォームしやすいのもオープン外構の特徴です。
開放感や風通しの良さを重視したい方、敷地内に自由な空間を演出したい方におすすめです。

クローズ外構のメリット・デメリット

クローズ外構の特徴は以下の通りです。

メリット
デメリット
  • プライバシーが保たれる
  • 防犯性が高くなる
  • 子どもやペットが安全に遊べる
  • 圧迫感があり開放感が少ない
  • 陽当り・風通しが確保しにくい
  • コストが高くなりやすい

クローズ外構は、塀やフェンスで敷地を囲い、プライバシーや防犯性を重視した外構デザインです。
外からの視線を遮り、防犯性が高く静かで安全な空間を作ることができます。
ただし、材料の設置に費用がかかるため、コストが高くなりやすいのがデメリットです。

プライバシー確保と防犯性を高めたいなら、クローズ外構を選択しましょう。

>>クローズ外構はこの記事から

セミクローズ外構とは?

セミクローズ外構の特徴は以下の通りです。

メリット
デメリット
  • プライバシーと開放感を両立できる
  • 多様なライフスタイルに合わせられる
  • クローズ外構に比べてコストを軽減できる
  • 完全なプライバシー保護は難しい
  • 施工が複雑になりやすい

セミクローズ外構とは、オープン外構とクローズ外構の中間の外構デザインです。
部分的に塀やフェンスを設置し、プライバシーを確保しながら開放感のある設計にできるのが特徴です。
クローズ外構より安価ですが、デザインに拘りすぎると施工が複雑になり、リフォーム費用が高くなる可能性があります。

プライバシーを確保しながらも、開放感が欲しい人におすすめです。

オープン外構4つのメリット

オープン外構は、デザイン性が高くて開放感があるため、おしゃれな家にしたい人から注目されています。

そのオープン外構のメリットは、以下の4点です。こちらでは詳しく解説しています。

  • 開放感があり圧迫感がない
  • 日当たり・風通しが良い
  • 防犯性が高い
  • 外構リフォーム費用が安い

メリット①開放感があり圧迫感がない

オープン外構の最大のメリットは、開放感と圧迫感の少なさです。
塀やフェンス、門などの囲いを設置しないため、敷地が広々と明るく見えます。特に敷地が狭い場合は、視野が広がり圧迫感を軽減することができます。

また、広々した空間を自由にデザインできるのも魅力の一つです。
庭に花壇を設けたり、芝生を敷いたり、テラスを設置することもできます。開放感がある敷地を、好みに合わせたデザインに変化させられます。

メリット②日当たり・風通しが良い

オープン外構の2つ目のメリットは、日当たりと風通しの良さです。
塀や門扉などの囲いがないため、外の光がたっぷりと入り込み、風も自由に通り抜けます。日当たりの良い敷地は、部屋が明るくなるだけでなく、植物の生育環境も向上します。

また、風通しの良い空間は、湿気やカビを防ぎ、快適な住環境を維持できるでしょう。敷地内で洗濯物を干したり、布団を干したりできるのもメリットの一つです。

メリット③防犯性が高い

オープン外構が開放的で自由度が高いことから、防犯面で不安を感じる方もいるかも知れません。
しかし、オープン外構は遮るものがなく、敷地を見渡せるため、死角が少ないのが特徴です。

死角や隠れる場所が少ないと、敷地に侵入する人が目立つため、防犯性が高まります。
さらに防犯性を高めたいなら、外灯を設置するのがおすすめです。
外灯は、敷地内を明るく照らすため、不審者が侵入しにくくなります。

メリット④外構リフォーム費用が安い

オープン外構は、塀や門などを設置せず、デザインもシンプルです。
そのため、高価な商品や複雑な施工を必要とせず、外構リフォーム費用を抑えやすいです。

また、塀や門を設置しないため、塗装や修繕などの定期的なメンテナンスも必要なく、ランニングコストも抑えられます。
設置する設備を減らすなど、工夫次第で外構費用を抑えられるのが魅力です。

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後悔しやすいポイントとは?

オープン外構の防犯対策は大丈夫?今からできる効果的な方法とは

何も考えずにオープン外構にリフォームすると、リフォーム前より使い勝手が悪くなるかも知れません。
そこで、こちらでは、後悔しやすいポイントを3つ紹介します。
オープン外構を「やめたい」と思わないために、事前に後悔しやすいポイントを把握しておきましょう。

①家や洗濯物が丸見えになる

オープン外構は明るく開放感があるがゆえに、家の中や洗濯物が丸見えになることがあります。
特にリビングや寝室などの空間が、道路に面しているとプライバシーの確保が難しくなります。

また、庭に干した洗濯物やゴミ袋など、生活感のあるものが道路や近隣住宅から見えるのもオープン外構ならではです。外からの視線が気になり、洗濯物を干す場所や時間が気になる人もいるでしょう。

オープン外構にする際に、道路から何が見えるか、どう対策できるのかを調査してからリフォームをするのがおすすめです。

②人や車が敷地に入りやすくなる

オープン外構は、敷地の境界線がわかりにくい構造です。
ブロック塀やフェンスと異なり、直接侵入を妨げるものがないため、意図せず通行人が敷地内に立ち入ってしまう可能性もあります。
また、敷地が広いと道を間違えた車が、切り返しで利用する場合もあります。

家の敷地に人や車が勝手に侵入することには、不快感を覚える方も一らっしゃるかと思います。
オープン外構にリフォームする際は、家の敷地とわかるように高低差をつけたり、デザインを工夫したりすると良いでしょう。

③子どもが飛び出してしまう恐れがある

オープン外構では、道路までに遮る設置物がないため、子どもやペットが道路に飛び出しやすい構造です。
また飛び出さないか気を回し続けるのは、ストレスが溜まるでしょう。

小さな子どもやペットがいるなら、家から飛び出さないようにご家族のことも考慮しながら計画を立てるのがおすすめです。

オープン外構のプライバシー対策の例

オープン外構を行う上で、プライバシーを確保できるような対策を立てるのが有効です。以下で3つの対策について解説します。

対策①植栽を植える

リビングや寝室、洗濯物を干す場所など、プライベートな空間の近くに植栽を植えると、外からの視線を遮れます
特に背の高い植栽であれば、視線を遮る範囲が広くなり、プライバシーを確保できます。

また道路と敷地の境界に、植栽を植えれば、通行人の視線を敷地からそらすことも可能です。
植栽は定期的な管理が必要なため、お手入れがしやすい種類を選ぶことをおすすめします。

対策②チェーンポールを設置する

敷地内の侵入を防ぐには、ポールとポールの間をチェーンでつなぐ侵入対策アイテム「チェーンポール」が効果的です。
チェーンポールは、敷地の境界線が明確になるため、見知らぬ人や車が敷地に侵入するのを防げます

また、チェーンポールを設置すると、子どもが道路へ飛び出すのを物理的に阻止できます。
チェーンポールは、オープン外構の開放感をそのままに、プライバシーを守れる設備です。

対策③アプローチのデザインを工夫する

画像引用:UNISON-ガーデンエクステリア施工事例紹介ページより

オープン外構は、塀やフェンスがないため敷地の境界線がわかりにくいのが特徴です。
そこで、アプローチのデザインを工夫することで、プライバシー対策につながります。

アプローチとは、敷地の入口から建物の玄関までの通路やその周辺の設置物を指します。
コンクリートやタイル、レンガや石などさまざまな素材と色をうまく使って、敷地の境界線を目立たせましょう。

花壇やプランターも侵入対策になります

敷地の境界線に、花壇やプランターを置くのも良いでしょう。
敷地の境界線がわかると、人や車が侵入しにくくなります。

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オープン外構で有効な防犯対策とは?

こちらでは、防犯対策として有効な項目を3つ解説します。ぜひ参考にしてください。

対策①防犯カメラを設置する

防犯カメラは設置することにより、不審者の侵入を心理的に防ぐ効果があります。

また、撮影した映像は事件が起きたときの証拠として、役立ちます。
インターネットに接続できる防犯カメラなら、外出先で映像の確認も可能です。

なるべく目立つ場所に防犯カメラを設置して、不審な動きがあればすぐに対応しましょう。
センサーライトや防犯用の砂利と併用すると、さらに効果的です。

対策②サンサーライトを設置する

オープン外構は、暗くなると敷地の境界線がわかりにくくなる可能性があります。
そこで、人の動きを感知して自動的に点灯する照明器具センサーライトを設置しましょう。
センサーライトが点灯すると、不審者が目立つため、敷地に侵入しにくくなります。

特に、玄関や裏口など暗くなりやすい場所に、設置すると良いでしょう。
また、夜間の暗い時間帯に段差や障害物で、つまずいたり転倒したりするのを防げます。
センサーライトは防犯対策だけでなく、安全対策としても有効です。

対策③防犯用の砂利を置く

防犯用のアイテムとして、踏むと大きな音が出るように加工された、砂利があります。
敷地内に防犯用の砂利を置くと、侵入の際に音が出て不審者の侵入を思い留まらせます。

防犯対策として有効な砂利ですが、音が出るため近隣住居への配慮が必要です。
外構全体ではなく、人目につきにくい場所や境界線にだけ敷けば、防犯性を高めながら音を最小限にできます。

防犯カメラとの併用により、より効果的な防犯対策が可能です。

どんな人に向いている?

さまざまな特徴があるオープン外構ですが、どんな人に向いているのでしょうか。
オープン外構へのリフォームが向いている人を以下で詳しく解説します。

①敷地や庭が狭い人

塀などの遮るものがないオープン外構は、工夫次第で狭い敷地や庭を広々見せることが可能です。
敷地のスペースが十分に確保できなくても、開放的で明るい印象を与えられます。

たとえばアプローチを曲線にすると、奥行きを感じるため、敷地が広く見えます。また、高低差のある植栽を取り入れると、立体感が生まれ、限られた空間を広く見せられるでしょう。

このように、狭い敷地や空間を有効に使いたい人にとって、オープン外構は最適な外構デザインといえます。

②車の出し入れを楽にしたい人

オープン外構は、車の出し入れをスムーズに行いたい人にもおすすめです。
車を運転する方にとって、駐車や車庫入れがしにくいと、ストレスに感じてしまいます。
オープン外構は塀や門扉がなく、駐車スペースに障害物が少ないため、車の出し入れが楽になります。

車の出し入れが楽になると、視界も広がり安全性も向上するでしょう。
車の利用頻度が高いご家庭にとって、オープン外構は実用的に活用できます。

③外構費用を抑えたい人

少しでも外構リフォーム費用を抑えたい人に、オープン外構は向いています。
オープン外構は、塀や門扉などの構造物が少ないため、材料費や施工費の節約が期待できます

また、基本的にデザインがシンプルなため、手間がかからず人件費やメンテナンス費用も抑えられます。
予算を抑えながら、美しい外構を作れるのはオープン外構の魅力です。

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オープン外構のおしゃれな施工事例

こちらでは、オープン外構にリフォームした事例を5つご紹介します。

①セミクローズからオープン外構にリフォームした事例

塀を取り外して広い駐車場スペースへ
建物構造木造
施工期間約3日間

狭い駐車スペースを広くしたいと相談頂き、リフォームしました。
塀を取り壊して、使用できる既存のものを活かす配慮をしています。

明るくて広々した駐車スペースが確保でき、便利になったと喜んで頂いています。

②オープン外構で駐車場も一新した事例

外壁塗装とあわせて新築のような外構に
建物構造木造
施工期間約2日間

外壁塗装をするついでに、駐車場もリフォームしたいとのことでした。
複数のパターンイメージの中から、シンプルでおしゃれなデザインを選びリフォームしています。

明るく開放的で新築のような、外構に仕上がりました。

③旧家を解体して家庭菜園ができるオープン外構に

家庭菜園と明るい憩いのスペースを実現
住宅の種類一戸建て
施工期間約2ヶ月

敷地内に家庭菜園のコーナーと採れた野菜をご近所にふるまえるスペースを希望されていました。かつてご両親が住んでいた旧家を解体し、菜園スペースをたっぷり設けています。

旧家の解体で、住居の日当たりと風通しが良くなり、近所の方が集まれる憩いのスペースが実現しました。

④オープン外構で家族に優しいアプローチを

バリアフリーで安心できるアプローチを実現
建物構造木造
リフォーム費用約238万円
施工期間約1ヶ月

クローズ外構から、オープン外構にリフォームした事例です。元々あった塀や門を取り壊し、カーポートとアプローチを設置しました。
優しい印象の自然石は、高齢者にも優しいバリアフリー仕様です。

明るく広々した外観の風景に生まれ変わりました。

⑤新築住宅をオープン外構でスタイリシュにした事例

機能的でおしゃれなオープン外構に
建物構造木造
リフォーム費用約150万円
施工期間約3週間

新築住宅の限られたスペースを有効活用できるようリフォームしました。
スタイリッシュな外観を際立たせる人工芝も、剥がれにくいよう工夫をしています。

門柱と照明も設置し、機能的でおしゃれな外構に仕上がっています。

オープン外構の工事費用はいくら?

オープン外構のメリット・デメリットは?

オープン外構はリフォームするのに、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
デザインにより費用が異なるため項目ごとに表でまとめました。

塀を撤去して外構工事する費用

こちらでは、塀を撤去してオープン外構・セミクローズ外構にリフォームする費用を表でまとめました。

工事内容費用
セミクローズ外構から塀を撤去してオープン外構にする約70万円~200万円
クローズ外構から塀を撤去してオープン外構にする約80万円~230万円
クローズ外構から塀を撤去してセミクローズ外構にする約180万円~300万円
※施工現場や工事条件により費用は異なります。

表の金額には、塀の解体や撤去費用も含まれます。
オープン外構へのリフォームは、使用する材料が少ないため、費用があまりかかりません。
ただし、既存のセミクローズ・クローズ外構の構造物が多いと解体撤去費用は高くなります。

>>クローズ外構のリフォーム費用はこの記事から

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セミクローズ・クローズ外構に後から変更できる?

オープン外構は塀やフェンスなどの造作物が少ないため、後からリフォームしやすいのが特徴です。
プライバシーを確保したくなったら、一部分だけ塀を設けてセミクローズ外構にリフォームできます。

また、セキュリティを厳重にする必要が出たら、クローズ外構でしっかり敷地を囲うリフォームも可能です。
オープン外構から、セミクローズ・クローズ外構へのリフォームは、解体や撤去の手間が少なく比較的スムーズにできるでしょう。

Q&A オープン外構のよくある質問

こちらでは、オープン外構をお考えの方からよくある質問をご紹介します。

ポストはどこにつければいい?

ポストは敷地内に入られたくない場合は道路に面した場所がおすすめです。また、極力外に出ずに郵便物を受取りたいなら、玄関横に設置しましょう。

インターホンの位置はどこがいい?

インターホンは玄関ドア付近、玄関と道路の間、道路付近のいずれかに設置する場合がほとんどです。目線が届く高さに設置しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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