外構をコンクリートにする費用はいくら?節約術やデメリットも解説

「外構をコンクリートにする費用はどれくらいかかる?」と気になっていませんか?外構のコンクリート工事における費用相場は、1平方メートルあたり1万円〜が目安です。ただし、費用相場はコンクリートの厚みや依頼する業者など、さまざまな条件によって大きく異なります。
そこでこの記事では、外構をコンクリートにする費用相場や費用を抑える方法などをわかりやすく解説します。コンクリートのデメリットも把握して、外構リフォームで後悔しないようにしましょう。

2025年05月24日更新

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外構コンクリート工事の費用相場を徹底解説!坪数別・場所別の目安と内訳

外構のコンクリート工事における費用は、1平方メートルあたり1万円〜が目安となります。工事費用の内訳は、以下のとおりです。

外構コンクリート工事にかかる費用の内訳
作業内容費用相場
掘削工事500〜1,000円
残土処分1,500〜3,000円
砕石敷き込み・転圧1,000〜1,500円
コンクリート打設6,500〜9,000円

たとえば、駐車場2台分(約30平方メートル)をコンクリートにする費用は、30万円程度となります。

なお、費用の目安は駐車場や庭、アプローチなどの「広さ」から算出することも可能です。坪数別の費用相場は、以下のとおりです。

【坪数別】外構コンクリート工事にかかる費用
坪数費用相場
10坪約33万円
30坪約99万円
50坪約165万円

上記の費用は、コンクリートの厚みや単価、重機の使用有無によって変動する可能性があります。

また、依頼する業者によって諸経費の金額も異なるため、事前に見積もりを取得しておくとよいでしょう。

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外構のコンクリート工事における費用を安く抑える方法

外構のコンクリート工事における費用を安く抑えるには、施工範囲を狭めたり、相見積もりをとったりする方法が効果的です。節約効果が見込める方法を知り、リフォーム資金をかしこく使いましょう。

【方法1】施工範囲を小さくする

コンクリート工事の費用を抑えるには、施工範囲を小さくして、材料費と施工費を必要最低限にする方法が有効です。たとえば、駐車場全体ではなく、タイヤが乗る部分だけコンクリートにすることで、施工範囲を狭めることが可能です。

施工範囲の縮小を検討する際は、使い勝手を考慮しながら、本当に必要な範囲を見極める必要があります。また、将来的にコンクリートの範囲を拡張することも視野に入れ、ライフステージの変化に対応できるようにすることも欠かせません。

【方法2】ほかの舗装方法も取り入れる

コンクリート工事の費用は、ほかの舗装方法も取り入れることで安くなります。

コンクリートと組み合わせやすい舗装方法
  • 砂利
  • レンガ
  • 人工芝

例として、人がよく通るアプローチはコンクリートで舗装し、そのまわりを砂利で敷き詰める方法があります。ほかの舗装方法を上手く取り入れれば、コストを抑えつつデザイン性も高められるでしょう。

【方法3】相見積もりをとる

コンクリート工事の費用を抑える方法として、相見積もりをとるのも効果的です。相見積もりをとることで、適正価格を把握できるほか、各業者のサービス内容を比較できます。

相見積もりをとる際のポイント
  • 2〜3社から見積もりをとる
  • 見積もり項目をそろえる
  • 内訳も確認する

複数業社から見積もりをとる際は、一括見積もりサービスを利用するとよいでしょう。一括見積もりサービスなら、手間をかけずに見積もりを依頼できて、優良業者を見つけやすいというメリットがあります。

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外構をコンクリートにするメリット

外構をコンクリートにすると、日頃のメンテナンスの負担が軽減したり、駐車場として利用しやすくなったりします。外構をコンクリートにするメリットを知り、生活がどのように変わるのかを具体的にイメージしてみましょう。

【メリット1】メンテナンスの負担が減る

外構をコンクリートにすると、メンテナンスの負担が格段に減ります。たとえば、地面から雑草が生えなくなることで、草むしりの手間がなくなります。また、高圧洗浄機を使えばコンクリートに付着した汚れを落とせるため、大掛かりな掃除が必要ありません。

土や砂利などと比べて、コンクリートは長期にわたって維持・管理しやすいでしょう。

【メリット2】耐久性に優れている

外構のコンクリートの耐用年数は15年程度と長く、耐久性に優れています。

コンクリートは車や物置などの重量があるものでも置けるため、その安定性も大きなメリットといえるでしょう。使用状況によってはさらに長く使うことが可能であり、将来的に必要なメンテナンスも多くありません。

このように、定期的な掃除や点検によって、コンクリートを管理することが重要です。

【メリット3】駐車場として利用しやすくなる

外構をコンクリートにすると、駐車場として利用しやすくなります。

コンクリートで舗装した駐車場なら、雨の日でも靴やタイヤが汚れにくくなり、玄関まわりなどに汚れが広がりません。また、土や砂利などに比べて、コンクリートの地面は安定性があるため、車への乗り降りが容易になります。

車椅子やベビーカーを使用する場合は、外構をコンクリートにすることで利便性が格段に上がるでしょう。

【メリット4】デザインの自由度が高い

コンクリート舗装は、デザインの自由度が高く、おしゃれな外構を仕上げるのにもってこいです。たとえば、コンクリートにスタンプのような型を押し込む「スタンプコンクリート」にすれば、さまざまな風合いを表現できます。

また、コンクリートに目地を入れることにより、無機質なコンクリートが個性的なデザインに仕上がります。

コンクリートと芝の組み合わせが◎

コンクリートの目地に「芝」を取り入れることで、スタイリッシュな印象をもたらしつつ、自然の風合いを表現できます。

【メリット5】歩きやすい

外構をコンクリートにすることで、石畳や砂利石のような段差がなくなり歩きやすくなります。とくに、子どもや高齢者、ベビーカーや車椅子でも安全に通行できるのは大きなメリットです。

また、段差がなくなることにより、夜間の転倒リスクも最小限に抑えられます。ライフステージの変化に合わせて、コンクリートで舗装したスロープを設置するのもよいでしょう。

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外構をコンクリートにするデメリット

外構をコンクリートにする場合、日差しの照り返しが気になるほか、ひび割れしやすいなどのデメリットがあります。いくつかのデメリットから、外構のコンクリート工事で後悔しないための対策や軽減策を頭に入れましょう。

【デメリット1】日差しの照り返しが気になる

外構をコンクリートにすると、表面温度の上昇により、日差しの照り返しが強くなります。とくに、夏場は表面温度がかなり上昇するため、素足で歩くとやけどしてしまうおそれもあります。

この対策としては、打ち水で表面の温度を下げたり、一部に植栽やシェードを設けたりするとよいでしょう。また、費用をかけて遮熱効果のある塗料を塗るのもひとつです。

【デメリット2】ひび割れしやすい

外構をコンクリートにすると、乾燥収縮によってひび割れが起きやすくなります。地震や地盤沈下など、外部からの力が加わることでひび割れすることも。

この対策としては、ワイヤーメッシュや伸縮目地を設けるほか、適切な厚みで施工することが重要です。なお、軽微なひび割れであれば、補修することでコンクリートの強度を維持できます。

【デメリット3】撤去費用が高額

外構をコンクリートにする際、撤去に費用がかかることも考慮しておきましょう。もし将来的にリフォームや売却で撤去する可能性がある場合は、撤去にかかる費用が高額になります。

コンクリートの撤去費用

0.2万〜1万円(1平方メートルあたり)

コンクリートの撤去費用は、コンクリートの厚みや鉄筋の有無、立地条件などで異なるため注意が必要です。外構のコンクリート工事を検討するなら、コンクリートの必要性をよく考え、長期的な視点でリフォームプランを立てましょう。

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外構リフォームにおけるコンクリート以外の舗装方法

外構リフォームにおいて、コンクリート以外にもさまざまな舗装方法があります。各方法のメリットやデメリット、費用相場を知り、コンクリートが本当に最適かどうかを比較検討しましょう。

【舗装方法1】砂利

外構リフォームにおいて、アプローチや駐車場に砂利を敷く方法があります。砂利のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット
デメリット
  • 費用がリーズナブル
  • 防犯対策になる
  • 水はけがよい

  • 散乱しやすい
  • 雑草対策が必要
  • 歩きにくい

砂利は、3,000〜7,000円(1平方メートルあたり)と安価で、リフォーム費用を最小限に抑えられるのが大きなメリットです。また、アプローチに砂利を敷けば、砂利を踏む音が防犯対策として役立ちます。

ただし、防草シートで雑草対策をする必要があるほか、安定性がなく歩きにくさを感じるなど、デメリットも多い点には気をつけましょう。

【舗装方法2】芝生

外構リフォームの舗装方法のひとつに、芝生を取り入れる選択肢もあります。以下に、芝生のメリット・デメリットをまとめました。

メリット
デメリット
  • 自然を楽しめる
  • 芝刈りが不要(人工芝)
  • 安全性が高い
  • 枯れてしまう可能性がある(天然芝)
  • 初期費用がかかる
  • 水はけが悪い

外構を芝生で舗装すると緑豊かな景観となり、自然の温かみを楽しめます。また、コンクリートや砂利に比べてクッション性も高くなり、小さな子どもやペットも安心して遊ぶことができます。

なお、芝生は水はけが悪くなりやすく、カビが生えるおそれもあるため、適切な下地の整備が必要です。

【舗装方法3】インターロッキングブロック

外構リフォームにおいて、インターロッキングブロックで舗装する方法があります。以下に、インターロッキングブロックのメリット・デメリットをまとめました。

メリット
デメリット
  • デザイン性が高い
  • 水はけがよい
  • 部分補修できる
  • 費用が高い
  • 雑草対策が必要
  • 色落ちしやすい

インターロッキングブロックは、色や形などのバリエーションが豊富で、自由な組み合わせを楽しめます。また、ブロックが破損しても一部分だけ交換できるため、簡単にメンテナンスできる点も評価できます。

ただし、インターロッキングブロックの施工は専門的な技術が必要で、リフォーム費用が高くなる傾向です。

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外構をコンクリートにした施工事例

ここでは、外構をコンクリートにリフォームした事例を紹介します。それぞれの費用や工事期間、こだわったポイントなどを参考にして、リフォームプランを具体的に立てられるようにしましょう。

【事例1】レンガ調の目地でおしゃれにリフォーム

before
after

スタンプコンクリートにリフォーム

リフォーム期間2週間
リフォーム費用約100万円

砂利で舗装されていた駐車場とアプローチを、スタンプコンクリートや芝で仕上げたリフォーム事例です。

全面をコンクリートにせず、駐車場だけコンクリートにすることでトータルコストを抑えています。また、コンクリートには、階段のデザインに合わせたレンガ調の目地を入れ、外構全体のデザインに統一感を出しています。

芝で自然たっぷりのアプローチに

芝を省スペースに取り入れることで、お手入れの負担を最小限にしつつ、温かみのあるアプローチに仕上がっています。

【事例2】オープン外構で開放的な空間に

before
after

オープン外構にリフォーム

リフォーム期間1ヶ月間
リフォーム費用約238万円

植栽や塀、門扉を撤去し、オープン外構にリフォームした事例です。

新しくできたスペースにはカーポートを新設し、駐車スペースとして有効活用できるようになりました。また、アプローチに明るい色味の自然石を張ることにより、外構全体が開放的な印象に変わっています。

バリアフリーも意識

前面道路との間にあるグレーチングを細かい網目のものにして、車椅子やベビーカーの車輪が引っかからないように工夫されているのもポイント。

【事例3】スロープの設置で快適性アップ

before
after

スロープ設置工事

リフォーム期間5日間
リフォーム費用

既存の階段を撤去し、新たにスロープを設置したリフォーム事例です。

車椅子での移動が容易になったことにより、バリアフリーに対応した外構になりました。スロープは急勾配にならないように、カーブをつけて緩やかに設計されています。

手すりで転倒防止も

新たに手すりを設置し、歩行時の転倒リスクを最小限にしています。

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外構をコンクリートにする際の注意点

外構をコンクリートにする際、工事日数がかかる点や、水はけが悪くなる可能性もある点に注意しなければなりません。これらの注意点に関して、どのようなリスクがあるのかを知った上で、その対策や軽減策について頭に入れておきましょう。

【注意点1】工事日数がかかる

外構のコンクリート工事は施工に数日かかるだけでなく、1週間程度の養生期間を必要とします。これは、コンクリートを乾燥させなければならないためです。

なお、必要な工事日数は、季節による気温や湿度の違いによっても変動します。施工範囲が広ければそれだけ日数を必要とするため、1ヶ月程度かかるケースも少なくありません。

いずれにしても、工事期間中は施工箇所の使用が制限されるため、事前のリフォーム計画が重要となります。

【注意点2】水はけを考慮しなければならない

外構のコンクリート工事は、水はけが悪くならないように考慮しなければなりません。なぜなら、コンクリートは水が通りにくいという性質を持っており、勾配をつけないと水たまりができやすくなるためです。

この対策として、水が流れるように勾配をつけるほか、適切な位置に排水溝を設置することが効果的です。また、水を通しやすくする「透水性コンクリート」を検討し、水たまりをできにくくするのもよいでしょう。

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DIYによる外構のコンクリート工事をおすすめできない理由

DIYによる外構のコンクリート工事は、そろえなければならない材料や道具が多かったり、仕上がりが悪くなったりするなどの理由からおすすめできません。DIYがおすすめできない理由を探り、外構リフォームでの失敗を避けましょう。

【理由1】必要な材料や道具が多い

DIYでコンクリート工事を行うと、生コンクリートや砂利、ワイヤーメッシュなどの必要な材料を自分で用意しなければなりません。また、スコップやコテ、練り舟(容器)などの道具一式もそろえる必要があります。

これらをそろえる手間や費用を考えると、DIYでコンクリート工事を行うのは費用対効果が見合わないといえるでしょう。

【理由2】時間がかかる

DIYによるコンクリート工事は工程が多いため、その分時間がかかってしまいます。

コンクリート工事の工程
  • 掘削
  • 砕石敷き、転圧
  • 型枠設置
  • 配筋
  • コンクリート練り(手練りの場合)
  • 打設など

なかでも、コンクリートを練る作業は、セメントや砂などの材料を混ぜる必要があり、想定よりも長い時間がかかるかもしれません。また、掘削作業において、土を掘り起こしたり運搬したりするのに時間と手間がかかります。

【理由3】仕上がりが悪くなる

DIYでコンクリート工事を行うと、ムラやひび割れによって見た目が悪くなるケースも少なくありません。また、強度不足によって、コンクリートの劣化が著しくなるおそれもあります。

コンクリート工事は時間との勝負

コンクリート打設は、練り混ぜてから打ち込むまでの時間が決められており、手際が悪いと失敗するリスクもあります。

仕上がりが悪いと、やり直しの工事で余計な費用がかかるため、はじめから専門業者に依頼することが得策です。専門業者に依頼すれば、美しく長持ちする外構が実現でき、結果的にコストパフォーマンスも高くなるでしょう。

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【Q&A】外構のコンクリート工事に関するよくある質問

1坪あたりのコンクリート工事はいくら?

コンクリート工事の費用相場は、1坪あたり3.3万円が目安です。

費用は変動する

コンクリート工事の費用相場は、コンクリートの厚みや仕上げ方法、施工条件によって大きく変動します。

費用相場の詳細は、本記事内の「外構コンクリート工事の費用相場を徹底解説!坪数別・場所別の目安と内訳」で解説しています。

庭をコンクリートにしたときによくある後悔は?

庭をコンクリートにすると、以下のように後悔することがあります。

コンクリートのよくある後悔
  • 夏場の照り返しが強くなる
  • 撤去する際に費用がかかる
  • 緑がなくなり寂しさを感じる

以下に、それぞれに対する対策もまとめました。

よくある後悔対策
照り返しが強い打ち水で表面温度を下げる
撤去費用がかかるコンクリートの施工範囲を小さくする
緑がなくなる一部に芝を取り入れる

コンクリート工事で後悔しないためには、事前の計画と信頼できる業者との相談が重要です。

外構のコンクリート工事で業者選びのポイントは?

業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。

外構のコンクリート工事における業者選びのポイント
  • 施工実績
  • 見積もりの明瞭性
  • 担当者の提案力や相性
  • アフターサービスや保証の有無

業者を選ぶときは、上記のポイントをふまえつつ、複数業者を比較検討することが大切です。一括見積もりサービスを利用して、優良業者を探してみるのもよいでしょう。

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【まとめ】コンクリート外構で後悔しないためのチェックリストを活用しよう

外構のコンクリート工事における費用相場や費用を抑える方法、施工事例などを解説しました。コンクリートにすると、メンテナンスの負担が減るほか、駐車場として利用しやすくなるなどの恩恵を受けられます。

その一方で、コンクリートにはさまざまなデメリットがあることも理解しておくことが大切です。

後悔しないためのチェックリスト
  • ほかの素材も検討したか
  • 費用は納得できるか
  • 水はけ対策は計画されているか
  • ひび割れ対策は考慮されているか
  • 信頼できる業者に依頼できるか

このようなチェックリストを活用して、外構のコンクリート工事で後悔しないようにしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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