目次
外構工事に使う「土間コンクリート」について
土間コンクリートの構造
土間コンクリートの構造は、あらかじめ掘り下げて整地した地盤と、その上に敷き詰めて押し固めた砕石層、さらに砕石層の上には、網状の鉄筋を入れたコンクリートの3層で構成されています。
土間コンクリートのイメージは、地面に支えられた鉄筋コンクリート製のRC床です。車や人などの荷重を地盤で支え、その間に砕石層を挟んでいます。
砕石層は、構造物の荷重を均等に地盤に伝えることにより、不同沈下による構造物の破損を防ぎ、施工の精度を維持するなどの役割をもっています。
ただし、土間コンクリートは、沈下を起こしやすい地盤には不向きです。地盤が沈下すると、土間コンクリートも一緒に沈下し、ひび割れるなどの劣化が発生する原因となります。
コンクリートは、固まると収縮し、ひび割れしやすい性質を持っています。そのため、コンクリート中に網状の鉄筋を入れるとともに、溝を設け、温度変化によってコンクリートが伸縮する力を分散させます。
コンクリートは水分を吸収できないので、雨水が溜まりやすいというデメリットも持っています。そのため、水はけを良くする水勾配と呼ばれる平均2~3%の傾斜をつけます。
土間コンクリートは、荷重に対する耐久性を持ち、機能的にも優れるというメリットを持つ反面、デザイン性に乏しく、表面温度が高温になるなどのデメリットもあります。
土間コンクリートの施工手順
施工位置の表示
工事の着手前に、正確な位置を表示する作業を行います。基準となる地面の高さを決め、水杭や水貫、水糸などで施工位置を定めます。
地面の掘削
砕石やコンクリートを設置した後の高さを、元の地面と同じ高さに揃えるため、施工場所の地面を掘削します。
砕石の敷き詰め
土間コンクリート設置後の地盤沈下を防止し、荷重を均等に伝えるため、掘削した箇所に砕石を敷き詰めます。
砕石の圧縮
敷き詰めた砕石を、安定したコンクリート下地として機能させるため、建設機械を使用して砕石を押し固めます。
型枠の設置
コンクリートパネルなどを使用して、コンクリートを流し込むための型枠を設置します。
網状の鉄筋を固定
コンクリートの強度を上げるため、網状の鉄筋を固定します。コンクリ―トを流し込んだ際、鉄筋がずれずに機能を果たすことができるよう、補助資材で固定し、かぶり厚を保ちます。
コンクリートの流し込み
コンクリートを、あらかじめ設置した型枠の中へ流し込みます。
表面の仕上げ
コテや刷毛などを使って、コンクリート表面を仕上げます。仕上げ後は、約1週間程度でコンクリート全体が硬化し、利用できます。
外構工事にかかる費用の相場を知りたい
駐車場1台分をコンクリートで工事した場合の費用相場
車1台分(25平方メートル)のスペースを、土間コンクリートとして施行する場合、施工手順ごとの費用の相場を紹介します。
一般的な土間コンクリートの施工費用は、概ね1平方メートル当たり約1万円前後が相場となっています。ただし、運搬や作業のしやすさなどの現地の状況や地域ごとに一様ではなく、費用の相場には差が生じる可能性があります。
まず、施工位置を定める丁張り費用が一式5千円程度、次に、重機などによる地面の掘削と砕石敷きは、1平方メートル当たり単価が共に600~1,200円程度で、それぞれ合わせると約1万5千円~3万円の費用がかかります。
残土の処分は、1平方メートル当たり換算の単価が500~3千円程度ですが、地域による差が大きいのが実情です。一般的には、約3万円の費用がかかります。
次に、生コンクリートを流し込むための土間枠の設置は、枠取りの状況によって異なりますが、1m当たりの単価は900円程度で、一般的な費用は約4万円です。
コンクリートを補強するワイヤーメッシュ敷きは、1平方メートル当たりの単価が800円程度で、費用は約2万円です。生コンクリートの打設費用は、1平方メートル当たり換算の単価が3,500円程度で、費用は約9万円です。
仕上げを刷毛引きで行う場合の費用は、1平方メートル当たり400円程度で、費用は約1万円です。また、掘削に使用する重機については、回送費として2万5千円程度の費用がかかります。
駐車場2台分をコンクリートで工事した場合の費用相場
駐車スペース2台分を土間コンクリートとして施工する場合、1台分を施工する場合の費用に比べ、若干ですが安く済みます。
基本的に、1平方メートル当たりの単価として費用がかかる工程は、延べ面積に応じた費用となります。
しかしながら、重機の回送費や残土の処分の際に係る人件費などについては、2倍の面積を施工する場合でも単純に2倍の費用とはならないため、費用は安くなるでしょう。
コンクリートとほかの素材を組み合わせることで費用を抑える方法もある
全面を土間コンクリートとして施工せずに、他の素材と組み合わせて、費用を安く抑える方法もあります。例えば、車のタイヤが乗る部分だけをコンクリートで施工する方法です。
コンクリートを打設しない部分には、砂利や芝生を敷くことでデザイン性が生まれます。両方のメリットを活かして泥の流出や泥はねを防ぐことができ、無機質となりがちなコンクリートの印象を、個性的に変えることができるでしょう。
また、生コンクリートの打設に替え、コンクリート平板を利用する方法もあります。一般的な駐車場のコンクリート工事とは異なり、コンクリート平板を敷き詰めていく作業だけで済みます。
工事期間も短く、人件費を抑えることが可能です。ただし、コンクリート平板の設置に際しても、平板が固定されるように、平板を敷く下地部分については、しっかりとした強度を保つための下地工事が必要となります。
外構工事をコンクリートで行う場合のデザインについて知りたい
生コンに色を混ぜる
コンクリートは、固まるまでの間は液状であるため、色や形、模様などを思いどおりに変更することも可能です。
生コンクリートは、コンクリート着色用顔料を混入することによって、特別な技術も必要なく簡単に着色することができます。また、混入する量を調整することで、色の変化も楽しめます。
また、硬化前のコンクリートにポイントで模様をつけることによって、デザイン性を高めることができます。例えば、子どもの手形や犬の足跡、花の模様など、好きな形や模様で彩ることが可能です。
土間コンクリートの溝にこだわる
コンクリートを全面に敷き詰めると、コンクリートの持つ伸縮性により、コンクリートにひび割れが生じてしまいます。そのため、ひび割れが発生しないよう、伸縮目地が設けられています。
この伸縮目地を利用して、個性的なデザインに仕上げることが可能です。伸縮目地は溝状になっており、この溝に芝生やレンガ、タイルをあしらうことによって、コンクリートの印象を大きく変えることができます。
また、植栽目地であれば、温かみのある雰囲気に仕上げることができます。一般的に、天然芝やタマリュウと呼ばれる多年草が多く使用されます。日陰や踏まれる場所でも生育でき、年間を通じて緑の目地を楽しめます。
芝生の場合、天然芝ではなく人工芝を利用する方法もあります。天然芝に比べ、手入れの手間が省け、冬枯れの心配もありません。
白やグレー系の砂利目地も人気があります。自然の砂利だけでなく、着色済みのカラー砂利を利用すると、デザイン性が高まります。また、砂利目地は、雨が降った場合に雨水を吸収するといった効果も期待できます。
安さにこだわらない
工事費用の安さにこだわると、手抜き工事をされ、ひび割れなど劣化につながるリスクがあります。
土間コンクリートは、10cm程度の厚みを持たせる必要がありますが、表面からは確認することができません。外構工事をコンクリートで行う際に、費用の大きな部分を占めるコンクリートの量を減らせば、当然に工事費は安くなります。
しかしながら、コンクリートの厚さが減ることになれば、十分な強度や耐久性を保つことができず、ひび割れなどの原因となりかねません。
工事にも相場というものが存在するため、相場よりも明らかに安すぎる見積もりが提示された場合、手抜き工事や追加工事費を請求されるリスクがあることに注意が必要です。
外構工事をリフォーム会社に依頼する際の最適な選び方について
外構工事をリフォーム会社に依頼する際は、施工実績が豊富で費用も妥当であり、デザインの提案もしてくれるリフォーム会社を選ぶことが最適です。
外構工事にも様々な種類があり、リフォーム会社ごとに得意分野があります。経験の少ない工事は外注する場合も多く、品質と価格の両面で不安が残ります。工事に詳しく、施工実績が豊富な業者がおすすめです。
また、外構工事を行う業者には、住宅会社などの下請けを主とする業者も多いのが実態です。顧客のニーズに応える提案力があり、外構リフォーム工事の企画から施工まで、自ら全体を担当することができる業者がおすすめです。
リフォーム工事は、工事の規模や顧客の要望などによって、それぞれ内容や金額が異なります。また、リフォーム工事には定価のような一定の価格はなく、リフォーム会社によって値段が異なります。
複数のリフォーム会社から見積もりをとり、比較検討することで、リフォーム会社の技術力や工事の専門性を知ることができ、信頼のおける会社を選ぶことに繋がります。
外構リフォームの依頼に際しては、自分のイメージを適切に伝えることが大切です。一般的な工事であれば、基本的な仕様が決まっているのが通常ですが、デザインの場合は個人個人で受け取り方や感じ方も異なります。
リフォーム会社に依頼する際は、業者としっかり共有するため、イメージ写真を用意するなど、色やデザイン、また費用もなるべく明確に伝え、リフォームの最適なプランを提案してもらうことが重要です。
外構・エクステリアリフォームの業者選びで後悔しないために
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