2024年12月02日更新

監修記事

外構工事とは?エクステリアとの違いやおもな工事パターンを徹底解説

整備されていない庭では、雑草が生えたり、泥が車に飛んだりと、さまざまなトラブルや不満が生まれます。「庭を整えるのは後でもいいか」と思っていたものの、外構工事をおこなうタイミングがなく、そのまま放置している人も多いはず。この記事では庭や玄関まわりのスペースでおこなう、外構工事の内容や費用を解説します。外構工事の工事パターンや費用をチェックし、夢に描いていた理想の外構を実現させましょう。

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外構工事とは

外構工事とは、建物の外にある庭や玄関まわりのスペースに、構造物を設置する工事のことをいいます。

外構工事は、駐車場の新設やフェンス・門の設置などによって、おもに機能性やデザイン性を高める目的でおこなわれる工事です。

そのため外構工事は、屋外に空間をつくる工事である「エクステリア工事」とは意味合いが異なります。

外構工事とエクステリア工事の違い
外構屋外に設置する構造物のこと
(例:カーポートやテラスなど)
エクステリア屋外につくる空間全体のこと
(例:植栽などでつくるガーデニングスペースなど)
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外構工事の目的

外構工事は、建物の防犯対策や美しい外観づくりなどの目的でおこなわれます。

ここでは外構工事の目的を学び、快適な庭で家庭菜園や読書の時間を満喫しましょう。

【目的1】美しい外観づくり

外構工事でデザイン性の高い門扉やフェンスなどを設置することで、おしゃれで美しい外観をつくることもできるでしょう。

たとえば、建物の外観とテイストにあわせたフェンスを設置し、庭木を玄関アプローチにしつらえた場合。自然を身近に感じられる、おしゃれな空間を演出できます。

「帰ってくるのが楽しみ」と思えるような外観づくりをしたい場合は、理想の外構プランを立ててみましょう。

【目的2】機能性の向上

外構工事でカーポートや照明を設置することで、への泥は防止や夜間における安全性の確保などが期待できます。

たとえば、照明つきのカーポートを設置した場合、夜間でも駐車場が見えやすく、車をぶつけてしまうリスクも軽減できるでしょう。

もし既存の外構に対して「駐車場が狭い」などの不満があるなら、外構工事でそのような不満を解消しましょう。

【目的3】プライバシーの保護

外構工事で塀やフェンスなどを設置することで、外からの視線を遮り、プライバシーの保護の効果が期待できます。

たとえば、道路に面したリビングである場合、敷地と道路の境界に目隠しフェンスを設置すると、外からの視線が気になりにくくなるでしょう。

また、門扉に郵便ポストや宅配ボックスを設置することで、宅配業者などが玄関まで入ることもなく、郵便物や荷物を受け取れる仕組みもつくれます。

どのような場面でのプライバシーを保護したいのか決め、目的にあった外構工事の内容を選択しましょう。

【目的4】建物の防犯対策

外構工事で、簡単に空き巣が乗りこえられないような塀を設置するなどして、建物の防犯対策をおこなうこともできます。

外構工事でおこなう建物の防犯対策
  • 塀やフェンスの設置で空き巣の侵入を防ぐ
  • 郵便物を盗まれにくいポストを設置する
  • 夜間でも見やすいように照明を設置する

ただし塀を設置したことで死角ができてしまうなど、防犯性が低下してしまう場合もある点に注意しなければいけません。

専門知識がある業者に外構プランの作成を依頼し、建物の防犯性の向上を目指しましょう。

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外構工事のおもな内容

外構工事は、駐車場や駐輪場の新設や門・フェンスなどの設置がおこなわれるケースも多い傾向にあります。

ここでは外構工事のおもな内容をチェックして、外構の機能性や防犯性の向上を目指しましょう。

【パターン1】駐車場や駐輪場の新設

外構工事では、車や自転車の停めるスペースをコンクリートやアスファルト敷きにするなどして、駐車場や駐輪場の新設をおこなう場合もあります。

駐車場・駐輪場を新設する際の工事内容
  • コンクリートやアスファルト舗装にする
  • カーポートやガレージを設置する
  • タイヤなどの収納が可能な物置を設置する

駐車場や駐輪場を新設することで、車や自転車が泥で汚れにくくなるなどのメリットを得られます。

また、カーポートやガレージの設置で、車・自転車から玄関まで雨にぬれず移動できるため「荷物や服がぬれて不快」などの、生活における不満を解消できるでしょう。

【パターン2】玄関アプローチの新設

外構工事では、玄関ポーチにタイルを敷くなどして、玄関アプローチを新設する場合もあります。

玄関アプローチを新設する際の工事内容
  • 玄関ポーチをタイル・芝生敷きにする
  • スロープを新設する
  • 屋外用の照明を設置する

玄関アプローチを新設することで、安全性が高くなり、転倒による事故を防ぎやすくなるなどのメリットも得られます。

また、玄関まわりにおける安全性の向上だけでなく、デザイン性の向上も期待できるため、おしゃれな空間を演出できるでしょう。

【パターン3】敷地境界における門や塀・フェンスの設置

外構工事では、敷地境界などに門・塀・フェンスなどを設置することで、プライバシーの保護やデザイン性の向上が期待できます。

たとえば、敷地と道路の境界に目隠しフェンスを設置した場合、リビングやウッドデッキで過ごす際に外からの視線が気になりにくくなります。

外からの視線が気になると、家族や友人と集う機会が減り「ウッドデッキを設置したものの、あまり活用できていない」という状態となり、後悔が生まれてしまうかもしれません。

そのような後悔が生まれないように、フェンスや塀などを設置して、プライバシーが保護された庭で楽しい時間を過ごしましょう。

【パターン4】サンルームやウッドデッキなどの設置

外構工事で、物干しや子どもが遊べるスペースをつくるなどの目的で、サンルームやウッドデッキを設置する場合もあります。

サンルームの設置目的
  • 物干しスペースをつくる
  • 室内スペースを広げる
  • ペットや子どもが遊ぶスペースを確保する
ウッドデッキの設置目的
  • バーベキューや趣味が楽しめるスペースをつくる
  • 屋外の物干しスペースを新設する
  • 屋外の休憩スペースをつくる

もし庭に空きスペースがある場合は、建物や庭を現状よりも有効活用できるよう、サンルームやウッドデッキの設置を検討してみましょう。

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外構工事のタイプ

外構工事には、オープン・クローズなどのタイプが数種類あります。

ここでは外構工事のタイプをチェックして、どのタイプが最適であるかを判断しましょう。

【タイプ1】オープン外構

外構工事における「オープン外構」は、開放感を演出するために、フェンスや塀を設置しないのが特徴です。

オープン外構は、設置する構造物が少ないことから、外構工事にかかる費用を安く済ませられる傾向にあります。

オープン外構のメリット
  • 開放感がある
  • 防犯性が高い
  • 工事費用を安く済ませられる
オープン外構のデメリット
  • 外からの視線が気になりやすい
  • 敷地の境界がわかりにくい

【タイプ2】クローズ外構

外構工事における「クローズ外構」は、外からの視線を遮るように、フェンスや塀などを設置するのが特徴です。

クローズ外構は、デザイン性の高いフェンスなどを採用することで、高級感のある外観を演出できるなどのメリットが得られます。

ただし設置する塀の高さ・長さなどによっては、圧迫感が生まれてしまうおそれもある点に注意しなければいけません。

クローズ外構のメリット
  • 外からの視線を遮れる
  • 高級感のある外観を演出できる
クローズ外構のデメリット
  • 圧迫感を生まれる場合もある
  • 工事費用が高くなる傾向にある

【タイプ3】セミクローズ外構

外構工事における「セミクローズ外構」は、開放感とプライバシーの保護を両立させているのが特徴です。

たとえば、リビングから見える場所はフェンスで外からの視線を遮るなど、建物の間取りにあわせて外構プランを立てる場合もあります。

「外の景色を楽しみたいものの、プライバシーも保護したい」という場合は、セミクローズ外構でのプランを立ててみましょう。

セミクローズ外構のメリット
  • 開放感とプライバシーの保護を両立できる
  • クローズ外構より工事費用を抑えられる傾向にある
セミクローズ外構のデメリット
  • 外からの視線が気になる場所もできてしまう
  • オープン外構より開放感は得られない
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外構工事にかかる費用

外構工事にかかる費用は、最低でも1万円〜が目安です。

外構工事の内容費用相場
門扉
(片開き)
1万円〜
玄関アプローチ10万円〜
カーポート
(1台用・一般地域用)
20万円〜
目隠しフェンス
(10m・スチール)
5万円〜
テラス
(壁付けタイプ)
10万円〜
サンルーム
(ウッドデッキに設置した場合)
30万円〜
ウッドデッキ
(2坪・人工木の場合)
15万円〜

(10m・コンクリートブロック塀)
20万円〜

ただし外構工事の範囲や採用する商品のグレードなどによって、工事にかかる費用は大きく変動する点に注意しましょう。

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外構工事の流れ

外構工事で駐車場をコンクリート敷きにする場合の工期は、5〜10日が目安です。

具体的な工事の流れは、以下のとおりです。

STEP
駐車場の高さ・傾斜決め

測量機器を使い、駐車場に敷くコンクリートの高さや傾斜を決めます。

コンクリートの高さ・傾斜によっては、車の出し入れがしにくくなってしまうため、問題なく車が駐車できるような高さ・傾斜に決めなければいけません。

STEP
掘削・残土の処理

コンクリートの高さ・傾斜が決まった後、駐車場の下地とコンクリートの厚みにあわせて、土を掘る作業がおこなわれます。

STEP
砕石の転圧

駐車場の下地となる砕石を敷き、機械を使って転圧します。

STEP
コンクリートの型枠設置

STEP
コンクリート目地の設置

コンクリートの割れなどを防ぐために、一定の間隔で目地を設置します。

STEP
ワイヤーメッシュの設置

コンクリートの陥没や割れを防ぐために、強度を高める効果があるワイヤーメッシュを設置します。

STEP
コンクリート打設

コンクリートを型枠に流し込みます。

STEP
仕上げ

コンクリートの表面を左官コテでならします。

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【Q&A】外構工事に関するよくある質問

外構工事で住宅ローンは利用できる?

住宅建築の際に外構工事も含めて工務店・ハウスメーカーなどに依頼すれば、外構工事で住宅ローンを利用できる場合もあります。

ただし住宅ローンを利用する場合、借入条件などを満たさなければいけません。

あらかじめ外構も含めて住宅建築を依頼する業者や、住宅ローンを利用する金融機関などに、借入条件などを確かめておきましょう。

おしゃれに外構を工事するには?

おしゃれに外構を工事するには、全体のテイストを統一するなどのポイントを押さえましょう。

おしゃれに外構を工事するコツ
  • 外構全体のテイストを統一する
  • バランスよく自然を取り入れる
  • 生活感を抑えて魅せるデザインにする

おしゃれな外構工事の施工事例を参考にして、理想の外構プランをつくっていきましょう。

外構工事を依頼する業者選びのポイントは?

外構工事を依頼する業者選びでは、外構リフォームの実績をはじめ、いくつかのをチェックしましょう。

業者選びのポイント
  • 外構リフォームの実績が豊富か
  • 専門資格をもつ職人がいるか
  • 複数の業者で相見積もりをとる

実績や専門資格の有無などを確かめることで、外構工事のトラブルが起きるリスクの軽減も期待できます。

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外構・エクステリアリフォームの業者選びで後悔しないために

必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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